2022年6月10日更新

デューク・カブーン、悲しい過去を持つバイクスタントマンを深掘り!【トイ・ストーリー4】

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デューク・カブーン『トイ・ストーリー4』
©Supplied by LMK/zetaimage

2019年7月12日に日本公開された大人気シリーズの最終作『トイ・ストーリー4』。 本作には新キャラクターが多数登場していますが、その中でも注目を集めているのがデューク・カブーン。彼はいったいどんなキャラクターなのでしょうか。

驚きの声優キャストからトリビアまで、その魅力を余すところなく紹介します!

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『トイ・ストーリー4』デューク・カブーンの基本情報

デューク・カブーンは、「トイ・ストーリー」の世界で実在する人間のバイクスタントマンをモデルにしたアクション・フィギュア。カナダ出身ということで、衣装はカナダ国旗をモチーフにしています。 騒がしく命知らずな性格ですが、CMのように高く遠くには飛べないため、以前の持ち主に飽きられてしまいました。そのことがトラウマになっており、今も自信を持てないでいます。

英語版声優はキアヌ・リーブス!

デューク・カブーンを演じるのは、世界中で高い人気を誇るハリウッドスター、キアヌ・リーブスです。 キアヌ・リーブスは、2016年の映画『キアヌ』で「キアヌ」という名前の猫の声を担当しましたが、アニメーション映画に声優として出演するのは今回が初めて。 本作のワールド・プレミアのレッドカーペットインタビューで「トイ・ストーリー」シリーズへの出演に興奮しているとコメントしたキアヌ。 「『トイ・ストーリー』は僕にとって特別な作品だ。たくさんのキャラクターがあり、物語があり、感情があり、キャラクターの願いであったり、おもちゃ同士またはおもちゃと子供のつながりを見ることができる」と語りました。

日本語吹き替え版声優は森川智之!

『トイ・ストーリー4』日本語吹き替え版でデューク・カブーンの声を担当するのは、「マトリックス」シリーズや「ジョン・ウィック」シリーズなど、多くの作品でキアヌ・リーブスの吹替をしている森川智之です。 日本のアニメでは『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役(2016年~)や、『名探偵コナン』の羽田秀吉役を務めています。 森川は、「私が担当する役は、スタントマンのヒーローのおもちゃで、名前はデューク・カブーンです。とても強烈な個性を放っております。アフレコも終始笑いの絶えない楽しいものでした。はやく皆さんに観てもらいたいです!」と熱く語っています。

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デューク・カブーンの元ネタ・モデルは?

『トイ・ストーリー4』
©Supplied by LMK/zetaimage

伝説のスタントマン、イーブル・クニーブル?

デューク・カブーンのモデルは、伝説のアメリカ人バイクスタントマンのイーブル・クニーブル(Evel Knievel)ではないかと言われています。イーブル・クニーブルは、1960〜70年代に命がけのバイクスタントに何度も挑戦し、ロングジャンプで一世を風靡しました。 失敗の数も多く、生涯で433回という「骨折回数」でギネスに認定され、「命知らず」としても有名でした。彼は2007年に69歳で亡くなっています。 2020年には、デューク・カブーンをめぐって「イーブル・クニーブルの肖像権を侵害している」として息子らがピクサーとディズニーを訴えました。訴えは裁判で棄却されましたが、家族も驚くほど似ていたのでしょう。

キアヌ・リーブスを参考にしている?

カナダ出身であることやバイク好きであるという点は、声優を務めた俳優キアヌ・リーブスに似ています。しかし、彼がキャスティングされたのは「共通点があるから」というわけではなく、製作陣が誰の声か知らずにキヌアの声を聞いたのがきっかけでした。 ところが製作陣は、キアヌ・リーブスからインスピレーションを受けてデュークというキャラクターを作り上げたことを明かしています。 ジョシュ・クーリー監督によると、キアヌ・リーブスと初めて顔合わせをした際、彼はいきなりテーブルに飛び乗り両手を挙げてポーズを決めたのだとか。監督はそれを見て「それがデューク・カブーンだと思った」そうで、デュークに同じポーズをさせることにしたのだと言います。 さらに、キアヌ・リーブスの優しくて面白い性格もキャラクターに取り入れられました。

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デューク・カブーンに関するトリビア

デューク・カブーンの初登場は『インクレディブル・ファミリー』!?

本作の新キャラクターとして登場したデューク・カブーンですが、ピクサー作品への出演は実は2回目です。彼の初出演作品は2018年に公開された『インクレディブル・ファミリー』。 デューク・カブーンはインクレディブル家の末っ子、ジャック・ジャックのベビーサークルのなかに、積み木と一緒に転がっていました。このときはバイクはありませんでしたが、ピクサー作品での彼のキャリアは本作で語られた以上に長く、かなり早い時期から始まっていたと考えられます。

共演者の「うっかり」で出演が明らかに!

バズ・ライトイヤー『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

キアヌ・リーブスの本作への出演は、バズ・ライトイヤー役のティム・アレンが米人気トーク番組『トゥナイト・ショー』にゲスト出演したときに、うっかり話してしまったことで明らかになりました。 アレンは、「想像力に富んだ個性的で魅力的なおもちゃたちに、新鮮な驚きを感じるはず」と語り、「おなじみの面々はもちろんのこと、今回初めて登場するキャラクターもみんな素晴らしい。特にキアヌ・リーブスが演じるキャラクターはね」と発言。 このときは「かなり豪快でエッジの効いたキャラクター」としか明かされませんでしたが、つづけてアレンは、「キアヌも“これじゃバスと変わらないよね”と苦笑いしていた。その後、“少しトーンダウンすることにした”と言っていたけれど、あのサイズのおもちゃでどれだけトーンダウンできるか疑問だね」と語っていました。 この発言で、当初キアヌが演じるのは相当大きなおもちゃと思われましたが、実際のデューク・カブーンは、ボーやウッディよりも小さめでしたね。アレンのとっさの機転ですっかり騙されてしまった人も多かったのではないでしょうか。

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あの作品のキアヌの有名セリフを再現!?

ピクサー作品のエンドロール後には、オープニングでルクソーJr.がしたように、作品に登場したキャラクターが“PIXAR”のロゴの“I”を乗っ取るシーンがあるのが定番です。 『トイ・ストーリー4』でその役割を担当したのは、デューク・カブーンでした。ここで彼は、声を担当するキアヌ・リーブスが有名にしたあるセリフを言っています。 それは“Whoa”。驚きや感嘆を表すこのスラングは、『ビルとテッドの大冒険』(1989年)などでキアヌがよく言っていたセリフ。さらに1999年の大ヒット作『マトリックス』でもこのセリフが登場し、英語圏で定番のスラングになりました。“Whoa”といえばキアヌ・リーブス、というイメージも定着しているようです。

デューク・カブーンのおもちゃは実際に売っている?

デューク・カブーンのおもちゃも、実際に発売されています。 このおもちゃのデューク・カブーンはラジコンになっており、劇中のように走り回ることができるのだとか。また、バイク上で例のポージングも再現できます!

デューク・カブーンの活躍を『トイ・ストーリー4』でチェック!

ハイテンションで自信満々に見えますが、実は悲しい過去を持ち自信を持てずにいるというギャップが笑いを誘うデューク・カブーン。彼もほかのおもちゃたちと同じく、冒険のなかで変わっていきます。 キアヌ・リーブスの今までとは一味違った演技を堪能できるオリジナル版も、キアヌの担当声優として多くの作品でその魅力を再現してきた森川智之の吹替版も、どちらも期待が寄せられています。 『トイ・ストーリー4』で大活躍するバイクスタントマン、デューク・カブーンの活躍をぜひ映画館で楽しみましょう!