2019年7月10日更新

アニメ『ジョーカー・ゲーム』のD機関メンバーを解説!見分けが付かないキャラを整理しよう

このページにはプロモーションが含まれています

AD

『ジョーカー・ゲーム』はスパイの活躍を描いた人気作品!

『ジョーカー・ゲーム』は柳広司(やなぎこうじ)によるミステリースパイ小説。原作小説は短編もしくは中編で構成されており、「D機関シリーズ」とも呼ばれています。2015年に実写映画化、2016年にアニメ化、2017年以降に舞台化されるなどメディアミックスも盛んです。 小説では各話にそれぞれメインとなるキャラクターが登場し、ほぼ1話完結で展開していきます。アニメもその流れを踏襲していますが、メインキャラクターたちがスパイという特性ゆえに、あえて見分けのつかないキャラクターデザインが採用されているのです。 今回は「見分けがつかない」と言われるD機関のスパイたちを解説!ストーリー内での活躍もネタバレ有りで紹介します。

アニメ『ジョーカー・ゲーム』のあらすじは?D機関とは

世界大戦の火種がくすぶる昭和初期、日本陸軍内に秘密裏に設立されたスパイ養成機関、通称「D機関」が物語の舞台。その立案者である結城中佐は、全国各地から集まった軍部出身ではないいわゆる「地方人」を厳しい試験でふるいにかけ、過酷な訓練を課します。 やがて、最後まで残った訓練生たちは優秀なD機関のスパイとして世界各地の任務に赴いていくことに。スパイたちはお互いの素性も本名も知らず、任務のために与えられた名前で呼び合います。 任務遂行のためにあらゆる知識・技術・体術を仕込まれたD機関のスパイたち。彼らは結城中佐が掲げる「死ぬな・殺すな・とらわれるな」を絶対的な戒律として胸に刻み、それぞれの任務をこなしていきます。 アニメでは結城中佐と8人のD機関1期生、連絡係としてD機関に派遣される佐久間中尉、敵組織である「風」機関の蒲生次郎らがメインキャラクターとして登場。彼らの暗躍する姿が1話もしくは2話完結で描かれていく作品です。

AD

D機関のメンバーを解説!見分けが付きにくいキャラクターを整理

アニメ『ジョーカー・ゲーム』の原作は小説なので、もともとキャラクターデザインはありませんでした。アニメ化する際に、三輪士郎(みわしろう)がキャラクター原案を手がけ、はじめてキャラクターデザインが生まれたのです。 D機関のスパイたちは任務で赴いた土地で現地の人に溶け込むことや、周りの人たちに印象を残さないことを訓練されています。それを反映したキャラクターデザインになっているため、見た目で区別するのが難しいのです。また任務によっては変装したり、別人として過ごしたりしているため、より見分けが困難に。 いずれも人気声優が声を担当しているので声で聴き分けるのが1番の近道です。しかし、今回は見た目で見分けるためのポイントをD機関のメンバーを中心に解説していきます!

結城中佐/cv.堀内賢雄

結城中佐はD機関を創立した人物。初老の人物で、右手に白い手袋、手には杖を持っています。片足を引きずるように歩いている点と、年齢からすぐに判別できるキャラクターでしょう。 結城中佐はD機関の凄腕のスパイたちを育てる立場です。しかし、彼自身もかつては優秀なスパイとして敵国でスパイ活動をしていた人物。結城中佐は、スパイだった頃に味方の裏切りにより敵に捕えられてしまうものの、片腕を犠牲に逃走しています。この若かりし頃のエピソードは第11話「柩」にて描かれています。

また第1・2話「ジョーカー・ゲーム」で足を引きずる挙動はフェイクであること、第10話「追跡」にて彼の「結城」という名も偽名である可能性が示唆されています。まさに「魔王」の呼び名にふさわしい底の知れない人物です。

AD

声優は堀内賢雄(ほりうちけんゆう)

渋い結城中佐を演じているのは、堀内賢雄(ほりうちけんゆう)。彼は主に吹替えで活躍しているベテラン声優です。ブラッド・ピットやベン・スティラーといった大物俳優たちの声を担当しており、渋さと色っぽさを兼ね備えた二枚目俳優の声を得意としています。 近年のアニメでは『ポケットモンスター サン&ムーン』(2018年)で、2代目ナレーションや2代目オーキド博士を担当。

佐久間中尉/cv.関智一

佐久間中尉は、結城中佐を敵視する武藤大佐によって、D機関の監視役として参謀本部から送り込まれた人物です。 彼自身の所属は陸軍ですが、D機関に出入りするため、佐久間中尉自身も髪を伸ばし背広姿で過ごしています。黒髪でツンツンとした前髪があり、キリッとした眉と目が見分けるポイントです。 佐久間中尉は、第1・2話の「ジョーカー・ゲーム」の主人公。彼は生粋の軍人として教育されてきたため、当初D機関の理念やあり方に疑問を抱きます。しかし、彼らとともに過ごすなかで、佐久間中尉の価値観も変わっていくことに。

ゴードン邸捜索の事件では、偽の憲兵隊隊長に扮しています。ここで窮地に陥りますが、見事な洞察力を見せ真相を見破ることに成功。その手腕を買われ、結城中佐にD機関に勧誘されるものの、佐久間中尉は軍人としての道を選び戦地へと旅立っていきました。

声優は関智一

佐久間中尉を演じているのは関智一です。『のだめカンタービレ』(2007年)の主人公・千秋真一役のような若々しいイケメンから、『ドラえもん』(2005年)の助川スネ夫役まで幅広い声色を演じ分ける実力派声優のひとり。 「スーパー戦隊シリーズ」に悪役で出演する一方で、『機動武闘伝Gガンダム』(1994年)のドモン・カッシュ役のようなヒーロー役も数多く演じています。

AD

三好(真木克彦)/cv.下野紘

三好はD機関のスパイの1人。背は8人のなかでは小柄なほうで、茶髪に少しウェーブがかった前髪を6:4くらいで分けており、おでこに1束前髪がかかっているのが特徴です。切れ長のスッとした目元が涼しげで、美男といった顔立ち。 第1・2話の「ジョーカー・ゲーム」では、軍人精神が染み付いている佐久間中尉のことを見下したり賭けのカモにしたりしている姿が見られます。D機関の8名が集まった際には、三好が1期生たちのまとめ役のような立場であることが分かります。 三好がメインとなるのは第11話の「柩(ひつぎ)」です。

「柩」で三好は美術商の青年・真木克彦(まきかつひこ)としてスパイ活動をしています。このエピソードで三好は真木として死んでしまいますが、死んでもなお完璧なスパイとして存在する姿にD機関のすごさが感じられるエピソードです。

声優は下野紘

三好を演じているのは下野紘です。下野は、『ラーゼフォン』(2002年)でTVアニメ初出演を果たすと同時に、初主演を射止めました。「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの来栖翔役や『進撃の巨人』(2013年)のコニー・スプリンガー役といった少年や青年の声を得意としています。

神永(伊沢和男)/cv.木村良平

神永はD機関のスパイの1人。第1・2話の「ジョーカー・ゲーム」では、三好とともに軽口を叩いているひょうひょうとした雰囲気のキャラクターです。身長はD機関内では真ん中あたりで、前髪がV字のような形になっているのが見分けるポイント。 神永のメイン回は第5話の「ロビンソン」です。

この回では神永はイギリスにおり、伊沢和男(いざわかずお)としてスパイ活動をしています。しかし日本の外交官のミスにより敵機関に囚えられてしまうことに。彼は自白剤を打たれながらもD機関に情報を送り、結城中佐からのヒントを頼りに見事に脱出するのでした。 伊沢として登場する際は髪型が少し違います。短めの前髪を斜めに分けており、神永として登場した際と少しだけ分け目が違っているので注意が必要です。

AD

声優は木村良平

神永役を演じるのは木村良平です。子役として子供の頃から劇団ひまわりで活躍してきた人物で、声優としては『東のエデン』(2009年)の滝沢朗役でアニメ初主演を務めています。 軽やかな声色が特徴的で、『黒子のバスケ』(2012年)の黄瀬涼太役や『銀の匙 Silver Spoon』(2013年)の八軒勇吾(はちけんゆうご)役、ゲーム『刀剣乱舞』の和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)役などが有名です。

小田切(飛崎弘行)/cv.細谷佳正

小田切はD機関のスパイの1人で、8人のなかでは唯一の元軍人。D機関のなかでもとくに寡黙なキャラクターです。見分けるポイントはしっかりなでつけてある七三分け。さらに元軍人を思わせる厳しい目つきが特徴です。 第1・2話の「ジョーカー・ゲーム」では、三好たちにからかわれる佐久間中尉に助け舟を出しています。小田切のメイン回は第12話の「XX ダブル・クロス」。小田切がメインとなって二重スパイ疑惑のあるカール・シュナイダーの調査を行います。

しかし調査中にシュナイダーが殺害されてしまい、その事件を追ううちに容疑者に対して情が湧いてしまう小田切。彼はそのままD機関を離れる決意をし、本名の飛崎弘行(とびさきひろゆき)に戻るのでした。D機関員のなかで唯一本名が分かっているキャラクターでもあります。

声優は細谷佳正

小田切を演じたのは細谷佳正です。『テニスの王子様』のOVAに白石蔵ノ介役として出演したことをきっかけにブレイク。 白石のようないわゆるイケメンキャラから、『進撃の巨人』(2013年)のライナー・ブラウン役、『ハイキュー!!』(2014年)の東峰旭(あずまねあさひ)役、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(2015年)のオルガ・イツカ役まで幅広いキャラクターを演じます。

AD

甘利(内海脩)/cv.森川智之

甘利はD機関のスパイの1人で、機関員のなかではお兄さん的ポジションのキャラクターです。長めの髪を真ん中で分けており、タレ目気味なところが見分けるポイント。コミュニケーション能力が高く、女性にも手慣れている雰囲気があります。 甘利のメイン回は第7話の「暗号名ケルベロス」。この回では、甘利は内海脩(うつみおさむ)の名前で豪華客船に乗り込んでいます。髪型なども甘利のときと大きな違いはないので見分けがつきやすいでしょう。

彼は、海の上という逃げ場のない状況で、同じターゲットを狙う別国のスパイを名推理であぶりだします。その結果、取り残されてしまった少女・エマと彼女の飼い犬・フラテを引き取ることに。少女や犬の描写があるときは、それが甘利だと考えてほぼ間違いないでしょう。

声優は森川智之

甘利を演じるのは森川智之です。クールなキャラクターでは『FINAL FANTASY VII』のセフィロス役や『ONE PIECE』のエネル役が有名。一方で、『クレヨンしんちゃん』(1997年)の2代目野原ひろし役も彼が演じています。 BL作品にも数多く出演しており、「BL界の帝王」という異名を持つほど。艶っぽい声色も自在に操る実力者です。

波多野(島野亮祐)/cv.梶裕貴

波多野はD機関で1番小柄なスパイです。腕を首の後ろで組むクセがあるので、そのポーズをしているキャラクターがいたらそれが波多野です。ストレートヘアを真ん中で分けていて、タレ目がちなクリっとした目が印象的。プライドが高いこともあり、小生意気な雰囲気が漂っています。 波多野のメイン回は第3話の「誤算」。波多野は日本からの留学生・島野亮祐(しまのりょうすけ)としてフランスに潜伏しています。ハンチング帽に丸メガネをかけており、波多野として行動しているときよりも一層幼い印象です。

この任務中に記憶喪失になってしまう波多野。しかし、潜在意識にまでスパイとしての行動が染み付いており、自分が何者か思い出せないなかで無事に任務を遂行します。 波多野の暗躍を通じて、D機関のスパイのレベルの高さを思い知る回です。

AD

声優は梶裕貴

波多野を演じるのは梶裕貴です。『進撃の巨人』(2013年)のエレン・イェーガー役、『マギ』(2012年)のアリババ・サルージャ役、『七つの大罪』(2014年)のメリオダス役といった主人公ポジションの少年系ボイスを得意としています。 『ジョーカー・ゲーム』でも、記憶喪失中とそれ以外のシーンでの切り替えが見事。ぜひ声を聴き比べてみてください。

実井(森島邦雄)/cv.福山潤

実井はD機関のスパイの1人で、やや小柄なキャラクター。見分けるポイントは柔和な笑顔と、少しおでこにかかる前髪です。柔らかな表情が印象的で、他の機関員に比べても眉毛がやや下がっていて中性的な雰囲気をまとっています。スーツ着用時はベスト姿で登場することが多いので、それも見分けるポイントとなるでしょう。 実井のメイン回は第9・10話の「ダブル・ジョーカー」。この任務で実井は森島邦雄(もりしまくにお)という青年になっています。この任務のキーパーソンとなる元外交官の白旗樹一郎(しらはたきいちろう)の書生として、長期に渡り彼を監視しているのです。

D機関と敵対している風組織に捕われるものの、それ自体も実井が張り巡らせた巧妙な罠。圧倒的な体術で敵のスパイを圧倒し、辛辣な言葉を浴びせます。かわいらしい見た目とのギャップが大きいキャラクターです。

声優は福山潤

実井役は福山潤が演じています。福山の代表作は『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006年)のルルーシュ役や『青の祓魔師』(2011年)の奥村雪男役、『七つの大罪』(2014年)のキング役、『おそ松さん』(2015年)の松野一松役などが挙げられるでしょう。 善人に見える笑顔の裏に策略を秘めた実井を、影のある爽やかな演技で好演しています。

AD

福本(塩塚朔、草薙行仁)/cv.中井和哉

福本はD機関のスパイで、8人のなかで1番背が高い人物。前髪はきれいになでつけており、髪型だけだと小田切と見分けがつきにくいかもしれません。小田切との見分け方としては、小田切の方がキリッとした目つきをしており、福本のほうが目と眉毛が離れており少し気の抜けた顔つきをしています。 第1話「ジョーカー・ゲーム」では割烹着姿を披露しており、この回では福本を見つけやすいでしょう。彼のメイン回は第4話「魔都」。この任務で上海に渡った福本は、塩塚朔(しおづかさく)と、草薙行仁(くさなぎゆきひと)という2人の人物に扮しています。

塩塚は丸メガネをかけた下世話な雰囲気の新聞記者。草薙は抗日活動をしている厳しい顔つきの人物です。福本はまず塩塚として、ターゲットである本間軍曹に会いました。そのあと、彼に「草薙を紹介する」といって今度は草薙に扮して、再度本間軍曹に会うという荒業をやってのけています。 この回にはどちらにも変装していない福本も出てくるため、全エピソードのなかでとくに視聴者が混乱する回。一時停止などを駆使しながら、どれが福本かを確認しながら観るのがおすすめです。

声優は中井和哉

福本役を演じているのは中井和哉です。『ONE PIECE』(1999年)のロロノア・ゾロ役に抜擢されたことで、以降アニメへの出演が増えていきます。声優になる前は公務員をしていたという異色の経歴の持ち主。 『銀魂』(2006年)の土方十四郎役や『戦国BASARA』(2009年)の伊達政宗役など、ゾロのように刀に縁のあるキャラクターを演じることが多い声優でもあります。

田崎(瀬戸礼二)/cv.櫻井孝宏

田崎はD機関のスパイの1人で、知的な雰囲気を漂わせている人物。短めの前髪が少しだけおでこにかかっており、8人のなかで1番目が細く鋭いというのが見分けるポイントです。スマートな立ち居振る舞いが多いというのも彼の特徴といえます。 田崎のメイン回は第6話の「アジア・エクスプレス」です。田崎は満州に渡っており、そこでは瀬戸礼二として暗躍。田崎の任務は特急電車のなかで情報提供者から情報を受け取る予定でしたが、その人物が車内で何者かに殺されてしまいます。

田崎は電車が次の停車駅につくまでという限られた時間のなか、車内に偶然乗り合わせた子どもたちを使って犯人を突き止めるのでした。その際、手品を使って子どもたちを利用しており、田崎といえば手品というイメージがついています。 また、電車が駅についてから伝書鳩を飛ばすシーンが印象的で、以降田崎の傍らに鳩が描かれることがほとんどです。

AD

声優は櫻井孝宏

田崎役を演じているのは櫻井孝宏です。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(2016年)の岸辺露伴役や『おそ松さん』(2015年)の松野おそ松役、『ダイヤのA』(2013年)の御幸一也役、『PSYCHO-PASS サイコパス』(2012年)の槙島聖護(まきしましょうご)役などが有名。 爽やかなキャラクターだけでなく、裏になにかをはらんでいるようなミステリアスな声色にも定評がある声優です。

蒲生次郎/cv.津田健次郎

蒲生次郎(がもうじろう)は原作ではD機関の一員として登場する人物ですが、アニメではD機関のスパイではありません。その正体は、陸軍内にもうひとつ設立された軍人たちによるスパイ組織「風機関」の機関員です。 蒲生が登場するのは第8話の「ダブル・ジョーカー」。ターゲットである英国領時アーネスト・グラハムの家に出入りする、気のいい紳士的なテーラーとして登場します。D機関のメンバーより眉が太く、がっちりとした体格が特徴的です。

原作ではD機関のスパイとしてグラハム邸に侵入し調査をおこなっていますが、アニメでは風機関の機関員というオリジナル設定。D機関のスパイには及ばないものの、D機関とスパイ合戦を繰り広げ、その優秀さをうかがい知ることができます。

声優は津田健次郎

蒲生次郎を演じているのは津田健次郎です。津田は声優をメインに活動していますが、俳優として舞台やドラマに出演。さらに監督業なども手がけているマルチな才能を持つ声優です。 『テニスの王子様』(2001年)の乾貞治役や『薄桜鬼』(2010年)の風間千景役、『TIGER & BUNNY』(2011年)のファイアーエンブレム役などを演じています。悪役からオネエ系のキャラまで幅広くこなす人物です。

AD

武藤大佐/cv.玄田哲章

武藤大佐は、参謀本部に所属する陸軍大佐で、佐久間中尉の上官にあたります。恰幅がよく、ギョロリとした目とヒゲが特徴的なキャラクター。 地位と権力を欲する欲深い人物で、第1話の「ジョーカー・ゲーム」で自身のやらかしたミスをD機関になすりつけようと画策します。佐久間中尉を連絡係という名目でD機関に送り込んだのも、この計画のためでした。

結局、佐久間中尉が真相に気づいたためにその計画は頓挫。さらに、計画のことを料亭でおおっぴらに話していた事実を結城中佐に握られてしまいます。弱みを握った結城中佐はそれをネタにD機関への予算を引き出すことに成功し、武藤大佐は悔しい思いをすることになるのでした。

声優は玄田哲章

武藤大佐を演じているのはベテラン声優の玄田哲章。吹替えではアーノルド・シュワルツェネッガーのほとんどの役を玄田が担当しており、本人からも永久専属として公認されているというエピソードも持っています。 太いしっかりとした声色が持ち味の玄田。『ジョーカー・ゲーム』でも腐った軍人である武藤大佐を、いい意味で嫌な人物として熱演しています。

阿久津泰政/cv.西村知道

阿久津泰政(あくつやすまさ)は陸軍中将で、帝国陸軍NO.2の実力者です。初老の見た目で、坊主頭のキャラクターなので見分けがつかないということはないでしょう。 阿久津中将は第8・9話の「ダブル・ジョーカー」で登場します。彼は、結城中佐のD機関に対抗できるもうひとつのスパイ機関・風機関を部下の風戸中将を焚き付け設立させるのでした。そして手っ取り早くどちらが優秀かを示すためにも、2つの機関に同じ任務をさせることに。

「死なず・殺さず」を掲げるD機関に対し、軍人で構成された風機関は「躊躇なく殺せ、潔く死ね」という軍人らしい理念を掲げています。結局このスパイ対決で風機関は完敗。阿久津中将の目論見も失敗に終わるのでした。

AD

声優は西村知道

阿久津中将を演じるのはベテラン声優の西村知道です。1974年からアニメに出演しており、『SLAM DUNK』(1993年)の安西先生役が有名。 年配の男性を演じることが多く、70歳を過ぎてからもコンスタントにアニメに出演。味と深みのある声色で、多数のキャラクターを演じています。

『ジョーカー・ゲーム』は繰り返し読んで、観て、面白い!

『ジョーカー・ゲーム』の見どころはなんといってもD機関員たちの暗躍です。視聴者も思わず騙されてしまう、スパイならではの仕掛けがいくつも仕掛けられています。1度といわず2度・3度繰り返し観ることで、より面白さが感じられる作品といえるでしょう。 まだアニメ化されていないエピソードがいくつも残っているので、アニメ2期にぜひ期待したいですね。