2019年7月17日更新

『ポプテピピック』の声優&元ネタを一挙紹介!豪華キャストが多数参加した自称クソアニメの全容は

『ポプテピピック』

掟破りのキャスティング&演出でアニメ界に衝撃を与えた『ポプテピピック』。多数の豪華声優陣が出演し、様々な伝説を残しました。そんな本作の声優組み合わせと元ネタを一挙紹介しつつ、おすすめの回を紹介します。

アニメ『ポプテピピック』の声優&元ネタを紹介!やりたい放題にもかかわらず人気の理由は?

2018年1月から放送されたアニメ『ポプテピピック』は、アニメ界とアニメファンに様々な衝撃をもたらしました。放送時間になるとSNSのトレンドキーワード上位には『ポプテピピック』関連ワードが乱立。さらに、アニメ配信サイトでも再生回数がどんどん伸びていったのです。 なかでも衝撃だったのは、ポプ子とピピ美の声優キャスティングです。1話のなかで前半と後半で同じ役を別の声優が演じ、さらに全話異なる声優がキャスティングされました。 今回はこの声優の組み合わせを中心に同作を紹介していきます。2人の関係性や元ネタを知ってからアニメを観ると、より楽しめるでしょう。

『ポプテピピック』とは?アニメ界に一石を投じる異色の自称「クソアニメ」

アニメ『ポプテピピック』の原作は、大川ぶくぶによる4コマです。同作のキャッチコピーは「とびっきりのクソ4コマ!!」。そして、その作風を活かしたままアニメ化した作品が、「クソアニメ」を自称するアニメ版なのです。 原作では王道ネタからローカルネタまで、様々なパロディが散りばめられています。漫画の常識を打ち破る表現も特徴的。とくに、出版元である竹書房への扱いが酷く、「そんなことしていいの?」と思ってしまうような内容までもネタにしています。 2017年のエイプリルフールにアニメ化を発表。当日は、原作セカンドシーズン発表の際に使ったラブコメ『星色ガールドロップ』のアニメ化というネタでした。しかし、翌日になってみると『ポプテピピック』アニメ化がネタではなく事実であることが判明。アニメ化発表時点から、ネタ満載だったのです。

全12話の声優キャスト・元ネタ一覧

放送回 ポプ子 ピピ美 元ネタ
第1話前半 江原正士 大塚芳忠 『NARUTO』自来也/マイト・ガイ
第1話後半 三ツ矢雄二 日髙のり子 『タッチ』上杉達也/浅倉南
第2話前半 悠木碧 竹達彩奈 『ゆるゆり』ライバるん/ミラクるん
第2話後半 古川登志夫 千葉繫 『うる星やつら』諸星あたる/メガネ
第3話前半 小松未可子 上坂すみれ ほぼ共演なし
第3話後半 中尾隆聖 若本規夫 『ドラゴンボールZ』フリーザ/セル
第4話前半 日笠陽子 佐藤聡美 『けいおん!』秋山澪/田井中律
第4話後半 黒田哲章 神谷明 『シティーハンター』海坊主/冴羽獠
第5話前半 金田朋子 小林ゆう 『けものフレンズ』トキ/ツチノコ
第5話後半 中村悠一 杉田智和 『銀魂』坂田金時/坂田銀時
第6話前半 三瓶由布子 名塚佳織 『エウレカセブン』レントン/エウレカ
第6話後半 下野紘 梶裕貴 『進撃の巨人』コニー/エレン
第7話前半 こおろぎさとみ 矢島晶子 『クレヨンしんちゃん』ひまわり/しんのすけ
第7話後半 森久保祥太郎 鳥海浩輔 『NARUTO』奈良シカマル/犬塚キバ
第8話前半 諸星すみれ 霧矢あおい 『アイカツ!』星宮いちご/田所あずさ
第8話後半 小野坂昌也 浪川大輔 『よんでますよ、アザゼルさん。』アザゼル/アクタベ
第9話前半 中村絵里子 今井麻美 『アイドルマスター』天海春香/如月千早
第9話後半 斉藤壮馬 石川界人 『残響のテロル』ツエルブ/ナイン
第10話前半 徳井青空 三森すずこ 『ミルキィホームズ』ネロ/シャロ
第10話後半 小山力也 高木渉 『名探偵コナン』毛利小五郎/高木巡査部長
第11話前半 水樹奈々 能登麻美子 『地獄少女』柴田つぐみ/閻魔あい
第11話後半 郷田ほづみ 銀河万丈 『装甲騎兵ボトムズ』キリエ/ロッチナ
第12話前半 小山茉美 三石琴乃 『ガンダムSEED DESTINY』タリア/マリュー
第12話後半 速水奨 中田譲治 『Fate/Zero』遠坂時臣/言峰綺礼

アニメの前半と後半で、15分アニメを「再放送」するという前代未聞のスタイルで放送された『ポプテピピック』。しかも前半と後半の内容は同じなのに、声優は違うのです。 全12話で、24人のポプ子役とピピ美役がいます。上の一覧表を見ると分かりますが、そうそうたる豪華声優陣がキャスティングされていますね。 ここからは特に面白い組み合わせをピックアップして紹介していきます。

中尾隆聖(ポプ子)×若本規夫(ピピ美) 第3話後半

『ポプテピピック』第3話後半パートでは、『ドラゴンボールZ』(1989年)で主人公・孫悟空に立ちはだかる敵キャラクターとして出演していた2人が共演。フリーザ役の中尾隆聖(なかおりゅうせい)とセル役の若本規夫(わかもとのりお)が、それぞれポプ子とピピ美を演じました。 大御所声優2人の掛け合いという意味でも注目してほしい回ですが、フリーザとセルを意識した声に思わずニヤッとしてしまう回。フリーザ風ボイスでの「今日も1日がんばるぞい」と「かしこま!」は、渋い声なのになぜかかわいらしさも漂っていて必聴です。

金田朋子(ポプ子)×小林ゆう(ピピ美) 第5話前半

『ポプテピピック』第5話前半パートには、ポプ子役として金田朋子(かねだともこ)、ピピ美役として小林ゆうが出演しました。 2人が共演したアニメといえば『けものフレンズ』。金田朋子はトキ役、小林ゆうはツチノコ役で出演しました。 しかし、声優ファンにとってはこの2人は「混ぜるな危険」コンビとして有名。「かねとも」こと金田朋子も、「画伯」こと小林ゆうも、ともに突飛な言動や、狂気ともいえる濃すぎるキャラクターが持ち味です。 ポプ子とピピ美というキャラクターはいるものの、アドリブ歓迎の本作。視聴者もある意味、最もハラハラしながら観た回ではないでしょうか。作品自体の「クソアニメ」感も加わり、混沌とした回を楽しみたい方におすすめの回です。

中村悠一(ポプ子)×杉田智和(ピピ美) 第5話後半

『ポプテピピック』第5話前半で「混ぜるな危険」コンビによる強烈な回が終わった後、視聴者を待ち受けているのが中村悠一と杉田智和。男性声優界きっての仲良しコンビで、「磁石コンビ」といわれている2人がそれぞれポプ子とピピ美を演じました。 以前からお互いの家を行き来し、2人ともかなり重度なゲーマーとしても有名。声優界には2人にまつわる仲良しエピソードがゴロゴロと転がっています。 共演も多く、『妖狐×僕SS』(2012年)では御狐神双熾(みけつかみそうし)役と青鬼院蜻蛉(しょうきいんかげろう)役。『銀魂’』(2012年)では坂田金時役と坂田銀時役をそれぞれ中村と杉田が演じました。 本作では息の合った雑談のようなアドリブが炸裂。さらにオンエア時には、Twitterでリプライを飛ばし合いながらアニメを観るという仲の良さを発揮していました。

蒼井翔太が『ポプテピピック』第12話(最終回)に実写で登場

『ポプテピピック』では、初回から同じ内容の前半パートと後半パートを繰り返すという構成でした。しかし、最終回ではじめて、前半と後半パートで異なる内容が放送されたのです。 そこにも大きく関わってくるのが声優の蒼井翔太。蒼井は、「蒼井翔太役」としてまさかの実写で登場しました。前半パートのエンディングで蒼井翔太として現れ、ポプ子とピピ美を過去へと連れて行くという、かなり重要な役どころを担当。 これによって2人は過去に遡り、前半パートでは死んでしまったピピ美が生きたままエンディングを迎えるという後半パートが描かれました。 しかし、この回はストーリーというよりも実写で登場した蒼井翔太のインパクトがすべてを持っていった回として、視聴者の記憶に刻まれています。

TVスペシャル版(2019年)の声優キャスト・元ネタ一覧

バージョン(話数) ポプ子 ピピ美 元ネタ
青龍(13話前半) 田村ゆかり 堀江由衣 やまとなでしこ(ユニット)
青龍(13話後半) 保志総一朗 石田彰 『機動戦士ガンダムSEED』キラ・ヤマト/アスラン・ザラ
青龍(14話前半) 国府田マリ子 井上喜久子 『ママレード・ボーイ』小石川光希/北原杏樹
青龍(14話後半) 飛田展男 島田敏 『機動戦士Zガンダム』カミーユ・ビダン/パプテマス・シロッコ
朱雀(13話前半) 花澤香菜 戸松遥 『ToLOVEる』結城蜜柑/ララ
朱雀(13話後半) 山口勝平 緒方賢一 『名探偵コナン』工藤新一/阿笠博士
朱雀(14話前半) 加藤英美里 福原香織 かと・ふく(ユニット)
朱雀(14話後半) 関智一 秋元羊介 『機動武闘伝Gガンダム』ドモン・カッシュ/東方不敗
白虎(13話前半) 玉川砂記子 田中敦子 『攻殻機動隊S.A.C.』タチコマ/草薙素子
白虎(13話後半) 小野友樹 小野賢章 『黒子のバスケ』火神大我/黒子テツヤ
白虎(14話前半) 竹内順子 佐久間レイ 『おねがいマイメロディ』マイメロディ/クロミ
白虎(14話後半) 関俊彦 遊佐浩二 『仮面ライダー電王』モモタロス/ウラタロス
玄武(13話前半) 花守ゆみり 東山奈央 『ゆるキャン』各務原なでしこ/志摩リン
玄武(13話後半) 櫻井孝宏 福山潤 『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ/枢木スザク
玄武(14話前半) 小桜エツコ 横山智佐 『天地無用!』魎皇鬼/砂沙美
玄武(14話後半) 緑川光 子安武人 『機動戦士ガンダムW』ヒイロ・ユイ/ゼクス・マーキス

2019年4月1日に13話・14話にあたる『ポプテピピック』TVスペシャル版が放送されました。このスペシャル版では、TOKYO MXをはじめとする4つの放送媒体によって放送され、ファンの間で話題に。 1話に対して4組の声優が存在するため、放送媒体によってそれぞれ青龍ver.・朱雀ver.・白虎ver.・玄武ver.という呼び方で区別されています。 キャスト陣は計32人。人数もさることながら、12話までの声優に勝るとも劣らない豪華な顔ぶれですね。ここから、特に注目の組み合わせを紹介します。

保志総一朗(ポプ子)×石田彰(ピピ美) 第13話後半(青龍ver.)

『ポプテピピック』青龍ver.(第13話後半)に登場したのが、ポプ子役の保志総一朗とピピ美役の石田彰です。2人が共演した代表作といえば、『機動戦士ガンダムSEED』(2002年)。主人公のキラ・ヤマト役を保志、もう1人の主人公アスラン・ザラ役を石田が演じました。 セリフは違うのに、観ていると思わず「SEED」を観ているのかと勘違いしてしまうほど、「SEED」風ボイスが楽しめる内容に仕上がっていました。 とくに声色の幅が広いことで知られる石田による演じ分けは、聴き応えがあります。

花澤香菜(ポプ子)×戸松遥(ピピ美) 第13話前半(朱雀ver.)

『ポプテピピック』朱雀ver.(第13話前半)に出演したポプ子役の花澤香菜とピピ美役の戸松遥。2人とも、ラジオやイベントではそのトークスキルに定評のある実力派女性声優です。 2人は「To LOVEる」シリーズの結城美柑(ゆうきみかん)役とララ・サタリン・デビルーク役、『かんなぎ』(2008年)のざんげちゃん役とナギ役など、何度も共演しています。プライベートでも仲が良い2人の素が垣間見えるやり取りが、『ポプテピピック』で放送されました。 この回では、花澤の「自虐的」ともとれるセリフが印象的。同じ内容を違う声優の組み合わせで放送した他の3媒体は、基本的には同じセリフを言っています。 しかし、なぜかこの組み合わせだけは、声優の私服がSNSであれこれ言われてしまうことや、バラエティ声優であることなどがネタとして放送されました。この組み合わせだから許される内容をぜひ楽しんでください。

梶裕貴と竹達彩奈が「ポプテ婚」!?

2018年に放送された『ポプテピピック』ですが、2019年6月にとあるきっかけで再び注目を集めました。それは人気声優である梶裕貴と竹達彩奈が結婚を発表したからです。声優界きっての人気声優同士の結婚発表には、ネットを中心に話題となりました。 話題の中心となったのは、実は2人とも『ポプテピピック』でピピ美を演じたことがある、ということ。竹達彩奈は第2話の前半パート、梶裕貴は第6話の後半パートに出演しています。各組み合わせごとに収録しているので、収録現場では会ってはいないと思われますが、2人の直近の共演作として話題になったのです。 梶と竹達とが直接共演した作品は、『ギルティクラウン』(2011年)や「ハイスクールDD」シリーズが有名。しかし、『ポプテピピック』のことなので、今後続編アニメや企画があれば梶と竹達をポプ子とピピ美役でキャスティングする可能性も。それはそれで、少し観てみたいですね。

アニメ『ポプテピピック』は豪華声優キャストがふざけまくる名作

様々なアニメの常識をくつがえした作品が『ポプテピピック』です。ブラックユーモアとパロディにあふれた内容は、たしかに「クソアニメ」かもしれません。しかし、だからこそ光る豪華声優陣の演技力とアドリブ力。声優が全力の演技で本気でふざける姿を堪能できる『ポプテピピック』は、ある意味名作といえるでしょう。