2019年7月23日更新

アニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の魅力5選!10周年プロジェクトも動き出した人気作

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STEINS;GATE DVD BOX

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アニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の魅力を紹介!10年の時が経ち新たなプロジェクト始動

5pb.(現MAGES)により発売された想定科学ADVゲーム『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』は、2019年で発売10周年を迎えます。重厚なストーリーと張り巡らされた伏線、哲学的なモチーフ、謎解きといった要素が絡み合った名作ゲームとして、いまでも高い人気を誇っています。 このゲームをアニメ化した作品が、2011年放送の『STEINS;GATE』です。またゲームの続編をアニメ化した作品『シュタインズ・ゲート ゼロ』が2018年に放送されました。 シリーズ10周年を迎え、10のプロジェクトが随時公開されている「シュタゲ」シリーズ。今回は、アニメ版を中心に「シュタゲ」の魅力や、10周年プロジェクトについて紹介します。

アニメ「シュタインズ・ゲート」のあらすじは?「ゼロ」までまとめて紹介【ネタバレ注意】

TVアニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』&劇場版のあらすじ

主人公の岡部倫太郎(おかべりんたろう)は日々、発明サークル「未来ガジェット研究所」で、「ラボメン」と呼ぶ仲間とともにおかしな発明品を作っていました。牧瀬紅莉栖(まきせくりす)との出会いをきっかけに、発明品「電話レンジ(仮)」が、過去へメールを送るタイムマシーンだと判明。 しかも、この「Dメール」を送る度に「世界線の移動」が起こり、過去が変わっていくことも明らかに。繰り返す過去改変のなか、岡部だけがすべての世界線の記憶を持ち続けていきます。 岡部は、タイムマシーンをめぐり秘密機関SERN(セルン)に命を狙われながら、仲間たち全員を救うことができる世界線「シュタインズ・ゲート」を目指していくのでした。ここまでがTVアニメ最終回までの内容。 さらに、最終回の1年後を描くのが『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』(2013年)です。岡部は人すらいない「R世界線」に飛ばされてしまい、元の世界線の人々からは岡部の記憶が消えてしまいます。紅莉栖の目線で描かれる、岡部救出までの物語です。

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『シュタインズ・ゲート ゼロ』のあらすじ

アニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の23話で岡部がたどり着いた「β世界線」。この世界線は、「α世界線」で必ず死ぬことになってしまう岡部の幼馴染・椎名まゆりが死なない世界です。代わりに、ラボメンとしてともに過ごした牧瀬紅莉栖が死んでしまう世界線でした。 『シュタインズ・ゲート ゼロ』はこのβ世界線を描くストーリー。紅莉栖を失った世界で茫然自失と過ごす岡部は、紅莉栖の記憶をベースにした紅莉栖の姿で話す人工知能「アマデウス」と出会います。 さらにアマデウス開発に関わる比屋定真帆(ひやじょうまほ)や、未来からやってきた阿万音鈴羽(あまねすずは)、記憶喪失の椎名かがり、ラボメンたちと再び関わっていくことになる岡部。 そして、β世界線に待ち受けている第三次世界大戦を回避しようと、岡部は世界規模の陰謀に巻き込まれながら奮闘していくことに――。

「シュタゲ」の魅力5選!人気の理由を考察【ネタバレ注意】

1 張り巡らされた伏線と仕掛け

アニメ「シュタゲ」シリーズは、原作同様に多数の伏線が張り巡らされ、考察好きにはたまらない作品です。挙げきれないほどたくさんの伏線がありますが、今回はアニメ第1話の潜む伏線を紹介します。クライマックスに関わるネタバレが含まれるので、未視聴の方はご注意ください。 第1話冒頭、岡部たちがいる世界線は紅莉栖が死んでしまう世界線=β世界線です。この後、「Dメール」を送信してα世界線に移動するのですが、アニメでは第23話で再びβ世界線に岡部がやってきます。ここで、第1話で張り巡らされた伏線が回収されていくのです。

岡部が第1話で何者かの叫び声を聞いて駆けつけたところ、紅莉栖が倒れている場面に遭遇します。この叫び声や、現場で聞こえた物音の正体は、実は未来の岡部が第23話で過去に戻った際のもの。 また、初対面のはずの紅莉栖に声を掛けられるのも、第1話の岡部が紅莉栖に会う前に、未来の岡部が先に彼女に会っていたからなのです。 こういった仕掛けが毎話あるため、繰り返し観ても楽しむことができます。

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2 近未来的で濃密なSF要素

主人公の岡部は、中二病をこじらせたキャラクターで、当初から不都合なことがあると「機関の差し金」だと口にしていました。ただの中二病的な発言に思えたこの言葉が、「電話レンジ(仮)」をはじめとするタイムマシーンの開発の成功により、リアルなものとなっていきます。 記憶だけを過去に飛ばすタイムリープ、そしてその技術の末に完成したタイムマシーンによって未来の世界からタイムトラベルしてくる人々。なかには岡部たちの命を狙うSERNという組織も含まれており、タイムリープやタイムトラベルを繰り返しながら、岡部やラボメンたちは時空を超えた争いに巻き込まれていきます。 秋葉原のしがないガラクタをつくる発明サークルから、世界や未来・過去へと広がっていくストーリー。すぐには解き明かせない伏線の多さに加え、近い未来に現実となってもおかしくなさそうな絶妙なSF要素が、多くのファンを虜にしています。

3 魅力的なキャラクターたち

ラボメンはいずれも個性豊かなキャラクターたちが揃っており、それもまた「シュタゲ」の魅力です。 主人公の岡部倫太郎は中二病で、普段は鳳凰院凶真(ほうおういんきょうま)と名乗り、狂気のマッドサイエンティストとして振る舞っています。「エル・プサイ・コングルゥ」という何の意味もない造語を口にするなど、あえて中二病っぷりを徹底しているキャラクターです。 秋葉原を舞台とする本作では、アニメオタク的なネタやネットスラングが多数登場するのも特徴的。なかでも優秀なハッカーでオタクのダルこと橋田至(はしだいたる)は、「常考(常識的に考えて)」や「オヌヌメ(オススメ)」など、掲示板などで実際使われていたネット用語を連発しています。 他にも天才少女の牧瀬紅莉栖や、「トゥットゥルー」が口癖の天然な少女・椎名まゆり、男の娘の漆原るか、メイド喫茶で働くフェイリスなど濃いキャラクターが多数登場。 彼女たちはそれぞれに秘密を抱えています。それがタイムリープで明らかになっていくとともに、キャラクターの濃さがストーリーの厚みにつながっていくのです。

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4 「ゼロ」で描かれた異なる世界線

「ゼロ」は、TVアニメの2作目にあたりますが、厳密にはアニメ1作目『STEINS;GATE』の続編ではありません。「ゼロ」で描かれるのは、1作目の第23話で岡部がたどり着いたβ世界線の世界。1作目では、その後岡部の行動によってβ世界線から「シュタインズ・ゲート」世界線にたどり着きました。 一方で、「ゼロ」で描かれる岡部は、β世界線にたどり着いた後、紅莉栖の救出を諦めてしまった岡部となります。「世界線の収束」という絶対に避けられない紅莉栖の死から目を背け、ラボメンからも距離を取っている姿から「ゼロ」の物語はスタート。 「シュタゲ」の名物ともいえる岡部の中二病も封印され、まるで別人のようになってしまった岡部。彼が再び「シュタインズ・ゲート」を目指す、もうひとつの世界線の物語が本作で描かれていきます。 別の世界線の話ですが、密接に1作目ともリンクしているので、前作を観てからの視聴がおすすめです。

5 「シュタインズ・ゲート」の主題歌は名曲揃い

「シュタゲ」シリーズは原作ゲーム・アニメともに主題歌が名曲揃いです。その理由は、歌詞がストーリーとシンクロしているから。企画・原案を手がけた志倉千代丸(しくらちよまる)がほとんどの楽曲の作詞作曲を担当しており、「シュタゲ」の世界を楽曲で表現しているのです。 アニメ「シュタゲ」の主題歌「Hacking to the Gate」も全編を通してストーリーをなぞっており、2番の歌詞には後半の展開でのキーワードが散りばめられています。楽曲が気になった際も、アニメが後半に差し掛かってから楽曲全編を視聴するのがおすすめです。 特に重要なストーリーでは、原作ゲームの主題歌も登場。「シュタゲ」第23話、「ゼロ」第21話で流れる原作主題歌「スカイクラッドの観測者」はとくに注目してほしい楽曲です。 この楽曲は歌詞のなかに「0」と「1」が登場し、アニメ2作品を繋げてくれるような歌詞になっています。両作の結末を知ってから聴くと、思わずグッとくるでしょう。

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「シュタゲ」10周年プロジェクトとは?

2019年は「シュタゲ」10周年のメモリアルイヤーです。10周年プロジェクトの公式サイトでは、10周年となる2019年10月15日に向けて、順次10のプロジェクトが発表されています。 ライブ開催やコミケへの出展、さらに「シュタゲ」聖地である秋葉原でのイベントなどが続々発表中です。2019年7月現在まだ明かされていないプロジェクトが多数残っているので、アニメ続編やゲーム新作といった目玉プロジェクトが解禁される可能性もまだ残っています。 岡部と紅莉栖が出会った日である7月28日に秋葉原でのイベントが開催されるので、今後も作品内での重要な日にちは心の準備をしておくといいかもしれません。

「シュタゲ」は繰り返し楽しめる名作!何度観ても緻密な伏線が面白い!

繰り返して観る度に新たな発見と考察が生まれるアニメ「シュタインズ・ゲート」シリーズ。タイムリープ作品や考察が好きという人には、ぜひおすすめしたい作品です。 作品10周年という節目の年、一度視聴した人も未視聴の人も、この機会に「シュタゲ」の面白さをどっぷり味わってみてはどうでしょうか。