映画『ライオン・キング』の歌10曲一覧 オープニングの持ち上げるシーンの曲タイトルは?
1994年にディズニーが製作した名作アニメ映画『ライオン・キング』。1997年にはミュージカル舞台化されて人気を博し、2019年には超実写版としてフルCGでリメイクされました。 エルトン・ジョンとハンス・ジマーが手がけたアニメ版のサントラは、映画とともに大ヒット。「サークル・オブ・ライフ」をはじめ3曲がアカデミー歌曲賞にノミネートされ、「愛を感じて」が歌曲賞を受賞しています。 この記事では、長年愛される「ライオン・キング」に登場する楽曲を紹介します。1994年のアニメ版だけでなく、2019年の超実写版のために制作された新曲も紹介していきますので、ぜひチェックしてくださいね!
オープニング曲「サークル・オブ・ライフ」
アニメ版・超実写版ともに冒頭を飾るのは、アフリカのズールー語の歌詞で始まる「サークル・オブ・ライフ」。ミュージカル舞台でも冒頭で披露される、誰もが一度は耳にしたことのある名曲です。
日本語版「サークル・オブ・ライフ」
「サークル・オブ・ライフ」は映画冒頭、プライド・ランドの王ムファサと王妃サラビの間に、次の王となる息子シンバが生まれたシーンで流れます。アニメ版では宮園ゆかりが日本語の歌詞を歌い、冒頭のズールー語の歌詞は英語版のレボ・Mの歌唱がそのまま使用されています。 超実写版でもズールー語の歌詞はレボ・M、日本語の歌詞を菅井美和が担当。また、日本語版サントラの最後にはRIRIが歌う「サークル・オブ・ライフ」も収録されています。
英語版「Circle Of Life」
英語版でもアニメ版・超実写版ともにズールー語の歌詞はレボ・Mが歌い、英語の歌詞をアニメ版ではカーメン・トゥイリー、超実写版ではリンディウェ・ムキゼが担当しました。あの印象的な冒頭の歌唱はどの版も同じ人物が歌っていたわけですね! アニメ版サントラにはエルトン・ジョンが歌う「Circle Of Life」も収録されています。
ライオンキングの名曲「愛を感じて」
「愛を感じて」は、アカデミー賞歌曲賞を受賞した名曲。 ティモンとプンバァと3匹で気ままな暮らしを送ってきたシンバの前に、成長したナラが現れます。久しぶりの再会に心を通わせるシンバとナラ。その様子を見たティモンとプンバァは、シンバの恋と3人の自由な生活が終わる予感を歌い始めます。
日本語版「愛を感じて」
アニメ版ではティモン役の三ツ矢雄二とプンバァ役の小林アトムが歌い出し、続いてシンバとナラの声優を務めた宮本充と華村りこが歌い、最後に「気楽で素敵な暮らし きっともう終わる」とティモンとプンバァが嘆いて終わります。 超実写版では、シンバとナラの声優を担当する賀来賢人と門山葉子、そしてティモン役の亜生とプンバァ役の佐藤二朗が歌います。
英語版「Can You Feel The Love Tonight?」
アニメ版ではティモン役のネイサン・レインとプンバァ役のアーニー・サベラが歌い出し、シンバとナラの歌唱を務めるジョセフ・ウィリアムズとサリー・ドワーズキーが続きます。 超実写版でも歌い始めはティモン役のビリー・アイクナーとプンバァ役のセス・ローゲン。そしてシンバとナラの声優を務めるドナルド・グローヴァーとビヨンセが、情感豊かに歌い上げています。
ティモンとプンバァが歌う「ハクナ・マタタ」
プライド・ランドから逃れ、砂漠で行き倒れになったシンバは、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァに助けられます。仲間になった彼らとの自由な生活で、元気を取り戻していくシンバ。 「ハクナ・マタタ=くよくよするな」と歌いながら、立派な雄ライオンに成長していきます。
日本語版「ハクナ・マタタ」
幼いシンバが青年に成長していく様子をこの曲で表現しており、歌声もヤングシンバの声優・中崎達也から青年シンバの声優・宮本充に変わっていきます。一緒に歌っているのはティモンの声優・三ツ矢雄二とプンバァの声優・小林アトムです。 超実写版で青年シンバの声優と歌唱を務めるのは、俳優の賀来賢人。ヤングシンバ役の熊谷俊輝、ティモン役のミキ・亜生とプンバァ役の佐藤二朗とともに歌います。
英語版「Hakuna Matata」
アニメ版ではヤングシンバの歌を担当したジェイソン・ウィーバーから、青年シンバの歌を担当したジョセフ・ウィリアムズが歌い継いでいます。ティモンの声優・ネイサン・レインとプンバァの声優・アーニー・サベラが歌唱も務めました。 超実写版では各声優と歌唱は同じで、ヤングシンバの声優・JD・マクラリーと青年シンバの声優・ドナルド・グローヴァーが歌っています。ティモン役はビリー・アイクナー、プンバァ役はセス・ローゲンです。
シンバとナラが歌う「王様になるのが待ちきれない」
父ムファサに王となる心構えを教わるものの、王になるのが待ちきれないシンバ。執事のザズーにたしなめられるやりとりが微笑ましいシーンで歌われるのが、「王様になるのが待ちきれない」です。
日本語版「王様になるのが待ちきれない」
アニメ版ではヤングシンバの声を担当した中崎達也、ザズーの声を務めた梅津秀行、そしてのヤングナラの声を担当した山本純子の3人が歌っています。 超実写版でも同様に各声優が歌も担当しています。歌っているのはヤングシンバの声優・熊谷俊輝、ヤングナラの声優・小林星蘭、そしてザズーの声優・根本泰彦の3人です。
英語版「I Just Can't Wait To Be King」
外国語アニメ版では、各声優と歌の担当が別々です。アニメ版でヤングシンバの歌を担当したのはジェイソン・ウィーバー、ヤングナラをローラ・ウィリアムズ、ザズーのみ声優を務めたローワン・アトキンソンが歌も歌いました。 超実写版では各声優と歌唱は同じで、ヤングシンバをJD・マクラリー、ヤングナラをシャハーディ・ライト・ジョセフ、ザズーをジョン・オリバーが担当。ファレル・ウィリアムスがプロデュースを務めています。
スカーが歌う「準備をしておけ」
王座を狙うムファサの弟スカーが、仲間にしたハイエナたちに「準備をしておけ」と、ムファサとシンバ殺害の計画を話すシーンで歌われる不穏な楽曲です。
日本語版「準備をしておけ」
アニメ版はスカーの声優・壤晴彦が、ハイエナのバンザイの声優・樋浦勉とシェンジの声優・片岡富枝とともに歌いました。 超実写版ではスカーの声優を江口洋介が務め、この曲の歌唱も担当しています。
英語版「Be Prepared」
アニメ版でこの曲を歌ったのは、スカーの声優を務めた俳優のジェレミー・アイアンズ。また、ハイエナのシェンジの声と歌を女優のウーピー・ゴールドバーグ、バンザイを俳優のチーチ・マリンが務めており、なかなかの豪華キャストだったようです。 超実写版では、スカーの声優を務める俳優のキウェテル・イジョフォーが歌唱も担当しています。
ザズーが歌う「朝のご報告」
「朝のご報告」は映画版ではなく、ブロードウェイ・ミュージカルのために作られた楽曲。アニメ版では、2003年にDVD&ホームビデオ用にリリースされたスペシャル・エディションで追加されました。超実写版には使用されていません。
日本語版「朝のご報告」
ムファサがシンバをプライド・ランドが見渡せるプライド・ロックに連れて行ったとき、執事のザズーが朝の報告にやって来ます。内容はとりとめのないものですが、言葉遊びが多用された楽しい楽器曲です。
英語版「The Morning Report」
英語版のスペシャル・エディションでは、オリジナル・キャストのジェームズ・アール・ジョーンズ(ムファサ役)のほか、ザズー役は代役のジェフ・ベネット、シンバ役はやはり代役のエヴァン・サウセドが歌っています。
挿入曲「アフリカの大地」
象の墓場からシンバとナラを助け出したムファサ。帰り道、彼はシンバに勇気と無謀さの違いを説きます。そして歴代の偉大な王たちが、星となって空から自分たちを見守っているという話をしました。 そのシーンで流れるのが、この雄大な「アフリカの大地」です。夜の平原でシンバとムファサが先祖に思いを馳せ、ムファサはいつか自分が星になり、シンバを見守る日がくるのだと覚悟しているようです。
挿入曲「命をかけて…」
スカーの罠にかかり、シンバは谷底で遠吠えの練習をしていました。そこへスカーの手下であるハイエナトリオが、ヌーの群れをけしかけます。スカーはシンバの危機をムファサに報告。彼は命がけで息子を助けに向かうのですが……。 このシーンで使用される「命をかけて…」は、重厚なオーケストラのサウンドとコーラスが緊張感と不安を煽ります。
実写『ライオンキング』の新曲「ネバー・トゥー・レイト」
超実写版では、エルトン・ジョンが手がける新曲「Never Too Late」も発表されました。この曲ではアニメ版でも組んでいたティム・ライスが作詞を担当。エンド・クレジットで使用されています。 歌うのはもちろんエルトン・ジョン。陽気な楽曲が、シンバが統治するプライド・ランドの明るい未来を指し示すかのようです。
実写『ライオンキング』の主題歌「スピリット」
超実写版『ライオン・キング』でナラの声と歌を担当したビヨンセは、実写映画『ライオン・キング』の主題歌「Spirit」も担当しています。 ラフィキに促され、空から語りかける父ムファサに再会したシンバは自分を取り戻します。そしてプライド・ランドに戻る決意をしたシンバが、走り出すシーンでこの曲が使用されました。 『ライオン・キング』は「感動して初めて泣いたディズニー映画」と語るビヨンセ。また彼女が同時期にリリースされたアルバム『The Lion King: The Gift』は、“アフリカへのラブレター”だともしています。
『ライオンキング』には印象的な歌・名曲がたくさん!
名作アニメ映画として知られる『ライオン・キング』は、ディズニーアニメの名作が実写化の流れのなかでも、フルCGでのリメイクということで注目を集めました。 リメイク版では、実写かと目を疑うような美しく自然な映像に負けない音楽も必聴です。アカデミー賞歌曲賞を受賞した変わらぬ名曲、そして新キャストによる歌唱や新曲も一緒に楽しみたいですね!