2019年10月19日更新

映画『マレフィセント2』テーマ解説&トリビア アニメ版から引き継がれたポイントとは? 【ネタバレ】

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マレフィセント、

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『マレフィセント2』のテーマを解説 試される"ふたり”の絆と愛

2014年に公開されたディズニーの実写映画『マレフィセント』。ディズニークラシックの『眠れる森の美女』を、悪役である魔女マレフィセントの視点から描き直すという斬新な設定で注目を集めました。 また、主人公マレフィセント役にアンジェリーナ・ジョリーやオーロラ姫役にエル・ファニングら人気女優がキャスティングされ、アニメーション映画からさらにキャラクターの心情や関係性に新たな解釈が加えられています。 そんな映画の続編となる『マレフィセント2』の公開日が2019年10月18日に決定。この記事では、キャストやあらすじ、そのほか最新情報を紹介しましょう。 ※この記事には、『マレフィセント2』および前作のネタバレがあります!

『マレフィセント2』のあらすじは?

前作『マレフィセント』では、マレフィセントの生い立ちから悲しい過去、そしてオーロラ姫に呪いをかけるまでの経緯が描かれました。しかし同時にマレフィセントとオーロラ姫の間に深い絆が生まれ、彼女が“真実の愛”に目覚めるまでが描かれました。 本作は、前作から数年後の世界が舞台。不思議な生き物たちが住むムーア国の女王となったオーロラは、フィリップ王子からのプロポーズを受け、結婚の準備がはじまります。しかし、“邪悪な魔女”を母と慕って暮らしてきたオーロラは、フィリップ王子の国、アレステッド王国で今までの生活との違いに困惑してしまいます。 一方のマレフィセントは、人間への不信感からふたりの結婚を手放しで祝福することができず……。

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アンジー、エル・ファニングなど主要キャストが続投

マレフィセント/アンジェリーナ・ジョリー

前作からひきつづき、本作でもアンジェリーナ・ジョリーがマレフィセントを演じます。オーロラ姫の成長を見守るなかで“真実の愛”に目覚めたはずだったマレフィセントは、本作ではどんな困難に立ち向かわなければならなくなるのでしょうか。 アンジーは2014年に女優業を引退すると宣言し、その後出演したのは、自身が監督・脚本を務めた映画『白い帽子の女』(2015年)のみ。本作への出演については、監督業をしていて「演技がしたくなった」ことと「育児や家庭の事情が落ち着いた」ことが女優本格復帰への決め手となったと語っています。

オーロラ姫/エル・ファニング

エル・ファニングもオーロラ姫役として本作に続投しています。 彼女は前作でオーロラ姫に決定した際、「ディズニープリンセスの中で1番好きなオーロラ姫になれるなんて!」とコメントしていましたが、再びその夢が叶うことになりました。 前作で幼いころからマレフィセントを母のように慕い、眠りから覚めた後は妖精の国のムーア王国を統一し、女王となったオーロラ。『マレフィセント2』フィリップ王子との結婚が決まりますが、事態は思わぬ展開に。

ディアヴァル/サム・ライリー

マレフィセントに助けられ手下となったカラス、ディアヴァルをサム・ライリーが再び演じます。 前作ではディアヴァルが「唯一の素敵な男性キャラクター」との評判もあり、今回の続投でさらなる活躍が期待されています。

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3人の妖精

マレフィセントに呪いをかけられてしまったオーロラ姫を守るため、力を合わせて彼女を育てた3人の妖精も再登場。 ノットグラス役のイメルダ・スタウントン、フリットル役のレスリー・マンヴィル、シスルウィット役のジュノー・テンプルがそれぞれ続投します。 コミカルなキャラクターで前作を盛り上げた3人は、今回はどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。

フィリップ王子/ハリス・ディキンソン

前作の終盤に眠ってしまったオーロラ姫を目覚めさせるために登場したフィリップ王子。前作ではブレントン・スウェイツが演じましたが、本作ではハリス・ディキンソンにバトンタッチしました。 ディキンソン演じるフィリップ王子は、本作でオーロラ姫と結婚することになります。

ボラ/エド・スクレイン

2015年に『トランスポーター イグニション』で主演を務め、2016年の『デッドプール』で悪役フランシスを演じたエド・スクレイン(スクラインとも)が本作に新キャラクター、ボラとして出演します。 スクレインが演じるボラは悪役ともいわれていますが、不思議な生き物たちの生死に関わるようなことをする存在なのだとか。

コナル/キウェテル・イジョフォー

『それでも夜は明ける』でアカデミー賞主演男優賞を獲得し、『ドクター・ストレンジ』などでも知られるキウェテル・イジョフォーも本作に出演しています。 イジョフォー演じる新キャラクターのコナルは、マレフィセントのロマンスの相手とみられていますが、いったいどんな役どころなのでしょうか。

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イングリス女王/ミシェル・ファイファー

本作から新たに登場するキャラクターのひとりは、オーロラ姫の婚約者フィリップ王子の母・イングリス女王です。演じるのはベテラン女優ミシェル・ファイファー。 イングリス女王の設定も謎につつまれていますが、マレフィセント、オーロラ姫とともにメインビジュアルに登場しており、重要な役柄であることは間違いありません。

監督はヨアヒム・ローニング、脚本はジェフ・バターワース

前作のロバート・ストロンバーグ監督に代わって『マレフィセント2』でメガホンを取るのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017)などのヨアヒム・ローニング。 彼は他にも『コン・ティキ』(2012)やテレビシリーズ『マルコ・ポーロ』(2014)などの監督を務めており、歴史劇などを得意としています。 また本作の脚本は、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)や『007 スペクター』(2015)などで知られるジェス・バターワースが担当しています。脚本家は前作のリンダ・ウールヴァートンが続投する予定でしたが、彼女の執筆した脚本をバターワースがリライトすることになり、バトンタッチしたのだとか。 なおバターワースは、2020年公開予定のディズニー実写映画『クルエラ(原題)/Cruella』の脚本も担当することが決まっています。

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テーマ解説 マレフィセントが試された究極の愛とは? 【ネタバレ注意!】

『マレフィセント2』のあらすじをネタバレありで紹介

不思議な生き物たちの住むムーア国の女王となったオーロラ。ある日、フィリップ王子からプロポーズを受けた彼女はその申し出を快諾。しかしマレフィセントは、人間に対する不信感からその結婚に反対します。 一方、フィリップ王子の両親は大喜び。平和な連帯を望む父ジョン王と、母イングレス女王はオーロラとマレフィセントを夕食に招待します。

しかし、イングレス女王の本当の狙いはムーア国を滅ぼすことでした。夕食の席で、彼女を挑発しつづける女王に怒ったマレフィセントは席を立とうとしますが、そのときジョン王が倒れてしまいます。王に呪いをかけたと責められ、その場を飛び去ろうとするマレフィセント。しかし彼女は女王の命令で軍隊に襲撃され、海へと落下してしまいます。 そんなマレフィセントを助けたのは、彼女と同じく角と翼を持つ“ダーク・フェイ(闇の妖精)”のコナル。彼女が連れてこられた洞窟には、各地から平和を求めて集まったダーク・フェイたちが暮らしていました。 彼らの悲しい歴史やイングレス女王の策略を知ったマレフィセントは、好戦的なボラをはじめとする仲間たちとともに反撃に出ます。

仲間がいれば強くなれる

これまで、マレフィセントは自分と似た姿の妖精を見たことがなく、孤独を感じていたのかもしれません。ただひとり、角と翼を持つ恐ろしい外見をしていたことも、彼女がムーア国の生き物たちからでさえ恐れられていた理由のひとつだったのでしょう。

しかし本作で、マレフィセントは“ダーク・フェイ”という妖精の種族の一員であり、ほかにも仲間がいるということがわかりました。 自分は孤独ではないと知ったマレフィセントは、ムーア国の民を守るため、そしてオーロラを救うため、仲間たちとともにイングレス女王との戦いに挑みます。

マレフィセントが試される“究極の愛”とは

前作以降、マレフィセントとオーロラは母と娘として良い関係を築いていました。

しかし、オーロラの結婚相手の母・イングレス女王の策略でその仲は引き裂かれてしまいます。 新しい生活に戸惑うオーロラは、マレフィセントの気持ちを汲み取る余裕もなかったのかもしれません。しかし、彼女がジョン王に呪いをかけたことを疑わず、悲しみながらもマレフィセントを責めてしまいました。これにマレフィセントはどんなに傷ついたでしょうか。 人間とダーク・フェイの戦争を平和的に解決し、彼女を疑ったことを謝るオーロラをマレフィセントは赦しました。 相手の過ちを赦す“究極の愛”を、マレフィセントは手に入れたのです。

知れば楽しさ倍増のトリビアを紹介 オーロラ姫のドレスが青いのはなぜ?【ネタバレ注意】

オーロラのドレスは何色?

ディズニーのオーロラ姫といえば、ピンク色のドレスを着ているイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし、もともとアニメーション映画『眠れる森の美女』(1959年)でオーロラがよく身に着けているのは、ブルーのドレスです。 本作でも、マレフィセントがオーロラの結婚式に用意したドレスは、現在の彼女のイメージに近い、淡いピンクでした。しかし、『眠れる森の美女』と同様に、妖精たちは「グリーンのほうがいい」「ピンクがいい」とつぎつぎと色を変えていきます。そして、最終的にドレスは淡いブルーになりました。

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マレフィセントの正体

マレフィセントが変身した姿といえば、ドラゴンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし本作で、マレフィセントはダーク・フェイという妖精の一族出身であることがわかりました。

ダーク・フェイの造形は、さまざまな地域に生息する鳥をモチーフにしており、その種族の一員であるマレフィセントも、当然“鳥”の姿にする必要がありました。そこで、ほかのダーク・フェイたちとは一線を画す最強の存在である彼女は、“不死鳥の末裔”という設定になり、イングレス女王との最後の戦いでは、巨大な黒い鳥の姿で登場したのです。

“究極の愛”が試される『マレフィセント2』は2019年10月18日から公開中!

前作で“真実の愛”を知ったマレフィセント。しかし、本作では彼女の“究極の愛”が試されます。果たしてマレフィセントは、その試練を乗り越えて、愛するオーロラを救うことはできるのでしょうか。 『マレフィセント2』は、2019年10月18日から全国公開中です!