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ドラマ『北の国から』のあらすじ
主人公の黒板五郎は、東京のガソリンスタンドで働き、一家4人で暮らしていました。しかし、妻・令子の不倫をきっかけに、僅かなお金を持ち、純と蛍を連れて郷里の富良野へ帰郷。 彼らは、中畑木材の仕事を手伝ったり、小規模の農業や炭焼きなどで生計を立てながら暮らし始めます。ですが、その後は騙されて借金を背負ったり、上京した子供たちが不祥事を起こしたりと、3人はそれぞれ波瀾万丈な人生を歩むことになるのです。
ドラマ『北の国から』全話あらすじ
第1話「廃屋」
北海道・富良野の地に黒板五郎は2人の子供・純と螢と共に降り立った。半年前に妻の令子と別れ、東京での暮らしに嫌気がさしていた彼は、故郷でやり直すために北海道にやってきたのだ。場所は市外から更に20キロ奥地に入った麓郷という過疎村。そこに今にも朽ちそうな五郎の生家が残されていたためにどうにか住めるように修理すると、電気もガスも水道もない原始生活を開始した。しかし子供たちは都会育ち。特に純は東京でガールフレンドの恵子ちゃんから聞いていたロマンチックな北海道とはかけ離れた厳しい現実を受け入れられないでいた……。
第2話「手紙」
故郷・富良野の朽ちかけた生家を何とか住める状態にした五郎。彼は「丘室づくり」や「薪木集め」といった冬支度の合間に子供たちの転入手続きのために分校を訪ねたのだが、一人きりの若い女教師・木谷涼子に子供たちが東京育ちだということを理由に入校を渋られてしまう。しかしその帰り道、叔父の牧場に立ち寄った五郎は東京から訪れた義妹の雪子と偶然の再会を果たす。一方、富良野での想像を絶する暮らしに馴染めない純は母に助けを求める手紙を書き、妹の螢に町へ出しに行かせた。ところが螢は川へ落としてしまった手紙を追いかけるうちに迷子になってしまう。
第3話「決意」
富良野の原野での想像を絶する暮らしに耐えられない純は、「東京に帰りたい」という意思を叔母の雪子から父の五郎に伝えてもらう。五郎は直接自分にぶつかってこない純の卑怯さにショックを受けたものの、希望通り彼を東京にいる別れた妻・令子のところに帰してやることにした。純は念願がかなって一安心。しかしいざ東京に帰る段階になると父と妹の螢に無言で見送られ、厳しい原野で生き抜いてきた父の従兄・清吉からは「負けて逃げるんだぞ」と言われてしまう。しかも雪子が東京に純を送り届けたらすぐに富良野に引き返すことを知り、動揺するのだった……。
第4話「女弁護士」
東京から令子に依頼されてやってきた女性弁護士・本多は五郎と対面して愕然とした。なんと彼は令子が純や螢に宛てて送った手紙を握り潰していたのだ。そこで本多は学校帰りの純と螢を待ち伏せて、令子の子供たちへの想いを伝えようとする。螢は耳を貸そうともしなかったが、動揺した純はホテルにいる本多のところを訪ねた。だが純は父を非難する本多の言葉に不快感を覚えた。父に不満はあったが、家族ならともかく他人が父のことを悪く言うのは耐えられなかったのだ。そして純は電話口から自分を呼ぶ母の声に背中を向けてしまうのだった……。
第5話「キツネ」
純は妹の螢に比べると原始生活に慣れるのが遅く、まだ火すら上手く起こせないでいた。そうした劣等感もあり、純には父の五郎が螢ばかり可愛がって自分には冷たい態度をとっているように思えてならない。その頃、山に向かった五郎は「ヘナマズルイ」いわゆる変わり者ということで有名な老人から、今住んでいる土地も家も自分のものだと言われて驚く。結局は老人の嫌がらせだと後から分かるのだが、そのことに気をとられていた五郎は純の苦しみに気付けないでいた。その間、ずっと悲しみを募らせていた純はとうとう爆発して、螢が可愛がっているキツネに石を投げつけてしまう……。
第6話「マフラー」
雪子がマフラーを編んでいるのを見た純と螢は、そのマフラーが雪子から草太へのクリスマスプレゼントだと勘違い。おしゃべりな純は草太にそのことを告げて喜ばせてしまった。草太は感激のあまり夜も眠れなくなり、雪明かりの夜に雪子を連れだしてキスまでしてしまう。つららは雪子に草太を奪われるかもしれないと気をもみ、清吉は娘の雪子が草太と一緒に村を出てしまうのではないかと心配する。だが、雪子の心の中には東京で別れてきた恋人への想いが残されていたのだ。雪子はそんな自分の気持ちに決着をつけるために、東京へと帰っていく……。
第7話「電話」
恋人への想いを確かめるために東京へと戻った雪子。学校帰りに身を寄せるところがなくなった純と螢は山仕事から戻ってくる父を待つまでの間、中畑の家にお世話になることになった。中畑家には久しく見ていなかったテレビがあり、純と螢は大喜び。しかもダイヤルを回せばすぐに東京の母と話すことの出来る電話まであったのだ。誘惑に抗えない純はこっそり母に電話をかけ、その後ろめたさを誤魔化すために螢を共犯者に仕立てようとした。螢は怒って純とは口を利かなくなったが、そんな彼女もやっぱり母は恋しい。学校の電話を使ってこっそり母と話してしまう……。
第8話「水道」
山仕事の合間、五郎は川の水をパイプで小屋へと引いてくる工事に取り組んでいた。だが冬の北海道はあまりに過酷。寒さでパイプのどこかが凍結しているようで、なかなか工事は上手くいかない。それでも五郎は人の助けを借りずにやり遂げようと全身全霊をかけて冬の北海道に挑む。そんな五郎の背中に純と螢は圧倒されていた……。その後、努力の甲斐あって大晦日についに小屋に水が引けた。感動のあまり五郎と子供たちは駆け寄って抱き合う。この出来事を切っ掛けに、反発しがちだった純の心に父への尊敬と信頼の気持ちが芽生え始める。
第9話「来訪」
北国ではじめての正月を迎えた純と螢はスキーに夢中。日帰りの予定で草太や雪子と共に大雪へと滑りに出かけたのだが、なんとその間に東京からはるばる令子本人が訪ねてきた。「子供たちに会わせて欲しい」という令子の頼みを、五郎は「やっと自然と共存し始めた子供たちを動揺させたくない」と断る。翌日、令子は楽しげに五郎の手伝いをする純と螢をそっと覗き見しただけで、黙って東京へと帰っていった。純と螢は大人たちの態度や周囲の微妙な変化から母が来ていたことに気付くが、父の気持ちを察して何も気づかないふりをするのだった……。
第10話「奇跡」
麓郷のような北海道の過疎村においても、今となっては水道や電気をひくのは当たり前。川の水を利用したり風力発電を工夫する者は五郎の他におらず、いまだに馬ソリを使っている変わり者の杵次でさえ「何故わざわざ苦労をするのか」と五郎に説教をしていた。そんなある日、急に降り出した大雪によって村の家々は停電や断水、暖房が止まったりと大パニック。ちょうど外出していた雪子と純が乗っていた車はエンジンがかからなくなり、吹きだまりに落ちて遭難してしまう。車内で凍死の危機に陥る雪子と純。そんな2人が救出されたのは、杵次の馬ソリの馬に発見されたことが切っ掛けだった……。
第11話「家出」
雪子に夢中の草太はつららとの結婚の約束のことをすっかり忘れてしまっていた。つららは草太の目を覚まさせようと草太の友人や両親の力を借りるが、彼の目にはもう雪子しか映らない。思いつめたつららはとうとう書置きを残して家出してしまう。一方、純は友人の正吉から父の五郎と叔母の雪子との関係を疑われて大ショック。草太から喧嘩の仕方を教えて貰うと正吉に勝負を挑むのだった。その頃、螢は可愛がっていた狐がまた姿を見せるようになって大喜び。ところがある夜、虎ばさみに左足をかまれた狐は大怪我をして螢に別れを告げにくるのだった……。
第12話「罠」
冬休みが終わり登校した純は、虎ばさみにやられた螢の狐のことで正吉と大論争。そして猟をしなければ生きられなかった開拓時代のことや、野生動物を餌付けすることは動物のためにならないことを学んでいく。一方、五郎は食紅が入ってしまった赤い牛乳でバターを作ったり、風力発電機の仕上げ工事にと大忙し。雪子はつららの家出以来周囲から冷めた目で見られており、ついに共同牧場で働くことを断られ落ち込んでいた。しかし雪子は五郎たちや中畑の一家に風力発電の完成祝いを兼ねて思いがけず誕生日を盛大に祝ってもらい、癒されるのだった。
第13話「帰京」
令子が原因不明の発作的な痛みに苦しみ入院したと聞かされた雪子は、純と共に東京へ戻った。純に会えたことを喜ぶ令子だったが、痛みは相当に酷く状況は芳しくない。大病院へ転院するように雪子は言ったが、愛人・吉野が勧める病院を令子は出ようとしなかった。一方、ガールフレンドの恵子や友人と再会した純は半年間で自分が何もかも後れてしまった事を感じて落ち込んでいた。そんな純に吉野が「一緒にずっと東京で暮らさないか」と誘ってくる。5日間だけという約束で上京した純だったが、吉野の誘いに動揺し、東京に残るべきかと悩む……。
第14話「UFO」
令子の病気は神経性のものである可能性が高く、その証拠に純と一緒に過ごすようになってから少し良くなっていた。明言こそしないものの令子は純を北海道に帰したくないと素振りで示し、その気持ちを汲み取った純は北海道の父に「このまま東京で暮らす」と手紙を書こうとする。しかし北海道での半年間は純を変えていた。原始生活を送る厳しさや工夫して物を作る喜びを知った純には、流行を追ってまだ使える物をどんどん捨ててしまう東京の生活が以前ほど素敵には思えなくなっていたのだ。それに気づいた純は令子を気遣いながらも北海道に帰るのだった……。
第15話「事件」
UFO騒ぎで子供たちが大騒ぎする中、新しい事件が持ち上がった。分校に通う生徒の親のところに教師の涼子を中傷する怪文書が送られてきたのだ。内容は凉子が2年前、東京で生徒を殴って自殺させた暴力教師だというもの。五郎や中畑は凉子をかばうが、杵次が私事のうっぷん晴らしのために凉子に真相を迫り過去の傷を暴いてしまう……。一方、純にも大問題が起こっていた。最近、異常に女性の胸や足が気になってしまい、こんな自分は絶対に病気に違いないと頭を抱えていたのだ。そして父の五郎は純が隠していたヌード雑誌を発見してショックを受けていた……。
第16話「転校」
長年連れ添った愛馬を手放した日、泥酔した杵次が河原に転落して亡くなった。通夜と葬儀のために近所の者たちが集められ、村を出ていた杵次の子どもたちが呼び戻されると、人々は杵次のことを大層な偏屈者だったと噂する。だが共に開拓の苦労を味わったかつての同志である草太の父・清吉だけは、彼が「仏の杵次」と呼ばれるほどの優れた人物だったことを知っていた。杵次の死に何かを感じた純は、性的な自覚症状があることを五郎に告白。五郎は「大人になった証拠だ」と答える。安心した純は「秋までに丸太小屋を建てよう」という五郎の計画に胸を弾ませるのだった。
第17話「別離」
夏休みが目前に迫るある日、雪子が富良野に帰ってきた。彼女は2週間前に退院した令子と本多弁護士も連れてきており、2人はホテルに宿泊していると言う。令子の望みは子どもたちを五郎に託して正式に離婚することで、その望みを受け入れた五郎は彼女が子どもたちと別れのひとときを過ごせるように取り計らった。花盛りのラベンダー畑の中、再会した令子と純と螢。純は悲しみに胸をつまらせながらも、令子の気持ちを気遣う。だが螢は無愛想に黙りこくって、令子を避け拒む態度をとることで言葉にならない悲しみを訴える手段に出るのだった……。
第18話「イカダ下り」
富良野の夏の風物詩、空知川のいかだ下り大会に初めて参加した純と螢。五郎と辰巳は北方領土号、草太はタイヤを利用した水すまし号、スナック駒草の駒草号、それぞれが趣向を凝らした手づくりのいかだを用意する中、純と螢、雪子、凉子先生はもっとも安全そうに見えた中畑家の四帖半号に乗り込み、分解したり転覆したりするいかだを尻目に、悠々とゴールまで下り切ることが出来た。そんな川下りの途中、純はいかだの上からずっと行方不明となっていたつららを発見。その後、皆で手分けして探すが結局つららは見つからず、そうこうしているうちに別の大事件が起こる……。
第19話「後悔」
ベベルイへとUFOを見に行った凉子先生と螢がいつまでも帰ってこない。幸いにも2人は道に迷っていたところを警察官に無事に発見されたが、今まで問題視されていた凉子先生が再び矢面に立たされることを危惧した五郎は、この事件について他言せぬよう純に伝えるのだった。ところが富良野のへそ祭りの夜、ボクサーとしてのデビューを控える草太を取材にきた新聞社の人に、純はUFO事件のことをつい口をすべらせてしまう。一方、令子との離婚が正式に成立したことで落ち込む五郎は「駒草」のホステス・こごみに慰められて朝帰りをするのだが……。
第20話「転勤」
「駒草」のホステス・こごみにすっかり夢中になってしまった五郎の姿に不安になった純と螢は、雪子が父さんのお嫁さんになってくれたらと願う。だが雪子は丸太小屋が完成したら純たちと別れて一人暮らしを始めることを考えていた。一方、螢は東京から取材にきたテレビ局の人に、凉子先生と一緒に見たUFOの話を打ち明けた。しかしその話が数日後のニュース・ショーで「あり得ない作り話」「夢物語」として放送されたことに螢たちは深く傷付く。そんなある日、凉子先生は純に不思議な美しい思い出を残し、遠くの学校へと左遷されていくのだった……。
第21話「再会」
草太のボクシングの初試合が札幌で開催されることに決まった。しかしこの試合に雪子への愛を捧げやる気に満ちていた草太は、試合の前日になって思いがけずつららの消息を知ることになる。なんとつららは雪子という名を使ってススキノの風俗店で働いていたのだった。そもそもつららの家出は自分の心変わりが原因。大きなショックを受けた草太は試合で惨めに敗北してしまう……。一方、五郎は夢中になっているこごみのことで中畑から忠告を受けていた。こごみは気立てこそ良いが、これまで何人もの男とかかわりを持ってきたと言うのだ……。
第22話「誕生日」
10月、いよいよ五郎が丸太小屋の組み立て作業に取りかかった。中川と和夫、クマといった男たちが手伝いに来て、みずえや雪子といった女たちはそんな男たちの食事の世話をするために色々と用意する。そんな中、ひょっこりやってくるこごみ。バー勤めでふしだらな噂もあるこごみに男たちの態度は冷たく、純も激しい嫌悪感を示した。だがこごみの過去や生活がどうあれ、彼女の償いを求めない優しさと底抜けの明るさに真剣に心惹かれていた五郎は、純に職業で人を差別してはいけないと厳しく諭すのだった……。そんな五郎のところに突然、耳を疑う知らせが届く。なんと令子が急死したと言うのだ。
第23話「破れた靴」
令子は最後まで再婚相手の吉野に気を遣い、何の治療もしてくれない病院で痛みに苦しみながら死んだのだった。雪子に連れられて上京した純と螢は、母の柩の前で項垂れる吉野に戸惑う。吉野は2人に新しい運動靴を買い与え、ぼろぼろになった古靴を捨てさせた。一方、通夜には間に合わず葬儀の朝になってようやく上京した五郎は台所に引っ込んで料理を手伝うばかりで、翌朝には北海道へ帰ると告げてきた。純はそんな父に不満を感じていたが、その夜遅く母の遺骨の前で呻くように泣いている父を目撃する……。
第24話「丸太小屋」
母の死を切っ掛けに上京していた純には、東京がそれまでと全く違ったところに見えていた。アメリカへ渡ってしまったかつてのガールフレンド・恵子。中学受験のことばかり考えているかつての遊び友達、それが当たり前のこととしてハッパをかける先生。父の五郎と共に北海道の大自然と戦ってきた純には、そのすべてが虚しいものに感じたのだ。純と螢が麓郷に戻ると、五郎は完成した丸太小屋で暮らし始めていた。母の死は家族3人にとって耐えがたいほどの悲しみだったが、ひ弱な都会っ子だった純はいつしかその辛さに耐えていける強さを身につけていた……。
スペシャルドラマ版「北の国から」シリーズを一挙紹介【FODで全話配信中】
『北の国から '83 冬』
五郎とクマさんが東京で出稼ぎをしている間、純と螢は2人で小屋を守り助け合いながら暮らしていました。年末も近づき、ようやく五郎たちが出稼ぎから戻ってくることに。純と蛍は大喜びしますが、彼らの周りで次々と問題が起きはじめ……。 本作では五郎のキャラクター性に焦点が当てられています。彼の性格は非常に味わい深く、視聴者に強烈な印象を残します。そんな彼の姿が本作の見どころの1つなので、注目してみてくださいね。
『北の国から '84 夏』
五郎一家が東京に越して4年が経った夏のある日、純と正吉は久しぶりに北海道に帰省した努がパソコンを使いこなしている姿を見て衝撃を受けます。さらに努が五郎のことをバカにしたことをきっかけに、2人は口論に。純は努に罵倒されながら、過去の自分の過ちを思い返すのでした。 本作の見どころは、揺れ動く純の心模様。思春期に差し掛かり、父親である五郎に対して素直に感情表現できない彼の様子がリアルで、グッときます。
『北の国から '87 初恋』
中学3年生となった純はある日大里家の裏にある不思議なデザインの風車に興味を持ち、その時に偶然出会ったその家の娘・れいに一目惚れをしてしまいます。純と遠く離れた中学に通うれいは次第に惹かれ合い、めでたく付き合うことになりますが……。 純の初恋が詳細に描かれた本作の見どころはなんといっても、純の恋の行方です。成長した純が恋や進路に悩む姿はその年代の心模様を等身大に表わしており、どこか懐かしい気持ちになりますよ。
『北の国から '89 帰郷』
東京で仕事についた純は毎月実家に仕送りをするように。そんな純のことを誇らしく思う父親・五郎は純・螢と3人で暮らす家を作るために、日夜丸太を削っていました。しかし実際純は仕事が続かず、職を転々としながら悪い人間たちともつるむようになっていたのでした。 それぞれの暮らしを始める五郎たちの心情が細やかに描かれている本作。純は1度東京で挫折してしまうのですが、そんな純が家に帰った時も優しく迎える五郎の人間性に胸を打たれます。
『北の国から '92 巣立ち』
五郎は旭川で看護師になる勉強を続ける螢の帰りを待ちわびながら、丸太小屋を再建するために奮闘していました。その一方東京のガソリンスタンドで働く純は偶然出会った女性・タマ子と一夜の関係を持ち、なんと妊娠させてしまいます。 本作の見どころは、変わらず北海道で暮らし続ける五郎と異なる場所で異なる暮らしをする純や螢の対照的な姿です。シリーズ開始から10年経っている本作では、ところどころで時代の流れを感じることができます。
『北の国から '95 秘密』
2人を心配する五郎の気持ちとは裏腹に、純と蛍は壮絶な日々を過ごしていました。 富良野でゴミ収集をしながらその日暮らしの生活を続ける純は中学時代から付き合っているれいと遠距離恋愛をしていましたが、同時にシュウとも恋仲に。一方螢は看護師になったものの病院を辞め、妻子ある男性と不倫関係にありました。 本作の見どころは、富良野の美しい風景。本作からハイビジョンで撮影されており、よりその美しさが際立っていますよ。
『北の国から '98 時代』
五郎は完次の農園を手伝うようになり、純はゴミ収集のベテランになるなどそれぞれの暮らしを頑張って続けています。 ある日純は恋人のシュウの実家に挨拶に行くものの仕事が原因で受け入れられず、悩んでいました。螢は音信不通となっていましたが、金を工面するために知り合い中を駆け回っていて……。 本作の見どころは、濃厚な人間ドラマ。シリーズ7作目となる本作では、前後編に分けて登場人物たちの悩みや葛藤が詳細に描かれています。
『北の国から 2002 遺言』
草太の牧場を引き継いだ純と正吉でしたが、経営がうまく行かず牧場が倒産したことをきっかけに富良野を去ります。一方で螢は1人で幼い息子・快を育てていました。五郎も祖父として快のことを可愛がり平和な日々を過ごしていましたが、ある日突然腹痛を訴え……。 本作は「北の国から」シリーズの最終章であり、完結編です。20年にわたり放送されてきた本作のラストに、見続けてきた人は涙が浮かぶこと間違いなしな作品となっていますよ。
ドラマに登場する人物&キャスト
黒板五郎役/田中邦衛
黒板五郎は、純と蛍の父親です。五郎は、持ち前の発想力と行動力で風力発電機や井戸、家まで作ってしまいます。 彼は、非常に子供思いで、純や蛍が上京後に起こしてしまった不祥事を謝罪しに東京へ出向いたり、蛍の駆け落ちに動揺しますが、結婚式では酔いつぶれるほど舞い上がる場面も。 黒板五郎を演じたのは、俳優の田中邦衛。ドラマ「若大将」シリーズや、ドラマ「仁義なき戦い」シリーズなど、多くの国内ドラマに出演しています。 小ネタですが、田中邦衛は『ONE-PIECE』に登場する黄猿のモデルとなったことで有名です。
黒板純役/吉岡秀隆
黒板家の長男・黒板純。彼は、第1話の時点では小学校4年生でした。典型的な都会っ子で、理屈っぽい性格をしています。 始めは、北海道での生活を拒んでいましたが、徐々になじむように。中学生の時に同級生の女の子に初恋をし、一緒に東京の定時制高校に行くことを彼女にそそのかされます。 そんな彼女はある日、父親に連れられて夜逃げをしてしまい、結局東京へ1人で行くことに。その後、恋愛に悩みながらも最終的には結婚します。 黒板純を演じたのは、俳優の吉岡秀隆。彼は、ドラマ「男はつらいよ」シリーズや「学校」シリーズなど、多くのシリーズ作品に出演しています。1994年に公開された映画『ラストソング』の劇中歌を作詞・作曲し、47万枚の売上を誇る大ヒットを記録しました。
黒板蛍役/中嶋朋子
黒板蛍は黒板家の長女で、第1話の時点では小学2年生でした。幼い頃は、穏やかな性格の彼女でしたが、成長するにつれて反抗的な態度を取るように。 中学卒業後は、看護学校に通いますが、通学中に出会った和久井勇次に恋をします。しかし彼は、大学進学のために東京に行ってしまい、その影響で蛍は東京へ向かうことに。 その後勇次に会い、彼から看護師になれと札幌の病院を紹介されますが、勇次のことが忘れられず東京に留まることに。その結果、就活を手伝っていた父親を落胆させてしまいました。それから彼女は、心を改め看護師として働き、最終的には古くからの友人である正吉の許嫁になります。 黒板蛍を演じたのは、女優の中嶋朋子。彼女は女優として数多くのドラマ・映画に出演しており、40代になってからは、ナレーションなどの声の仕事を中心に活躍しています。
なぜ愛され続ける?『北の国から』の見どころ
北海道の雄大な自然に心奪われる!
本作の見所は、何と言っても北海道の雄大な自然!舞台は、北海道富良野市という北海道のほぼ中心に位置している地域です。 都会と違って何もなく、美しい北海道の自然に多くの人が感動し、そこでの生活に憧れました。都会暮らしをしている人であれば、北海道の美しい景色に心打たれること間違いなし!
黒板五郎の憎めないキャラクター
人間味溢れる主人公・黒板五郎の存在も、本作が多くの人に愛された理由のひとつです。 五郎は、実家の農業を継ぐのが嫌で上京しており、会社に入っては辞めての繰り返し。そんなわけで、妻から愛想を尽かされ不倫されてしまったのです。五郎は、北海道に戻ってから心を入れ替え、子供達のために尽くすようになります。 そんな五郎の完璧ではないけれど、父親として子供たちに尽くす様子に、思わず心を打たれてしまうことでしょう。
感動のヒューマンドラマがみたいなら!『北の国から』の関連作品
強く生きろ。『おしん』
『北の国から』と同じく、今なお爆発的な人気を誇り、「世界で最もヒットした日本のドラマ」と呼ばれた名作ドラマ『おしん』。 本作は、戦時中から戦後の厳しい時代を必死で生きた女性・おしんの一代記を描いた作品です。最高瞬間視聴率62.9%という驚異の数字をたたき出した本作。1度鑑賞してみてはいかがでしょうか?
大人気ドラマの続編!『Dr.コトー診療所 2006』
黒板純役を務めた西島秀俊が主演を務めるドラマ『Dr.コトー診療所』。第2期の本作は、過酷な医療状況と共に、穏やかな雰囲気やゆったりとした時間が流れる島で、島に住む住民と本島からやってきた人々との人間関係が描かれています。 西島秀俊を始め、柴咲コウや蒼井優など多くの人気役者陣が出演し、物語を盛り上げますよ!
田中邦衛が出演!任侠映画の決定版『仁義なき戦い』
主人公・黒板五郎を演じた田中邦衛が出演している映画『仁義なき戦い』。 これまでのヤクザを美化した任侠映画とは反対に、題名の「仁義なき」の如く、殺伐としたバイオレンスシーンが盛りだくさん! 田中邦衛演じるチンピラ・槙原政吉は、上に媚びへつらってピンチを避け、仲間が殺され掛けてもお構いなしの調子の良いキャラクター。その仁義もへったくれもないキャラが、多くの人に愛されています。
ドラマ『北の国から』は動画配信サービスを使って無料で1話から最終回までフル視聴しよう!
本記事では、ドラマ『北の国から』とその特別版エピソードを全話無料で視聴する方法を紹介しました。 本作は、シリーズが進むごとに変わっていく親子の物語や、北海道の美しい自然が魅力的の作品です。ぜひ、紹介した動画配信サービスを使い、本作を楽しんでみてはいかがでしょうか?