漫画『惡の華』を最終回まで全巻ネタバレあらすじ紹介!この青春漫画がイタイ……!?
1巻ネタバレ
春日と仲村の最悪な出会い
教師に向かって「クソムシ」などの暴言を吐く問題児でクラスメイトの仲村佐和。そんな彼女に、主人公の春日高男は半ば事故のような形とはいえ、クラスのマドンナ的存在である佐伯奈々子の体操着を盗む姿を見られてしまいました。彼女は正に「悪の華」と言える存在でしょう。 絶対的な弱みを握られた春日は仲村と「契約」を結び、変態行為であろうと何であろうと指示を忠実に実行するようになりました。仲村にとって、世の中の人間は全て上っ面や世間体を気にしている「クソムシ」でした。しかし、体操着を盗む高男の変態的な姿を見たことで、彼だけは「クソムシ」ではないと思い、変態性をより引き出してやろうと様々な指示を出したのです。 春日が憧れの佐伯さんと休日に本屋デートの約束を取り付けた際には、“盗んだ体操着を下に着てデートしろ”という変態極まりない指示を出し、影から様子を観察して楽しんでいました。
鮮烈なストーリーが始まる!
1巻を
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2巻ネタバレ
春日と佐伯の交際がスタート
盗んだ体操着を着ながらではあったものの、なんとかデートを成功させた春日。勢いで告白をしたところ、なんと佐伯からOKをもらい、付き合うことになりました。 クラスのマドンナ的存在の佐伯が、地味な男子である春日と付き合うことになったことで、クラスの話題はそれで持ち切りに。一緒に下校したり、お昼ご飯を食べたりと“幸せな学校生活”を満喫します。 そんな時、仲村に呼び出され「佐伯さんは春日くんとセックスしたがっている」と言われてしまい、動揺を隠せません。佐伯に“隠し事はないか”を聞かれて耐え切れなくなった春日は、仲村の口から体操着のことを伝えるようにお願いしました。 仲村はそれを受け、深夜に2人であう約束をし、学校へ侵入。教卓に体操着を置いて、黒板に「自首」のメッセージを書くように命令したのでした。勢いでメッセージを書くうちに興奮し、エスカレートした2人は教室をグチャグチャに荒らしてしまったのでした。そんな姿を見て仲村は春日のことを「本物の変態」だと満足そうな顔で評価しています。
深夜に教室を荒らす2人を
3巻ネタバレ
“向こう側”へ行くんだ
教室を荒らしたことで当然クラスはもちろん教師たちも騒然とします。春日は自首をしたつもりでしたが、荒らす過程で墨汁を使ったことで名前が隠れてしまい、犯人が誰なのかまでは判明せず、命拾い。学校やクラスメイトたちが動揺している姿を見て仲村は“久しぶりにスッキリした”と満足気な様子を見せます。 良心の痛みに苛まれている春日は、佐伯に別れを切り出しますが、彼女はなんと拒否。家にまでやって来て、自分は春日のことが好きだという気持ちまで伝えに来たのでした。 その後、親に自分のしたことがバレて家出し、仲村と邂逅。住んでいる町を囲う山の“向こう側”を目指して自転車で峠道を走ります。不安に思っていた佐伯もそれを追いかけ、再度春日に思いを伝え、帰ろうと呼びかけるのでした。 佐伯を選び「クソムシ」に戻るのか、仲村と共に「変態」の道を歩むのか。春日は土砂降りの峠道で選択を強いられるのでした。
春日はどっちを選ぶ?
選択を迫られる巻を
4巻ネタバレ
関係の破綻と新たな契約
仲村からは失望され、佐伯との関係もギクシャクとしてしまい一気に関係性が壊れてしまった春日。仲村と再度関係を築きたいと思った春日は彼女の自宅を訪れ、もう一度「契約」しようと提案します。あの日目指した「向こう側」を、この町で見せると約束し、行動を始めるのでした。 隠れ家を作ったかと思うと、女子更衣室へ忍び込み、佐伯を除く女生徒全員のパンツを盗み出してその隠れ家へ飾るのです。その光景を見た仲村は春日を「クソムシ」ではなく「ど変態」だと認め、再び「契約」を結ぶのでした。 体操着を盗んでしまうまでに「好き」だった佐伯との関係修復は眼中になく、仲村との関係を再度築き上げようとしている姿は、彼女への依存が始まりつつある兆候とも捉えられるでしょう。
仲村との関係が加速していく巻を
5巻ネタバレ
嫉妬に動かされ行動する佐伯
放置されている佐伯は嫉妬に燃え、春日を尾けるなど独自に調査を続けていました。隠れ家を突き止め、仲村と毎晩計画を練っていたことを知った佐伯はついに直接的な行動を仕掛けました。 春日を隠れ家に呼び出し、パンツ1枚の姿となって誘惑。親、教師、友達どの視線からも「優等生」だった彼女の嫉妬による暴走。それでも拒否されてしまった佐伯はさらに爆発し、隠れ家を放火してしまうのでした。 その後佐伯は仲村と顔を合わせ、自慢気に春日と“しちゃった”と大人な表情で語りかけるも、一切顔色を変えず悔しがる素振りすら見せず、あしらわれてしまったことでまたも感情が爆発。“どうして私は仲村さんじゃないのか”、悔しさがこみ上げ錯乱する姿が描かれています。
止まらない佐伯の暴走を
6巻ネタバレ
ついにやって来た計画実行の日
隠れ家を失い、警察に取調べられ、両親からも外出禁止されたことで八方塞がりになってしまった春日。そんな状況の中でも時間は進み、ついに計画実行予定日である「夏祭り」の前日になってしまいました。 すると夜、仲村が玄関のドアを金属バットで壊して“迎えに”来ました。両親の静止を振り切って家を飛び出し、仲村に連れられている際の春日の至福の表情は、もはや完全に仲村へ「依存」していることが表現されています。 ついにやって来た夏祭りを荒らすため、2人は包丁と変装グッズを購入し、テレビ中継もされる、夏祭りで最も注目度の高い時間を待つのでした。 春日と仲村が起こす騒動もこの巻の見どころですが、2人を取り巻く両親や「大人」たちの葛藤なども大きな見どころの1つです。
2人は夏祭りで何をする?
7巻ネタバレ
夏祭りをジャック、そして時間は流れ……
一番大きなやぐらを乗っ取ることに成功し、祭りにやって来ていた人たちへ向け包丁を突き立て「クソムシ」宣言をした2人は、灯油を被り焼身自殺を試みます。春日がライターへ火を点けようとしたその瞬間、仲村がライターを奪い、春日をやぐらから突き落としたのでした。“1人で行く”ことを決意した仲村はそのままライターを着火しようとしたものの、突如表れた父親によって阻まれ、結果的に何事も起こらずに2人の暴走は幕を閉じたのでした。 それから3年が経ち、他県へ引っ越した春日は、地味で物静かな少年となって静かに高校生活を送っていました。大人しく、平凡な日々を送っていたある日、どこか仲村と印象を重ねてしまう少女、常盤文(ときわあや)と出会いました。彼女が本好きであることを知り、少しずつ距離を縮めていきます。 7巻は仲村との別れから始まり、常盤という新たなヒロインとの出会いで終わっています。『惡の華』における重要な1冊であると言えるでしょう。
別れと新たな出会いを
8巻ネタバレ
常盤との関係の進展、そして再会
8巻では、常盤の彼氏と出会い狼狽してしまう春日が色濃く描かれています。1年付き合っているにもかかわらず、自分を入れてくれなかった常盤の部屋に、春日を招き入れていたことで2人に喧嘩が勃発。常盤は“本が好き”ということを隠し、表に出さないようにしているから彼氏を決して部屋に入れなかったのでした。 そのことを知った春日は、常盤の書いた小説を読みたいと語りかけ“好きなものを共有する”関係を築き揚げ始めます。これ以降、2人はたびたび顔を合わせるようになり、常盤が書く小説を語り合うようになりました。 常盤と親密になっていく過程は甘酸っぱく間違いなくこの巻の見どころですが、佐伯と再会するシーンも大きな見どころ。佐伯に“常盤に仲村を重ね合わせているだけ”と指摘されて、自分の本当の気持ちが分からなくなってしまう春日の精神面の葛藤は、物語の展開に大きな影響をもたらすことになります。
佐伯との再会を
9巻ネタバレ
重ね合わせていた過去の仲村との決別
常盤と仲村を重ね合わせていることを佐伯に指摘されたことで、春日は明らかに様子がおかしくなってしまいました。焦りからか常盤に「小説」を急かしてしまうようになったのです。直接まだ見せられる段階にないことを告げられたものの、メールで小説のことを聞いてみようとしたその時、彼は自分の中に住む過去の仲村と常盤は別人であると結論付け、自分の中に住む“仲村の幽霊との決別”を果たします。 決別を果たした春日の行動はあまりにも迅速でした。常盤のバイト先まで出向き、営業中、彼氏も一緒に働いている状況の中で告白をするというとんでもない行動に出たのです。 困惑を隠せない客、彼氏、そして常盤……。それでも真剣に“僕と生きてくれ”と真っ直ぐに告白をする春日に心を揺さぶられた常盤は、彼氏と別れ、バイトを辞め、春日と生きる道を選んだのでした。
春日の大胆すぎる告白を
10巻ネタバレ
過去は消えない
親戚が急病で倒れたことで、春日はかつて過ごしていた町、あの日、夏祭りを乗っ取った町へ行くことになりました。親戚たちと出会い、過去にしたことを許してもらえないことを改めて痛感します。そして、佐伯の親友だった木下と再会したのでした。彼女は、仲村が今どこにいるかを書いたメモを残して去っていきました。 群馬から戻って数日ぶりに常盤に会うと、小説が完成したことを明かされます。当然読んでほしいと願う彼女でしたが、春日は今は読めないと拒否。黙っていた過去を打ち明け、仲村の居場所が書かれたメモをまだ見もせずにカバンにしまっていることまで話したのでした。常盤はショックを隠せず、小説の原稿を投げ捨てて自暴自棄になりかけます。しかし、春日から告白した時のような真っ直ぐなキスをされたことで正気を取り戻し“一緒に仲村に会いに行く”ことを決意しました。
再び仲村に会いにいく巻を
11巻ネタバレ【最終巻】
仲村との再会、そして未来へ
春日は常盤と共に仲村と再会を果たし、真っ直ぐに向き合って思いを吐露します。再会した仲村はすっかり落ち着いたようで、話し合いもスムーズに進行。最後は2人らしく、身体同士をぶつけ合うことで、完全に過去を乗り越えることができました。 そして大学生になった春日は、変わらずに常盤と交際を続けているようです。大学当時か、さらに数年後なのかは明かされていませんが、努力の甲斐あって常盤の小説は賞を受賞。2人の間には子供も生まれ、微笑ましい幸せな家庭を築いている様子が描かれています。 そして最終回では、時間軸が再び中学時代に戻ります。仲村視点になり、彼女にとって親、教師やクラスメイトたちがどう見えていたのか、彼女は彼女で苦しんでいたということが明かされるのです。そして、1巻の仲村との象徴的な出会いのシーンで物語は幕を閉じると同時に、また始まるのでした。
絡み合う想いはどうなった......?
最終巻を
読めば読むほど新たに理解が深まる『惡の華』という作品
『惡の華』は青春マンガであると同時に、難解なストーリーも話題を集めました。最後で物語の最初に戻るという演出も含め、謎に包まれるシーンが多くあるマンガです。 しかし読み返すと新たな発見があるのもこのマンガの大きな特徴。1周目で理解できなかったシーンや描写も、改めて読んでみることで理解を深めることができるでしょう。中学時代と高校時代の密接なリンク、伏線となる数々のセリフなど新たに気付かされるポイントなどが数多く散りばめられています。 マンガに止まらずアニメ・実写映画化もされている本作。マンガと併せてそれらもチェックすることで、更に深くストーリーへの理解を深めることができるでしょう。この記事では紹介し切れなかった伏線などに気付くことができるかもしれません。
絡み合う想いはどうなった......?
最終巻を