第2弾『ゾンビランド:ダブルタップ』新種ゾンビ解説&トリビアを紹介
今までの常識を覆すゾンビが登場?第2弾『ゾンビランド:ダブルタップ』新種ゾンビ解説&トリビアを紹介
ダブルタップ……それは、二度撃ちして、止めを刺すルール!2009年公開の『ゾンビランド』の続編『ゾンビランド:ダブルタップ』が、2019年11月22日ついに公開となりました。 4人のアカデミー賞(受賞およびノミネーション)俳優たちが、武器を片手に激しく楽しくゾンビをなぎ倒しながら生き抜く姿が描かれ、さらに新たなサバイバーと思われる女子も登場。さらになぜか プレスリー化したタラハシーも暴れまくり、予想もつかない展開がゾンビランドに訪れます。 赤ら顔に粘液まみれのただれた肌、うつろな目線に赤黒い大量の血と、ゾンビには共通点が多くみられますが、一口にゾンビと言っても、その個性はさまざま。この記事では、本作に登場する4つの新型ゾンビを解説するとともに知れば楽しさ倍増のトリビアを紹介します。
『ゾンビランド:ダブルタップ』のあらすじを紹介
2009年、地球は爆発的なウィルス感染により人類はゾンビと化し、数少ない生き残りの1人であるコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は「生き残るための32の ルール」を作り、タラハシー(ウディ・ハレルソン)、ウィチタ(エマ・ストーン)、リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)らと共に、お互いを支え合ったり、裏切ってみたり、恋したり、親の気持ちになったりしながら、明るくゾンビ社会を生き抜いていました。 ――あれから10年。2019年の地球はさらに激しくゾンビ化し、ヤツらはさらに進化を遂げていました!なんだかんだで4人は、さらにパワーアップさせた73!?のルールで、サバイブしていきます。
ターミネーターゾンビも登場?!『ゾンビランド:ダブルタップ』登場の新種ゾンビを徹底解説!
ホーマー
■愛着度:☆☆☆☆ ■怖さ:☆ ■退治の難易度:☆ ホーマーと名付けられたのは、のろまで愚鈍なちょっと憎めないゾンビ。アメリカの国民的アニメ「ザ・シンプソンズ」の主人公ホーマー・シンプソンを基に創作されており、黄色っぽい肌と頭頂部の数本の髪など細部まで再現されています。 米FOXで1989年に放送がスタートし、2019年11月現在シーズン31が放送中の「ザ・シンプソンズ」は、日本でアメリカ版サザエさんと表現されることがありますが、中身は辛辣でシニカルなストーリーも多く、一部過激な内容から日本では未放映のエピソードがいくつか存在するほどです。 主人公のホーマー・シンプソンは、大酒飲みでドーナツ好きの肥満体系という多くのアメリカ人から共感を呼ぶ人物。『ゾンビランド:ダブルタップ』におけるホーマーは、血を追い求めているだけで、自分の命がどうなるかということは全く考えていない、ただの間抜けなゾンビとして登場します。 動きが緩慢なため大抵はあっさりと殺されてしまう比較的退治しやすいゾンビです。
ホーキング
■愛着度:☆ ■怖さ:☆☆ ■退治の難易度:☆☆☆ ホーキングと名付けられたのは、学習能力の高い思考型ゾンビ。スティーブン・ホーキング博士にちなんだ名の彼らは、賢く機転が利くゾンビへと進化しています。 人間の目玉をくり抜き網膜スキャンをしてドアを開けるなど、今までのゾンビならドアを開けられずに群がるだけだった場面でも、彼らに追われたら逃げることは不可能。今までで一番油断できないゾンビと言えます!
ニンジャ
■愛着度:☆☆ ■怖さ:☆☆☆ ■退治の難易度:☆☆☆☆ この名がつけられたゾンビは説明するまでもなく、ニンジャのように素早く音もなく突然現れます。すぐれた反射神経の持ち主である彼らは、機敏で軽い身のこなしで人間を襲撃。ゾンビ界におけるオリンピック級スプリンターであり、体操選手でもあるニンジャに襲われたら逃げ切れるのは非常に難しく、遭遇しないことを祈るばかりです。
T-800
■愛着度:☆☆☆ ■怖さ:☆☆☆☆☆ ■退治の難易度:☆☆☆☆☆ 今回紹介する新型ゾンビの中で、最も強敵なのがT-800 と呼ばれるゾンビたちです。ゾンビを退治する手っ取り早い方法「二度撃ち(ダブルタップ)」に耐性があり、なかなか死なず何度でも立ち上がります。 普通のゾンビよりも野生化していて、野獣やサメをイメージして作られており、他のゾンビと見分けがつくように、彼らの血管は白くて真っ黒な目が特徴です。驚異的な集中力で計画的に絞り込んだターゲットに襲いかかる、まさにターミネーターそのもの。 ターミネーターには、T-1000やT-850、T-888 などいくつかの型の殺人マシンが登場しますが、アーノルド・シュワルツェネッガーが『ターミネーター2』で演じた不死身のT-800の名が彼らにはふさわしいでしょう。 そのT-800は、2019年11月8日公開の『ターミネーター:ニュー・フェイト』にも登場し、サラ・コナーとの再会を果たしていますが、ゾンビ社会では二度と再会したくない相手です。
知ってると倍楽しめる『ゾンビランド:ダブルタップ』の7つのトリビアを紹介
1.タラハシー&コロンバスにそっくりな新キャラ「アルバカーキ&フラッグスタッフ」
リトルロックを探す一行が途中で出会う2人組アルバカーキとフラッグスタッフ。実は、前作の第一稿で、ウディ・ハレルソンとジェシー・アイゼンバーグが演じるキャラクターの名前は、当初アルバカーキとフラッグスタッフだったのです。 この名前が本作で生かされ、主人公2人のドッペルゲンガーキャラが誕生することになりました。見た目や喋り方がそっくりなこの新キャラ2人の演技も要注目です!
2.コロンバスとフラッグスタッフの共通点
コロンバスを演じているアイゼンバーグは『ソーシャル・ネットワーク』でFacebookの創始者マーク・ザッカーバーグを演じてアカデミー賞にノミネートされました。一方、フラッグスタッフを演じているトーマス・ミドルディッチは、2014年に放送がスタートしたHBO制作のTVシリーズ「シリコンバレー」で仲間たちと起業するITオタクを演じています。
3.デッドプールがアルバカーキを演じる可能性があった?
本作の脚本家レット・リースとポール・ワーニックは、大ヒットした『デッドプール』でも脚本を務めています。2人は、ルーク・ウィルソンが演じたアルバカーキ役をライアン・レイノルズに演じてもらうように交渉していたと明かしています。
4.アカデミー賞受賞者とノミニーは全部で5人!
エマ・ストーンが『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞しており、ウディ・ハレルソンは3度、ジェシー・アイゼンバーグとアビゲイル・ブレスリンは、それぞれ1度ずつノミネートされています。 そして、忘れてはならないのがビル・マーレイ。彼は2003年公開の『ロスト・イン・トランスレーション』で主演男優賞にノミネートされています。
5.ウェズリー・スナイプスがちゃかされる理由
劇中ウェズリー・スナイプスの名前を挙げて笑いを誘うシーンがあります。実はウディ・ハレルソンとウェズリー・スナイプスは、『ハード・プレイ』(1992)と『マネー・トレイン』(1995)で、二度コンビを組んで息の合った演技を見せていました。
6.ウディ・ハレルソン&ジェシー・アイゼンバークの共演は何度目?
ウディ・ハレルソンとジェシー・アイゼンバーグは、この10年の間に『グランド・イリュージョン』(2013)と『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016)で共演しており、本作で4度目の共演となります。
7.観る前に知っておきたい映画『ガーフィールド』とは?
1978年から新聞の連載が始まったジム・デイビスの漫画『ガーフィールド』を原作とした、実写と3DCGの合成映画『ガーフィールド ザ・ムービー』が2004年に公開されました。この映画で主人公の猫ガーフィールドの声を演じたのが、『ゾンビランド』に続いて本作に出演しているビル・マーレイ。 彼は、『ガーフィールド ザ・ムービー』の公開後、この作品に出演することが決まった経緯を自分の勘違いだったと告白しているのです。出演契約を結んだ際、ビル・マーレイは同作の脚本家ジョエル・コーエンが、映画『ファーゴ』の監督コーエン兄弟の一人だと思い込んでいたそうです。うかつにもつづりの違いに気付かなかったのです! 契約が交わされた後だったため、憂鬱な気持ちで収録を済ませたものの、映画は予想以上の大ヒット。続編も包括契約となっていたため、ビル・マーレイは渋々『ガーフィールド2』にも出演するはめになりました。 キャリアの中でも、異色の作品であることは確かですが、怠惰で大食いの猫役は彼にぴったり。この事実を本作ではマーレイ自ら茶化しています。
『ゾンビランド:ダブルタップ』は2019年11月22日より公開中!
トリビアやゾンビ解説を読んで、鑑賞すればきっと本作をより深く楽しめるはず。前作よりもパワーアップした続編『ゾンビランド:ダブルタップ』は2019年11月22日より全国ロードショー中です。