エンドレスエイトとは?ひたすら終わらない永遠の夏休み【涼宮ハルヒの憂鬱】
エンドレスエイトとは、「涼宮ハルヒ」シリーズの5巻『涼宮ハルヒの暴走』に収録されているループもののストーリーです。夏休み期間中の8月17日~8月31日の間を何度もループしてしまい、終わらない夏休みが描かれるという内容。 ループしてしまった原因は、涼宮ハルヒがこの夏休みでやり残したと感じている心残りがあったこと。この心残りを解消するまで、8月後半が何度も繰り返されることになったのです。それに気がついた主人公・キョンが、ループを終わらせようと奮闘します。 原作では短編のひとつとして挿入されたエピソードでしたが、その後アニメ化の際に大きな話題となったエピソードです。
エンドレスエイトの時に起こるイベントまとめ
8月17日以降、ハルヒの提案でキョンを含めたSOS団の面々は過密スケジュールな夏休みを過ごしていきます。最初のハルヒからの号令はプールに行くこと。そのため、全ループにおいて最初にプールに行くというイベントが発生します。 それ以外のイベントはループにより違いがあります。盆踊りに行ったり行かなかったり。盆踊りに行っても金魚すくいをしないパターン。ほかにもアルバイトをしたり、手持ち花火で花火大会をしたり、天体観測をしたり。 ループのうち約半数では、強烈な既視感からキョンも異変に気が付きますが、為す術なく8月17日に戻ってしまっています。
アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』では8話連続!
アニメでは8話をかけてエンドレスエイトを放送しました。いずれも内容は8月17日からはじまる夏休みの日々。一見すると同じ内容に見えますが、着ている服やそれぞれの行動などは微妙に違っているのも特徴です。 分かりやすい部分ではプールでの水着や盆踊りで着る浴衣が違ったり、花火をするときにへび花火をする・しないが違います。また天体観測のシーンで、「I LOVE YOU」を言ってみては、と告白をすすめられた後のキョンと小泉のやりとりも、キョンの態度がすべて違うのです。 アニメでは、ループ各回の作画監督が異なっていました。そのためBGMの選曲や、遊びの見せ方が違っており、それぞれの特色が出ています。
長門有希の視点からみると地獄絵図!?
万能の宇宙人である長門有希は、ループしてもそれまでの記憶をすべて引き継いで持っていました。そのため、途中でキョンが長門の疲労した様子を気にかける回もあります。 原作では15498回目、アニメではそれよりも多い15532目でループから脱出しました。15日間をこれだけの回数繰り返すと、約637年の時間になります。この気が遠くなるようなループを、彼女はすべて記憶していたのです。 アニメでは8話連続でほぼ似たような内容が放送されました。途中で飽きたりうんざりしたりしてしまった視聴者は、彼女から見たエンドレスエイトを疑似体験したといえるのです。
エンドレスエイトはひたすら長いからこそカタルシスがあった?
アニメ放送時、このエンドレスエイトはほぼ似通った内容を8週連続で放送するという前代未聞の内容で賛否両論が巻き起こりました。 8週、つまり2ヶ月間、視聴者は彼女たちの夏休みを見続けたのです。VODで視聴するとしても、1話25分として、8話観るのに3時間以上かかります。再生しても再生しても、また夏休みが始まってしまう。 ある意味ループを当事者として体感し、そのカタルシスを感じることができる、前衛的な手法だったといえます。