「スタンドバイミードラえもん 2」でのび太が時空旅行?飛び出すひみつ道具や“ドラ泣き”ポイントを解説!
タップできる目次
- 『STAND BY ME ドラえもん 2』の“ドラ泣き”ポイントは?あらすじや声優も紹介
- まずは「スタンドバイミードラえもん 2」のあらすじを紹介!
- 【ネタバレ】のび太とドラえもんが時空旅行!使ったひみつ道具も解説
- 【ネタバレ】「スタンドバイミードラえもん2」の“ドラ泣き”ポイント
- 【ネタバレ】あわせてチェックしておきたい!ファンが楽しめる要素も
- ゲスト声優に妻夫木聡、そしてあのドラえもんファンが登場!
- 主題歌は菅田将暉&石崎ひゅーいによる「虹」
- 山崎貴・八木竜一監督が「スタンドバイミードラえもん 2」に込めた想い
- 50周年記念『STAND BY ME ドラえもん 2』は11月20日から公開中!
『STAND BY ME ドラえもん 2』の“ドラ泣き”ポイントは?あらすじや声優も紹介
2020年11月20日公開
藤子・F・不二雄による漫画『ドラえもん』が連載50周年を迎える2020年に、満を持して映画「スタンドバイミードラえもん 2」が公開! 本作は2014年に公開された「スタンドバイミードラえもん」の続編です。前作と同じく山崎貴と八木隆一が監督をし、脚本は山崎が務めています。 3DCGアニメーションで製作された前作「スタンドバイミードラえもん」は、ドラえもんとのび太の出会いから、「のび太の結婚前夜」や「帰ってきたドラえもん」などのストーリーを再構成したもので、日本で83億円の興行収入を上げました。 この記事では続編である「スタンドバイミードラえもん 2」のあらすじやキャスト、見どころなどを紹介します。 ※この記事には本作のネタバレが含まれます。作品を未鑑賞の方はご注意ください!
「スタンドバイミードラえもん1」を振り返りたい方はこちら!
2020年11月20日に「スタンドバイミードラえもん2」が公開されることを記念して、前作「スタンドバイミードラえもん1」が動画視聴サービスTELASA(テラサ)で配信決定! 「スタンドバイミードラえもん1」は、続編公開翌日の11月21日(土)から視聴することができます。
まずは「スタンドバイミードラえもん 2」のあらすじを紹介!
本作は原作4巻に収録されている「おばあちゃんのおもいで」をベースにして、前作で描かれた「のび太の結婚前夜」の後日談である結婚式当日の様子を、映画オリジナル要素として盛り込んでいます。 「おばあちゃんのおもいで」はドラえもんの中でも屈指の感動エピソード。亡くなったおばあちゃんが大好きだったのび太は、タイムマシンで会いに行くことを思いつきます。小学生になったのび太に驚きながらも、疑うことなく優しく受け入れるおばあちゃん。 そして「あんたのお嫁さんをひと目見たくなっちゃったねぇ」と呟いたおばあちゃんの願いに応えるため、のび太はドラえもんと時間を越えた冒険に出発します。 しかし結婚式当日にたどり着いてみると、新郎の大人のび太が逃げ出したことが判明。ジャイアンやスネ夫はのび太を探し、しずかちゃんは彼を信じて待ちつづけます。 時をかける子どものび太とドラえもんは、おばあちゃんの願いを叶えるため、そして大好きなしずかちゃんの思いに応えるために奔走することになり……。
「おばあちゃんのおもいで」から、原作で描かれたその先を描く!
物語のスタートになっているのは、原作コミックの大人気エピソード「おばあちゃんのおもいで」です。 原作では、タイムマシンでおばあちゃんに会いに行ったのび太が“のび太のお嫁さんが見たい”というおばあちゃんの願いを聞き、現在のしずかちゃんに結婚を申し込む、というギャグっぽいラストでした。 映画「スタンド・バイ・ミー ドラえもん 2」ではおばあちゃんの願いを聞いた後、のび太がしずかちゃんと結婚する時代へ行くことに。そして映画オリジナル要素として、のび太としずかちゃんの結婚式当日の様子も描かれます。 これとあわせて、映画では原作からそのほか2つのエピソードが織り交ぜられています。 ■てんとう虫コミックス『ドラえもん』第2巻収録「ぼくの生まれた日」 ■てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第5巻収録「45年後……」 このなかで最も原作と違っているのは「45年後……」。原作では45年後からやってきた中年ののび太と小学生ののび太が入れかわるのに対して、本作では結婚式から逃げ出した25歳ののび太が入れかわるのです。 このエピソードに登場するひみつ道具「入れかえロープ」は、本作の重要アイテムとなっています。
【ネタバレ】のび太とドラえもんが時空旅行!使ったひみつ道具も解説
大人のび太を見つけ出さなきゃ!
「のび太のお嫁さんが見たい」というおばあちゃんの願いを叶えるため、未来の結婚式にやってきたのび太とドラえもん。しかし大人になったのび太は、結婚式を前に逃げ出してしまっていました。 2人は必死に大人のび太を探しますが、そこで大ピンチが発生!
なんと大人のび太は、ドラえもんたちが乗ってきたタイムマシンを使って過去に行ってしまったのです。未来から帰れなくなった2人を救ったのは、「タマシイム・マシン」というひみつ道具でした。 これは魂だけを吸い込んで、別の時代の自分の身体に送り込むことができるマシン。のび太はこれを使って、おばあちゃんに会いに行く前の自分の身体に入ります。 そしてタイムマシンに乗って再び未来へと向かい、ドラえもんと合流。過去から連れてきた自分を、もとの時間に戻しました。
大人のび太が少年時代を謳歌?
映画冒頭で、未来デパートからドラえもんあてにサンプルとして送られてきた「入れかわりロープ」。これはロープの両端を持った2人の中身を入れかえる道具です。
結婚式から逃げ出して未来からやってきた大人のび太は、「少年時代からやり直したい」と小学生ののび太と入れかわることにします。彼はなつかしい少年時代を謳歌しますが、ドラえもんは「飽きたら戻ってくるだろう」と考えていました。 しかし未来デパートのセールスマン・ナカメグロがやってきて、「入れかわりロープ」に重大な不具合があることがわかります。 それは1時間以上入れかわっていると、2人ともすべての記憶が消えてしまうというもの。のび太とドラえもんは、大急ぎで小学生の姿になった大人のび太を探すことになります。
結婚式に戻る前に、生まれた日を見にいこう!
なんとかピンチを切り抜けたのび太とドラえもん、そして大人のび太の3人は、結婚式に戻る前にのび太の生まれた日に行くことにするのです。 本作では最初から最後まで、『ドラえもん』でおなじみのタイムマシンが大活躍。未来や過去を行ったり来たりして、ドタバタの時空旅行を繰り広げるのでした。
【ネタバレ】「スタンドバイミードラえもん2」の“ドラ泣き”ポイント
おばあちゃんとの再会
「スタンドバイミードラえもん2」は、のび太がすでに亡くなったおばあちゃんに会いに行くところから始まります。このシーンのもとになっている原作の「おばあちゃんのおもいで」は、まさに“ドラ泣き”エピソード。 おばあちゃんは小学生になったのび太を少しも疑わず、のび太も3歳だったころと同じようにおばあちゃんに甘えるのでした。 このシーンは多くの人が自分の経験に引き合わせて観ることができ、ついつい“ドラ泣き”してしまうのではないでしょうか。
のび太の記憶が消えちゃう?
「入れかわりロープ」の不具合でピンチに陥ったのび太とドラえもん、そして大人のび太。もうだめかと思ったときに、ドラえもんのひとことでのび太は無意識に抵抗します。
「このままじゃみんなとの思い出が消えちゃうよ。ぼくとの思い出も。のび太くんはそれでいいの?ぼくはいやだよ」 ドラえもんの涙がのび太の頬に落ち、のび太の魂はなんとかもとの身体に戻りました。のび太とドラえもんの熱い友情にグッとくるシーンです。
のび太としずかちゃんの結婚式
無事に結婚式に戻った大人のび太は、その日の冒険を思い出しつつスピーチをします。
自分が生まれた日を見に行ったときに知った名前の由来やおばあちゃんとの思い出、厳しさとやさしさを教えてくれた両親への感謝を語るのび太。 そしてしずかちゃんとともに、自分や彼女が育った家族に負けない、しあわせな家族を築くことを誓います。そのとき彼は、式場の物陰におばあちゃんの姿を見つけるのでした。
【ネタバレ】あわせてチェックしておきたい!ファンが楽しめる要素も
大人になったのび太たちに注目!
「スタンドバイミードラえもん2」には、前作同様大人になったジャイアンやスネ夫、出木杉くんも登場します。気になるのはスネ夫の髪型や、「スーパー・ジャイアンズ」の看板。ジャイアンはどうやらスーパーマーケットの経営者となっているようです。 出木杉くんはやはり順風満帆な人生を歩んでいるようで、のび太たちの結婚式に出張先からメッセージを寄せました。その出張先にもぜひ注目してみてください。
藤子・F・不二雄のキャラや小ネタも
実は本作には、藤子・F・不二雄の他作品のキャラクターや小ネタがいくつも登場しています。
わかりやすいのは、子供の姿になった未来ののび太が差し出した二千円札。その肖像画は手塚治虫で、アトムも描かれています。 そのほかには、のび太がスクーターを拝借する中華料理店のアルバイトが『キテレツ大百科』の刈野勉三だったり、のび太たちの結婚式が行われるホテルのマネージャーとして『21エモン』の父20エモンが登場したりしています。 またのび太の机の引き出しに貼られたステッカーや、ジャイアンのTシャツにも注目。ほかにも隠された小ネタがありますので、ぜひ探してみてください。
ゲスト声優に妻夫木聡、そしてあのドラえもんファンが登場!
妻夫木聡がふたたび“大人のび太”に
大人になったのび太を演じるのは、前作「スタンドバイミードラえもん」にひきつづき、演技派俳優として知られる妻夫木聡。 2011年のトヨタ自動車のCM「未来のドラえもん編」で青年のび太を演じた彼は、「のび太くんとはCMでの撮影でご一緒してから、勝手に縁を感じさせていただいています。」と語っています。 また映画公式サイトに「ドラえもんは僕たち日本人にとって切っても切り離せない国民的な漫画です。その中でのび太くんを演じさせて頂けることをいつも誇りに思います」とコメントを寄せました。 「スタンドバイミードラえもん2」では、ちょっと頼りないながらも実は確かなやさしさをあわせ持つ、大人のび太の魅力を表現しています。 映画『悪人』(2010年)や『愚行録』(2017年)などで、確かな演技力を見せつけた妻夫木は、その後も2018年の『来る』や『決算!忠臣蔵』(2019年)、『浅田家!』(2020年)などに出演。硬軟はばひろく活躍をつづけています。
宮本信子が優しいおばあちゃんを演じる
宮本信子が演じるのは、のび太の大好きなおばあちゃん。彼女の演技について八木監督は、「朗らかで深いあたたかさを、そして後数年したら亡くなってしまう儚さまでも声にこめてくれました。本当に見事な“おばあちゃん”でした」と、収録時のエピソードを明かしました。 宮本自身は、公式サイトで「原作の『おばあちゃんのおもいで』を拝読しまして、お年寄りにはお年寄りの役目があるというか、歳を重ねたからこそ分かる想い、というのを感じました。“おばあちゃんは、ここで待ってるから”という台詞があるのですが、私が一番好きな台詞です。」と、本作に対する想いを語っています。 ゆったりとした話し方でやさしいおばあちゃんを演じ、「おばあちゃんは、ここで待ってるから」というセリフが1番好きだと明かしました。 映画監督・伊丹十三の妻としても知られ、彼の多くの作品に主演している宮本信子。そのほかにも『あまちゃん』(2013年)や『ひよっこ』(2017年)をはじめとする朝ドラや、数多くのドラマ、映画に出演しています。 劇場アニメでは、2013年のスタジオジブリ作品『かぐや姫の物語』で媼(おうな)役を務めました。
ドラえもん好きのバカリズムがついに出演!
さらに本作には、「ドラえもん大好き芸人」として知られるバカリズムがゲスト声優として出演しています。 「今回オファーが来て、“やっと自分にも来た!”と思った」という彼が演じるのは、未来からドラえもんのもとへひみつ道具を送り込む、未来のデパートのセールスマン・ナカメグロ。はりきって役づくりをした結果、もはやバカリズムとはわからないほどの仕上がりになっています。 不具合が見つかったサンプルを回収しにきた慌てぶりを、見事に演じました。
羽鳥慎一が「ひみつ道具」役に!
もう1人のゲスト声優は、フリーアナウンサーの羽鳥慎一。彼が演じるのは、なんと「ひみつ道具・入れかえロープ」です。 今回のオファーについて「ひみつ道具の役なんて一生に1度なので、本当に嬉しかったです。」と語る彼は、「自分の考えは全くなくして、機械的にやろうと思いました。」と、演技で意識したことを明かしました。 普段の羽鳥とは異なる声に注目。とはいえいわゆる平坦な声というよりも、近年の合成音声のような絶妙なイントネーションで演じています。
主題歌は菅田将暉&石崎ひゅーいによる「虹」
【主題歌は、菅田将暉さん!】
— 【ドラえもん公式】ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) October 7, 2020
11月20日(金)公開!『STAND BY ME ドラえもん 2』の主題歌が、菅田将暉さんの歌う「虹」に決定!作詞・作曲は、石崎ひゅーいさんが担当。聴く人をやさしく包み込む、暖かい曲に仕上がりました! https://t.co/Dbv5mokIvy#STANDBYMEドラえもん2 #ドラえもん #菅田将暉 pic.twitter.com/rvsLWLErBG
本作の主題歌は、人気俳優で歌手の菅田将暉が歌う「虹」。作詞作曲は、シンガーソングライターの石崎ひゅーいが手がけました。 「気づいた時から当たり前に傍にいた存在であるドラえもんの映画主題歌を、まさか自分の人生で歌う時が来るなんて、本当に驚きました。」と菅田は語ります。 彼の友人でもある石崎が試行錯誤を繰り返し、約1年かけて完成した「虹」。エンドロールで流れるこの曲は、まさにこれからともに人生を歩んでいこうとするのび太のしずかちゃんの思いが詰まったような歌詞になっています。 聴いている人をやさしく包み込む、あたたかい曲が映画の余韻とともに胸に響くでしょう。 前作「スタンドバイミードラえもん」の主題歌だった秦基博の「ひまわりの約束」も大ヒットし、多くの人に親しまれる楽曲となりました。今回の主題歌「虹」も、誰もが歌うヒットソングになりそうですね。
山崎貴・八木竜一監督が「スタンドバイミードラえもん 2」に込めた想い
前作にひきつづき八木竜一がメガホンを取り、山崎貴は共同監督と脚本を務めた本作。 山崎は「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや『永遠の0』(2013年)などの実写映画でもよく知られ、『ルパン三世 THE FIRST』(2020年)などの3DCGアニメを手がけています。また『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(2019年)は、本作と同様に八木と山崎が共同で監督を務めました。 山崎によると、名作を繋げば1本のストーリーとして成立するという発見から前作を作ったとのこと。その際、ほとんどの「名作」と呼ばれるストーリーは使っていましたが、前回どうしても入れ込みたくても難しかったのが「おばあちゃんのおもいで」でした。 この話を軸に膨らませることはできないか、というところからプロジェクトをスタートさせたそうです。もともとは短編だった物語から、おばあちゃんのひとことをきっかけに大冒険が幕を開ける「スタンドバイミードラえもん 2」。 難産だったという本作は、スタッフの1人から「のび太、逃げた」というアイディアが出たことから方向性が見えてきたのだとか。また前作がのび太としずかちゃんのラブストーリーが中心でしたが、本作は家族の話が重要になっています。 冒険のなかでいつしか家族というものの温かさを再発見していくドラえもんとのび太。おばあちゃんやしずかちゃんのため、ひたむきに頑張るのび太をとおして、私たちも家族の大切さを再認識できる物語です。
50周年記念『STAND BY ME ドラえもん 2』は11月20日から公開中!
日本中を感涙の渦に巻き込んだ大ヒット映画の続編、「スタンドバイミードラえもん 2」は2020年8月7日に公開が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年11月20日に延期されていました。 満を持して『ドラえもん』の世界にそのまま入り込んだかのような圧倒的な映像と、大人も泣ける感動のストーリーが公開。みんなで“ドラ泣き”しましょう!