2019年12月23日更新

ハックス将軍を徹底紹介 どこか憎めないエリート司令官に迫る【スター・ウォーズ】

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ファースト・オーダーのクールな将校、アーミテイジ・ハックスとは

アーミテイジ・ハックスはファースト・オーダー最高司令部の将校で、超兵器スターキラー基地で指揮官を務めた人物です。「スター・ウォーズ」シリーズでは続三部作の1作目「フォースの覚醒」から登場。最高指導者スノークに仕え、カイロ・レンとはライバル関係にありました。 2作目「最後のジェダイ」ではカイロ・レンがスノークを倒し、3作目「スカイウォーカーの夜明け」で最高指導者となったカイロ・レンの配下につくことになります。科学とテクノロジーを信じるハックス将軍は、ダークサイド信奉者であるカイロ・レンとはまさに水と油です。 この記事では、ハックス将軍のシリーズでの活躍からキャスト紹介、さらにファンフィクションで描かれている愛されキャラといった側面から人物を解剖していきたいと思います。 ※「スカイウォーカーの夜明け」を含む「スター・ウォーズ」シリーズに関するネタバレ情報を含みます。未鑑賞の方はご注意ください!

ハックス将軍の活躍を紹介 カイロ・レンと対等の関係だったのに……。

スターキラー基地の司令官として

ストームトルーパー『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
© DISNEY/LUCASFILM/zetaimage

旧銀河帝国時代に惑星アケニスに生まれたアーミテイジ・ハックス。父はアケニス・アカデミーの司令官であり、父が行なっていた厳しい訓練をファースト・オーダーでも活用して強大な軍隊を築くことに成功します。「フォースの覚醒」ではすでにスターキラー基地を任されていました。 カイロ・レンとともにルーク・スカイウォーカーの居場所を示す地図を回収する任務を与えられますが、レジスタンスに地図を奪われます。しかし逆にこれを機会に、ハックス将軍はスノークに念願の超兵器使用を進言。自分が訓練した大勢のストームトルーパーたちを前に、新共和国に対して「今日こそ、終わりの日だ!」と大演説を行いました。 新共和国の首都があるホズニアン・プライム星系は、このスターキラーの攻撃によって全滅。ハックス将軍は次にレジスタンスの本部があるディカーを狙いますが、ポー・ダメロンの奇襲とレジスタンス執念の攻撃によってスターキラー基地は破壊され、ハックス将軍たちも脱出を余儀なくされました。

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「スカイウォーカーの夜明け」で驚愕の事実が明らかに

スター・ウォーズ 最後のジェダイ カイロ・レン
© LFI/Avalon.red

そんな中、最高指導者スノークがカイロ・レンによって倒された後の現場に居合わせたハックス将軍は突然の事態に困惑。レイがスノークを倒したと言い、自分が最高指導者だと主張するカイロ・レンにフォース・チョークで締め上げられたハックスはやむなく彼の配下につくことに。 「スカイウォーカーの夜明け」では、帝国軍の元将校で総司令官を意味する「忠誠将軍」と呼ばれるプライド将軍の下に配属されており、出世の道は完全に閉ざされた模様。しかし野心家で雄弁なハックス将軍がなぜ沈黙を守っているのか、意外な形で明らかになります。

前作まではカイロ・レンと対等の関係だったハックス将軍は、その配下になった悔しさからか、なんとレジスタンスのスパイとなって彼に一矢報いようとします。ところがこの裏切り行為は隠し通すことはできず、プライド将軍によって処刑されてしまうのです。

演じるはドーナル・グリーソン

ドーナル・グリーソン
©Abaca Press/Hahn Lionel/Abaca/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

ハックス将軍を演じるのは、1983年5月12日生まれ、アイルランド出身の俳優ドーナル・グリーソン。父は「ハリー・ポッター」シリーズでアラスター・ムーディを演じたブレンダン・グリーソンで、息子のドーナル・グリーソンも同シリーズにビル・ウィーズリー役で出演しました。 2015年のSF映画『エクス・マキナ』には、検索エンジン「ブルーブック」プログラマーのケイレブ・スミス役で出演し、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザックと共演しています。 2018年には実写版『ピーターラビット』(2018)の元ハロッズおもちゃ部門の社員トーマス役で出演。トーマスは大叔父の遺産である家を売りに出して、念願のおもちゃ屋を開こうとする野心的な人物。家に出入りするうさぎたちを追い出そうと、ピーターたちと本気の戦いを繰り広げました。 トーマス役のようにイケメンで野心家だけど、愛すべき残念キャラという役柄は、ハックス将軍に通じるところがありますね!

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ファンフィクションで猫のミリセントとの日々が描かれている?

そんなハックス将軍、「フォースの覚醒」では大演説を行って超兵器で星系ごと破壊するようなクールな司令官でしたが、「最後のジェダイ」ではポー・ダメロンとの交信中にイジられるという残念キャラぶりも見せています。 また、ルーカスフィルムのスタッフであるパブロ・ヒダルゴが「ハックスの猫ミリセント」の存在をツイートすると、ファンの間ではたちまち妄想が爆発!ファンが描く「ファンフィクション」には、ハックスと彼の愛猫ミリセントとの日々を描く二次創作が生まれました。 しかもパブロ・ヒダルゴがツイートしたのは、カイロ・レンがヘルメットを置いている灰はミリセントのトイレの砂だというジョーク。さらにはハックス将軍が赤毛の猫ミリセントを抱えている画像をアイコンにするという熱の入れよう。いずれにしても、ハックス将軍が愛されキャラだということは間違いないようです。

愛すべき残念キャラ、ハックス将軍

旧帝国軍の残党だったファースト・オーダーの前身を、父譲りの訓練技術で大軍勢に育て上げ、超兵器スターキラー基地の司令官となったハックス将軍。科学とテクノロジーを信奉し、ダークサイドを操るカイロ・レンとはライバル関係にありましたが、物語が進むごとに二人の関係性は大きく変化していきました。 しかし「スカイウォーカーの夜明け」で、彼らのライバル関係は悲しい終焉を迎えてしまいました。続三部作では、ファースト・オーダーのエリート司令官だったハックス将軍の転落人生も描かれたわけです。それでもなぜか憎めない、愛すべき残念キャラとして「スター・ウォーズ」シリーズに爪痕を残したのではないでしょうか。