2023年5月12日更新

「サイコパス」執行官・狡噛慎也は死んだのか?かっこよすぎな刑事のその後を調査!

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狡噛慎也
『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』

「サイコパス」第1期の主人公であり、シリーズ全体を通した重要人物でもある狡噛慎也。身体面での強さはもちろん、頭脳明晰で超優秀なところも魅力的です。また作中では数々の名セリフも披露してくれました。 本記事ではそんな狡噛の人物像や経歴、名セリフなどについて詳しく紹介していきます。 ※この記事は「サイコパス」シリーズのネタバレを含みますので、未視聴の人は気をつけてください。

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「サイコパス」狡噛慎也(こうがみしんや)は洞察力抜群の執行官

元はエリート監視官

狡噛慎也は、シリーズ1期『PSYCHO-PASS サイコパス』の主人公。公安局刑事課一係の執行官で、ぶっきらぼうな性格ですが鋭い勘と高い洞察力を持ち合わせています。元々はエリート監視官でしたが、3年前に起こった「標本事件」の捜査中に部下の佐々山を殺害されたことで犯罪係数が上昇。その後は執行官に降格となっています。 新人監視官として配属された常守朱(つねもりあかね)に対しては、立場的には上司に当たる彼女を後輩で経験不足というもこともあり、何かとフォロー。その内に彼女の素質を見出し、一目置くようになります。 執行官としての任務にあたる中で、「標本事件」も継続して捜査。やがて出会うこととなる黒幕・槙島聖護(まきしましょうご)を追い続けています。

【その後】狡噛慎也は逃亡後に死亡した?

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス
(C)サイコパス製作委員会

狡噛慎也はテレビアニメ1期のラストで槙島への復讐を果たし、その後国外に逃亡しました。テレビアニメ2期では彼がどうしているのかは一切描かれず、朱の回想として登場するのみ。どこで何をしているのかがわからなかったので、死亡説がささやかれるようにもなってしまいました。 しかし結論から言えば、狡噛慎也は死亡していません。2015年公開の『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』では国外で活躍する姿が描かれたうえ、紆余曲折あって日本に戻ってくることになります。 では、日本では何をすることになったのでしょうか?

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【考察】外務省行動課に入ったのはなぜ?

狡噛慎也はテレビアニメ3期および『PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』で、外務省行動課のメンバーとして動いています。 これはヒマラヤ同盟王国で外務省行動課特別補佐官・花城フレデリカと出会った際、とある傭兵団との戦いのため協力してもらう代わりとして、彼女のスカウトに応じたためです。「PROVIDENCE」では行動課と公安局刑事課一係が共闘することになり、久々に狡噛と朱の共闘が見られることになります! なお「PROVIDENCE」の続きを描く3期では、彼の旧友で元公安局刑事課一係所属の宜野座も、同じく行動課のメンバーに。相変わらず息の合ったチームワークを披露しています。

【悲しい過去】狡噛慎也はなぜ執行官になったのか

狡嚙慎也の運命を変えた「標本事件」

狡嚙慎也が執行官になったきっかけの「標本事件」。それは、3年前に起こった今も未解決の事件です。殺害してバラバラにした死体をプラスティネーション加工して、様々な場所に飾るという極めて猟奇的な事件。その死体損壊や加工、展示の設定などには、歪んだユーモアやメッセージ性がありました。 その捜査の最中、狡嚙の部下で執行官だった佐々山が、被害者と同じ殺され方をしました。このことが原因で狡嚙の犯罪係数が著しく上昇。その後も、セラピーより捜査の続行を優先したためにメンタルは良化せず、執行官となりました。

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【部下の仇】狡噛慎也と槙島聖護の因縁をプロファイル!

ある意味似た者同士の2人

狡嚙は、命令無視で突っ走る佐々山を止めることができず、その佐々山が命を懸けて守った女生徒も保護できず、事件も迷宮入りさせてしまいました。結果、激しい後悔と自分への怒りを抱いた狡嚙は、佐々山の遺品から槙島聖護の写真を発見。それから狡嚙は、槙島に対する異常なまでの憎しみを持つようになりました。

そして、王陵璃華子(おうりょうりかこ)の事件以来、狡嚙と槙島は互いに認知し合います。16話では、ついに厚生省ノナタワーで死闘の末、槙島を確保。しかし、17話であえなく脱走されてしまいます。その際、槙島は「シビュラシステムは君たちが命を懸けて守る価値はない」と狡嚙にメッセージを送りました。槙島からしても、狡嚙は特別な存在と認識していたのです。 しかし、狡嚙は局長の禾生壌宗(かせいじょうちゅう)によって槙島の捜査から外されてしまいます。それは、シビュラシステムの完全性を守るためでした。

“刑事(デカ)”の肩書を捨て、槙島と決着へ

槙島の捜査チームから外されてしまった狡嚙でしたが、それは一係のリーダーである宜野座(ぎのざ)も納得できませんでした。そこで、狡嚙を一時的に刑事課二係へ移そうと企みますが、禾生局長がこれを阻止。その場で狡嚙は射殺されそうになりますが、常守の機転で間一髪回避します。 刑事のままでは槙島を裁けないと思い知った狡嚙は、分析中だったサイマスティック妨害ヘルメットを被り、同僚の征陸が用意したリボルバーを手に公安局から脱出。雑賀(さいが)教授のもとで槙島の行動パターンを割り出し、槙島のもとへと移動していきます。 最後は槙島と1対1の戦いとなり、深手を負って逃げる槙島を追い詰めて射殺。積年の恨みをついに晴らします。 狡噛はドミネーターではなく拳銃で槙島を射殺したことで、逃亡犯となり、1期は終了したのでした。

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【関係】常守朱とは魂を共有する師弟関係!

狡嚙慎也と常守朱のふたりは、ある意味特別な関係です。それは恋愛感情ではなく、運命的な、心から信頼し合う関係でしょう。 1話で狡嚙は、ルール通りに犯人を執行しようとしたところ、常守にパラライザーで撃たれてしまいます。このことで、狡嚙は“刑事の仕事”について再認識。以降、彼女に一目置いて接するようになります。

1期の18話にて、狡嚙は常守に置手紙をして公安局から去ります。「法律で人を守れないなら、法の外に出るしかない」とした上で、「許してくれとは言わない。次に会う時は容赦なく自分の務めを果たせ」と、狡嚙は常守に伝言。これは、「サイコパス」シリーズの中でも屈指の名シーンと語り継がれています。 そして、劇場版ではまさに狡嚙慎也は常守朱に裁かれる立場に。その後も2人の関係は“刑事”として、そして“人間”として魂を共有した関係であり続けます。

【名言】狡嚙慎也の名セリフ3選!かっこよすぎるだろ......

1.「俺のやり口が気に入らない時は、そいつで俺を撃て」

このセリフは、狡嚙慎也が1期の第1話で放った言葉です。新任監視官の常守に対して、監視官と執行官の関係性、そしてドミネーターの仕組みについて説明するとともに、監視官としての覚悟を問います。 その後、この言葉通り常守は狡嚙を撃ちますが、それが2人の絆を生むきっかけとなりました。

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2.「馬鹿な話だ。デカってのは誰かを狩る仕事じゃなくて、誰かを守る仕事だったはずなのにな」

このセリフは、狡嚙慎也が1期の第2話で放った言葉です。常守に撃たれて療養状態となった狡嚙は、謝る彼女に対して「俺が文句を言える筋合いじゃない」と常守を労い、刑事として大事なものを再認識します。 執行官になって以後、ただの猟犬となっていた狡嚙でしたが、この名言を機にかつての輝きを取り戻しました。

3.「いいや……、もう2度とゴメンだね」

このセリフは、狡嚙慎也が1期の最終話で放ったセリフです。最終話でついに追い詰めた槙島と、狡嚙は最後の対話をします。 槙島は、孤独は誰にでも襲う状況であり、どんな才能や関係でも代わりは見つかると発言。それでも、自分を殺すのは狡嚙以外にあり得ないと主張し、このセリフを引き出します。 槙島は、狡嚙のこの言葉で自分の代わりはないと再確認し、満足して死を迎えたのでした。

【声優】狡嚙慎也を演じたのは関智一(せきともかず)

幅広い役柄をこなす天才声優

関智一

狡嚙慎也を演じた声優は、アトミックモンキー所属の関智一(せきともかず)です。声優デビューは1991年。若くして才能を如何なく発揮し、その演技はベテランをも唸らせるほど。高音から低音、シリアスからギャグまで幅広い声色で様々な作品を彩っています。 狡嚙慎也以外の代表作は、『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュ、『のだめカンタービレ』の千秋真一など。そのほか、「仮面ライダー」シリーズや「スーパー戦隊」シリーズでも数多くの出演を果たしています。 狡嚙慎也を演じるにあたっては、行動そのものがカッコいいので、逆にカッコつけないで演じることを意識したそうです。

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狡噛慎也は「サイコパス」シリーズNo.1の刑事!信念を曲げない姿がカッコいい

以上、「サイコパス」シリーズの狡嚙慎也について、槙島聖護や常守朱との関係、そして名言や演じた声優について解説しました。1期で主人公を務めた後、2期では出番がありませんでしたが、劇場版で再登場。そして、3期では外務省行動課特別捜査官となり、盟友・宜野座伸元(ぎのざのぶちか)と再びコンビを組んでいます。 生き方そのものにカッコ良さが宿る狡嚙慎也には、まだまだ登場してもらいたいところ。今後も、「サイコパス」シリーズの展開には目が離せません!