2020年8月14日更新

実写映画『弱虫ペダル』キャスト・キャラ比較&制作秘話 ハイケイデンスは再現されてる?【ネタバレ注意】

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実写映画『弱虫ペダル』の再現度はいかに?制作裏話やトリビアも紹介

サイクルロードレースに青春をかける高校生たちを描いた大人気スポーツ漫画『弱虫ペダル』。これまでアニメ、アニメ映画、小説、舞台、ゲームなどさまざまなコンテンツでメディアミックスを展開してきた本作が、いよいよ実写映画化!King & Princeの永瀬廉を主演に迎え、伊藤健太郎や橋本環奈など人気若手キャストの演技にも期待が寄せられています。 2008年から週刊少年チャンピオンで連載が開始された原作マンガ『弱虫ペダル』は、2015年に講談社漫画賞・少年部門を受賞しました。2013年10月から放送が始まったテレビアニメも2018年には第4期が放送され、高い人気を誇っています。 今回は、実写映画「弱ペダ」のあらすじ、気になるキャストの再現度から、撮影裏話やトリビアを紹介します! *本記事には映画『弱虫ペダル』及び原作漫画に関するネタバレ情報を含みます。ご注意ください。

映画『弱虫ペダル』のあらすじを紹介

弱虫ペダル
©2020映画「弱虫ペダル」製作委員会 ©渡辺航(秋田書店)2008

千葉県立総北高校の新入生、小野田坂道(おのだ さかみち)は、アニメやフィギュアを愛するオタク少年。千葉から秋葉原までママチャリで通っていた彼はある日、その走りを見た同級生の今泉俊輔(いまいずみ しゅんすけ)に自転車レースを申し込まれます。 今泉とのレースで自転車で走る楽しさに開眼した坂道は、秋葉原で同級生の鳴子章吉(なるこ しょうきち)から誘われ、自転車競技部に入部。そこで部長の金城や先輩の巻島・田所と出会って選手として思わぬ才能を発揮し、レギュラーとしてチームの仲間とともにインターハイ出場をかけたレースに挑むことになります。

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映画『弱虫ペダル』と原作を比較解説してみた!重大な改変ポイントとは【ネタバレ注意】

キャスト陣は撮影前からロードバイクを特訓!

『弱虫ペダル』伊藤健太郎、永瀬廉
(C)2020「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008

ロードレースがテーマとなっている本作の見どころの1つは、なんといっても迫力のレースシーンです。車などのほかの乗り物と違って自転車は選手の全身が映るため、当初はCGを使うことも三木監督は考えていたのだとか。 しかしキャスト陣はほぼ全員がロードバイク未経験だったにも関わらず、クランクイン前からの特訓で全員が選手に見えるレベルにまで上達しました。特に天性のクライマーである坂道を演じる永瀬や、エース今泉を演じる伊藤健太郎はその努力と飲み込みの早さで、撮影を通してさらにうまく乗れる様になっていったとか。こうして過酷な撮影もこなしていったそうです。

メインで描かれるのは坂道と自転車レース、仲間との出会い

2020年8月時点で68巻まで発行されている原作の『弱虫ペダル』では、数多くの個性的なキャラクターが登場し、それぞれの過去や葛藤、成長が描かれています。 映画では主人公・坂道の成長に焦点を当て、同じく1年生である今泉と鳴子の3人の成長が丁寧に描かれました。友達のいないオタク少年だった坂道がロードレースを通じて仲間を得ていく過程、そしてこれから彼がロードレースとともに青春を過ごしていくであろうことが、爽やかなラストシーンからわかります。

そのため3年生の先輩たちの出番は原作ほど多くはありません。また、福富寿一、真波山岳など箱学をはじめとするライバル校選手との関係は映画では描かれませんでした。

映画のクライマックスは千葉県予選!原作のインターハイから激アツ展開を引用

映画のクライマックスは、原作では坂道たち1年生が出場しなかったインターハイ千葉県予選に変更されました。 監督の三木康一郎は、「原作で描かれているインターハイには、魅力的なキャラクターが山ほど登場するんですよ(笑)。もしインターハイを描くとすると、どうしてもそのキャラクターたちを描きたくなる。でも、それを1本の映画に入れるのは無理です」と語っています。 しかし、この作品では「坂道がどうやって自転車と出会ったのか」「なぜ彼が自転車を好きになったのか」を描くうえで、やはり大会のシーンは必要だと判断したそうです。 そのため県大会のシーンには原作のインターハイから、あの激アツ展開が引用されています。

部長・金城の作戦どおり、途中まで順調に先頭集団で走行していた総北高校チーム。しかしこれから山岳ゾーンに入り、坂道の出番というところでチームメイトたちは彼がいないことに気が付きます。実は坂道は、集団転倒に巻き込まれ最下位になってしまっていました。 幹に励まされ走り出した坂道でしたが、総北チームはライバル南総学園に囲まれ身動きが取れなくなっていました。しびれを切らした今泉が飛び出そうとすると、巻島に「3分待て」と制止されます。 そしてその3分後、坂道は驚異の100人抜きをやり遂げ総北チームに追いつきました。そのまま彼は今泉を先導して山越えへ。前を走っていた南総のエース不動を抜き去り、坂道が山頂を制します。 山を降りた今泉は不動と最後のデッドヒート。坂道の想いを受け取った今泉は、仲間たちに支えられてきたことを思い出し懸命にペダルをこぎます。彼が最初にゴールを駆け抜け、総北高校は県大会優勝。見事インターハイへの道を開いたのでした。

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キャスト・キャラ紹介 総北メンバーや主要登場人物はどれくらい再現されている? 【ネタバレ注意】

小野田坂道(おのだ さかみち)/永瀬廉(King & Prince)

実写映画『弱虫ペダル』永瀬廉(自転車練習写真)
(C)2020「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008

実写映画で主人公の小野田坂道(おのだ さかみち)を演じるのは、King & Princeの永瀬廉です。2013年の『信長のシェフ』や『俺のスカート、どこ行った?』(2019年)などのドラマに出演した永瀬は、2019年の映画『うちの執事が言うことには』で初主演を務めました。 原作では、小柄で童顔、眼鏡をかけている坂道。永瀬とは見た目の印象が違うように思いますが、作中での再現度に期待したいところ。坂道のような真っ直ぐな性格や熱さは、監督のお墨付きです。 永瀬は本作の見どころについて、「一つの競技に一生懸命になっている選手たちは、キラキラしていて本当にかっこいいんです!その魅力を映画でも伝えて、時間を忘れさせるような作品にしたいと思います。僕も弱虫にならないように(笑)、自転車練習を頑張ってますので、是非この夏を楽しみにしていてください。」と語っています。

実際の再現度はどうだった?

坂道役のため、髪を黒く染め前髪を切るなど大胆なイメチェンを行った永瀬。外見に関しては可能な限り再現度を高めようと努力したことがうかがえます。 さらに彼は演技の面で見事に原作キャラクターを再現していました。

坂道の追い上げ時の笑顔、ママチャリでの歌いながらのヒルクライム、笑顔で泣きながら今泉と鳴子に追いつくシーンなど、原作マンガやアニメでの印象的なシーンを実写で表現。 本作ではレースシーンもキャストがスタントなしで演じているため、実際に彼は自転車をこぎながら歌ったり笑ったり、セリフを言っているのです。 坂道のハイケイデンス描写や底知れなさを現すこれらのシーンを、ただでさえ体力の消耗が激しい状態で演じきっているのは見事としか言いようがありません。

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今泉俊輔(いまいずみ しゅんすけ)/伊藤健太郎

伊藤健太郎
(C)2020「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008

坂道を自転車競技部に誘う同級生・今泉俊輔(いまいずみ しゅんすけ)を演じるのは、『今日から俺は!!』などへの出演で知られる伊藤健太郎。 原作では、シャープな顔立ちが特徴的な今泉。伊藤も目元や輪郭がシャープな印象なので、高い再現度が期待されます。 伊藤は本作への出演について「漫画やアニメなどでとても人気のある作品に出させていただける事がとても嬉しいです。また監督の三木さんともご一緒するのが2回目で信頼できる方なので今から楽しみです。原作を飛び越えた実写ができればと思っていますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。」と意気込みを語っています。

実際の再現度はどうだった?

ロードレース経験者として挫折を経ながらも坂道の能力を見抜き、彼が自転車競技部に入部するきっかけとなった今泉。彼は当初中学時代の惜敗に囚われイラ立つこともありましたが、坂道のまっすぐな想いに打たれ、チームスポーツとしてのロードレースに目覚めていきました。 伊藤はそこに至るまでのキャラクターの葛藤を繊細に演じています。

映画には、彼のライバルである京都伏見高校の御堂筋翔(みどうすじ あきら)の名前こそ出てきませんでしたが、ライバル選手に抜き去られたときのフラッシュバックシーンがあり、今泉の過去が示唆されました。

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寒咲幹(かんざき みき)/橋本環奈

橋本環奈
(C)2020「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008

自転車競技部のマネージャーでロードレース観戦が趣味の寒咲幹(かんざき みき)を演じるのは、大人気女優・橋本環奈です。 黒髪の美少女・幹の外見は、橋本に似ているように見えます。また、自転車競技部の部員たちを見守る彼女は、観客といちばん近いところにいるキャラクター。その魅力を橋本が同表現するのかも見どころになるでしょう。 原作のファンだという橋本は、その魅力を「学生時代のこれぞ青春!というような瑞々しさ溢れる物語で、こぼしたくない一瞬一瞬を繊細に丁寧に描かれていて、それに加え自転車レースという題材からも重要な要素となるスピード感溢れる絵がとても大好きです!」と解説。 また、本作への出演については「私はこの部をなにかと支える自転車オタクの役をやらせて頂きます。実写化されるにあたって、この魅力あるヒロインとして参加出来る事を今からとても楽しみにしています。」と意気込みを語りました。

実際の再現度はどうだった?

幹は部のマネージャーとして、初心者の坂道がロードレースに打ち込める環境を整えていきます。

映画では説明的な部分は多少カットされていますが、例えば今泉との勝負の際、坂道の自転車のサドル位置を調整したのが彼女であることが示唆されています。 また今泉との「幼なじみ」という距離感も、共演経験のある伊藤との息の合った演技でリアルに表現しました。

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鳴子章吉(なるこ しょうきち)/坂東龍汰(ばんどう りょうた)

坂道を自転車競技部に誘う同級生・鳴子章吉を演じるのは、『十二人の死にたい子どもたち』(2019年)のセイゴ役で知られる坂東龍汰。2020年には本作をはじめ『犬鳴村』や『#ハンド全力』など、公開予定も含め6本もの映画に出演する若手実力派です。 関西出身で「浪速のスピードマン」と呼ばれる鳴子の原作のビジュアルは真っ赤な髪の毛!熱血漢の鳴子を表す髪の色ですが、実写では赤のメッシュを入れ現実的な範囲での再現に。演技でも“熱くて真っ直ぐな”鳴子を体現しています。

1年生ウェルカムレースで坂道にダンシングを教えるシーンや、今泉に負けた後、海で泣きながら「もっと練習して今泉を負かしてやる!」と逆転を誓うシーンなども再現されました。 鳴子は気さくで親切な反面、負けず嫌いであることが映画でもきっちりと描かれています。

金城真護(きんじょう しんご)/竜星涼(りゅうせい りょう)

総北高校自転車競技部・部長の金城真護を演じるのは、『獣電戦隊キョウリュウジャー』の桐生ダイゴ/キョウリュウレッド役でブレイクした竜星涼。本作公開1週間前の2020年8月7日には、犬飼貴丈とW主演を務めた映画『ぐらんぶる』も公開されています。 高校生とは思えないサングラス姿が印象的な金城を忠実に再現しており、原作ではスポーツ刈りの頭も、髪をオールバックにして見た目も重視している様子。「絶対に諦めない男」としてチームを束ねる部長・金城を演じ、初のロードレースながら「本物の選手」に変わったと語っています。

映画での出番はそれほど多くありませんが、低音の迫力ある声で金城部長を再現しています。

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巻島裕介(まきしま ゆうすけ)/柳俊太郎(やなぎ しゅんたろう)

坂道を導く先輩クライマーの巻島裕介を演じるのは、モデル出身の俳優・柳俊太郎です。2009年に「MEN’S NON-NO」モデルグランプリを受賞してデビューし、2012年からは俳優としても活動を開始。映画「東京喰種トーキョーグール」シリーズでの四方蓮示役でも知られています。 巻島といえば、やはり玉虫色の長髪と立ち漕ぎのダンシングが特徴的。実写版では長髪姿はキャラクターのイメージ通りですが、髪の色は現実的な範囲でカーキグリーンに。ニヒルな表情や独特な口調など雰囲気はしっかりと体現!特徴あるキャラクターであるため、生身にどう違和感なく落とし込むかで試行錯誤を重ねたようです。

クライマーとして坂道を育てる役目を負った巻島は、実写版ではかなり落ち着いたキャラクターになっています。 映画では、巻島の長い手足を活かした“スパイダークライム”は残念ながら観られませんでしたが、柳はクライマーである彼を演じるにあたって何度も坂でのダンシング(立ちこぎ)の練習をしたのだとか。ほんの一瞬ですが、その成果が観られるシーンがあります。

田所迅(たどころ じん)/菅原健(すがわら けん)

金城・巻島と同じ3年生で、「肉弾列車」と呼ばれる走りが特徴の田所迅を演じたのは、北海道出身の俳優・菅原健。180センチの長身とたくましい肉体を活かし、チーム総北を勝利に導く頼りになる先輩を演じています。 2019年の映画『チア男子!!』では元高校球児の男子チアメンバー・鈴木総一郎役で、運動神経抜群なキャラクターを演じていました。原作ファンであることを公言しており、原作の田所迅の見た目にも寄せて、その走りもできる限り再現。“息が切れそうになるくらい熱く激しい”原作の熱量を届けられることが嬉しいと語っています。

合宿で鳴子に特訓するシーンやサウナで張り合うシーンなど、原作同様に彼の性格や鳴子との関係性が垣間見える微笑ましいシーンも。

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杉元照文(すぎもと てるふみ)/井上瑞稀(いのうえ みずき(HiHi Jets/ジャニーズJr.))

自転車競技部の1年生・杉元照文を演じるのは、ジャニーズJr.グループ「HiHi Jets」のメンバー井上瑞稀です。ジャニーズJr.の一員として活動しながら、松本潤主演の『夏の恋は虹色に輝く』や木村拓哉主演の『南極大陸』などテレビドラマにも出演しています。 坂道やチーム総北を、補欠という立場で支える杉元照文。坂道と同じ1年生ですが、裏方としてチームをサポートするキャラクターです。自転車競技経験者のため、当初は坂道に大きな態度を取っていました。

映画ではあまり目立たないポジションになっていましたが、ロードレース経験者でありながら初心者の坂道にあっさりと負けてしまった悔しさを、演じる井上は表現していました。

寒咲幸司(かんざき こうじ)/皆川猿時(みながわ さるとき)

映画版のオリジナルキャラクターである寒咲幸司を演じるのは、個性派俳優の皆川猿時。『あまちゃん』や『いだてん〜東京オリムピック噺〜』など宮藤官九郎作品ではお馴染みの俳優であり、阿部サダヲがボーカルを務めるバンド「グループ魂」のMC「港カヲル」としても活動しています。 寒咲幸司は寒咲幹の父で、チーム総北をサポートする寒咲自転車店のオーナー。原作では父ではなく、総北高校自転車競技部のOBである兄の通司が登場します。

セリフから考えると、どうやら彼は通司と総北高校自転車競技部監督であるMr.ピエールを合体させたキャラクターのようです。

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『弱虫ペダル』制作裏話&トリビア一覧 撮影での一番の天敵とは?

千葉県大会が行われたのは三重県!?

『弱虫ペダル』伊藤健太郎、坂東龍汰
(C)2020「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008

本作のクライマックスとなるインターハイ千葉県予選の一部は、実は千葉県と三重県で撮影されました。 千葉県内で撮影されたのは市街地や高速道路のシーン。それ以外の山岳ゾーンなどは伊勢志摩スカイラインを貸し切ってロケ撮影されています。パレード走行後、田所が単独で飛び出した後のシーンでは、美しい景色を背景に各チームがまとまって橋の上を走る様子が観られます。 ちなみに、1年生ウェルカムレースも同じロケ地で撮影されました。

レースシーンの撮影でいちばんつらかったのは……

キャストたちは、自転車をこいで坂を登りながら演技をするという難易度の高い撮影が要求された本作ですが、彼らが口をそろえてつらかったと語っているのは実は「寒さ」。 2月下旬にクランクインし3月にかけて屋外のシーンを撮影していたようですが、本作は山のシーンが多いためその寒さはかなりこたえたとか。しかもレースシーンは半袖半ズボンだったので、カメラが回る直前までジャージを着てなかなか脱がないことも多かったと、金城役の竜星涼は振り返っています。 しかし同時に「寒さのおかげでより一層チームとしての団結力は強くなりました」とも語りました。

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永瀬廉は今後ロードバイクを趣味に?

主演の永瀬廉は、原作者・渡辺航との対談でロードバイクの魅力を発見したと語っています。 渡辺から「永瀬くんは映画が終わった後も自転車を楽しんでくれるんじゃないかと密かに期待しています。」と言われた永瀬は、実は鳴子役の坂東龍汰と一緒にロードバイクを買いに行こうかと計画していると明かしました。 さらに渡辺がヘルメットとサングラスで有名人でも顔がバレずに好きなところを走れる、と語ると「それはいいですね。仕事場に自転車で行く日が来るかもしれないです(笑)。」と、ますます興味を持ったようです。

監督三木康一郎が本作に込めた想いとは!

実写映画『弱虫ペダル』の監督は、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年)や『“隠れビッチ”やってました。』(2019年)などで知られる三木康一郎。 三木は「原作が持っている疾走感や熱量、あと登場人物たちの熱い想いをリアルに映像としてどう伝えていくのか?そう考えたとき、まず自分自身が登場人物たち以上の熱量を持って挑む!というなんだか少年漫画のような結論に至ってしまいました。」と本作への意気込みを語っています。 また、主演の永瀬については「主演の永瀬廉さんとは初めてですが、彼が持つ素直なところや、まっすぐなところ、しかし、その奥にある強さや熱さなんかを、主人公の小野田坂道を通して、みなさんに伝えられればと思っています。」ともコメントしました。

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永瀬廉×山下大輝 スペシャル対談が実現

松竹公式チャンネルが公開している「W坂道スペシャル対談」では、アニメ版で小野寺坂道の声を務める山下大輝と、実写版で坂道を演じる永瀬廉のコラボが実現!ここでは、二人の対談から本作への出演や坂道を演じた感想、お互いの印象や原作についてなど、その熱い想いを抽出してお届けします。

二人の坂道の夢のコラボが実現!本作出演と原作への想い

永瀬廉は本作への出演について、「大人気作品なので、その主人公を演じることへのプレッシャーを自分の中で吸収できるまで時間がかかった」とか。その一方で坂道に寄せていくこと、ロードレースの疾走感を損なわせずにどう演じていくのかが楽しみでもあったそうです。 山下大輝は原作を読んだ時、ロードレースが野球やサッカーのようになかなか身近にはないスポーツではあるものの、負けず劣らずこんなにも熱を感じる部活としてあることに驚いたよう。「こんなに胸が熱くなる作品があるんだ」という感動があったと語っています。 山下大輝は「テレビの中にいる人」と隣で会話していることに感動。しかも永瀬廉の方も「坂道の声をしている人」と話していることが感無量だと、お互いの印象を照れながら披露していました。どうやらW坂道はゲームと焼肉が好きという共通点があるようです。 山下大輝は長い付き合いとなった坂道役をオーディションで獲得。初めは自分が何ができるんだろうと考えたそうですが、そこで発見したことは「全力でやること」。同様に永瀬廉も坂道のイメージを「何事にも全力」と語り、山下大輝のキャリアに想いを馳せていました。

『弱虫ペダル』の魅力を語る!その語り尽くせない魅力

永瀬廉はアニメを観る時はキャラクターにハマるタイプだそう。『弱虫ペダル』には“印象に残らない”キャラクターというものがない!と熱く語り、人物像やその人の歴史を知るとより深みにハマっていくとも。 「一番好きなキャラクターは誰ですか?」という質問が一番困るようで、やはり『弱虫ペダル』の魅力は個性豊かなキャラクターとストーリー展開の面白さだと実感。さらにそれぞれに「真似したくなる必殺技」があり、ロードバイクへの好奇心がどんどんかき立てられる作品であることも二人の意見が一致していました。 ロードレースやロードバイクについて、原作では読者にわかりやすく解説しているため、なおさら演じる上でもその走り方に納得がいくとのこと。永瀬廉は特に坂道役なので、ママチャリのサドルを上げるだけでパワーを伝えやすくできるといった手軽にできる方法にも感動したようです。観客の一人としてのめり込めるような状況の作り方や、気づいたら拳を握っているほど熱い展開とリアリティのある描写にも言及していました。

チーム総北の魅力に迫る!それぞれの関係性とは?

対談のPART3では、チーム総北の魅力について語っています。まず坂道の良きライバルとなる今泉の存在。初めは坂道に当たりが強くクールな今泉ですが、次第に彼に影響されて“あったかく”なっていく「胸が熱くなる展開」が待っています。 次に熱血漢の鳴子は「一番熱いキャラクター」だと太鼓判!そんな熱いキャラ鳴子とクールな今泉の「言い合いが楽しい」と語る永瀬廉は、二人の関係性を「ビジネス不仲」だと分析していました。しかも「このコンビは推し」との発言も! また、尊敬できる先輩として巻島を挙げた二人。何を考えているかわからないけれど走りで語るタイプであり、坂道に影響を与えてくれた人として一押ししています。 最後に、山下大輝は『弱虫ペダル』の熱いところがギュッと詰まっている映画であること、永瀬廉はいろいろなことにチャレンジしたくなる映画になっていることを、映画鑑賞者へ向けて発信。劇場で会いましょう!と締めくくりました。

主題歌はKing & Princeの「Key of Heart」

映画『弱虫ペダル』の主題歌は、主演の永瀬廉が所属するグループ「King & Prince」による「Key of Heart」に決定!7月18日にはTBS系の音楽番組「音楽の日2020」に出演し、この曲を初披露しています。 坂道を演じた永瀬廉のソロパート「長く続く坂道を先を目指す僕ら」という歌詞から始まるのが印象的です。アップテンポな曲調で、坂道を登っていくその姿も想像できるような仕上がりになっています。 また、「Key of Heart」を含むKing & Princeの2ndアルバム「L& (ランド)」が2020年9月2日に発売されることも発表されました。シングルとしての発売はないようなので、ファンはアルバムが出るまで待機ですね!

実写映画『弱虫ペダル』は2020年8月14日(金)から公開中!熱い青春ロードレースを見逃すな!

『弱虫ペダル』ポスター(永瀬廉)
(C)2020「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008

待望の実写映画化が実現した『弱虫ペダル』は、2020年8月14日(金)から全国公開公開中! 永瀬廉が真剣にロードレースに向き合い、人気漫画の実写化というプレッシャーを自分の中に吸収して挑んだ本作。自転車競技初挑戦のキャストがほとんどとは思えない、彼らの走りに注目したいですね。 ロードレースにかける青春を、チーム総北の熱い絆をぜひ劇場で目撃してください!