2020年1月27日更新

ストーリー性重視のおすすめアニメ10選!大人もハマれる奥深さが魅力

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ストーリー性重視でおすすめアニメを10作品厳選!!大人も惹き込まれること間違い無し!

アニメといってもそのジャンルは様々です。アクションがカッコいい作品や、心理描写が繊細な作品、リアルタッチで作画が優れている作品などなど……。 今回はそのなかから、ストーリー性を重視した作品を観たい、という人におすすめのアニメを厳選して紹介します。 ストーリー性が充実しているアニメの魅力は、年齢やジャンルを超えて、大人でもハマってしまう深みではないでしょうか。物語設定それ自体が練られているものや、繰り返し観てようやく意味が分かる少し難解なもの、心温まるものまで、ジャンルの枠を超えて選んだ良質な10作品です。 今回紹介する作品はなるべく客観的に「ストーリーが面白い」アニメを選んでいますが、多少独断と偏見が入ってしまっていることはご容赦ください。それぞれのあらすじや見どころ、特徴などとともに紹介していきます。

1.『東のエデン』

記憶喪失の男の子が挑む“王様”になるための戦い

『東のエデン』(2009年)はノイタミナ初のアニメとして放送された作品。 主人公は滝沢朗と名乗る記憶喪失の男の子。彼の手元には80億を超える大金と、国家レベルの権力を行使できるノブレス携帯がありました。偶然彼と出会った森見咲は、彼とともに行動し、彼の決断を見守っていくことになります。 ミサイルが落下した危機的状況においても、どこか他人事で閉塞感がまとわりつく作中の日本。滝沢は、そんな国家の空気をぶち壊し、自身が“王様”となって国を変えるための“セレソンゲーム”に身を投じていくことに。 作中に漂う無関心や他人事な空気は、現実にも通じる設定です。あえて空気を読まずに、ニートや掲示板を使った作戦で国民を動かそうとする型破りな滝沢の行動が爽快でいて、いち国民としての意識を問われる作品といえます。

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2.『STEINS;GATE (シュタインズ・ゲート)』

約束された未来は変えられるのか?

『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』(2011年)は同名ゲームを原作としたアニメ。 秋葉原を舞台に繰り広げられる、いわゆるループもの。主人公の岡部倫太郎は、鳳凰院凶真(ほうおういんきょうま)という厨ニネームを名乗る自称マッドサイエンティスト。“ラボメン”の仲間と日々がらくたのような発明品を作っているなかで、偶然にもタイムマシンを発明してしまいます。 岡部は仲間が死ぬ未来を変えようと、何度も過去の改変を試みますが、すべて同じ結末にたどり着いてしまいます。彼は結末を変えるべく別の“世界線”を目指し、自身の心をすり減らしながら何度も過去に戻るのでした。 岡部以外にも、“おたく”的な登場人物たちが魅力的です。岡部がタイムリープをする度に、仲間たちがそれぞれが抱える問題が少しずつ形を変えていくことに。時間軸を整理して考察しながら観るという楽しみ方もできる作品です。

3.『PSYCHO-PASS サイコパス』

システムに監視される社会で正義を問う

『PSYCHO-PASS サイコパス』(2012年)はノイタミナアニメとして放送され、その後劇場版や新作アニメが制作されているシリーズです。 本作は、“シビュラシステム”により、人間の性格や適性が判断され、それに従って生きる近未来の日本が舞台。犯罪も計測される“犯罪係数”によって管理され、裁かれる社会です。公安局に着任した新人監視官・常守朱は、シビュラと連動した“ドミネーター”を手に治安活動をおこなっていきます。 そのなかで、彼女はシステムの闇と対峙することに。本当の正義とはなんなのか、幸せな社会はどうすれば実現されるのか。彼女の行動とともに、そんなことを考えさせられる作品です。 システム面では近未来SFの要素がありながらも、本作の見どころは公安局の面々を中心に繰り広げられる人間ドラマといえるでしょう。「踊る大捜査線」シリーズの本広克行が総監督を務めていることもあり、刑事もの・バディものとしても楽しめます。

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4.『僕だけがいない街』

真実を追うタイムリープ×サスペンス

『僕だけがいない街』(2016年)は三部けいによる漫画を原作にアニメ化された作品。 主人公の藤沼悟は“再上映(リバイバル)”というタイムリープをする力の持ち主です。しかし、それは好きなときに使えるものではなく、勝手に発動してしまうという厄介なもの。そのうえ、その後に起こるトラブルの原因を解決しないと、いつまでもリープから抜け出せないというものでした。 この力によって、悟は小学生の頃に戻されてしまいます。そこでこれから起こることになる事件と、現代で起きた事件。予期せぬタイムリープに翻弄されながらも、彼は2つの事件の真犯人を追いかけ奔走していくことに。 小学生時代の事件では、過去の記憶からすでに事件が起こる日がわかっています。そのため、悟はタイムリミットが迫るなか、被害の阻止するために様々な手段を講じていくのです。小学生として出来ることも限られているなかで、凶悪な犯人を追い詰めていく姿にハラハラとさせられる作品。 ラストの展開は原作とアニメで少しだけ違うので、タイトルの意味に深く浸るためにも原作とあわせて楽しむのがおすすめです。

5.『SHIROBAKO』

アニメーション業界の舞台裏をアニメで描く

『SHIROBAKO』(2014年)はP.A.WORKS制作の、アニメーション業界で働く女の子たちを描くオリジナルアニメ。 本作は、高校時代にアニメーション同好会でともにアニメを作った5人の女の子たちが、卒業後に原画や声優などそれぞれの目指す道を進んでいく姿を描く作品。武蔵野アニメーションに就職して制作進行に関わる宮森あおいを中心に、実際のアニメづくりの現場がリアルに描かれていくのが特徴です。 作品としての脚色ももちろんありますが、これまでアニメで描かれることのなかった業界の舞台裏が描かれています。アニメ1話を作るだけに多数のセクションや、そこに所属する人々の手が加わっていることが実感できるので、本作を観ることでアニメそのものへの見方も変わるかもしれません。 あおいをはじめとした5人の女の子たちが、少しずつ成長し前に進んでいく姿を、P.A.WORKSが得意とする色鮮やかで生き生きとした描写で描き出しています。アニメーション業界に関係のない人でも、働くことや自分の夢についてふと考え直してみたくなる、夢と現実がつまった作品です。

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6.『MONSTER』

“モンスター”の正体とは?重厚なサスペンス

浦沢直樹による漫画をアニメ化したのが『MONSTER』(2004年)です。 原作を忠実に再現しており、絵のタッチはもちろん、背景や舞台となるドイツの町並みなども見事。ドイツの病院で働く天才的な脳外科医Dr.テンマが、ある日救った少年ヨハン。その少年はなんの感情もなく人を殺せるカリスマ性を持つ人物でした。 このことを契機に、テンマはその後ヨハンと彼の双子の妹アンナと関わっていくことになります。殺人鬼であるヨハンを殺すため、様々な陰謀や思惑に巻き込まれながらも、テンマは彼を追跡していくのでした。 本作は、生と死、愛、権力、社会の変化といった多数のテーマが丁寧に織り込まれた原作を忠実にアニメ化しています。忠実ゆえにカットされるシーンなどもほとんどなく、全74話という大作に仕上がりました。 重いテーマや決して明るくはない世界観、そしてサスペンスが絶妙に絡み合った作品です。夜中にじっくりと観たい、大人向けのアニメといえます。

7.『花咲くいろは』

心温まるご当地アニメ×働く女の子

P.A.WORKSが『SHIROBAKO』の前に制作した「お仕事シリーズ」第1弾が、この『花咲くいろは』(2011年)です。 東京に暮らす女子高生・松前緒花が自由人な母親によって住む場所を失い、祖母の元へ引っ越すところから物語は始まります。たどり着いたのは、石川県の湯乃鷺(ゆのさぎ)温泉にある歴史ある旅館・喜翆荘(きっすいそう)。 都会っ子の緒花は、同じく喜翆荘で働く同級生や女将のスイらと、ときに衝突しながらも持ち前の明るさで前を向いて突き進んでいきます。悩みながらも生き生きと働く姿に、元気がもらえる作品です。透明感のあるアニメーションによって、より一層青春のきらめきを感じられるでしょう。 作中には架空の神事として“ぼんぼり祭り”というものが登場しています。舞台のモデルとなった石川県の湯涌温泉では、2011年から“湯涌ぼんぼり祭り”をアニメから逆輸入して開催するようになりました。アニメを観た後に、聖地巡礼として温泉を訪れる楽しみ方があるのも本作の特徴といえます。

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8.『バクマン。』

少年2人が夢を叶えるまでのサクセスストーリー

『バクマン。』(2010年)は、大場つぐみ・小畑健による漫画を原作に全75話のアニメとして放送された作品。 作画担当の真城最高と非常に優れた文才を持つ高木秋人の2人がコンビで漫画家を目指すストーリーで、2人が出会う中学生時代から、やがて週刊少年ジャンプの連載漫画家となり大ヒット作を生み出し人気漫画家となるまでを描きます。 少年漫画らしい情熱と努力と友情、さらに恋愛要素も加わったバランスのいい作品です。主役の2人だけでなく、ライバル漫画家たちや編集部の面々なども個性派揃い。また登場人物たちが手掛けた劇中作品として、テイストの異なる作品が合間に登場するのも、漫画家を題材とした作品だからこその面白さです。 夢がどんどん叶っていくサクセスストーリーとしての爽快感と、編集部とのやり取りや漫画家としてのシビアな現実。理想と現実が絶妙に混じり合い、気持ちよく観終えることのできるアニメです。

9.『カウボーイビバップ』

大人もシビれるハードボイルドなスペースSF

『カウボーイビバップ』(1998年)はサンライズ制作のオリジナルSFアニメです。 太陽系を中心に“ビバップ号”で旅する賞金稼ぎのスパイクとジェット。さらに、宇宙船に転がり込んできたフェイとエド、犬のアインを中心に1話完結のオムニバス形式でストーリーが展開していきます。 放送から20年以上経っても、思わずかっこいいと唸ってしまうオシャレな演出が特徴的な作品。OP・EDをはじめ、作中で効果的に使われる楽曲のほとんどを菅野よう子が手掛けています。ジャズをベースに、回によって多岐にわたるジャンルの音楽を楽しむことができるのです。 ハードなアクションあり、大人の恋愛模様あり、コメディあり。場末のバーが似合う登場人物たちの哀愁漂う姿が癖になる作品といえます。 また声優陣の豪華さと、彼らの名演が光る渋い名台詞にも注目してほしいアニメです。スパイク役の山寺宏一をはじめ、石塚運昇や林原めぐみが出演。名優揃い踏みの名作として、ストーリーとともに声も楽しめます。

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10.『舟を編む』

静かだからこそ胸に染み入る言葉の力

『舟を編む』(2016年)は三浦しをんの原作小説をもとにアニメ化されたノイタミナアニメです。 辞書をつくる編纂者たちにスポットを当てた作品。主人公でコミュニケーションが苦手な馬締光也(まじめみつや)が、辞書づくりに携わり才能を発揮していく姿が描かれます。 淡々とした地味な仕事をテーマにしているので、基本的には静かさが際立つ作品。しかしそれこそが本作の魅力といえます。静けさのなかに見えてくる、辞書編集に関わる人々の情熱や馬締の成長に心を奪われるのです。 辞書編集という言葉を扱う職業を、アニメで文字を動かし視覚的に見せる演出も見事。本好きな人はもちろん、これまであまり活字を好まなかった人にとっても、新しい文字の世界を知ることができる内容に仕上がっています。 ドラマのような派手な出来事はなくとも、淡々と日々を生きていくこと。地味に思えるその日々のなかに、積み重なっていく幸せがあることに気づかせてくれる最終回が待っています。

ストーリー性の高いアニメは、大人も第1話からノンストップで楽しめる!

ストーリーが面白いアニメ作品を厳選して紹介しました。作品のジャンルは異なりますが、いずれもストーリーやそれを支える世界観、キャラクター設定などに惹き込まれる作品です。 まだ観たことのない作品があれば、ぜひ本記事を参考に選んでみてください。感性に合うストーリーとの出会いで、アニメを観る時間が一層充実するはずです。