2020年2月14日更新

エロゲ原作のおすすめアニメ10選!アダルトゲームは自由な世界観が魅力の宝の山

エロゲ アニメ サムネイル

数多く存在するアニメ作品の中で、エロゲを原作とする作品は少なくありません。キャラクターやストーリー、豊富なジャンルが、アニメ化にうってつけなのです。ここでは、普段あまり見られない世界から、アニメ化で表に出てきた作品たちを紹介します。

目次

エロゲは意外と奥深い!アダルトゲーム原作のおすすめアニメ10選

エロゲと聞けば、大概の人は18禁のアダルトゲームを思い浮かべることでしょう。その感覚は決して間違ってはおらず、性的欲求を満たすための作品もたくさん存在します。 一方で、エロゲはギャルゲー作品も少なくありません。すなわち、登場人物のうち好きな女の子と仲を深め、恋人となることを目的としたゲームです。この場合におけるエロ要素は、2人が関係を深める過程での出来事にすぎません。 大切なのは、(攻略対象とした)女の子との付き合い方。そのプロセスはドラマそのものであり、良質な恋愛作品なのです。 また、エロゲは18禁部分のあるゲームに対する呼び方であり、ゲーム自体のジャンルは多種多様。スタンダードな恋愛ものだけでなく、ホラーやサスペンス、中世ファンタジーとなんでもあります。 なんとも奥深いエロゲの世界。ここからは、多くのエロゲ作品の中でアニメ化にまで至った作品を紹介していきます。 今回は多くのアダルトゲーム原作のアニメの中から、認知度や設定の奥深さ、お色気要素などをベースに10作品を厳選しました。なるべく客観的に分析を心がけていますが、独断と偏見も入っていますのでご容赦ください。

1.『AIR』(2005年)

涙なしでは観られないセカイ系アニメ

『AIR』は、Keyの同名のゲームを原作とした作品。20年前の2000年に原作のPCゲームが発売され、以降いくつかのエディション変更がなされています。アニメは京都アニメーション制作の下、2005年に放送されました。 主人公であるさすらいの人形芸人、国崎往人(くにさきゆきと)は海辺の田舎町に流れ着きます。そこで彼が出会ったのは、まだ幼さの残る少女、神尾観鈴(かみおみすず)でした。観鈴や他のヒロインたちとの出会いもあり、すぐに出るつもりだったこの街に居心地の良さを感じ始める往人。こうして、往人とともに観鈴の夏休みが始まります。 「泣きゲー」のKeyと呼ばれるだけあり、本作もまた涙なくしては見られません。ファンタジーやタイムループ要素もあって、壮大な“セカイ系”作品にも仕上がっています。往人との悲恋や叔母の晴子との親子関係とともに運命に立ち向かう観鈴。その姿から目を逸らすことはできません。

2.『School Days』(2007年)

愛憎入り混じる泥沼の三角関係を描いた作品

『School Days』は、オーバーフローによるアダルトゲームを原作としたアニメ作品です。2007年にアニメ放送されたものの、最終話の第12話は諸事情により放送取りやめとなりました。このときに出た「Nice boat.」という言葉は、知っている人も多いことでしょう。 高校生の伊藤誠は、桂言葉(かつらことのは)のことを気にかけていました。しかし、このことが幼なじみの西園寺世界(さいおんじせかい)にバレてしまいます。彼女は誠と言葉の間を取り持ち、2人は恋人同士となったものの徐々にすれ違うように。世界は彼を励ましますが、その裏で彼女は彼への想いを募らせていました。 本作は、地上波放送ながらかなり攻めた内容となっています。3人の三角関係を泥沼の愛憎劇で見せており、エッチなシーンから殺人まで盛りだくさん。いき過ぎた純愛の果てと、虫唾(むしず)が走るほどの誠のクズっぷりをお楽しみください。

3.『ef - a tale of memories.』(2007年)

シャフトが制作を手掛けた少年少女の群青劇

『ef - a tale of memories.』は、minoriが出した同名ゲームタイトルを原作とした作品。原作ゲームは前半後半と2つに分割して制作されています。アニメも第2期まで作られており、それぞれ2007年と2008年に放送されました。 1つは、高校生兼漫画家の広野紘(ひろのひろ)と宮村みやこの出会い。そんな紘が好きな幼なじみの新藤景(しんどうけい)と、彼女を追う堤京介。最後に、本好きの麻生蓮治(あそうれんじ)と、景の双子の妹で記憶障害を持つ千尋の交流。出会いを経て、先に向かって歩き始める少年少女の群像劇です。 本作の制作はシャフトが手掛けており、独特の演出が施されています。演出に物語の伏線を張っていたり、話数ごとにOP映像を変えて意味を持たせたりと、趣向を凝らした仕上がりです。前衛的かつアーティスティックな雰囲気さえ感じられます。

4.『WHITE ALBUM』(2009年)

ヘタレ主人公を中心に展開される三角関係

『WHITE ALBUM』は、Leafの18禁ゲームが原作のアニメ作品で、略称は「ホワルバ」。ゲームは本作の後、設定の異なるナンバリングタイトル「2」が発売されました。また、2009年1月に前半、10月に後半の分割2クールでアニメ放送されています。 藤井冬弥(ふじいとうや)は、女性アイドル森川由綺(もりかわゆき)と交際中の大学生。彼女は人気急上昇で多忙なため、彼はなかなか一緒に過ごすことができませんでした。そんな中、冬弥は由綺と同じ事務所に所属するアイドル、緒方理奈と遭遇。孤独を抱える自分に対し優しく接してくれる冬弥に、彼女は次第にひかれていきます。 こちらもまた、由綺と理奈をめぐる三角関係がメインの関係性となっています。そして、冬弥もまた有名なダメ野郎で、先述の伊藤誠と並び「三大ヘタレ主人公」の1人です。なにかと主人公に引っかかるかもしれませんので、その点は注意してください。

5.『ヨスガノソラ』(2010年)

通常のギャルゲーとは異なる意欲作

『ヨスガノソラ』は、Sphereのデビュー作でもある同名アダルトゲームを原作としています。発売後、本編で人気だったキャラの新規ルートを収録したファンディスク『ハルカナソラ』も発売。これらを受け、アニメが2010年に放送されています。 春日野悠(かすがのはるか)と妹の穹(そら)は双子の兄妹。両親を事故で亡くした2人は、親戚が暮らしていた山奥の田舎町に引っ越すことに。そこで悠は、再会した幼なじみやクラスメイトと仲と深め合っていきます。兄が彼女たちと親交を深めていく中で、穹もまた、彼への特別な想いを内に秘めていました。 まずはじめに、通常ギャルゲーはストーリーが分岐することで個別ヒロインへの物語が始まります。本作はこのルート分岐のように、毎話ごとに異なるヒロインの個別ルートを描いているのです。実験的な意欲作といえるでしょう。 なお、本作はインモラルな過激描写有りの作品です。

6.『ワルキューレロマンツェ』(2013年)

お色気よりもアツい展開が魅力

『ワルキューレロマンツェ』は、Riccotaから発売されたアダルトゲーム原作の作品。2013年10月から全12話でアニメ放送されました。なお、同メーカーは本作の前に『プリンセスラバー!』もアニメ化されています。 馬上で槍を持って一騎打ちする試合競技「ジョスト」の名門校、ウィンフォード学園。水野貴弘は天才的な騎士でしたが、試合で大ケガを負い、騎士の道を断念することに。その後彼は一流の騎士補佐(ベグライター)となるため、様々な少女騎士と出会い、その1人の専属ベグライターとなることを決意。彼らは大会優勝を目指し、修練の道を歩み始めます。 お色気シーンもありますが、本作はそれ以上に熱いスポーツ作品です。ジョストという耳慣れない競技であるにもかかわらず、面白さがひしひしと伝わってきます。ゲームの恋愛要素を排して、スポーツ路線に振り切ったアプローチは大成功と言わざるを得ません。

7.『大図書館の羊飼い』(2014年)

大規模な図書館で繰り広げられる正統派学園ストーリー

『大図書館の羊飼い』はオーガストの同名ゲームを原作としたアニメ作品です。2014年にアニメが放送されました。オーガストもまた、過去にアニメ化した作品を多く持つメーカーの1つです。 国内有数のマンモス校、「汐美学園(しおみがくえん)」。広大な敷地には何でもありますが、特に大図書館は、国会図書館に次ぐ規模と呼ばれるほど。ここに通う筧京太郎(かけいきょうたろう)は、校内で有名な「羊飼い」から予言めいたメールを受信。そのメールをもらった後、彼は白崎つぐみと呼ばれる少女と知り合います。 本作は良くも悪くもクセのない、正統派学園ストーリー。凝った設定こそないものの、キャラを丁寧に立ててシンプルに魅せてくれます。これまで紹介してきた“個性派”に比べれば、安心して見られるのも大きなポイントでしょう。

8.「グリザイア」シリーズ

登場人物がそれぞれ隠し事を抱えている物語

「グリザイア」シリーズは、フロントウイングによるアダルトゲームシリーズ原作の作品群です。シリーズ作品の呼称は「グリザイアの○○」で、「果実」・「迷宮」・「楽園」の3部構成となっています。それぞれがアニメ化されており、2014年から2015年の間に放送されました。 私立美浜学園に転校してきた主人公、風見雄二。だが、この学校は生徒が5人しかおらず、彼以外の5人はみな女子ばかり。しかもこの女子5人にはそれぞれ、人には言えない過去や隠し事を持っていました。そしてそれは、雄二もまた例外ではなかったのです。 第1期の「果実」は、全ヒロインルートを描いた「イントロ」となっています。その後の雄二の過去編からの「迷宮」及び「楽園」で、本作のテンションは最高潮に。第1期でキャラを深堀りし、気持ちの入った状態で臨む第2期の構成によって、よりのめり込んで見られます。

9.『失われた未来を求めて』(2014年)

天文学会が繰り広げる理系SFストーリー

『失われた未来を求めて』は、TRUMPLEが発売した同名ゲームが原作のアニメ作品。「われめて」で呼ばれる本作は、2014年にアニメが放送されました。「冴えカノ」でおなじみの深崎暮人(みさきくれひと)がキャラデザを務めています。 内浜学園天文学会に所属する秋山奏(あきやまそう)と佐々木佳織は幼なじみ同士。しかし、佳織は事故にあい、植物状態となって目を覚まさなくなってしまいます。佳織の目を覚まさせるため、奏たち天文学会のメンバーは研究を重ねたもののことごとく失敗。やがて彼らは、研究過程で生み出された人造人間を過去に送り込み、佳織の事故を防ごうと考えます。 タイムリープや人造人間など、本作はSF要素が満載。天文学会メンバーがみな理系のため、理系知識が散見されますが、内容の理解には影響ありません。考証が丁寧なこともあり、知的好奇心をくすぐられながらなおかつ美少女も楽しめます。

10.『ワガママハイスペック』(2016年)

エロゲ原作では初の5分アニメ作品

『ワガママハイスペック』、通称「ワガハイ」は、まどそふとの18禁ゲーム作品が原作。2016年に、5分アニメとしてテレビ放送されました。メーカーの知名度を押し上げた人気作で、2017年には続編も出ています。 桜翠学園(おうすいがくえん)に通う鳴海幸樹(なるみこうき)は、実は漫画家。また、彼の学校の生徒会長である鹿苑寺(ろくおんじ)かおるこにも秘密がありました。実は彼女は、幸樹が原作を務める漫画の作画担当だったのです。幸樹がこのことを知ったことをきっかけに、かおるこは探していた男子役員として、彼を生徒会に迎え入れようとします。 本作はエロゲ原作らしく、5分間の中に女の子のかわいさをありったけ詰め込んだ作品です。内容もコメディ路線に寄せており、サクッと楽しむことができます。そして本作は、エロゲ原作初の5分アニメ作品であり、アニメ化を敬遠しがちな業界に新しい風を吹かせた画期的な作品です。

エロゲ原作のアニメは自由な世界観が魅力!多様な題材があふれる宝の山

一括りにエロゲと言うものの、その内容は多岐にわたります。例えば、先述の10作品は全て学生が中心人物の作品です。だが、ミリタリー要素がある「グリザイア」に対し、『AIR』はセカイ系。高校生の話をとっても、ドロドロの『School Days』からハイテンションコメディの「ワガハイ」まで、設定や題材は実に様々です。 だからこそ、これまで多くのエロゲ・アダルトゲーム作品がアニメ化されてきたのでしょう。これほど多くの題材が自由に生み出される環境は、宝の山といっても過言ではありません。 ただ、先の項目でも触れましたが、昨今のエロゲ業界は作品のアニメ化に抵抗感を示しています。宣伝や人気獲得は見込めるものの、制作費がかさむ関係でなかなか手が出せない様子。 面白い作品があるにもかかわらず、アニメ化できないのはもったいないというもの。今後、エロゲ原作アニメのハードルが低くなることを切に願います。