2020年3月16日更新

『メイドインアビス』リコの好奇心は大穴より深い!?奈落の底を目指す小さな少女

メイドインアビス リコ サムネイル

奈落の穴、「アビス」へと潜ることを許される冒険家見習いの少女、リコ。彼女のアビスに対する果てのない好奇心によって、物語はぐいぐいと進んでいきます。本記事ではそんな危うい少女・リコについて詳しく解説!

目次

『メイドインアビス』主人公のリコは異常な好奇心の持ち主!【ネタバレ注意】

リコは、『メイドインアビス』に登場する少女であり、本作の主人公。金髪にツインテールで、普段からメガネをかけた、活発な少女です。 どこまでも深い縦穴、「アビス」の穴のふちにある街、オースの孤児院で暮らしています。彼女はアビスの内部に入ることができる「探窟家」(たんくつか)の見習い。オースの探窟家はみな首に笛を下げており、笛の色によって潜れる深さが異なります。見習いのリコは通称「赤笛」と呼ばれ、「深界一層」の深度450mまでしか降りられません。 リコはとにかく好奇心旺盛で積極的な、ポジティブ思考の持ち主。無謀ともいえるほどの行動力を見せ、とにかく何でもやるため、ときには自爆することも。 そして、アビスへに対するあこがれをひときわ強く持っています。まだ12歳の少女ながらアビスに関する知識は相当なもので、アビス内部ではリコの知識が大いに役立ちます。 ※本記事では『メイドインアビス』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意ください。

孤児院トップの問題児!お仕置き部屋に住う「裸吊りの刑」の常連

アビスに対する底なしの好奇心のせいか、リコはバイタリティにあふれています。こうした向こう見ずな面を持っているため、彼女はなにかと怒られてきました。孤児院では一番の問題児とされ、何かあればまず彼女が疑われるほどです。 リコは好奇心で行動するため、悪気なくいたずらをしたり、ときには拾い食いすることも少なくありません。そのせいで何度お腹を壊しても、本人は一向にこりない様子。孤児院主導の探窟では、内部で見つけた遺物をくすねては怒られています。 罰として何度もせっかんを受けていた彼女は、ついには部屋をお仕置き部屋に移されてしまうほどです。女の子ながら、「裸吊りの刑」も経験してきました。 こうしてみると、リコには若干常人には理解できない側面があり、人格的には多少問題ありなのかもしれません。しかし、それはあまりにも純粋な、好奇心の“暴走”と言うべきこと。決して悪意はなく、常識的な面もきちんと持ち合わせているのです。

レグとの出会いと、ライザからの手紙がきっかけで旅を決意

いくら好奇心が強いとはいえ、リコはまだまだ赤笛。けれども彼女は、制限されている深度以上の奥に潜ることを決意。こうして、本作の物語はようやく始まっていきます。 リコがこの決心をしたきっかけの1つが、パートナーとなるレグとの出会いです。ロボットであるレグは記憶を失っており、自分が機械の身体である理由も知りません。自身の秘密はアビスの中にあると考えるレグは、再びアビスの中に戻ろうと考えているのです。 もう1つが、レグと出会った後、ほどなくしてアビスから届いた1通の手紙。それはリコの母とされる伝説の白笛、ライザからの手紙でした。手紙には「奈落の底で待つ」と書かれており、彼女は母親がアビスの最深部にいると知ります。 この2つの出来事を機に、2人の冒険は始まります。リコは母親に会うため、レグは自分の正体を知るため、長い旅に出るのでした。

レグとリコは互いを助け合うパートナー!偶然の出会いから必要不可欠な存在に

レグは、アビス内探査における、リコの頼れるパートナー。両者は、互いに背中を預ける関係であり、ともに必要不可欠の存在です。 2人の出会いは偶然でした。あるときの探窟でモンスターに襲われた彼女は、何者かに助けられます。モンスターを退けたと思われる熱線の先には、1体のロボットが倒れていました。彼女はロボットを抱えて地上に上がり、彼に「レグ」と名付けます。 レグはロボットでありながら、人間の器官や機能をほぼ有しているという不思議な存在。しかも、“人間らしい”のはその身体だけでなく、性格も年頃の少年と同じです。そのため、性的なことにたいへん多感で、リコに急接近されたり抱き疲れたりすると顔が真っ赤になります。 このように、レグはリコのことをパートナーとして以外に、1人の女の子として見ています。しかし、まだまだ鈍感で純粋な彼女は、彼の気も知らず目の前で裸になるなどやりたい放題です。

実の母は伝説の白笛・“殲滅の”ライザ!

孤児院で育ったリコですが、彼女には母親がいました。それがライザです。 ライザは、白笛と呼ばれるすご腕の探窟家の1人。白笛は、オースの街の探窟家における最高位の存在です。白笛を与えられた者だけがアビスの最深部まで行くことができ、彼らは伝説的な英雄として称されています。 リコは幼い頃に母親と別れているため、彼女に関する記憶はありません。知っているのは、自分には母親がいて、その人の名はライザだということのみ。 ライザは幼いリコを表向き孤児として孤児院に預けました。というのも、彼女が白笛の子であるために降りかかるリスクを避けたかったのです。また、幼い子を連れてアビス内を探窟することもできません。 リコもまた、白笛を目指して探窟家を志すようになりました。彼女は当然、白笛のライザを知っているし、あこがれの存在でもあります。ただ、ライザが自分の実の母親と同一人物だとは認識していないのです。

リコの出生は壮絶なものだった ライザの任務中にアビスの中で誕生

実は、リコはアビスの深層で生まれています。しかもそのとき、ライザはとある遺物の探窟ミッションの真っ最中でした。 ライザは国からの依頼を受け、特級遺物「時を止める鐘」を探す探窟に乗り出します。10か月間もの間行われたこのミッションは、壮絶を極めるものでした。彼女は、隊員の1人で夫のトーカをはじめ、ほぼ全ての仲間を失います。その途中に生まれた娘も、死産というあまりにもむごい結末でした。 ライザは師匠でもある白笛オーゼンを頼り、リコの亡きがらを遺物「呪い除けの籠(かご)」の中へ。すると、籠の真の効果によって、リコは再び命を取り戻しました。こうして彼女は、ライザとオーゼンの手で、地上へと上がってきたのです。 ライザはその後、息を吹き返した幼い娘を置いてアビスへと再び潜ります。彼女が離れたのには、娘が将来どんな道も選べるようにという願いもあったのです。

魂がアビスとつながっている!?

「呪い除けの籠」によって生き返ったリコ。彼女はアビスが生んだ遺物の中にいながら、呪いを受けていました。その影響で眼に異常があり、メガネがないと頭痛に襲われるのです。 籠にはもう1つの特徴があります。それは、中に入れたものは必ずアビスに向かって動き出すということ。試しにオーゼンが食べようとしていた肉を籠に入れたところ、肉はアビスの中心へと動きました。 「アビスで生まれたものはアビスへ還る」という言い伝えもあるようです。アビスの遺物によって生き返った彼女がアビスへと向かうのは、必然なのかもしれません。 レグの推測にも興味深い点があります。ナナチハウスでリコの夢の中に現れたのは、ナナチの親友ミーティらしき人物。これを聞いたレグは、彼女がミーティを見たのは、彼女の魂がアビスと深く繋がっているからだと考えました。レグの推測は、彼女は遺物の力で生かされているという考えに基づくものです。

「黎明卿」ボンドルドと衝突!狂った白笛を仲間と協力して撃破

深界4層でナナチを仲間に加えたリコたちは、いよいよ深界5層へと進みます。彼らを待ち受けていたのは、アビス研究を行う白笛、「黎明卿」(れいめいきょう)ボンドルドでした。 ボンドルドは、ナナチとミーティに非道な人体実験を行った張本人。研究のためならば人を人とも思わない、文句なしの外道です。それでいて一切の悪意がなく、あくまで研究のために行っているため、手に負えません。この純粋さについては、リコも共感を覚えています。 リコたちはボンドルドたちに迎え入れられますが、その間にレグの右腕を切断。この一件以来、3人は彼の基地をいったん離れた後、再び攻め込みます。 猛獣をけしかけたり、レグの腕のワイヤーで上昇負荷をかけて倒しますが、特級遺物「精神隷属機」(ゾアホリック)で人格を移したコピー体を使って復活。最後はレグの切り札を食らって戦闘不能となり、以降、下層に降りる3人を襲うことはしませんでした。

プルシュカの冒険への憧れと、絆によってリコは6人目の“白笛”に

前項にて紹介した度し難い外道のボンボルドにも、慕ってくれる娘がいました。それがプルシュカです。彼女はアビスから一度も出たことがなく、夜明けというものを知りません。そのため、彼女はリコたちと出会って以来、一緒に冒険の旅に出たいと考えるようになりました。 しかし、最終的に彼女は“父親”の手によって、「カートリッジ」とされてしまいます。「カートリッジ」とは、人体を数日間生存できるだけの部位だけ残して箱詰めしたもので、アビスの呪い除けの道具として使われていました。「カートリッジ」となった愛娘は上昇負荷を受け、ボロボロの状態に。 しかし、彼女の体から二級遺物「命を響く石」(ユアワース)が取り出されます。リコは「命を響く石」となったプルシュカを拾い、石を白笛へと加工しました。こうして白笛を手に入れた彼女は6人目の白笛となり、“プルシュカ”とともに再び旅を始めたのでした。

アニメ版『メイドインアビス』でリコを演じる声優は富田美憂

まさに好奇心のかたまりであるリコは、決して歩みを止めません。そんな鋼のメンタルを持つリコを演じているのは、アミューズ所属の声優、富田美憂(とみたみゆ)です。 2015年、『干物妹!うまるちゃん』の土間タイヘイ(幼年期)役でデビュー。翌年の『アイカツスターズ!』虹野ゆめ役で初主演を飾ります。代表作は、『ガヴリールドロップアウト』の主役ガヴリールや「ぼく勉」の緒方理珠(おがたりず)、「女子無駄」のヤマイなど。 その他、歌手デビューもしており、『放課後さいころ倶楽部』ではOP曲を担当しました。本作でも、OP・EDの両方で歌っています。 ちょうど人気が出始めた若手声優である彼女は、ここからのキャリアが肝心でしょう。しかし、『異種族レビュアーズ』のクリムヴェール役を演じているなど、既にクセの強い作品にも出演。その演技は既に堂々たるもので、若手ながら確かな実力の持ち主です。

『メイドインアビス』リコは一級探窟家の才能を秘めた少女!仲間の協力によって成長していく

好奇心と行動力に満ちあふれた、とにかくアクティブな少女。リコに関するキャラクターのイメージとしては、決して間違ってはいないでしょう。 一方で、リコにあるものはそれだけではありません。彼女を突き動かすものは、時として常識やルールを飛び越えることがあります。孤児院での問題児ぶりがまさにそれです。しかしそれでも、彼女はあこがれを止められません。 この危うさこそが、彼女をただの活発少女ではないと言える理由です。ライザやオーゼン、ボンドルドと、名だたる白笛はみな常識の枠外に生きる危うさを備えています。その意味では、リコもまた白笛としての資質を持ち合わせているのかもしれません。 リコ1人でアビスに潜れば、確実に歯止めがきかなくでしょう。ですが、彼女にはレグやナナチがいます。彼らのフォローやブレーキがあってこそ、リコは良き探窟家となっていけるのです。