2020年4月12日更新

百鬼夜行の総大将!ぬらりひょんが登場アニメおすすめ6選【最強の妖怪あらわる】

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地味な能力だけど最強キャラ!?ぬらりひょん登場アニメ6選

妖怪を扱うアニメ作品では、様々な妖怪が敵として登場します。その中で、悪役としてひときわ強烈なインパクトを持っているのが、ぬらりひょんです。老獪(ろうかい)な策略家の印象を放ち、主人公たちを巧みに追い詰めていきます。 ぬらりひょんは数多くの妖怪の頂点に立つ、妖怪界におけるボス的存在。その能力は「気づかれずに人の家へ訪れ、勝手にくつろぐ」という地味なもの。しかしこれが戦闘になると厄介な能力で、しかも頭が切れる一面もあり、やっかいな強敵です。登場すればきまってラスボスで、一筋縄ではいきません。 ここからは、ぬらりひょんが登場するアニメ作品を挙げていきます。イメージ通りのものからそうでないものまで、様々なぬらりひょんに触れていきましょう。

そもそも「ぬらりひょん」ってどんな妖怪?

ぬらりひょんは、日本に伝わる妖怪の一種。長いはげ頭が特徴的な、着物姿の老人のような妖怪。地方の民間伝承によっては、海坊主の一種やタコの妖怪であるという説も。 忙しい夕方時に勝手に家に上がり込み、お茶や煙草を飲むなどして、自分の家のようにくつろぎます。しかし、家の者はその存在に気付くことができず、追い出すことができません。 また、ぬらりひょんは多くの妖怪を従えた「百鬼夜行の総大将」とも言われています。ですが、このイメージは実は現代で派生したものなのです。 現在の一般的なぬらりひょん像は、従来の像が語り継がれ、描かれるうちに変化してきました。人為的にイメージをゆがめられてきたと考える識者もいるようです。 多くの創作物で描かれるぬらりひょんは、現代で確立された特徴を押さえています。そして、アニメなどの創作によって広まり、認知されるようになっていったのです。

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1.『ぬらりひょんの孫』

『ぬらりひょんの孫』は、椎橋寛(しいばしひろし)の漫画が原作のアニメ作品。アニメは第2期まで制作され、第1期は2010年、第2期は2011年に放送されました。「ぬら孫」の略称で親しまれています。 中学生の奴良リクオ(ぬらりくお)は、見た目は普通の中学生ですが、実は妖怪のクオーター。妖怪の祖父たちと接しながらも、人間として普通の生活を送ろうとしていました。あるとき彼は、妖怪に襲われる友人を助けるために、“妖怪の血”が覚醒。その後、彼は祖父の組を継ぐため、妖怪の世界へと足を踏み入れていきます。 本作は、「ぬらりひょん」に焦点を当て、主人公サイドに立たせた作品。純粋な悪役としての「ぬらりひょん」は描かれていません。また、リクオの祖父であるぬらりひょんは、「奴良組」という妖怪だらけのヤクザ組織の組長。多くの妖怪を率いる総大将としての「ぬらりひょん」を、役割として位置付けています。

2.『鬼灯の冷徹』

『鬼灯の冷徹』(ほおずきのれいてつ)は、江口夏実による漫画を原作としたアニメ作品。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」で1位を受賞した経歴があります。2014年にアニメ第1期が、2017年と2018年の分割2クールでアニメ第2期が放送されました。 戦後の人口爆発などによって、地獄には亡者があふれかえり、獄卒は人手不足。そんな中、頼りない閻魔大王に代わって全地獄を指揮する、鬼灯という獄卒の鬼がいました。彼と獄卒仲間などの暮らしや働きぶりは、人間のサラリーマンの暮らしそのもの。地獄などに暮らす、鬼や妖怪たちの日常を描いた物語です。 本作でのぬらりひょんの登場回は、第2期第19話のAパート。ここで出てくるのは、強いぬらりひょんに憧れる、存在感のない小さなぬらりひょんです。なお、この回では、ぬらりひょんの解説の見出しで触れた内容が語られています。

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3.『地獄先生ぬ~べ~』

『地獄先生ぬ~べ~』は、原作・真倉翔(まくらしょう)と作画・岡野剛(おかのたけし)の漫画を原作としたアニメ作品。アニメは1996年に放送されており、その後2014年にはテレビドラマ化もされました。原作は1990年代に連載されていましたが、今も続編が描かれています。 鵺野鳴介(ぬえのめいすけ)は、「ぬ~べ~」の愛称で生徒たちからの人気も高い小学校教師。彼はなぜかいつも、左手だけ手袋をしていました。その左手は鬼の力を封じた「鬼の手」となっており、彼には霊能力者としての一面があったのです。彼は教え子たちを守りながらも、彼らと共に悪霊たちと戦っていきます。 本作に登場するぬらりひょんは、神棚のある家を転々と渡り歩く客人神(まろうどがみ)。自身を主人と思い込ませる力を使って、好き勝手にものを買っていました。 ぬらりひょんらしい力を持っていましたが、妖怪ではなく神という点に他説との違いがあります。

4.『ゲゲゲの鬼太郎』

『ゲゲゲの鬼太郎』は、水木しげるの原作漫画をアニメ化したシリーズ作品。現在の日本漫画における妖怪観を作り上げたパイオニアであり、妖怪ものの作品のほとんどは少なからず影響を受けています。アニメは1968年から2020年現在までの間、各年代ごとに第6シリーズまで作られてきました。 現代の人間社会には説明できない奇妙な現象が頻発し、人々はトラブルに巻き込まれていました。これを妖怪によるものと考えた者たちは、助けてほしいと「妖怪ポスト」に手紙を出します。手紙は鬼太郎の元へと届き、彼は依頼を受けて里を降り、人間たちのもとへ。鬼太郎と仲間たちは、今日も妖怪と人間の間を取り持ちます。 本作のぬらりひょんは、鬼太郎の宿敵であり、ラスボスとして登場しています。そして、「妖怪の総大将」というイメージを作り上げ、定着させたのは本作です。悪役や強敵のイメージも、本作によって生まれました。

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5.『妖怪ウォッチ』

『妖怪ウォッチ』は、レベルファイブの人気ゲームソフトが原作のアニメ作品。キッズ枠のアニメとして、2014年から2018年まで長らくテレビ放送されてきました。その後も後続のテレビアニメシリーズや劇場版作品が作られ続けています。 小学生のケータはあるとき、妖怪執事ウィスパーと出会い、「妖怪ウォッチ」を渡されました。妖怪と「ともだち」契約を結ぶと、彼はウォッチから妖怪を呼び出せるように。彼は「ともだち」妖怪の力を借りて、妖怪のしわざによる悩みやトラブルを解決していきます。ギャグ有りバトル有りの、ドタバタコメディ作品です。 本作のぬらりひょんは、強大なラスボスではありますが、老人ではありません。現代風長髪イケメンの見た目で、能力も特徴が見られないなど、従来のイメージから最もかけ離れたぬらりひょんです。SDキャラとギャグであふれた本作という意味でも、異様な外見といえます。

6.『GANTZ:O』【アニメ映画】

『GANTZ:O』(ガンツ:オー)は、奥浩哉(おくひろや)の漫画、『GANTZ』(ガンツ)を原作としたアニメ作品。アニメは2004年に制作・放送され、第2期まで作られています。本作は、フル3DCGアニメ作品として、2016年に上映されました。 玄野計(くろのけい)と加藤勝(かとうまさる)は、線路に落ちた酔っぱらいを助け損ね、電車にはねられて死亡。目を覚ますと、2人はマンションの一室にいました。彼らは謎の大きな黒い球体「ガンツ」から、理由もわからず星人をやっつけるよう指示を受けます。「ガンツ」からの解放を目指す彼らが、数々の星人たちと戦っていく物語。 本作で登場するぬらりひょんはあくまで異星人、いわば“妖怪風”の存在です。当初ははげ頭の着物の老人という「らしい」恰好でしたが、徐々に宇宙人らしく体を変形させます。他にも増殖や分裂、再生能力など、見た目以外の妖怪的な特徴はあまりありません。 古くから言い伝えられている「妖怪」や「幽霊」といった存在が、実は宇宙人だったら……。そんなあたらしい視点を与えてくれます。

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魅力的な妖怪ぬらりひょんが登場するアニメに注目

多くの人がぬらりひょんに、「妖怪の総大将」というイメージを持っています。各年代で放送されてきた「鬼太郎」アニメは、妖怪のイメージ構築に絶大な影響を与えてきました。「鬼太郎」で描かれた妖怪は、そのまま人々のイメージと直結してきたのです。 一方で、ぬらりひょんには、気配を消して気付かれなくするといった特徴がありました。これは“鬼太郎以前”からの特徴ですが、今も息づいています。『鬼灯の冷徹』や「ぬ~べ~」のぬらりひょんは、他に比べて古めかしいものです。 さらに、『妖怪ウォッチ』や『GANTZ:O』のように、“自由な”ぬらりひょんも存在します。そもそも、古来よりぬらりひょんは、つかみどころのない妖怪として語り継がれていました。であれば、どんな姿だって成立し得るのです。これからも、様々なぬらりひょんが現れては、新たなイメージを作り上げていくことでしょう。