2020年5月24日更新

【コードギアス】ナナリー・ランペルージの辿った軌跡を振り返る!優しき少女の過酷な運命

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2006年から放送された大人気アニメ「コードギアス」シリーズ。多くの作品賞を授与され、完結後もなお多くのファンの間で語り継がれています。今回は、本作の主人公ルルーシュの妹であるナナリーについて総復習していきます。

目次

「コードギアス」シリーズの中心人物、ナナリーを徹底解説!【ネタバレ注意】

ブリタニア皇族の1人でもある彼女の本名はナナリー・ヴィ・ブリタニア(Nunnally vi Britannia)。当初はルルーシュと共に友好の証として日本へ派遣された後、日本が植民地となってからはアッシュフォード家の下で暮らしていました。 皇族の血筋を隠すため、ナナリー・ランペルージと名乗ってアッシュフォード学園中等部に在籍し、高等部の生徒会にも出入りしています。ミレイ達生徒会メンバーにも優しくしてもらい、学園生活は割と充実しているようです。 ルルーシュは身体が不自由な彼女を何かと気にかけており、彼がブリタニア本国へ反旗を翻した動機にもナナリーの境遇を憂いていたことが含まれていました。彼女の存在は、彼女が安心して暮らせる世界を作ろうとするルルーシュに大きな影響を与えてきたのです。 ※本記事では「コードギアス」シリーズのネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

優しさあふれる少女、ナナリー

作中のナナリーは穏和で誰にでも優しい性格。他のブリタニア人とは異なり、日本人へも分け隔てなく接するほどであり、人種差別的な感情は持っていません。総督として「行政特区日本」の再計画を打ち出した際も「イレヴン」ではなく「日本人」と呼ぶなど、その人徳は行動のみならず言動にも表れています。 ルルーシュはそんな彼女の優しさを誰よりも理解していた人物でした。第2期21話では、不自由になった彼女を手助けしてくれる相手にせめて笑顔で返礼することが「ナナリーの優しさ」であると、その笑顔の意味を両親に説きました。 視力を失う前は腕白な性格だったとされていますが、後述するように障害を持つ身体になったことで現実の厳しさを実感し、それが他人への思いやりなどをもたらしたようです。

聴覚と皮膚感覚に優れる

ナナリーは目と足が不自由なために車椅子での生活を余儀なくされていますが、その分聴覚と皮膚感覚が研ぎ澄まされています。足音から相手の状態を判断したり、触れた相手の感情までも読み取ることなどができるのは、視力を失ったからこそ得られた力です。 健常者のような通学は困難であるため、特別に学園内のクラブハウスに居住許可を得ています。普段はアッシュフォード家のメイドである篠崎咲世子の世話を受けて生活しており、身体の障害もどうにか乗り越えていると思われます。 しかし、このように不自由な身体となった原因には凄惨な事件がありました。

ナナリーが盲目で足が不自由になったのはなぜ?

ナナリーはまだ幼い時期に、母親のマリアンヌが銃殺される瞬間を目の前で見たため、そのショックで盲目になったとされていました。この時に流れ弾が足に当たったことで、思うように歩けなくなってしまいます。 しかし視覚に関しては、彼女の伯父V.V.(ブイツー)が殺したという真相をシャルルのギアスによって偽の記憶を上書きされ、その上で盲目だと思い込まされたと判明しました。この件でナナリー達の身を案じたシャルルは、彼女達を本国から離れた日本へ派遣することに決めます。 あることがきっかけで、目はその後回復しますが、この出来事で自分の親と足を同時に失ってしまったナナリー。茫然自失になってもおかしくはない境遇ですが、それでも笑って過ごせるようになったのは、ルルーシュの支えやスザクとの出会いのお蔭でした。

ナナリーの幼少期は過酷なものだった

日本に来たばかりの頃のナナリーとルルーシュは枢木家や桐原家のサポートを受け、スザク達と共に過ごしていました。当初こそスザクと険悪だった兄妹ですが、徐々に親交を深めナナリーもよく笑うようになっていきます。 しかし、彼ら兄妹は日本とブリタニアの外交関係を良好に保つ道具として利用されていたに過ぎず、その生活はナナリー達の本意とは異なっていました。また彼女に関しては、当時首相であった枢木ゲンブとの政略結婚の話まで持ち出されるようにもなり、まだ幼かった彼女はその人間性を否定されたような扱いを受けていたのです。 結婚についてはルルーシュが最終的に破談させ、ブリタニア軍の日本侵攻時にルルーシュとナナリーは公式には死亡したと見なされるようになります。その後はルルーシュとスザクの3人で、戦乱により荒廃した地を彷徨い歩き、アッシュフォード家に保護されるまで苦境に立たされていました。

V.V.に誘拐されたのち、エリア11の総督に

アニメ1期終盤にてV.V.が拉致したため行方不明となったナナリーですが、続く第2期では思わぬ形で再登場しました。バベルタワー倒壊の下敷きとなり死亡したカラレス総督に代わり、なんとエリア11の新総督として就任したのです。 敵として立ちはだかるナナリーに対し、記憶が蘇って活動を再開したばかりのルルーシュは大きな衝撃を受けます。しかし、亡きユーフェミアの願いでもあった「行政特区日本」を再度実現したいという想いを聞いた彼は、黒の騎士団としてこれに参加すると決めました。

第二次トウキョウ決戦でナナリーが死亡!?

「超合集国」の決議により幕を開けた第二次トウキョウ決戦では、ブリタニア軍と黒の騎士団が激闘を繰り広げました。しかし、追い詰められたスザクが大量破壊兵器フレイヤを使用したことで、トウキョウ租界はほぼ壊滅。 この時にナナリーも巻き込まれたとされ、彼女の安否確認が取れなくなったルルーシュは激しく取り乱し、黒の騎士団から追われる身となります。 死亡したと思われた彼女ですが、シュナイゼルの計らいでカンボジアのトロモ機関へ退避していたと明らかになりました。紆余曲折の後に皇帝となったルルーシュに対抗すべく、シュナイゼルは彼にとって最大の弱点である彼女を人質かつ武器として利用したのです。

「ダモクレスの鍵」を使い、ルルーシュを迎撃

ルルーシュが持つギアスの話やゼロとしての暗躍をシュナイゼルに聞かされたナナリーは、彼を阻もうと対決姿勢を表していました。彼女とシュナイゼルは天空要塞「ダモクレス」に乗ってルルーシュとの最終決戦に臨みます。当初は拮抗していた両陣営ですが、ルルーシュの富士山を噴火させる作戦によって一気に押し戻され、シュナイゼル軍が不利となりました。 ルルーシュの勝利かと思われたその時、1発のフレイヤ弾頭が放たれます。フレイヤを発射するための「ダモクレスの鍵」はなんとナナリーが持ち、自身の兄へのけじめという意味でも、彼女自身がそれを選んだのでした。 次々と発射されるフレイヤに苦戦しながらも、ルルーシュはどうにか要塞内に侵入。シュナイゼルのセリフを予測した録画映像を見せて彼の動きを封じ、ナナリーのもとへ向かいます。

ルルーシュとの最終局面で……

ナナリーと対面したルルーシュが目にした彼女は、閉じていたはずの瞼が開いた姿でした。なんと彼女は自らの力でシャルルにかけられたギアスを克服していたのです。現実世界での核兵器に相当するフレイヤを撃ち続けた彼女は、人々の憎悪を一身に集めようとしていると明かしました。 しかし、同様の計画を考えていたルルーシュは、自分がその役を引き継ぐと決め、ナナリーに初めてギアスをかけ「ダモクレスの鍵」を渡せと命じます。ギアスをかけられながらも一瞬だけ抵抗を見せた彼女は、彼にこれ以上罪を着せないという強い意志を示しました。 最終的に鍵を手にしたルルーシュは、シュナイゼルの降伏とダモクレスの制圧を宣言。事実上の世界征服を完遂させます。その後ゼロレクイエムにてルルーシュが死んだ際、ナナリーは彼の真意を悟り兄を亡くしたことを嘆き悲しみました。

ゼロレクイエム後はブリタニア代表に

ゼロレクイエムにてルルーシュが死亡すると、ナナリーは大帝国から公国へと変革したブリタニアの代表となりました。ゼロとなったスザクに補佐され、首相となった扇と握手していたことから、講和条約を結ぶなどして旧領地の復興に努めていたようです。 『復活のルルーシュ』では「世界人道支援機関」の名誉顧問に就任しており、持ち前の優しさが世界各地の難民援助へ存分に生かされていました。一時はシャルルに近い血筋に目を付けたジルクスタン王国に拉致されるも、復活したルルーシュによって救出されました。 彼と再会できたナナリーは再び暮らそうと申し出ます。しかし、自分がいなくても支えてくれる人がいると悟ったルルーシュは彼女と別れ、孤独だったC.C.と歩む道を選びました。それまで彼に頼りがちだったナナリーですが、ここで初めて兄から独り立ちすることになったのです。

「ナイトメア・オブ・ナナリー」では腹黒な一面を見せる

映像作品では終始お淑やかなナナリーですが、原作のパラレルワールドを題材にした漫画『ナイトメア・オブ・ナナリー』では血の気が多い一面も描かれます。「魔道器」ネモと融合したナイトメアフレームの搭乗時にはそれが顕著となり、その姿はまるで別人。 母親のマリアンヌも、生前は人型兵器「ナイトメアフレーム」の優秀なパイロットであったことから、作中での操縦スキルも母譲りとされています。 そのほかドラマCDなどの登場時にも、丁寧な口調のなかに所々トゲのある物言いが含まれているなど、腹黒設定が加わり面白おかしくキャラ付けがされています。

アニメ版「コードギアス」シリーズでナナリーを演じる声優は名塚佳織

1999年から声優として活動している名塚は、多くの作品で主役を務めてきた大御所声優の1人であり、その代表作は枚挙にいとまがありません。『交響詩篇エウレカセブン』のエウレカや『To LOVEる -とらぶる-』の古手川唯、『アマガミSS』の絢辻詞などをはじめ、数々の有名作にてヒロインを演じてきました。 ナナリーも名塚にとって思い入れのあるキャラクターの1人であると見られ、彼女の公式ブログにも関連する記述が見受けられます。それによると、アニメ最終回のナナリーが号泣する場面の収録で自らも落涙したと明かされており、声優業の醍醐味を強く感じたそうです。

「コードギアス」物語の鍵を様々な形で握る、ナナリーの活躍に注目!

表立って活躍することはあまり無かったナナリーですが、彼女と2人3脚で歩んできたルルーシュにとっては大切な存在でした。終盤で彼の敵となる展開には驚かされた一方、自分の意志を貫こうとする芯の強さも垣間見え、クライマックスの流れを盛り上げてくれました。 「復活のルルーシュ」においては囚われのヒロインとなりましたが、助け出された後にはルルーシュとは離れ自立することに。その後のナナリーは、ルルーシュがいなくても立派に成長していくことでしょう。