2020年5月27日更新

『暗殺教室』殺せんせーの正体は一体何?E組を受け持つ超生物教師を解説!

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『暗殺教室』に登場する黄色い生命体・殺せんせー。月を破壊するほどの力を持つ化物でありながら、なぜか椚ヶ丘中学校E組の担任を務めるなど、謎の多いキャラクターです。今回はそんな殺せんせーについて詳しく解説していきます!

目次

『暗殺教室』殺せんせーは一体何者!?突如地球破壊を宣言した超生物【ネタバレ注意】

なぜか椚ヶ丘中学校3年E組の担任を務める

殺せんせーは、球状の顔といくつもの触手を持つ、タコのような見た目をした生命体です。普段は黄色の皮膚をしていますが、怒りや油断などの感情によって色が変化します。ちなみに正式名称は不明で、「殺せんせー」という愛称はE組の女子生徒・茅野カエデがつけたものです。 最高速度マッハ20というスピードや、命を狙ってくる相手の眉を(なぜか)手入れする器用さを持ち合わせていて、並の人間では触れることのできないほどの相手。「対先生物質」と呼ばれる物質でのみ傷つけることができ、これを素材にしたナイフ・弾が暗殺に使われます。 月を7割爆破し、1年後は地球も破壊すると宣言しておきながら、なぜかE組の担任を受け持ちます。本人によれば「破滅させるだけではつまらない」とのことですが、真意は読めません。ただ、高い知能や能力を持つだけでなく、生徒1人1人としっかり向き合うなど、良い教師としての一面があるのは確かです。 ※本記事では『暗殺教室』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

落ちこぼれのE組を、暗殺を通じて諭す

進学校・椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラスであるE組。彼らは隔離校舎に閉じ込められ、ほかの生徒からは「エンドのE組」呼ばわり、教師からは見向きもされないなど、ひどい仕打ちを受けていました。そうした環境のせいでE組には、自分のことを諦めてしまっている生徒が多くいます。 しかしそんな彼ら全員と、殺せんせーは真正面から向き合います。各生徒の理解度にあわせた特別授業や問題集など、勉強面のことはもちろん、それぞれの持つ特別な才能を見極め、それを伸ばすための的確なアドバイスをします。また、友人関係や家庭環境などで悩み、自分というものをうまく出せなかった者も、殺せんせーとの対話を通して次第に変わっていくことになります。 また暗殺面でも、自分の身を顧みず危険を冒す、卑劣な手段を使う、といった行為は許しておらず、もしそういうことをする生徒が出た場合には激怒し、脅迫まがいの忠告をすることもあるほど。基本的には寛容で生徒のことをよく見ていて、しかも厳しい姿もみせるという、教師の鑑といえるような存在です。

超生物の正体は「死神」と呼ばれた暗殺者

謎の多い殺せんせーですが、物語終盤にはその過去が明らかになりました。彼の正体は「死神」と呼ばれた伝説の殺し屋です。彼はスラム街で育ち、「殺せば人は死ぬ」という事実だけを信じ生きてきました。手にかけた人間は数知れず。今の姿からは想像もできないほど、冷酷な人間だったのです。 しかしある日、唯一の弟子に裏切られた彼はとある研究組織に捕らえられ、人体実験の被験者にされてしまいました。その結果、人ならざる異形へと姿が変わっていったのです。研究所での生活は、死神をすっかり変えてしまいました。ただし、それは悪い意味の変化だけではありません。 彼はこの場所で雪村あぐりという女性に出会います。彼女は死神の監視役を務める研究者でしたが、実はE組の担任を務める教師でもありました。彼女のやさしさと明るさに触れ、死神は生まれて初めて人としての心を目覚めさせることになりました。他の研究者の目を盗んで重ねた会話を通して、2人は次第に惹かれ合っていきます。

雪村あぐりとの約束を果たすため、E組の教師に

そんなあるとき、事件が起きます。死神と同じ実験を月で受けていたマウスが爆発し、月を破壊してしまったことをきっかけに、研究者たちは死神を危険人物と見なして始末しようとしたのです。そのことを耳にした死神は、自身の力を暴走させ脱走をしようと試みます。 しかし、彼の暴走を止めようとしたあぐりが巻き込まれ、致命傷を負ったことで死神は正気に戻ります。そして後悔するのです、なぜこの力を誰かのために使わなかったのか、と。あぐりは死神の腕の中で微笑むと、最期にE組の生徒たちを彼に託します。 死神はあぐりとの約束を胸に「弱くなること」を選択し、強さに特化した化物のような姿から、親しみやすく弱点だらけの「殺せんせー」へと変貌しました。そして突然、E組の生徒たちの前に担任教師として現れます。彼らに対する殺せんせーの愛情深さは、すべて彼があぐりから受け継いだものだったのです。

最期は?

政府の暗殺計画が始動

殺せんせーと生徒たちとの別れは、突然やってきました。卒業アルバムの撮影を終えた日、政府による最後の暗殺計画が決行されてしまったのです。殺せんせーは旧校舎に張られた特殊なバリアによって閉じ込められ、レーザーで仕留められるそのときを待つことになりました。皮肉なことにその日は、あぐりが決めてあげた彼の「誕生日」でした。 邪魔者と見なされた生徒たちは軟禁されてしまいますが、なんとか脱出して殺せんせーのもとへと向かいます。逃げようとしない殺せんせーを見て、バースデーケーキを用意し最後の時間を過ごそうとするE組一同。しかしそこに、かつての研究者とその部下が刺客としてやってきます。

茅野の命を救った殺せんせー

こうした戦いの中で、殺せんせーをかばった茅野が殺されてしまいました。激昂した殺せんせーは、自分のすべてを込めた攻撃で刺客を仕留めます。 それだけではなく、殺せんせーは磨き続けてきた治療技術を駆使し、人間離れした技術で茅野をよみがえらせました。あぐりを救えなかったという絶望は、その妹である茅野を治せたことで、ようやく少しは救われたのかもしれません。 しかし、これで力を使い果たした殺せんせーは、ついに地に倒れてしまいます。

生徒たちの決断

レーザー発射までの残り時間は30分。もう逃げる体力すら残っていなさそうな殺せんせーの姿を見れば、もう何もしなくても彼が殺されてしまうということは明らかです。そこでE組一同は自分たちの手で暗殺を果たすことを決め、「大勢で押さえられれば捕まえられる」という弱点を踏まえて全員で殺せんせーを押さえつけます。 殺せんせーにとどめを刺す役に名乗り出たのは渚。当然、反対する者は誰もいません。最後の点呼——、E組全員の名前が読み上げられた後、彼が泣き笑いで突き刺したナイフによって殺せんせーは消滅しました。これ以上ないほどの、幸せそうな表情を浮かべて。 殺せんせーが消えた瞬間、E組の生徒たちは涙をこぼし始めます。渚も、茅野も、寺坂も、カルマでさえ。今までみんなで過ごした時間が尊かったからこその光景です。 殺せんせーはただ消えたのではなく、彼らの心に大切なものを残していってくれました。

殺せんせーの弱点を3つピックアップ!

1.おっぱい

E組の男子生徒・潮田渚が欠かさずつけているメモには、殺せんせーの弱点がいくつか書き記されています。大まかに分けて身体的弱点・精神的弱点・技術的弱点の3種類があり、中には重大な情報があるものの、ほとんどは役に立たない、応用すれば使えなくもないというレベルのものです。 その中の1つが、「おっぱいに弱い」というもの。化物じみた能力を持つ殺せんせーですが、性的嗜好は一般成人男性と何ら変わりはありません。ちなみに過去、研究所時代にあぐりの胸を見たときにも鼻血を出してニヤついていました。 暗殺自体にはまったく役に立たない情報ですが、殺せんせーに対する親近感を感じさせる少年誌的な要素だといえるでしょう。

2.猫舌

修学旅行編で登場したスナイパー・レッドアイとの食事で発覚した弱点が、「猫舌」。自分を殺そうとしている相手に接触し、しかも食事をともにするというのはさすがですが、その場で思わぬ弱点が明らかになってしまったわけです。 メニューは湯豆腐だったのですが、レッドアイが長々と喋っている間ずっとふーふーしていて、それでもまだ食べられないという筋金入りっぷり。ふーふーしすぎて汗かいちゃってます。これもまったく使えない、知ったところで何にもならない情報ですが、人間味があるというか、ふーふーする姿にはクスリとしてしまいます。

3.泳げない

大抵のことはこなす殺せんせーですが、実は泳ぐことができません。というより、正確にいえば、水分で皮膚がふやけてしまうため水に浸かることができません。能力的な問題ではないため、専用の水着を着用すればもちろん泳げます。 この「水や湿気に弱い」という弱点は、(珍しく)暗殺に直接活かせるものです。水分で皮膚がふくらむと動きが通常時より遅くなり、急所を狙いやすくなります。本人もそのことを自覚していて、水中に閉じ込められた場合のシミュレーションを常に考えています。

アニメ『暗殺教室』で殺せんせーを演じているのは福山潤

アニメ版『暗殺教室』で殺せんせー役を演じるのは、ベテラン声優の福山潤。1997年にデビューした後、数々の人気作品に出演し、2018年には声優事務所「BLACK SHIP株式会社」を設立した方です。 代表作は『コードギアス 反逆のルルーシュ』のルルーシュ、『青の祓魔師』の奥村雪男、『おそ松さん』の松野一松など。クールからコミカルまで幅広い役をこなします。 そんな彼ですが、役作りに苦労した作品としてこの『暗殺教室』を挙げています。なんでも、殺せんせーの表情がずっと笑顔なので、口角を上げっぱなしで演技をしていたのだとか。そのせいで頬がつってしまっていたそうです。

劇場版『暗殺教室』の殺せんせー役は二宮和也!

劇場版『暗殺教室』の殺せんせー役は、二宮和也が演じました。彼はアイドルグループ・嵐のメンバーの1人ですが、ハリウッド作品にも出演するなど、俳優としても活躍しています。 声優の仕事としては、この『暗殺教室』に加え、『鉄コン筋クリート』の主人公・クロとイタチ役が挙げられます。俳優としての経験が反映された演技力の高さが評価されています。 ちなみに劇場版『暗殺教室』での殺せんせー役のキャスティングは、舞台挨拶初日になってようやく発表されました。それまでは誰が声を当てているか隠されていたので、当日はキャスト陣も含め、会場が大いに盛り上がったようです。

『暗殺教室』の殺せんせーは生徒想い!過去を乗り越え未来を願う教師の鑑

地球を破壊できるほどのパワーを持っているにもかかわらず、なぜか中学校の教師を嬉々として務める殺せんせー。その呑気な表情や飄々とした態度の裏には、想像を絶する悲しい過去がありました。かつて殺し屋だった彼は、愛する人の死をきっかけに、壊すためでなく守るために力を使うと誓ったのです。 彼は生徒たち1人1人を理解するために全力を尽くし、最期の瞬間まで彼らを進むべき道へと導きました。良き教師として教壇に立つ殺せんせーの姿、彼の指導によってぐんぐん成長していく生徒たちの姿は、この作品を読む者に希望を与えてくれます。