2020年7月15日更新

【Angel Beats!】音無結弦の生前の心残りとは?感動の最後は必見!

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「エンジェルビーツ」主人公・音無結弦(おとなしゆづる)を徹底紹介!【ネタバレ注意】

Keyのシナリオライター麻枝准(まえだじゅん)が脚本を手掛けたオリジナルアニメ『Angel Beats!(エンジェルビーツ)』。死後の世界を舞台に繰り広げられる一風変わった学園生活と、天使との派手な抗争、さらにその世界に送られた少年少女たちの生前のドラマを描く泣けるアニメです。 この記事では、主人公の音無結弦(おとなしゆづる)について詳しくみていきます。彼は高校3年生で、物語当初は下の名前も覚えていない状態でした。誕生日や身長に関しても正確なことは分かりません。 物語が進むにつれ生前の記憶が蘇り、徐々に彼の人物像が明確になっていきます。ストーリーや名言を追う形で、音無結弦がどんなキャラクターなのか解説してきましょう。 ※本記事ではアニメ『Angel Beats!』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

両親はいなかった?妹・初音も亡くなり、生きる意味を見失う

音無結弦にとって家族と呼べる唯一の存在が妹・初音です。初音は身体が弱く、学校にも満足に通えず回想時点で2年間入院をしていました。結弦はバイトと病室を行き来するような生活を送っていたようです。 生きる意味を見いだせない日々のなか、彼の心の支えとなっているのが妹の存在でした。しかし一緒に旅行に行こうという約束も虚しく、次第に弱っていく初音はやがて息を引き取ってしまいます。 彼の記憶に両親は登場しません。親戚の家に身を寄せている描写から、何らかの理由で長年両親とは関わっていない、もしくはすでに2人とも亡くなっていると予想されます。

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ゆりとの出会い 半強制的に死んだ世界戦線に入隊

第1話冒頭、自分が誰でそこがどこかも分からない音無結弦が登場するところから物語が始まります。状況を把握できない結弦に、現れたゆりと名乗る少女が、この世界が死後の世界であることを説明。さらに自分がリーダーを務める死んだ世界戦線へと勧誘します。 死んだ世界戦線は、自分たちを転生させようとする天使と呼ばれる生徒会長の打倒を掲げていました。結弦は死んだ世界戦線のやり方に疑問があったものの、強引なゆりに引っ張られる形でひとまず戦線に参加することに。 記憶が戻るま戦線に身を置こうと当初は考えていましたが、次第に戦線メンバーとも打ち解けていくことになるのでした。

夢は医学部!音無結弦が生前の記憶を取り戻す

妹を失い茫然自失(ぼうぜんじしつ)としていた音無結弦は、ある日笑顔で退院する少女の姿を見かけます。その少女に妹を重ねて見た結弦は、医者になることを決意。 猛勉強を経てセンター試験の会場に向かう最中、列車事故に巻き込まれトンネルのなかに閉じ込められてしまいました。結弦は腹部の怪我を隠しながら、医療の知識で怪我人を介抱し、的確な指示を出していきます。 周りを励ましながら救助を待つものの、ついに彼は自身の最期を悟ることに。せめてこの身体が誰かの役に立てば……とドナーカードに全臓器提供の意志を記しました。記入直後、結弦は息を引き取り、それと同時に救助がやってきます。 志半ばで死んだことが心残りだと思っていた結弦ですが、この死ぬ直前の記憶を取り戻すことで、誰かの役に立って死ねたことを知りました。そして、戦線のみんなにも同じように心満たされ成仏してほしいという気持ちが、新たに彼の心に芽生えたのです。

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感動必至の最終回!音無結弦はかなでに想いを告げる

最終回では、最後に残った結弦・かなで・ゆり・日向・直井の5人で手作りの卒業式をおこないます。一通り卒業式を終え、1人ずつ成仏して消えていくのを見送る結弦とかなで。 最後残った結弦はかなでに告白し、この世界に残ることを提案します。しかし成仏することを決めていたかなでは、結弦の想いに応えながらも残ることはできないと告げ成仏していきました。 愛する人が腕の中から消えてしまい、学園にひとり残された結弦が膝とつきボロボロと涙をこぼす姿が次第に小さくなっていくシーンで本編は幕を閉じます。

立華かなでの心残りとは?言いたかった「ありがとう」

最終回で成仏した立華かなでの心残りは、心臓のドナーに感謝を伝えられないまま死んだことでした。彼女は重い心臓病を患っていて、ドナーの心臓によって延命していました。その心臓こそが、列車事故で生き埋めになり、最期の力を振り絞ってドナーカードに印をつけた音無結弦の心臓だったのです。 第1話で結弦の胸を貫いたかなでは、彼の身体に心臓がないことを知ります。さらに、かなでの鼓動を聞きながら見た夢で、結弦がすべての記憶を取り戻せたのも、彼女の心臓の元の持ち主が結弦だったからです。 最終回、結弦から愛の言葉を告げられた彼女は、ずっと言いたかった「ありがとう」を告げ、成仏していきました。

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音無結弦の最後。「エンジェルビーツ」の意味とは?

最終回を観ることで、タイトルの『Angel Beats!』の意味が分かる仕組みとなっています。「Angel」は天使、つまり戦線に天使として恐れられていた立華かなでのこと。「Beats」は鼓動を意味します。 結弦の心臓は「天使=かなでの鼓動」として彼女のなかで生きてきたこと。そして、誰かの役に立って死ねれば……と思って息を引き取った結弦の目の前にその本人がいて、「ありがとう」と言ってくれるという、大きな感動が最終回に待っていました。 本作は結弦の物語であると同時に、死後の世界でドナー提供者にお礼を言うという奇跡を待ち続けた、かなでの物語でもあるのです。

結弦とかなでは生まれ変わって再会?エピローグの意味

最終回のエピローグでは、かなでと結弦にそっくりな人物が登場します。雑踏の中で、音楽を口ずさむかなでに似た少女。その前を通り過ぎてから、ふと振り返って彼女に声をかけようとする結弦そっくりの少年。 実際に彼が声をかける前に物語は終了します。2人がかなでと結弦の生まれ変わりといった説明もないので、視聴者の想像にゆだねられているシーンです。 最終回では、かなでが成仏した後、結弦がどうしたのかははっきり描かれていません。しかし、この転生を思わせるCパートが入ることで、1人になった結弦もやがて成仏し、2人は魂が惹かれ合うように現世で再会したと想像できます。

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音無結弦はかなでが消滅後、生徒会長になっていた!

DVD第7巻に収録されているアナザーエピローグでは、かなでが成仏した後、結弦が新生徒会長となっているシーンが登場。 一度は死後の世界のみんなを成仏させた結弦ですが、この世界には次々と心残りを持つ成仏できない魂がやってきます。彼は、生徒会長として彼らを成仏させる手伝いをしていました。かなでに提案した不幸な魂の救済を、1人きりで実行しているということになります。 このエピローグがどの時系列にあたるのかははっきりしていません。あくまでアナザーエピローグなので、あったかもしれない1つの可能性として楽しむといいでしょう。

死因は何だった?生前の事故死の真相は

列車事故の際、みんなのまとめ役として奮闘していた音無結弦は一見すると無傷のようでした。しかし、腹部が黒っぽく変色している描写があったことから、内臓を強打していたことがうかがえます。内臓のいずれかを損傷していたのでしょう。 7日間は生存していたので、すぐに手術を受けられれば助かったかもしれません。損傷自体がひどかったのか、もしくは傷口からの内出血や、損傷による壊死などの可能性もあります。 実際はかなりの痛みを伴っていたはずですが、彼はそんな姿を微塵も見せずに周りを助けるために尽力していました。

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アニメ「エンジェルビーツ」音無結弦の名言を紹介

惰性で生きて無気力だった俺は~死にきれねぇよ、初音

第7話、直井の催眠術で過去の記憶を取り戻した際のセリフです。ここでは、死の直前のことは思い出していないので、妹のことや列車事故に巻き込まれて死んだ、ということだけを思い出します。 妹・初音がいたから、彼は生きる理由を見つけました。医者になってたくさんの人を助けようと、妹の死も乗り越え前向きに生き始めた矢先、事故に巻き込まれてしまったのです。 結局医者になるという夢も叶えられずに死んでしまった事実が、結弦を襲います。これをきっかけに、死んでも死にきれないと感じた彼は、改めて戦線に残ることを決意しました。

お前の人生だって本物だったはずだろぉぉぉ

6話、副生徒会長の直井に向けて結弦が放ったセリフです。直井は自身がこの世界の神になろうとしていました。得意の催眠術を駆使し、戦線のメンバーたちを次々と倒していきます。結弦はそれを止め、直井に向かってこのセリフを言います。 直井は生前、死んだ双子の兄の替わりを演じ続け、親に自分という存在を認めてもらえませんでした。しかし彼は誰かに自分の人生を肯定してほしかったのです。その言葉をくれたのが、結弦でした。 このセリフをきっかけに、直井は戦意喪失。その後、戦線に加入し結弦の舎弟となります。

卒業生代表、音無結弦(卒業式答辞)

最終回でおこなわれた死んだ世界戦線の卒業式。そこで音無結弦は代表として答辞を読み上げます。作中でも屈指の名シーンでしょう。 答辞に乗せて、無人となった思い出の教室や5人の寄せ書きをした黒板が映し出されます。視聴者も結弦とともに第1話からを思い返すような気持ちに。 そして結弦は、顔を忘れてしまっても、魂に刻んだ絆は忘れないと締めくくります。ここが死後の世界であることを、改めて痛感させられる内容です。成仏してしまったら、次はもう会える保証がないのです。 あえて明るくカラッと読み上げることで、より寂しさが募るシーンとなっています。

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音無結弦を担当したのは声優・神谷浩史(かみやひろし)

音無結弦役を演じたのは、神谷浩史(かみやひろし)。美形キャラからライバルキャラ、ツッコミやセリフが多い難易度の高いキャラまで、幅広くこなす実力派声優のひとりです。 代表作は数多くあり、『〈物語〉シリーズ』の阿良々木暦(あららぎこよみ)役をはじめ、「進撃の巨人」シリーズのリヴァイ役や「ONE PIECE」シリーズのトラファルガー・ロー役、『おそ松さん』のチョロ松役、『斉木楠雄のΨ難』の斉木楠雄(さいきくすお)役、『デュラララ!!』の折原臨也(いざや)役、『夏目友人帳』の夏目貴志役などが有名です。 ギャグシーンも多い『Angel Beats!』では、キレのあるツッコミも見どころのひとつとなっています。

生前も死後も音無結弦の生き様が格好いい!

死後の世界が舞台という珍しい作品『Angel Beats!』。コミカルなシーンも多く見やすい作品ですが、音無結弦の過去が判明してからの後半はシリアスなシーンも多く、その展開に引き込まれてしまいます。作品をより魅力的にしているのが、ひょうひょうとしながらも他人のために全力を出せる音無の存在です。 ぜひ彼に注目して作品を楽しんでみてください。