2023年4月7日更新

「コナン」警察学校組メンバーの死因は?同期5人の過去を紐解く【ハロウィンの花嫁】

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名探偵コナン ハロウィンの花嫁
(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会 

青山剛昌の人気作『名探偵コナン』には個性豊かな刑事たちが登場します。なかでも人気の高い降谷零と、彼の警視庁警察学校時代の同期である松田陣平・萩原研二・諸伏景光・伊達航の5人は「警察学校組」として大人気です。 2022年公開の新作映画「ハロウィンの花嫁」では、警察学校組が劇場版に勢揃い!降谷を除く4人が生前の姿で登場し、劇場版公式サイトやTwitterでされた演出には大きな反響がありました。 この記事では大人気な警察学校組のプロフィールや過去について紹介・解説していきます。 ※この記事は2023年4月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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警察学校組とは?各キャラクターを死因と共に解説

警察学校組とは?

警察学校組とは、『名探偵コナン』の降谷零(安室透)・松田陣平・萩原研二・諸伏景光・伊達航の刑事5人組。同時期に警察学校に入校し、鬼塚教場に在籍していました。 2022年公開の映画『劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁』ではこの5人組がキーパーソンとして描かれます。

警察学校組の死因は?

警察学校組の5人は降谷零(安室透)を除いて、他4人が既にこの世を去っています。松田・萩原は殉職、諸伏は潜入任務失敗による自決、伊達は交通事故でそれぞれ亡くなっています。

警察学校組4人の死亡順は?時系列を追って解説

7年前
11月6日
萩原研二が爆弾処理中に殉職
3年前
11月6日
松田陣平が爆弾処理中に殉職
2~4年前
12月7日
スコッチ(諸伏景光)が拳銃自決
1年前
2月7日
伊達航が交通事故で死亡

スコッチの死亡時期について

スコッチの死亡時期は明言されていません。しかしさまざまな情報から、彼が死亡したのは2年前、もしくは3年前だと思われます。 まずスコッチの死を見届けた赤井が組織に潜入していたのは、2〜5年前です。そして作者である青山剛昌自身が、「ヒロが死んだのは松田の後」と発言しています。また2022年に公開される「ハロウィンの花嫁」の警察学校組は、3年前の姿です。 予告を観ると亡くなっているのは萩原のみなので、スコッチは3年前までは生きていたと考えて間違いないでしょう。

萩原研二(CV:三木眞一郎):死亡(爆死)

萩原研二は警察学校組ではもっともナンパな雰囲気を持つモテ男。洞察力に優れていて、場の空気を読みながらうまく立ち回る人物です。警察学校時代はそのスキルを女性を口説くことばかりに使っていて、教官からは問題児の1人に数えられていました。 実家の修理工場の影響で機械いじりが得意ということもあり、本編では機動隊の爆発物処理班に所属していました。「揺れる警視庁1200万人の人質」事件で初登場しましたが、この時点でまだ原作では容姿が描かれていなかったため、アニメ化にあわせて新たにデザインされたキャラクターです。 彼は同事件の爆弾解体にあたり、逃げ切れず22歳で殉職してしまいます。それ以降、幼馴染だった松田は犯人を敵討ちのために追いかけることになりました。

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萩原の死因:アニメ304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」

萩原は松田とともに、マンションに仕掛けられた2つの爆弾を解体していました。松田は無事に成功したものの、萩原は複雑な作りに手こずってしまいます。 仕方なく警視庁は、犯人に要求された10億円を支払うことに。爆弾のタイマーは1度は止まりました。しかし勘違いした犯人の手によって、再びカウントダウンが始まってしまったのです。そして逃げ遅れた萩原は、爆弾魔の手によって殉職してしまいました。 萩原の殉職エピソードが描かれているのは、アニメ304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」です。しかし漫画では彼の名前のみが登場し、詳しいエピソードはアニメオリジナルとなっています。

松田陣平(CV:神奈延年):死亡(爆死)

松田陣平は協調性の無さに難有りとされるものの、手先の器用さや実技、専門的な知識の面で優秀な人物。「警察学校編」の冒頭では、降谷と殴り合いの喧嘩を繰り広げています。 彼は父親を誤認逮捕されていて、警視総監を殴るために警察官を志しています。一見すると乱暴な物言いで喧嘩っ早い粗暴な人物ですが、仲間への強い思いやりを持つ人物です。 本編では爆発物処理班に所属するも、爆弾事件で幼馴染の萩原研二を亡くし転属。捜査一課強行犯三係で爆弾事件の犯人を孤高に追う中で、同犯人の爆弾により26歳で殉職。同僚である佐藤刑事とは両想いだったようで、彼女の心に大きな傷を残すことになりました。

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松田の死因:アニメ304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」

松田は萩原と、親友と呼べる間柄でした。そのため萩原の死亡を受け、彼は周囲を置き去りにして爆弾魔を追跡してしまいます。そしてついに爆発物処理班から、捜査一課に転属させられてしまいました。 そんな中、連続爆弾犯から警視庁に犯行予告のFAXが。犯人が萩原を市に追い込んだ人物だと確信した松田は、単身で解体に向かってしまいました。 解体は余裕だと思った直後、液晶にある文章が表示されます。内容は別の場所にも爆弾が設置されており、その場所は松田が解体している爆弾の爆破3秒前に告知されるというものでした。 松田がその場から逃亡したり爆破を阻止したりすれば、別の場所で多くの一般人が犠牲になります。そして彼は他人を助けるため爆弾を解体せず、殉職したのでした。 佐藤刑事と両想いであった彼は、死の間際に「あんたのこと、わりと好きだったぜ」とメールを送っています。

伊達航(CV:藤原啓治→東地宏樹):死亡(交通事故)

伊達航は、5人のなかで最もガタイが良くリーダー的存在を務めていました。降谷に次ぐ優秀な成績を修めている彼はとても面倒見がよく、入学当時、まだまとまっていなかった他の4人を上手くまとめていました。 警察だった父の弱い姿を見て自身は強くあろうとしますが、父の真意を知り本当の強さに気がつくことに。 本編では捜査一課強行犯三係に所属、高木刑事の教育係として登場。警察学校に入る前から付き合っていたナタリー・来間とは婚約状態で順風満帆だった矢先、高木の目前で車にはねられ28歳で死亡します。最期を看取ることになった高木が使っている黒い手帳は、伊達の遺品です。

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伊達の死因:アニメ第681話~683話「命を賭けた恋愛中継」

伊達は徹夜での張り込みを終わらせ、高木刑事と帰路についていました。そこで高木に婚約者であるナタリーの写真を見せようとした彼は、手帳を落としてしまいます。 手帳を拾おうとした伊達に向かって、迫り来る1台の車。こうして伊達は居眠り運転をしていた車に轢かれ、死亡してしまったのです。彼が付き合っていたナタリーも、あとを追う形で自殺をしてしまいます。 高木刑事が使用している手帳は、伊達から受け継いだ物です。手帳には暗号が記されており、謎は高木刑事やコナン達が解読しています。

諸伏景光(CV:緑川光):死亡(自殺)

諸伏景光は降谷の幼馴染で、本編に登場する長野県警捜査一課警部・諸伏高明(もろふしたかあき)の実弟です。 警察学校時代はなにかと降谷のサポートに回るような描写が多く、2人の親密さがうかがえます。また、彼は料理上手であることも明らかに。幼い頃に両親が殺害されトラウマを抱えながらもまだ捕まっていない犯人の手がかりを探していました。 本編では公安に配属され、降谷とともに黒の組織に潜入しており、コードネームはスコッチ潜入捜査がバレたことで情報漏えいを防ぐため拳銃自殺しました。この際の遺品となった携帯電話が数年後降谷によって兄に届けられ、兄は彼の最期を察するに至っています。

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諸伏の死因:アニメ第866話~867話「裏切りのステージ」

諸伏はコードネーム 「スコッチ」として、黒の組織に潜入していました。しかしライ(赤井修一)に正体がバレてしまい、公安を守るため拳銃自殺を試みます。 しかしライこと赤井秀一は、自らも組織に潜入したスパイであると明かしました。自殺する必要はなくなったその瞬間、背後から何者かの足音が。今度こそ組織の人間にバレると思った諸伏は、持っていた拳銃で自ら命を絶ったのです。 実は背後から近付き、足音を立てた組織のメンバーは、彼の幼馴染みであり親友であるバーボンこと降谷零でした。降谷もスパイ活動中であったため、諸伏が命を落とす必要はなかったのです。 赤井は諸伏の直接的な死の原因が、降谷にあることを伝えていません。そのため降谷は赤井を心の底から憎んでおり、2人は対立関係にあります。

降谷零(CV:古屋徹)

コナン 安室透
(C)2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

降谷零はゼロ所属の公安警察官。本編では黒の組織に潜入し、コードネーム・バーボンとして行動している一方、毛利小五郎の弟子・安室透としての顔も持っています。警察官・降谷としては、本編ではまだ謎の多い人物です。 警察学校時代は、全科目オールAという優等生。真面目すぎると称される性格をしていますが、同期の仲間たちと喧嘩をしたり合コンをしたりと、22歳の年相応な表情を見せています。 彼が警察を目指したのは、幼い頃よくしてくれた女医・宮野エレーナの行方を探すため。警察学校組で最も本編に関わる人物であり、今後のキーパーソンの1人と言えます。

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新作「ハロウィンの花嫁」では警察学校組が大活躍!【ネタバレ】

2022年4月15日公開の劇場版第25作目は、高木刑事佐藤刑事、そして警察学校組がキーパーソンに。今回のストーリーは、萩原松田が殉職した事件が関連していきます。

既に殉職した警察学校組が登場

本作にはすでに殉職している、松田諸伏萩原伊達の、警察学校組が登場します。そして生前の姿が描かれているので、彼らの過去が明かされるのではとファンの間では大きな話題となりました。 また予告映像には、降谷が「安室じゃない、公安警察・降谷零だ」と語気を強めるシーンもあります。この場面からは、同期の4人を亡くした彼の覚悟が見られました。自身の身にも危険が及んだ状況で、事件解決に貢献できるのでしょうか。 物語は萩原と松田を殉職に追い込んだ爆弾犯が刑務所から脱獄したことから始まります。その脱獄犯は、3年前の渋谷にて、萩原を除く警察学校組の4人が遭遇した爆破事件の犯人「プラーミャ」にも関係があるようで……。

「ハロウィンの花嫁」での警察学校組の活躍【ネタバレ】

実は警察学校組の萩原を除く4人は、本作の犯人「プラーミャ」と過去に遭遇していたのです。 ここからは、映画「ハロウィンの花嫁」で明かされた3年前の事件の概要をネタバレありで解説していくので、読み進める際は注意してください。

警察学校組が遭遇した3年前の爆破事件

名探偵コナン ハロウィンの花嫁
(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会 

3年前の11月6日、彼らは殉職した萩原研二の墓参りのため顔を合わせていました。萩原の仇を討つことを誓った松田は、降谷と帰路を共にします。そして2人はとあるビルにパトカーが停まっているのを目撃。その場にいた警察官は「ボヤ騒ぎ」だといいますが、彼らは建物の中も捜査することにします。 そこで彼らを待ち受けたのは、水色とピンクの薬液で作られた爆弾装置と、ペストマスクを被った謎の人物。この謎の人物こそ「ハロウィンの花嫁」の舞台となる渋谷で、再び事件を起こしたプラーミャなのでした。 事件の重大さに気づいた彼らは、先ほどまで一緒にいた伊達と諸伏の助けを呼び、プラーミャを追うこと、そして爆弾を解体することに奮闘します。 ビルの屋上でプラーミャを追い詰めた降谷でしたが、プラーミャが手榴弾を爆発させたことで形勢は逆転。傷を負い動けなくなってしまった降谷に銃を向け、彼を射殺しようとします。しかしそこに諸伏が登場。間一髪、諸伏がプラーミャの肩を銃で打ち抜き、降谷のピンチを救うのです。 一方松田は、爆弾の解体に成功していました。しかし諸伏の攻撃により焦ったプラーミャは、遠隔操作によって爆弾を再始動させてしまいます。予期せぬ事態に焦る彼でしたが、親友・萩原のかつての言葉を思い出し、2つの薬液の混ざり合う地点にとっさに噛んでいたガムをはめ込むことで、爆発を回避します。 警察学校組の4人は、プラーミャの確保こそできなかったものの、企みを阻止することができたのです。

彼らの活躍は3年後の渋谷の事件にどう繋がる……?!

3年後のハロウィンでにぎわう渋谷。警察学校組の4人にかつての爆破計画を妨害されたプラーミャは、復讐のため、さらに大規模な事件を起こします。 事件に巻き込まれたコナンや警察たちは、数々のヒントから犯人の手がかりを探していました。そして最も犯人につながる鍵となったのは、同じくプラーミャが起こした爆発事件の被害者であるロシア人男性が遺したメモ。 そこには謎の記号と、ロシア語で書かれた2つの単語が書かれていました。そしてその2つの単語は、「爆弾」と「肩」という意味であることが判明します。コナンはこのヒントから、犯人は肩を負傷しているとある人物であると導きだしたのです。 その犯人とは、村中刑事の婚約者であったクリスティーヌ。彼女の正体はプラーミャであり、3年前の事件で諸伏に肩を狙撃されたことで、腕が上がらないようになっていたのでした。 プラーミャは渋谷の街全体に爆弾を仕掛けており、この爆弾はこれまでと同じく、水色とピンクの2つの薬液が混ざり合うことで爆発するものでした。コナンは、阿笠博士が発明した巨大サッカーボールの装置をストッパーとして用いることで、2つの薬液が混ざり合うことを無事防ぐことができました。 物語のラストシーン、安室はどのようにこの方法を思いついたのかコナンに尋ねます。そこでコナンは、7年前に助けてくれたとある人物の行動がヒントになったと答えるのです。 その人物とは、なんと萩原研二だったのです。水道管が破損し、パニックに陥っていたコナンと蘭。そこに偶然居合わせた萩原は、持っていた野球ボールを水道管に挟むことで、水が噴き出るのを止め、コナンたちを助けてあげたのです。 その真実を聞いた安室は、しみじみと空を見上げました。現在、安室を除く4人はすでにこの世を去っています。しかし、彼らの正義はコナンや安室に受け継がれ、プラーミャの事件を解決に導いたのでした。

アニメ「警察学校編」も放送開始!2022年5月7日に萩原編放送

第1弾「松田編」2021年12月4日(土)放送
第2弾「伊達編」2022年3月12日(土)放送
第3弾「萩原編」2022年5月7日(土)放送

原作を青山剛昌が務め、新井隆広の作画で不定期連載された「警察学校編」。本編の7年前を舞台に、鬼塚教場で過ごした半年間を5人それぞれの視点で描くスピンオフです。 本作は「コナン100巻プロジェクト」の一環としてアニメ化され、2021年12月4日よりアニメ『名探偵コナン』と同じ土曜よる6時の枠で不定期放送中!主人公のコナンは原作未登場ですが、アニメでは冒頭パートなどのナレーションを担当しています。

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警察学校編の内容をおさらい

松田編:CASE.1~3

コナン 松田陣平 佐藤美和子
(c)青山剛昌/小学館 (c)CYBIRD

5人の出会いと松田の過去

冒頭は松田と降谷が殴り合っているシーンから始まります。その後、まだぎこちない5人の出会いのシーンへと移り……。 教官も頭を悩ませるほど曲者な5人が揃った鬼塚教場。メンバーは、過去類を見ないほど優秀で真面目すぎる降谷零、長野県警の兄を持ちとあるトラウマを抱える諸伏、警察官だった父の辞職を引きずるNo.2の伊達、高い対人スキルを女性にしか使っていない萩原、協調性が致命的と言われる松田です。 1話で5人の人となりが明らかとなり、幼馴染の降谷と諸伏、対立する降谷と松田、松田をからかう萩原、喧嘩に割って入り場をまとめる伊達と、その関係性が描かれました。 警察を憎む松田がなぜ警察官になったのか。降谷が調べると、彼の父でプロボクサーだった松田丈太郎が殺人容疑で逮捕された事件があったと判明します。そしてそれが誤認逮捕だったこと、それを理由に彼が警察を恨んでいることが、昔からの友人である萩原によって語られることに。 一方で、諸伏はトラウマの元凶である「長野一家死傷事件」について調べているシーンがありました。

初めてチームワークを発揮!警察を目指した理由とは?

実技のなかで松田は拳銃をあっという間に解体して見せ、昔から解体魔であることが明らかに。これは後に松田や萩原が爆発物処理班に所属することに繋がります。 いまいちまとまりのない5人は、教官の命の危機をきっかけに一致団結。5人が的確に役割分担をして迅速に動いたことで、教官は一命を取り留めることに。これをきっかけに5人は絆を深めます。当初殴り合っていた降谷と松田も和解。 松田は父の誤認逮捕が許せないため、警視総監を殴るために警察になったこと、また降谷は姿を消したとても大切な女性、宮野エレーナを探すために警察になったことを語り合ったのでした。以降、松田の言動に、仲間への気遣いなどが見られるようになっていきます。

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伊達編:CASE.4~6

コナン 伊達航
(c)青山剛昌/小学館

高木刑事の教育係・伊達の過去

コナンたちと関わることも多い高木刑事の教育係だったタフガイ伊達航にスポットが当たった「伊達編」。伊達にナタリーという彼女がいることや、彼の父親との過去が描かれました。 総合力2位とされる彼は、逮捕術の訓練で降谷を相手に1本を取っています。しかし自身の怪我を気遣う降谷の甘さに気づき、温厚な彼にしては珍しく厳しい言葉を投げかけます。 伊達は幼い頃に父とコンビニに出かけたとき、強盗に巻き込まれてしましました。そして*父親は抵抗することなく大怪我を負うことに。その姿が伊達の目には情けなくうつり、弱い心を持たず正義を遂行すべきだと、強い正義感を持つきっかけとなっていました。この出来事が、降谷への厳しい言葉に繋がっていたのです。 その話を降谷に聞かせた後、今度は降谷と伊達がコンビニ強盗に巻き込まれてしまいます。機転を利かせた2人の作戦により、ピンチに気がついた松田・萩原・諸伏の3人が一般人に変装し、無事コンビニ強盗の鎮圧に成功**するのでした。

伊達がくわえた爪楊枝の秘密!父親の本当の強さに気がつく

伊達の父親の1件を、偶然、萩原が見かけていたことを思い出します。彼の話により、コンビニの周りには強盗犯の仲間が複数待機していたため、父親は命乞いのためではなく、被害を最小限に抑え市民を守るために土下座をしていたのだと気づくに至りました。 父親の本当の強さに気づくことができた伊達は、ずっと心のなかで引きずっていた父親への思いを吹っ切ります。電話越しに父と和解した伊達は、それから父のマネをして爪楊枝をくわえるようになるのでした。 一方で、諸伏は松田が口にしたゴブレットの入れ墨を入れた人物に激しく動揺しており、彼の両親が被害にあった事件に関係があることが暗示されるシーンも描かれました。

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萩原編:CASE.7~9

コナン 萩原研二
©青山剛昌/小学館

2020年6月から『週刊少年サンデー』にて「萩原編」が順次掲載されました。コミュニケーション能力が高く洞察力に優れ、しかしそれを女性を追いかけることに使っている、同期1のモテ男・萩原。 彼は松田とは幼馴染で、実家が車の修理工場だったことから車や機械いじりが好きなことが判明します。彼が車について熱くなるシーンでは、教官が預かっている車としてマツダRX-7が登場。本編で降谷がこの車種を愛車として乗っている設定に繋がっていきます。 父の工場が倒産し、彼自身は倒産のない警察を目指したとのこと。しかし、機動隊へのスカウトを一旦保留にするなど、いいことが起こると怖いと感じてしまう様子から、まだ彼には明かされていない素顔があるのではないでしょうか。

諸伏編:CASE.10~12

諸伏景光

続いて「諸伏編」では、15年前の「長野夫婦惨殺事件(事件名変更)」の真相が語られました。ある少女が行方不明になり、諸伏夫婦が殺害されたこの事件に繋がります。 2つの事件は同一犯で、犯人は警察学校近くのクリーニング店店主・外守一です。15年前に諸伏が目撃したゴブレットは、彼の観音像の入れ墨が錯視でそう見えたもの。5人は外守が娘の病死から目を逸らし、担任だった諸伏の父親に誘拐されたと疑い、諸伏家へ乗り込んだと推理します。 急いで外守の店へ向かいますが、彼は娘(と思い込んだ少女)と爆弾で心中しようとしていました。そこで外守は、15年前の事件当時、諸伏が娘の居場所を知っていると考え生かしておいていたと告白します。 負傷した松田と萩原に代わり、松田の指導で降谷が爆弾を解体し、少女も救出されます。しかし、突然2階の爆弾が爆発し、炎に飛び込んだ外守を5人で救出。降谷が教官を足止めする間、放り出してきた風呂掃除を4人が終わらせ事なきを得ました。

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降谷編:LAST CASE

5人が警察学校で過ごした半年間から、7年後の現在への橋渡しとなる「LAST CASE」。冒頭では後の佐藤刑事と由美と思わしき2人組が、教官のRX-7を見ていました。 降谷たちが警察学校を卒業する当日。降谷は2人組に声をかけにいったり、松田は登壇した警視総監を殴らなかったりと、それぞれ成長を実感していました。そして、卒業生代表として降谷の名前が呼ばれ、7年後の喫茶ポアロへと場面が移ります。 「安室」が料理を作りながら思い出すのは、諸伏に習った料理のコツ。客がグラスを割るトラブルでは、場をまとめるのが上手だった伊達の姿と松田の「焦りは最大のトラップ」という言葉が浮かびます。相棒のRX-7には萩原を重ね、4人の姿を思い出しながら、降谷は今日も組織への潜入を続けるのでした。

本編へのヒントも?「警察学校組」の活躍が見逃せない!【名探偵コナン】

黒の組織の今後の展開に大きく関わるであろうバーボンこと降谷零。彼の警察学校時代の仲間との日々を描く「警察学校編」は、彼のバックボーンを知るうえでも欠かせないエピソードにあふれています。本編ではすでに彼以外の4人は殉職していますが、だからこそ過去のストーリーでしか明かされない真実もあるはず。 今後の『名探偵コナン』を楽しむうえでも、彼ら5人の活躍はぜひ抑えておきたいところです。