2020年8月6日更新

『ファーストラヴ』あらすじ・キャスト 驚愕の結末が話題の名作を北川景子で映画化【原作ネタバレ】

ファーストラヴ、北川景子、中村倫也、窪塚洋介、芳根京子
Ⓒ2021『ファーストラヴ』製作委員会

島本理生の直木賞受賞作を、北川景子主演で実写化する映画『ファーストラヴ』の公開が2021年に決定しました。堤幸彦監督がメガホンを取り、“稀代の問題作”とも称された名作ミステリーを実写化!本作のあらすじ、キャスト、原作情報を一挙にお届けします。

目次

映画『ファーストラヴ』最新情報を紹介 直木賞受賞作の名作ミステリーを北川景子で実写化

島本理生が2018年に発表し、第159回直木賞受賞作を受賞した『ファーストラヴ』。北川景子主演による実写化映画が、2021年に公開されることが決定しました。 予測不能な結末、タイトルに秘められた濃密なドラマが話題を呼んだ名作ミステリーが、堤幸彦監督の手で初めて映画化されます。その他のキャストには、中村倫也や芳根京子、窪塚洋介ら豪華俳優陣が名を連ねました。 この記事では、『ファーストラヴ』のあらすじやキャストなどの最新情報を紹介!原作小説のネタバレも含みますので、未読の人は注意してください。

映画『ファーストラヴ』あらすじを紹介

女子大生の聖山環菜が、志望していたアナウンサーの面接試験を途中で放棄し、その後に勤務中の父親を刺殺する事件が発生。環菜の「動機はそちらで見つけてください」という挑発ともとれる言葉は、マスコミたちを賑わせました。 公認心理師の真壁由紀はドキュメンタリー本の執筆を依頼され、一貫性のない環菜の供述に翻弄されながら、面会や手紙での交流を重ねることに。環菜の家庭環境や周囲の人びとについて知るうちに、由紀は過去の自分と重なるものを感じ始めるのでした。 やがて由紀自身も、心の奥底に封じ込めていた“ある記憶”と向き合うことになり……。

『ファーストラヴ』キャスト・登場人物を紹介 北川景子がデビュー後初のショートカットで挑む

真壁由紀(まかべ ゆき)/北川景子

本作の主人公であり、動機不明の殺人事件を犯した女子大生の心理に迫る公認心理師・真壁由紀を演じるのは、主演作のヒットが続く北川景子。 映画『スマホを落としただけなのに』(2018年)、ドラマ「家売るオンナ」シリーズなどの好演は記憶に新しく、本作にも並々ならぬ決意を持って挑みました。というのも、原作の設定に合わせてデビュー後初のショートヘアにしているのです。 髪を30cm以上カットしたそうで、美容室では自ら最初にハサミを入れたいいます。公式サイトには「別人になれた気がします。髪を切ったことで、由紀というキャラクターにちゃんとなれた」とコメントを寄せました。

庵野迦葉(あんの かしょう)/中村倫也

庵野迦葉は由紀の義理の弟で、由紀とともに事件の真相を追う敏腕弁護士。クール&ドライな弁護士を演じるのは、映画やドラマ、CMに引っ張りだこの中村倫也です。 2018年に連続テレビ小説『半分、青い。』で遅咲きのブレイクを果たし、翌年にはエランドール賞新人賞を獲得。2020年以降、映画『水曜日が消えた』やドラマ「美食探偵」など主演作が続々と放送・公開されています。 由紀の記憶のカギを握る迦葉を演じるにあたり、「このビターな世界の中で、迦葉はどんな過去を背負い、またどんな未来を歩いていくのか、日常生活まで入り込むほどずっとず〜っと考えていました」と撮影を振り返りました。

聖山環菜(ひじりやま かんな)/芳根京子

由紀と迦葉が向き合うことになる、父親殺しの容疑者であり本作のキーパーソン・聖山環菜役には今最も注目を集める若手女優の1人、芳根京子。 2016年には連続テレビ小説『べっぴんさん』のヒロインに抜擢され、朝ドラ女優に仲間入り!第42回日本アカデミー賞では、『累 -かさね-』および『散り椿』の演技が評価され、新人俳優賞を受賞しました。 芳根は真意の掴めない環菜という役について、「環菜と向き合えば向き合うほど、引きずり込まれそうで震える恐怖を、初めて味わいました」とコメント。堤組へは初参加でしたが、『ファーストラヴ』は思い出深い現場となったようです。

真壁我聞(まかべ がもん)/窪塚洋介

妻の由紀や弟の迦葉を見守り、2人の良き理解者となるカメラマン・真壁我聞を演じるのは、世界を舞台に活躍する窪塚洋介です。 窪塚は我聞と同じカメラン、歌手やMV監督などの顔も持ち、2017年にはマーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビュー。BBCとNetflixの共同制作ドラマ「Giri / Haji」シリーズにも出演し、話題を呼んでいます。 12年ぶりに再会した堤監督から求められたのは、“何もしないこと”だったとのこと。公式コメントでは、「何の狙いも持たずにただただ良き夫、良き兄としてカメラの前で在ることは想像以上に難しかった」と告白しました。

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環菜の口から語られる真実とは?彼女を苦しめたトラウマが明かされる

裁判で環菜が語った事件の真相は、父である聖山那雄人が足を滑らせた際に自分が持っていた包丁が胸に刺さり、死亡したというもの。そんな状況になった理由には、家庭環境の歪みや彼女が幼い頃に植え付けられたトラウマが関係していました。

環菜は那雄人の実子ではなく、「言うことを聞かないと籍を抜く」と脅されていました。幼い頃は彼のデッサン教室でモデルをさせられ、多数の男性の視線に晒されることがトラウマに。事件の日に行われた集団面接の風景にデッサン教室が重なり、自傷癖が再発してしまったのです。 包丁で腕を切りつけ、就活に失敗した自分に罰を与えた環菜。父親に確認してもらわなければと、その足で勤務先を訪ねた際に事故が起きた、というのが彼女の主張でした。 逮捕されて殺意を認めたのは、母親に「包丁が勝手に刺さるわけない」と言われたので、「そうなんだろうな」と思ったからだそうです。救急車を呼ばなかった点などが不利に働いたものの、判決は検察側の求刑よりも軽い、懲役8年が言い渡されました。 環菜は手紙で由紀への感謝を伝え、裁判では皆が自分の気持ちを聞いてくれて嬉しいとつづりました。

環菜の事件をきっかけに、由紀と迦葉、我聞の関係に雪解けが……

環菜の裁判が終わった後、由紀は自分の過去と迦葉との関係、そして我聞と本当の意味で向き合うことになります。由紀が環菜と自分を重ねたのは、幼い頃に父親から性的な目で見られており、自棄になって不特定多数と体の関係を持った経験があるからでした。

由紀は大学時代、母親から父の真実を聞かされ、塞ぎ込んでいた時に迦葉と出会います。恋とは違うけれど、同じ心の傷を持つ者同士で欠けたものを埋め合いました。一線を越えかけた日、経験豊富なはずの迦葉はなぜか由紀とだけはできませんでした。 そのまま疎遠になった2人は、兄の恋人と、恋人の弟として再会。環菜の事件を経てようやく和解し、由紀は迦葉との過去を我聞に告白しますが、彼はとっくに気づいていました。 我聞曰く、椿は真壁家に引き取られた迦葉にとって唯一、実の母を思い出すもの。由紀は結婚式で椿の枝を渡してきた彼が恋愛を越えて、大事に思ってくれていたのだと知りました。我聞が注ぎ続けてくれた大きな愛にも気づくことができ、過去の呪縛から解き放たれたのでした。

監督は堤幸彦、名作ミステリーをどう描く?

映画『ファーストラヴ』でメガホンを取るのは、北川景子と初タッグを組む堤幸彦。ドラマ「TRICK」や「SPEC」シリーズ、映画『人魚の眠る家』などで知られる大ヒットメーカーです。 シュールな笑いとサスペンスの要素を織り交ぜたエンタメ生の強い作品から、骨太な社会派ドラマまで幅広く手掛けてきました。 そんな堤でさえ、この名作ミステリーを描くことについて「原作を読んだとき細やかに描かれた作中の人びとの葛藤と『救い』を、映像作品にすることが私の力量で可能なのかかなり思い悩んだ」と語っています。 映像界の鬼才・堤幸彦と、人間の深奥に迫る心理描写に定評のある島本理生。堤が「奇跡的」と太鼓判を押したキャスティングがどのような化学変化を起こすのか、とても楽しみですね!

映画『ファーストラヴ』は2021年公開予定 タイトルに隠された本当の意味とは?

美しき娘はなぜ父親を殺さなければならなかったのか、本当に彼女が殺したのか、多くの謎を孕んだままストーリーが展開する『ファーストラブ』。 一見、内容とは合わないようにも感じるタイトルの意味とは?そして、本当の愛とは何か……普遍的かつ永遠のテーマを観るものに問いかけます。由紀たちがたどり着く予測不可能なラストを、ぜひご自身の目で確かめてみてください! ‟稀代の問題作”を実写化する映画『ファーストラヴ』は、2021年に公開予定です。