『シャーマンキング』麻倉葉(あさくらよう)が死亡!?ユルいだけじゃない主人公を徹底解説
1998年から2004年まで大人気少年漫画誌『週刊少年ジャンプ』で連載されていた、漫画『シャーマンキング』。本作では霊能力者の少年が全知全能の力を持つシャーマンキングとなるべく、奮闘する姿が描かれたバトル漫画です。 この記事ではそんな本作の主人公である麻倉葉について、プロフィールや名言などを徹底解説します!
『シャーマンキング』麻倉葉(あさくらよう)のプロフィール
年齢 | 13歳 |
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誕生日 | 1985年5月12日 |
身長 | 160cm |
持霊 | 阿弥陀丸 スピリット・オブ・アース |
声優 | 佐藤ゆうこ(2001年版) 日笠陽子(2021年版) |
麻倉葉は『シャーマンキング』の主人公にして、日本のシャーマン一族の名門である麻倉家の後継者。幼い頃からシャーマンになるための修行をしていることもあり、その実力は折り紙つき。「楽に生きられる世界」を作るために、シャーマンの頂点であるシャーマンキングを目指しています。 ふんばりヶ丘で1人佇む侍の霊・阿弥陀丸を持霊とし、彼の刀である春雨を媒介としてオーバーソウルをおこない、さまざまな敵に立ち向かいます。
ユルくて「ラク」が好きな性格だけど、優しくて強い葉のギャップがいい!
【性格】麻倉葉はユルいだけじゃない!「なんとかなる」の真意とは
非常にユルい性格の麻倉葉は、一見頼り甲斐がないように見えます。面倒臭がりで泥臭いことが苦手な彼の口癖は「なんとかなる」ですが、そこにはどのような真意が込められているのでしょうか。 そのままの意味を受け取ると「頑張っても仕方ない」と言っているように聞こえるかもしれませんが、実は彼がいう「なんとかなる」は決して投げやりなわけではなく、「将来を案じて悩むくらいなら、自分を信じて無理をしない」という深い意味が込められているのでした。
葉の「なんとかなる」には、そんな深い意味が込められていたなんて!
【死亡説】麻倉葉は続編「FLOWERS」で死亡!?その理由とは
死亡巻 | 3巻 |
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『シャーマンキング』の続編である『シャーマンキングFLOWERS』で、麻倉葉は妻のアンナとともに死亡しています。 シャーマンファイト後、葉は家族と世界の無法地帯を旅しながら愛と平和を広め「大地の交渉人」と呼ばれるほどになっていました。しかしその途中、葉たちは中東での銃撃戦に巻き込まれて死亡。アンナの要望で葉王の力を使い息子の花だけは生き返りますが、その後も葉とアンナは死んでしまったままです。 今のところどのような風に殺されたかの詳細は明らかになっていませんが、戦闘機の前に立つ葉が描かれていて葉たちが狙われた可能性は十分あり得ます。
麻倉葉はなぜ死亡しなければならなかったのか
『シャーマンキング』で主人公だった葉が続編であっけなく死亡したことで、衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか。本当に葉が死亡しなければならなかったのかどうかは疑問が残るところではありますが、大きな理由としては「花を主人公にしたかったから」ということが挙げられるでしょう。 葉が生きていると、葉の活躍に期待してしまうのがファンというもの。次代の主人公である花を目立たせるためにあえて葉を死亡させた可能性は、大いにあります。
葉が死んだのは衝撃だったけど、仕方ないっちゃ仕方ないのか……。
【能力】麻倉葉の持霊やオーバーソウルを紹介
持霊:阿弥陀丸(あみだまる)
葉の持ち霊は600年前に亡くなった「鬼人」とよばれた凄腕の侍です。ふんばりヶ丘の墓地にある首塚が梅宮竜之介(通称、木刀の竜)に壊されたため、怒って出てきたところ葉と出会いました。 阿弥陀丸(あみだまる)は600年前、親友の刀鍛冶(かたなかじ)・喪助(もすけ)が打った名刀・春雨をとある城主に献上し城に仕えることになります。しかし城主は春雨の価値を上げるために、阿弥陀丸に喪助の殺害を命じたのです。 阿弥陀丸は喪助に逃げるように言いますが、喪助はせめて最後に最高の刀を彼に渡そうと翌朝待ち合わせをして別れました。しかし城主の手先の者にすでに見張られていて、阿弥陀丸が約束の場所に行くとそこにはものすごい数の侍が……。 その時大勢の侍を切り殺して力尽きた阿弥陀丸は、「錯乱して何百もの侍を切り殺した鬼人」として後世に語り継がれてしまったのです。そして600年後、葉が喪助の霊に体を貸すことで春雨を完成させ、それを阿弥陀丸に渡すことができました。これをキッカケに阿弥陀丸は、葉の持ち霊になると決めたのです。
持霊:スピリット・オブ・アース
葉はパッチ族が持つ最高クラスの霊・五大精霊の1つスピリット・オブ・アースを操る「五人の戦士」の1人に選ばれています。 その昔パッチ族に生まれ変わった葉王にスピリット・オブ・ファイアを奪われて以降、それぞれの属性の精霊は神々に預けられていました。 しかし葉王が復活し彼を倒すために五大精霊の力が必要となり、葉はその1つスピリット・オブ・アースの持ち霊の主に選ばれたのです。 またスピリット・オブ・レインはホロホロ、スピリット・オブ・サンダーは道蓮(タオレン)、スピリット・オブ・ウィンドはチョコラブとそれぞれ葉の仲間たちの持ち霊となっています。
能力:憑依合体(ひょういがったい)
憑依合体はシャーマンの基本的な技で、持ち霊を自分の体に憑りつかせて霊の動きや技を現世にトレースさせます。「ヒトダマモード」にした霊と完璧に心を一致させ、自分の体に入れることで発動。 葉が初期に使っていた技で、墓場を荒らしていた竜を倒した時や初めて道蓮(タオレン)と会った時に使用しました。 また葉は何度も阿弥陀丸と「憑依合体」したため、1人でも彼の剣技を使えるようになっています。
必殺技:無無明亦無(むむみょうやくむ)
「浄の力」を使って繰り出される葉の最大の必殺技・無無明亦無(むむみょうやくむ)。巫力を無効化しながら攻撃するので、相手がどんなに強固な甲縛式オーバーソウルを使用していても関係ありません。 また無効化できるのは霊力と巫力のみなので、ホロホロのような自然の力を操る技には効果がないのも特徴です。 ちなみに「無無明亦無」とは、般若心経の言葉で「迷いなんてものはない、そして迷いがなくなることもない」という悟りとは対極の意味を持つ迷いの言葉でもあります。
どの技も強すぎるけど、やっぱり阿弥陀丸との憑依合体が一番いい!
【名言】麻倉葉の心に刺さる名言4選!
「オイラは無理はしない だから無理じゃない」
巻 | 8巻 |
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全文 | オイラは無理はしない だから無理じゃない |
この名言は、ある戦いの中で麻倉葉が放った名言です。一見屁理屈のようにも聞こえるこの言葉ですが、たった一言に彼らしさが詰まっています。いつだって「楽々」が好きな葉は基本的にはユルく、熱血とは程遠い主人公ですが、元々ユルいスタンスだからこそこの言葉の力強さが引き立ちます。 元々無理をしない性格だからこそ、やりたいと思ったことややろうと思ったことはすべて無理ではないという姿勢は非常にかっこいいですよね。
「今諦めてラクになっちまったら 一生ラクな気持ちでいられなくなるような気がしたんよ」
巻 | 4巻 |
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全文 | あきらめてラクになるくらいなら 死んでラクになった方がマシってだけだ だけど今あきらめてラクになっちまったら 一生ラクな気持ちでいられなくなるような気がしたんよ |
これは普段ユルく、いつも「ラク」になりたいと願っている葉が「ラク」について語っているときに放った名言。この言葉には、「ラク」になるのは簡単だけど、すぐに「ラク」な道を選んでしまったら本当の「ラク」が分からなくなってしまうという真理が詰まっています。 努力して手に入れたものにこそ価値があるということを、改めて考えさせられます。
「それは神頼みじゃなくて、自分に誓いを立てることなんだ。」
巻 | 19巻 |
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全文 | 年の初めに神様の前で願いを言う でもそれは神頼みじゃなくて自分に誓いを立てることなんだ 今年は何をしたいとか今年の自分はこうありたいとか 誰にもしばられず一番ゆらぎやすい自分の心を神様に約束することで 釘をさす |
「恐山ル・ヴォワール」編で、葉がアンナを初詣に誘った時のセリフです。この時、まだ葉とアンナが出会ったばかりで、心が読めることで苦しんでいた彼女は人と接することを避けていたのです。 そんなアンナを気遣いながらも、初詣は揺らぎやすい自分の心に釘をさすことなのだと彼女に話しました。そしてアンナは、自分と向き合ってくれる心優しい葉に惹かれていったのです。
「やったらやり返される。でも大切なのは心だ」
巻 | 20巻 |
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全文 | 法の社会で法を破りし者は法に罰せられ 無法の世界では例えその身に何がおきようと法に守られることは無い やったらやり返される でも大切なのは心だ オイラ達には、その覚悟がある |
葉の仲間であるチョコラブがセイレーンに殺された時のセリフです。チョコラブはギャングとして人と殺してきた過去があり、その復讐として殺されてしまいました。 それに対しやったらやり返されるのは当たり前だけど、その因果応報は誰かが止めなければいけないと言い、ハオに殺されそうになったセイレーンを助けました。どんな相手であっても決して殺さないという葉の優しさが伝わるセリフです。
【真エンディング】完全版の最終決戦!麻倉葉の結末は
最終決戦はアニメと完全版ではまったく別のものになっていて、ここでは“真のエンディング”とも言える完全版の方を紹介します。 葉を含める「五人の戦士」たちは五大精霊を用いて激しい戦いを繰り広げますが、ハオがグレート・スピリッツを持ち霊としたため打つ手がなくなってしまいます。そんな中、アンナがハオの母親と親友・乙破千代(おはちよ)を連れてきました。 すると母親はハオに強烈なビンタを浴びせ「人を憎む事は自身を憎む事。許せば自身も許されるのです」と彼を叱ります。そして「王となるならまずは人を愛さなくては」と母親に諭され、ハオは戦うことをやめてまた500年後に転生することを選びました。 アニメ版では葉と一体化し巨大化した阿弥陀丸に真っ二つにされたハオでしたが、まったく違う最後を迎えています。 さらに葉から「にいちゃん」と言われ、彼の仲間たちも笑顔になっている素敵なハッピーエンドとなりました。
【関係】葉はアンナと結婚した?子どもは?
元々許嫁同士だった、葉とアンナ。作中ではいつ彼らが結婚をしたのかはっきりとした描写はありませんが、恐らくハオとの最終決戦後すぐに結婚をした可能性が高いでしょう。 さらに本作の続編となる『シャーマンキングFLOWERS』の中で、ハオとの最終決戦から7年後の世界で2人の子どもである花の年齢が6歳だったことから、葉は16歳で父親になったことがわかります。2人は結婚後、そして花が生まれた後も、世界をより良くするための旅を続けていたようです。
無事に葉とアンナが結ばれてよかった!相思相愛の許婚って、なんかいい。
【声優】新旧アニメ版で麻倉葉を演じたのは?
旧版では佐藤ゆうこ
2001年に放送されていた旧版で麻倉葉の声を演じたのは、アクセント所属の声優・佐藤ゆうこ。ややハスキーな声質が魅力的な彼女の声には少年らしさもあり、葉の声にピッタリです。 そんな彼女の代表作には、『ブラック・ジャック』の写楽役や『のってけエクスプレッツ』のツバサ役、『アニマル横丁』のイッサ役などがあります。
新版では日笠陽子
2021年に放送された新版で浅倉葉の声を演じていたのは、様々な作品に引っ張りだこの人気声優・日笠陽子。クールで透明感がありながらも芯のある声が、適役だと言われていました。 そんな彼女の代表作には、『戦姫絶唱シンフォギア』のマリア・カデンツァヴナ・イヴ役や『魔法科高校の劣等生 来訪者編』のアンジー・シリウス役などがあります。
新旧どちらのアニメも、葉役の声優はハマり役だと思う!
【曲】麻倉葉のキャラソンにも注目!ファンの中では人気の神曲!
麻倉葉のキャラクターソングは、実は神曲と言われるほどファンから人気が高いのです。ここではそのキャラソンを紹介していきます。 「With Determined Passion」では、ゆったりとした曲調で自然と一体化することが好きな葉の気持ちから、産まれた時から背負っている使命のことまで歌っています。 「SILENT WEAPON」は、少しテンポが上がり旅立つ葉の気持ちを歌っています。アニメの最終決戦で、葉の仲間が力を合わせてハオと戦っている時のBGMにもなっていますね。 「魂魄重ねて」は、最終回のエンディングテーマとして流れた曲です。「離れても心は一緒」という内容の歌詞で、シャーマンファイト後に世界へ旅立つ葉が一緒に戦ってきた仲間に伝えたい言葉のように感じられます。
『シャーマンキング』麻倉葉は大人気の主人公!深い愛と優しさが魅力
ユルくて優しいことで大人気となった麻倉葉は、仲間とともに強くなっていく素敵な人物です。本記事では知れば知るほど魅力的な彼について紹介しました。 しかしそんな葉が『シャーマンキングFLOWERS』で死亡したことが発覚し、ショックを受けた人も多いかもしれません。しかし続編『SHAMAN KING THE SUPER STAR』で持ち霊として現れる可能性もありますね!