2020年4月7日更新

おすすめジャンプ漫画・入門編!連載中から過去の傑作まで【読まずには語れない】

ジャンプ漫画 サムネイル

少年漫画の頂点に立ち続ける「週刊少年ジャンプ」は、多くの人にとって漫画体験の原点でもあります。時代によって作品は入れ替わりながらも、ジャンプはいつも私たちと共にありました。これを読まずにジャンプは語れない、そんなおすすめ作品を紹介します!

目次

今さら人には聞けない!?おすすめジャンプ漫画・入門編【2020年4月版】

「週刊少年ジャンプ」といえば、言わずと知れた日本一有名な漫画雑誌でしょう。長らく発行部数1位をキープし続けている、まさに漫画雑誌界の帝王ともいえる存在です。その人気は圧倒的で、他の競合雑誌の追随を許しません。紙媒体離れが一層進んでいる現在においても、今なお3か月で150万部強を発行しています。 「友情・努力・勝利」という言葉を知っていますか。これは、週刊少年ジャンプの三大原則と呼ばれるもので、多くの作品がこの要素を持っていると言われています。現在はこの原則に必ずしも当てはまらない作品もありますが、依然として本誌を象徴する言葉です。 ジャンプの漫画作品は時代を彩り、人々に多くの影響を与えてきました。誰しもが、必ずどこかでジャンプ作品を通っていることでしょう。今回は、そんなジャンプ誌を引っ張り続けている人気作品を、ジャンル別に紹介していきます。

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【王道バトルもの】

『ONE PIECE』

『ONE PIECE』は、尾田栄一郎による漫画作品。1997年に連載が始まって以来、20年以上もの間、ジャンプのトップランナーであり続けています。知らない人はいないと言っても過言ではないでしょう。 “海賊王”ゴールド・ロジャーが残した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、海賊たちが覇権を争う「大海賊時代」。主人公のモンキー・D・ルフィは、幼い頃から海賊になることに憧れていました。 海に出た彼は多くの仲間と出会い、いつしか彼らは「麦わらの一味」と呼ばれるように。彼らが、友情と絆を深めながら多くの困難を乗り越え、「偉大なる航路(グランドライン)」の果てを目指す物語です。 すでに少年少女には馴染み深い「悪魔の実」や「覇気」といった特殊能力が登場し、バトルシーンは大白熱。そしてなにより、主人公たちの人間ドラマが熱すぎます!

『ドラゴンボール』

『ドラゴンボール』は、鳥山明の漫画作品。先の『ONE PIECE』以前のジャンプをけん引してきた、超人気作品です。その人気は全世界規模で今なお高く、近年では劇場版アニメが公開されるなど、リバイバルブームも来ています。 何でも願い事を1つだけ叶えてくれる、この世に7つしかない「ドラゴンボール」。その1つを持つ孫悟空は、少女ブルマと出会い、残りのドラゴンボールを探す旅に出ました。彼は数々の強敵や仲間と出会い、宇宙中の強者にワクワクしながら、戦いに身を投じていきます。 これぞバトル漫画と言わんばかりの、スピード感あるバトル描写が特徴的。コミカルな部分も多く、テンポよくサクサクと読めてしまいます。次々と現れる強敵たちが仲間となっていくところも、アツい展開です。

『NARUTO-ナルト-』

『NARUTO-ナルト-』は、岸本斉史(きしもとまさし)の漫画作品です。1999年から2014年までの15年間連載され、700話で完結しました。なお、本作の続編ともいうべきスピンオフ作品『BORUTO』が、オリジナルアニメで放送中です。 うずまきナルトは、「木の葉隠れの里」で一番の忍、「火影(ほかげ)」を目指す忍者見習い。問題児でおちこぼれの彼は、仲間たちと共に忍として成長し、やがて秘められた才能が開花していきます。ときに裏切られ、ときに敵対しながらも、里を背負う忍となっていく者たちのストーリー。 彼らが能力を活かす忍術と体術が乱れ飛ぶ戦いは、迫力十分。また、ダメダメな主人公が仲間と共に成長する、という点が近年で最も強調された作品でもあります。

『BLEACH』

『BLEACH』は、久保帯人(くぼたいと)が連載していた漫画作品。先の『NARUTO-ナルト-』と同時期に連載され、共にジャンプ人気をリードしてきました。アニメ化もされており、2020年3月には8年ぶりのアニメ化が決定しています。 霊感の強い高校生、黒崎一護(くろさきいちご)は、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊に襲われることに。彼を助けたのは、ホロウを退治する「死神」の1人、朽木ルキア(くちき-)。彼女の力の一部を得た一護は、生と死のはざまの世界で、彼と仲間たちは壮絶な戦いを繰り広げていきます。 黒色を基調とした「死神」や「刀」などカッコいいアイテムが、少年たちの心を掴みました。普通の人間だった一護がますますパワーアップしていく様子は、往年のジャンプ作品らしいものです。愛染(あいぜん)のような、魅力的な敵キャラクターも特徴でしょう。

『鬼滅の刃』

『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)による漫画作品。長らくジャンプ誌のトップを走り続けてきた『ONE PIECE』に並び、次世代のトップ作品となりつつある作品です。2019年に放送されたアニメは大好評で、ここからさらに爆発的に人気が上がりました。 大正時代、竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、鬼に家族を皆殺しにされてしまいます。唯一生き残るも、鬼と化した妹の禰豆子(ねずこ)を元の人間に戻すため、彼は「鬼殺隊」に入隊。禰豆子や鬼殺隊の仲間たちと、鬼たちとの戦いの渦に飲み込まれていきます。 レトロな世界観のあでやかさと、陰気な血なまぐささのギャップは中毒になること間違いなし。「呼吸法」を使った様々な技は鮮やかで、強さの中に美しさのある作品です。暑苦しくも、妹のためにひたすら努力する炭治郎の「長男らしさ」は、やはりジャンプ作品といえます。

『僕のヒーローアカデミア』

『僕のヒーローアカデミア』、通称「ヒロアカ」は、堀越耕平の漫画作品。先の『鬼滅の刃』と同じく、現在のジャンプを背負って立つヒット作品です。原作ストーリーの進行とともに、定期的にアニメ化がなされています。 舞台は、誰もが超人的な特殊能力「個性」を持つようになった時代。緑谷出久(みどりやいずく)は、個性を生かして悪を討つ「ヒーロー」に憧れる少年でしたが、彼はごくまれに現れる“無個性”でした。 「デク(でくのぼう)」と馬鹿にされるも、諦めきれない彼は偶然、伝説的ヒーロー「オールマイト」と出会います。彼との出会いによって個性を得たデクは、ヒーロー養成高校に入学し、ハードな学園生活が始まるのでした。 様々な個性を持ったヒーローたちは、長所と短所を理解しながら、努力を重ねて少しづつ成長していきます。アメコミ作品の影響を反映させたアメコミ風表現も、斬新で面白いです。

『ジョジョの奇妙な冒険』

『ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦が描く漫画作品。これまで第1部から第7部までが連載され、現在第8部『ジョジョリオン』が連載中です。1986年の連載開始以来、根強い人気を誇っています。 通称やあだ名が「ジョジョ」と呼ばれる者を主人公に、彼らが繰り広げる奇妙な冒険の物語。本作の能力は、第1部から第2部までは「波紋」、第3部以降は「スタンド」を共通して描いています。人物や舞台の設定は各部異なる(繋がりを見せる部分も多々有り)ものの、本作は全て「人間賛歌」がテーマです。 特徴的ながら、圧倒的な画力で描く迫力のスタンド戦は必見。「オラオラ」や「無駄無駄」といった、有名なセリフ回しも特徴的で、本作らしさがあふれています。クセがやや強いですが、ハマる人にはたいへんハマる作品です。

『呪術廻戦』

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)は、芥見下々(あくたみげげ)が連載している漫画作品。2018年に連載が始まってからは人気作品として評判が高く、令和時代の代表作となり得る作品です。放送時期は未定なものの、2020年現在、既にアニメ化が決まっています。 類いまれな身体能力を持つ高校生、虎杖悠仁(いたどりゆうじ)。あるとき、彼の元に伏黒恵(ふしぐろめぐみ)という呪術師が現れ、「宿儺の指」(すくなのゆび)を渡すよう迫られます。別の生徒に預けたと聞いて慌てた伏黒と共に学校へ向かうと、既に大量の呪霊が発生していました。こうして虎杖は、呪術師の戦いへと巻き込まれていきます。 魔法ではなく呪術を使うという、新しい観点に目を付けた異能バトル作品。ダーク・ファンタジー作品としても秀逸で、キャラクターも危うい者たちばかり。世界観設定も細やかで、たいへん作りこまれた作品といえます。

『幽☆遊☆白書』

『幽☆遊☆白書』は、冨樫義博の漫画作品。現在、『HUNTER×HUNTER』を(不定期ながら)連載中の作者の人気を押し上げた作品です。全盛期のジャンプを支えた作品の1つでもあります。 高校生の浦飯幽助(うらめしゆうすけ)は、交通事故で不慮の死を遂げます。しかし、霊界に送られた彼は生き返るための試験を受けることに。いくつかの事件を見事解決した彼は無事に生き返り、人間界で悪事を働く妖怪を取り締まる「霊界探偵」となります。あの世と繋がった幽助たちと、異界の住人たちとの戦いの日々を描いたストーリーです。 異界で開かれる武術大会のようなものにも出るため、バトルを全面に押し出した作品といえます。仲間である蔵馬や飛影(ひえい)のような、中二心をくすぐられるキャラも魅力的です。パワーインフレもそこまできつくないので、楽しく読めます。

『るろうに剣心』

『るろうに剣心』は、和月伸宏(わつきのぶひろ)が連載していた作品。「るろ剣」の愛称で親しまれた本作もまた、最盛期に名を連ねた作品の1つ。アニメの他、実写での劇場映画も公開されるなど、いまだ人気の高い作品です。 明治の世、緋村剣心(ひむらけんしん)は「るろうに」として、諸国を旅していました。彼は神谷活心流師範代の娘、神谷薫と出会います。彼女の道場の問題を解決した剣心は、以後、彼女の道場に間借りすることに。そんな彼は、かつて幕末期に名をはせた、伝説の「人斬り抜刀斎」だったのです。 正統派な剣術系バトル漫画として、達人同士の剣戟(けんげき)が勢いよく描かれています。連載当時は、本作を呼んで剣道を始める人が多かったほどでした。人斬りをやめた剣心の「不殺」を貫く姿勢も、主人公らしさがうかがえます。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』

『家庭教師ヒットマンREBORN!』(かてきょーヒットマンリボーン)は、天野明による漫画作品。2000年代のジャンプの人気作品として知られています。なお、作者はアニメ『PSYCHO-PASS』のキャラクター原案を務めたことでも有名です。 何をやってもダメな、うだつのあがらない中学生・ツナの前に家庭教師がやってきます。しかし、ヒットマンと称して現れたその人物は、どこからどう見ても赤ん坊。リボーンと名乗るその赤ん坊は、彼をイタリアンマフィア、「ボンゴレファミリー」の10代目ボスとするためにやってきました。以降、ボスとなるための特訓の日々が始まります。 「死ぬ気の炎」という能力の銃弾を撃たれることで覚醒し、人間的な成長を見せる物語。と思いきや、ファミリーの抗争がメインとなっていくにつれ、戦闘も激化していきます。能力を進化させて強くなっていく王道展開も見逃せません。

『シャーマンキング』

『シャーマンキング』は、武井宏之の漫画作品。1998年から2004年までの間連載されましたが、いったん打ち切りで終わってしまいました。しかしその後、掲載誌を変えて続編となる作品を連載しています。 墓場で戯れ、霊と交流することができる朝倉葉(あさくらよう)は、シャーマンの1人。500年に一度行われる「シャーマンファイト」に出場するため、東京に来ていました。小山田まん太はそんな彼と出会い、知られざるシャーマンの世界を知るように。彼らは仲間となるシャーマンや霊たちと力を合わせ、「シャーマンファイト」に参加します。 霊を憑依(ひょうい)させて戦う手法は、当時から目新しいファイトスタイルでした。基本的にストーリーの緊張感がゆるく、コミカルな作風ながら、締めるところは締めるメリハリのある作品です。

『トリコ』

『トリコ』は、島袋光年が描く漫画作品。『世紀末リーダー伝たけし!』で人気を博した作者がその後に出した、彼の代表作です。また、フジテレビの日曜9時枠でアニメが放送されてきました。 美食が世界的流行を見せる「グルメ時代」、人々は未知の食材探しに必死でした。若き料理人の小松は、食材の捕獲を「美食屋」であるトリコに依頼。同伴して彼の仕事ぶりを見た小松は感銘を受け、彼とペアを組んで世界中の食材を探しに飛び回ります。食材の独占を企む「美食會」(びしょくかい)の邪魔を退けながら、真の美食を求める者たちの物語です。 バトルとグルメという、異色の要素を掛け合わせた新しいバトル作品。食材ハンターとして猛獣を相手にする設定が、美食屋の身体能力を高めることに成功しています。冒険とストレートなバトルのある、定番作品です。

『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』

『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』は、原作・三条陸と作画。稲田浩司の2人による漫画作品。ストーリーはオリジナルですが、大人気RPG「ドラクエ」シリーズを基にした作品です。20年以上の時を超え、2020年秋に新作アニメの制作が決定しています。 魔王ハドラーの野望が勇者たちによって打ち砕かれ、平和が訪れた世界。ダイは、モンスターたちが住む島で生きていましたが、ある日突然モンスターたちが凶暴化。そこに現れた「勇者の家庭教師」アバンの手で、事態は沈静化します。ダイは戦うことを決め、アバンの指導を受けて、勇者としてハドラーに立ち向かうのでした。 ダイ一行の旅は、仲間との絆や親子の愛といった、人情的な内容でいっぱい。はじめは弱虫だった魔法使いポップの成長などは、思わず胸が熱くなります。異種族との戦いを通じて人間の強さを見せてくれる作品です。

『遊☆戯☆王』

『遊☆戯☆王』は、高橋和希の手によって描かれた漫画作品。1996年の連載開始以来、本作のタイトルは今なお絶大な人気と影響力を有する作品です。1998年及び2000年の本作アニメ化以来、本作をベースにした後続アニメ作品が作られ続けています。 いじめられっ子の武藤遊戯(むとうゆうぎ)は、祖父のゲーム屋に住む高校生。彼は、祖父がエジプトで見つけた「千年パズル」を完成させることに成功します。すると彼の中に、「闇遊戯」と呼ばれる別人格が生まれました。彼は悪事を働く者たちに「闇のゲーム」を仕掛けて制裁する、ダークヒーローとして活躍し始めます。 素手や武器を用いるバトルが主流の中、ゲームで戦うという新しいスタイル。特に、作中のカードゲーム「マジック&ウィザーズ」は、様々なカードモンスターが現れる人気バトルです。遊戯の他にも、城之内といった友人の成長も大きなウェイトを占めています。

『ろくでなしBLUES』

『ろくでなしBLUES』は森田まさのりによる漫画作品。後に同じくジャンプで『ROOKIES』をヒットさせる作者が、その前に連載していた作品です。勢いを増す1990年代ジャンプを下支えしました。 主人公の前田太尊(まえだたいそん)は、そのケンカの強さから「東京四天王」と呼ばれるヤンキー。しかし、威張り散らさない彼は人望も厚く、憎めない性格。ボクシングの世界チャンピオンを目指し、ジムでトレーニングしています。東京各地の強者からケンカをふっかけられながらも、ボクシングでのし上がっていく太尊を描いたストーリーです。 ジャンプ作品としてはあまり見られない、不良たちのケンカをメインに描いた内容。劇画タッチの画力で力強く描かれています。ボクシングというスポーツ作品としての側面もある作品です。

【スポーツ】

『ハイキュー!!』

『ハイキュー!!』は、古舘春一(ふるだてはるいち)が描く漫画作品。2012年に連載が始まり、現在も絶賛連載中の看板作品の1つです。アニメも好評で、アニメ第4期の後半2クール目は、2020年7月からの放送予定となっています。 日向翔陽(ひなたしょうよう)は、「小さな巨人」に憧れ、バレーボールを始めます。小柄ながら驚異的な身体能力とばねを持った彼は、その情熱を諦めきれず、バレーの古豪・烏野高校(からすの)に入学。同じくバレー部に入った天才的なセッター、影山飛雄(かげやまとびお)と出会います。最強のアタッカーとセッターで全国の頂点を目指す、熱きバレー漫画です。 バレーボール経験者でもある作者ならではの、迫力あるプレーのシーンは見事の一言。基本的に現実離れしていないバレーを描いており、心理描写なども細やかです。身近なスポーツを感じることができ、読んでいると自然と拳に力が入ります。

『SLAM DUNK』

『SLAM DUNK』は、井上雄彦(いのうえたけひこ)の漫画作品。その名を知らない者はないと言ってよいほどの、超人気作品です。数々の名作が生まれたジャンプ作品の中でも、特にカリスマ性を持った作品といえます。 湘北(しょうほく)高校に入学した不良、桜木花道は、バスケットボールが大嫌い。彼はその潜在能力を見抜いた赤木晴子に声を掛けられ、彼女に一目惚れ。しかし、彼が誘われた部活はバスケ部でした。はじめは反発しながらも、徐々にバスケと向き合い、才能を開花させていく男の物語です。 バスケットボールの知名度と人気を一気に押し上げた、まさにバスケ漫画の金字塔。圧倒的リアリティーで描くバスケのシーンは、ドラマ性もあり、読み応え十分。登場人物たちが、苦悩しながらも乗り越えて強くなっていく、青春群像劇でもあります。

『アイシールド21』

『アイシールド21』は、原作・稲垣理一郎と作画・村田雄介の両名による漫画作品。後に、原作担当は『Dr.STONE』、作画担当は『ワンパンマン』という人気作を持つことになる2人の共作となっています。2000年代のジャンプを代表するスポーツ漫画です。 小早川瀬那(こばやかわせな)は、気弱な高校生。通っている泥門(でいもん)高校のアメフト部に入部させられた彼は、パシリにされている不良に絡まれ、全速力で逃げ切ります。その足の速さを買ったアメフト部主将、蛭魔(ひるま)は彼を選手登録し、彼はアメフトを体験することに。以降、彼は持ち味を武器に変えて、ライバル強豪校たちと激闘を繰り広げていきます。 あまりなじみのないアメフトというスポーツを広く知らしめた作品です。また、唯一の特長でも最大の武器となれる、役割あるチームスポーツの良さを表現した作品でもあります。

『キャプテン翼』

『キャプテン翼』は高橋陽一が連載していた漫画作品。国内外を問わず、多くのサッカープレーヤーに影響を与えてきた、超人気作品です。最初のシリーズは1980年代に連載されたものですが、以降も定期的に続編を描き続けています。 「ボールは友達」が信条のサッカー大好き少年、大空翼は南葛(なんかつ)小へ転入。そこで天才ゴールキーパー若林源三(わかばやしげんぞう)と出会い、実力を認め合いました。2人は南葛中で一緒になり、仲間たちと共に全国制覇を目指します。全国の強豪たちが率いるチームと戦いながら、サッカーをする喜びを描いた作品です。 プロのなかったサッカーに早くから注目してきた、サッカー漫画のパイオニア的存在。人間離れした技もたくさん出てきますが、圧倒的な迫力があり、多くの人の心を引きつけてきました。好きなものに情熱を燃やし続けるひたむきさも描かれています。

『黒子のバスケ』

『黒子のバスケ』は、藤巻忠俊の漫画作品。2000年代のバスケ人気を引っ張ってきた作品でもあります。アニメは、2012年から第3期にわたり放送されてきました。 全中3連覇を成し遂げた帝光中学校は史上最強とも言われ、レギュラー5人の通称は「キセキの世代」。一方、その5人が一目置きながら試合出場記録もない、幻の選手がいるという噂もありました。創部2年目の誠凛高校バスケ部に入部した黒子テツヤは、その薄い存在感を生かして他を圧倒。彼こそが、「キセキの世代」が評価していた「幻の6人目」だったのです。 本作もバトル漫画さながらの「技」であふれていますが、ルール無用のバスケではありません。キャラクターもイケメン然としており、そこまで暑苦しさを感じさせないものとなっています。

『テニスの王子様』

『テニスの王子様』は、許斐剛(このみたけし)による連載漫画作品で、通称「テニプリ」。中学生に入ってからのテニス部入部者を増やす一因となった作品です。なお、本作終了後もシリーズ続編である『新テニスの王子様』が連載されています。 天才テニス少年の越前リョーマは、名門「青春学園中等部」に入学し、テニス部に入部。1年生ながら上級生にも引けを取らないリョーマは、レギュラーのジャージを勝ち取ります。全国大会予選へと出場することになった青学テニス部は、ライバル校たちと次々対戦。全国の猛者たちと戦いながら、進化していく少年たちの姿を描いています。 「テニヌ」と呼ばれるように、本作は常人では不可能なトンデモ技のオンパレード。見開き2ページをまるまる1つの大ゴマで描きこむなど、面白い演出も見られます。スポーツにプラスして面白作品として見ると一層面白さが分かる、まれな作品です。

【ダーク編】

『チェンソーマン』

『チェンソーマン』は藤本タツキが連載している漫画作品。2019年の第5回「次にくるマンガ大賞」でのコミックス部門第2位をはじめ、受賞歴有りの作品です。連載開始は2019年に入ってからの新しい作品で、これからのジャンプを背負う作品の1つ。 デンジは、「チェンソーの悪魔」ポチタと共に、悪魔を駆除する「デビルハンター」として生きていました。あるとき、ヤクザにだまされた2人は、「ゾンビの悪魔」によって殺されてしまいます。ポチタは瀕死のデンジの身体を修復するため、彼の心臓となることに。よみがえった彼は、「チェンソーの悪魔」へと変身する力を身につけていました。 新時代のダークヒーロー作品として、全く新しい主人公像が描かれています。目標に向かうわけでもなく、戦いが生きがいといったような部分もありません。貧しいからただ生きるという、実に淡々とした点が面白い作品です。

『約束のネバーランド』

『約束のネバーランド』は、原作・白井カイウと作画・出水ぽすかの両名の漫画作品。2016年からジャンプしで連載されている人気作で、これまた現在のジャンプを引っ張る存在の1つ。アニメは2019年1月第1期が放送され、2020年10月より第2期が放送されます。 幼い頃から「ハウス」で育ってきた子供たちは、そこで12歳になるまで特車な教育を受けてきました。あるとき、ハウスを離れるコニーが忘れた人形を渡そうとしたエマとノーマン。しかし、コニーは「鬼」のための食肉として出荷されていきました。この光景を目撃した2人は、他の仲間たちと共に「ハウス」からの脱走を計画していきます。 重厚なサスペンスホラー作品である本作は、読み応え十分。全体的にただよう緊張感によって、ページをめくる手が止まりません。今後どんな真実が明かされていくのか、これからの展開に要注目です。

『DEATH NOTE』

『DEATH NOTE』(デスノート)は、原作・大場つぐみと作画・小畑健(おばたたけし)が描いた漫画作品。後にヒットした『バクマン。』を手掛けた両者の前作となります。これまで、アニメや実写映画など、様々なメディアミックス展開がなされてきました。 優秀な高校生で警察官の父を持つ夜神月(やがみらいと)は、書きこんだ名前の者を必ず殺すことができる「デスノート」を拾います。ノートの力を知った月は、法では裁けない殺人犯を次々と殺し、新世界を作ろうと考え始めました。大量殺人を行う月=キラを捕まえるべく、警察は名探偵Lを呼びます。こうして、キラとLの頭脳戦が始まるのでした。 バトルに頼らない、心理戦や裏の読み合いといった頭脳戦が中心。ハラハラさせられる展開の連続に、行きつく暇もありません。人間の狂気や正義について考えさせられる、社会派作品でもあります。

『地獄先生ぬ~べ~』

『地獄先生ぬ~べ~』は、原作・真倉翔(まくらしょう)と作画・岡野剛(おかのたけし)の漫画作品。1990年代のジャンプを支えた人気作品の1つ。かつてアニメが放送されていたほか、2014年にはテレビドラマ化もしています。 「ぬ~べ~」の愛称で親しまれる小学校教師、鵺野鳴介(ぬえのめいすけ)。彼の左手は、鬼の力を封じ込めた「鬼の手」となっており、いつも手袋をして隠しています。そして彼は、「鬼の手」を使って霊や妖怪に関するトラブルを解決する霊能力者でもありました。クラスの子供たちを守るため、悪霊たちと戦っていきます。 幽霊や妖怪を前面に押し出した暗い作風と思いきや、ぬ~べ~のキャラもあり、気持ちよく読めます。基本的に1話完結構成であるため、テンポも軽快。「友情・努力・勝利」以外の要素も存分に盛り込まれた、ハイブリッドな作品です。

『暗殺教室』

『暗殺教室』は、松井優征(まついゆうせい)が描いていた漫画作品。作者はかつて、同じジャンプの誌面で、『魔人探偵脳嚙(のうがみ)ネウロ』を手掛けてきました。本作は、そんな作者の名を一気に知らしめた作品です。 椚ヶ丘(くぬぎがおか)中学校3年E組は、落ちこぼれや素行不良ばかりの問題児クラス。そこに、黄色くてタコのような体をした生き物がやってきます。この生き物は、来年の3月までに自分を殺せるものが現れなければ地球を破壊すると宣言。こうしてE組の担任を務めることになった“殺せんせー”と、彼を殺そうとする生徒たちの、奇妙な学校生活が始まりました。 本来ならば「正義」の側にいる生徒たちが、「先生を殺す」という特殊な状況に置かれたブラックコメディ作品です。単純ではない人間関係を丁寧に描いており、反面教師的なメタファーを含んだ作品でもあります。

【ドラマチック編】

『バクマン。』

『バクマン。』は、原作・大場つぐみと作画・小畑健(おばたたけし)タッグが、『DEATH NOTE』の後に発表した作品です。こちらもアニメ化されており、2010年から第3期にわたって制作されました。 高い画力を持つ真城最高(サイコー)と豊かな発想を持つ高木秋人(シュージン)。2人はコンビを組んで、共同ペンネーム「亜城木夢叶」(あしろぎむと)としてプロの漫画家になることを決意します。その才能を認められた2人は、憧れの「週刊少年ジャック」で連載デビュー。以降、ジャックの作家たちとしのぎを削りながら、2人は面白い作品を追求していきます。 本作は、漫画編集部や漫画家の実情をはっきりと描いた、変化球の作品です。ただ、普段知ることない世界を見ることができ、非常に面白い内容となっています。

『Dr.STONE』

『Dr.STONE』は、原作・稲垣理一郎と作画・Boichi(ぼういち)の2人による漫画作品。『アイシールド21』で原作を手掛けた作者の最新作となります。2019年の7月からアニメ第1期が放送されており、第2期の制作も決定しました。 高校生の大木大樹(おおきたいじゅ)は、前から好きだった小川杠(おがわゆずりは)に思い切って告白しようとします。しかしそのとき、謎の光が辺りを包み、治十条の全人類が石化してしまいました。目が覚めた大樹は、先に石化が解けた幼なじみの石神千空(いしがみせんくう)と再会。だが、彼は千空から、今はあれから3700年後の世界だと告げられます。 科学の知識を活かして、ゼロから文明を作り上げるという、スペクタクルなストーリー。試行錯誤し、少しずつ前に進んでいく千空たちの姿は、人類の進化そのものです。科学的ながら、ファンタジーの要素も兼ね備えた作品といえます。

『アクタージュ』

『アクタージュ』は、原作・マツキタツヤと作画・宇佐崎しろの両名が手掛ける漫画作品。連載開始は2018年とまだ新しく、新世代のジャンプ作品といえます。「次にくるマンガ大賞」などにおける評価も高く、それゆえに期待値の高い作品です。 夜凪景(よなぎけい)は、整った容姿と抜群の運動能力を持つものの、一風変わった性格のせいか孤立気味の高校生。両親がいない中で弟と妹を養う必要から、彼女は芸能事務所のオーディションに参加。結果は不合格でしたが、彼女の演技が審査員を務めた映画監督、黒山墨字(くろやますみじ)の目に留まります。彼の「スタジオ大黒天」に所属することとなった景は、女優としての一歩を踏み出したのでした。 才能はあるものの、まだまだ粗削りで感情を上手く出せない女優の卵の物語。役者の役作りなど、演技表現に深く切り込んでおり、なかなか触れられないテクニカルな部分が見られる作品です。

『ヒカルの碁』

『ヒカルの碁』は、原作・ほったゆみと作画・小畑健による漫画作品。小畑健は、本記事3作品目の登場となります。2000年代初頭に連載されており、当時の人気作品の1つです。 進藤ヒカルはあるとき、物置から祖父の使っていた碁盤を見つけます。彼は、盤面の血痕が付いた部分を触ったとたん、藤原佐為(ふじわらのさい)の霊が取りついてしまいました。佐為との出会いによって、ヒカルは囲碁に興味を持つようになります。はじめは佐為のための“代打ち”でしたが、彼はやがて囲碁の才能を発揮するようになるのでした。 一見地味な囲碁の世界を、子どもが読んでも楽しさが分かるほどに鮮やかに描いています。ヒカルとライバルであるアキラとの関係も、ジャンプらしいもの。最初は本当に子どもだったヒカルが、落ち着いた棋士へと成長する姿にも注目です。

【恋愛・ラブコメ】

『いちご100%』

『いちご100%』は、河下水希(かわしたみずき)が連載していた漫画作品。ジャンプのラブコメ漫画作品において連載期間が長く、2000年代を代表する作品です。アニメ化もされており、2005年に放送されています。 ごく平凡で冴えない中学生、真中淳平。彼が放課後の校舎の屋上にやって来ると、突然頭上から女の子が飛び降りてきます。着地に失敗した彼女は慌ててその場から立ち去りますが、彼には彼女の「いちごパンツ」が強烈に焼き付いていました。彼女の正体が分からない淳平は、はいていたのは学校一の美少女だろうと勘違いし、そのまま告白してしまいます。 ラブコメ王道の、ストレートな三角関係で進むストーリー展開。勘違いやわだかまりをはっきりさせたいのにできない、登場人物たちの繊細な心模様が描かれています。正反対のヒロインを登場させる心憎い演出も素敵です。

『ぼくたちは勉強ができない』

『ぼくたちは勉強ができない』は、筒井大志(つついたいし)の漫画作品。2017年から現在に至るまで連載中の、現在進行形の作品です。アニメは、2019年に2期構成で制作されました。 唯我成幸(ゆいがなりゆき)は、文系科目では古橋文乃(ふるはしふみの)に、理系科目では緒方理珠(おがたりず)に一歩及ばぬ成績。進学費用全額負担枠を希望する彼に学園側が出した条件は、「文乃と理珠を希望の大学に合格させること」でした。 しかし文乃は理系学部、理珠は文系学部の進路希望で、2人ともそちらの成績はてんでダメ。はたして、成幸は教育係として、2人を合格させることができるのでしょうか。 受験勉強を題材とする斬新な恋愛ものの作品。勉強を通じて主人公の優しさに惹かれていくヒロインたち、しかし控えるは受験、そしてやがて卒業――。そのじれったさがなんとも甘酸っぱい作品です。

『I''s』(アイズ)

『I''s』(アイズ)は、桂正和によって連載されていた漫画作品。これまでもジャンプで恋愛ものを描いてきた作者を代表する作品の1つです。コミック発行部数約1000万部を誇る、ラブコメ枠を支えてきた1作といえます。 恋愛に奥手な瀬戸一貴(せといちたか)は、高校1年の頃から葦月伊織(よしづきいおり)のことを想っていました。そうしてやきもきしている彼の元に様々なヒロインたちが現れ、彼の心は揺さぶられます。しかし、伊織への想いを貫きたい一貴は、彼女に告白しようと決心。一貴と伊織を中心とした、何人もの「I」(あい)が織りなす恋愛模様です。 この作品は、一貫して主人公の一貴の視点で物語が進んでいくのが特徴的。ヒロインたちの心情は吹き出しで語られることもないため、読者が彼の気持ちをより分かるようになっています。よくあるハーレムものとは一線を画した作品といえるでしょう。

『ゆらぎ荘の幽奈さん』

『ゆらぎ荘の幽奈さん』は、ミウラタダヒロが描く漫画作品。2020年現在連載されているラブコメ・恋愛作品の中では、最も早くから連載しています。なお、作者が作画を担当した前作は「ラブコメ三国志時代」の一角、『恋染紅葉』(こいそめもみじ)です。 冬空コガラシは、除霊の仕事で肩代わりした借金を返す、高校生兼霊能力者。長い野宿生活から脱したい彼は、家賃無料の永住権有りアパートに住むことに。永住権獲得の条件は、その部屋に棲みついた霊を条例出来たらというもの。コガラシは早速除霊を始めますが、出てきた地縛霊は、なんと年頃の女の子の霊でした。 数あるラブコメ作品の中でも、本作はややお色気多めの作品です。ちょっとエッチなドタバタコメディ作品ということで、メイン読者層に一番突き刺さる内容となっています。また、バトルアクションものとしても楽しめる作品です。

『To Loveる-とらぶる-』

『To Loveる-とらぶる-』は、原作・長谷見沙貴(はせみさき)と作画・矢吹健太朗による漫画作品。ジャンプで複数作品の連載経験を持つ作者(作画担当)の代表作といえます。本作の続編ともいえるスピンオフ作品『To Loveる-とらぶる-ダークネス』も好評です。 高校生の結城梨斗(リト)は、同級生の西連寺春菜(さいれんじはるな)に恋をしていました。そんなとき、突然彼の家にデビルーク星の王女、ララが現れます。彼女は星を抜け出し、遠くこの地へとやってきたのです。こうしてララが居ついたのをきっかけに、リトの周りには様々なハーレムとトラブルが頻発するようになっていったのでした。 本作は、ジャンプのラブコメ枠作品の中で、ハーレムもののはしりと言える作品です。タイトルの通り、毎度トラブルに巻き込まれてはお色気シーンが入り込むパターンは、ジャンプにおいては本作で確立されています。

『ニセコイ』

『ニセコイ』は、古味直志(こみなおし)が連載していた漫画作品。2010年代に見られた「ラブコメ三国志時代」を唯一生き延びた人気作品です。また、ジャンプの恋愛・ラブコメ作品の中で最も連載期間の長かった作品でもあります。 10年前に名前も知らぬ少女と結婚の約束をした一条楽は、高校生でヤクザの息子。彼の家である「集英組」は、新興のマフィア「ビーハイブ」と抗争寸前の状態でした。穏便に手打ちにしたい組長とボスは、互いの息子と娘を形上付き合わせることで合意します。こうして、楽とボスの娘である桐崎千棘(きりさきちとげ)との“ニセコイ”が始まるのでした。 楽と千棘の関係を軸に、複数のヒロインたちがアプローチしていく正統派作品。当然ながらドロドロの愛憎劇ではないため、華やかで可愛らしい作品となっています。主人公がヒロインたちの気持ちに鈍感すぎますが、これはラブコメ特有のものなので、ご愛嬌でしょう。

【ギャグ】

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称「こち亀」は、秋本治による漫画作品。ジャンプ作品の中でも屈指の長期連載作品で、単行本はなんと200巻まで出ており、ギネス世界記録に認定されています。国民的人気作品の1つといえるでしょう。 亀有公園前派出所に勤務する両津勘吉巡査長(両さん)は、警察官とは思えぬ不真面目警官。金儲けが何よりも好きで、悪知恵が働くため、毎度手を出しては部長の大目玉を食らっています。その一方で義理人情に厚く、多くの信頼を集める人物です。そんな両さんと仲間たちが引き起こす、ハチャメチャな大騒動の物語。 1話完結で、毎回とんでもないスケールのひと騒動を巻き起こす両さんに、抱腹絶倒間違いなし。周りのキャラもなかなか規格外で、「やりすぎ」という言葉がよく似合う作品です。

『銀魂』

『銀魂』は、空知英秋(そらちひであき)の漫画作品。2000年以降のギャグ・コメディ作品を代表する作品の1つです。アニメも長期に渡って放送されており、漫画連載とほぼ同じ時期に放送されてきました。 「天人(あまんと)」と呼ばれる宇宙人の襲来を受けて20年。剣術道場の息子である志村新八は、いまだ侍の魂を持つ男、坂田銀時と出会います。彼に心打たれた新八は、彼が営む「万事屋(よろずや)」で働くことに。2人に怪力の少女神楽(かぐら)を合わせた3人組のドタバタな日々が始まります。 本作は、メタ的な笑いをネタにすることが非常に多い作品です。漫画や映画、アーティストなどをいじってパロディ化することも多々。基本はこうしたネタを存分に盛り込んだギャグ作品ですが、一方で銀時たちの背景に触れるシリアスパートも見逃せません。

『ピューと吹く!ジャガー』

『ピューと吹く!ジャガー』は、うすた京介が描く漫画作品。「すごいよ!!マサルさん」で一躍有名となった作者がその後手掛けた作品です。これまでの作品の中で、最長の連載期間と850万部というコミック累計発行部数を記録しています。 酒留清彦(ピヨ彦)は、大学と就職を蹴ってギタリストを目指す青年。色々なオーディションを受ける中で、彼は謎の笛吹き男ジャガージュン市(ジャガー)と出会います。出会って以来、何かとジャガーに付け回されるピヨ彦は、スター養成学校へ入学。そこで彼を待ち受けていたのは、なぜか入学していたジャガーでした。 本作の序盤は、ジャガーとピヨ彦を中心に、シュールなギャグが展開されていきます。だが、徐々に登場人物の「痛い部分」をえぐり出して笑いに変える手法へと転換。作者特有のシュール路線から一転した意欲作となっています。

『ボボボーボ・ボーボボ』

『ボボボーボ・ボーボボ』は、澤井啓夫(さわいよしお)による漫画作品。2001年から2007年もの間、2000年代ジャンプを代表するギャグ作品として知られています。アニメ化は早く、2003年に放送が始まりました。 300X年、地球は「マルハーゲ帝国」の支配下に置かれていました。皇帝はその力を誇示するため、各地に「毛刈り隊」を派遣して人々をハゲにしようとします。人々の髪の毛の自由と平和を守るため、「鼻毛神拳」を使うボボボーボ・ボーボボが登場。彼は自らの鼻毛神拳で、マルハーゲ帝国を打ち破ることができるのでしょうか。 不条理なギャグが盛りだくさんな本作ですが、一番の特徴は、どこまでがボケか分からない点。敵味方関係なくキャラがボケ倒すため、収拾がつかないほどになってしまうのです。ラストにオチがないため、熱心な読者すら混乱してしまうほどの本作は、かなり攻め込んだ作品といえます。

『斉木楠雄のΨ難』

『斉木楠雄のΨ難』(さいきくすおのさいなん)は、麻生周一が描いてきた漫画作品。7回もの不定期読み切り掲載が行われた後、2012年から正式に連載が始まりました。アニメも第3期まで放送されています。 高校生、斉木楠雄は超能力者。とてつもない能力の持ち主である彼は、その力が他人にばれないよう、目立つことを避けながら生きてきました。しかし、高校生活で人助けをするうちに、彼の周りにはいつしか大勢の(めんどくさい)友人がいるように。個性あふれるクラスメイトたちに心の中で的確にツッコミを入れながら、彼の一日は賑やかなものへとなっていきます。 本作は、分かりやすいボケの応酬に斉木がツッコんでいくことで笑いが生まれていきます。主人公ではなく、周囲のキャラたちが笑わせに掛かるという、新しいスタイルです。ボケに対して的確なツッコミが入ることから、洗練されたギャグが楽しめます。

『SKET DANCE』

『SKET DANCE』は、篠原健太の漫画作品。2007年に漫画連載が始まり、2011年にアニメが放送されてきました。なお、作者は後に描いた『彼方のアストラ』で、2019年の第12回マンガ大賞を受賞しています。 学園生活支援部、通称「スケット団」は、生徒たちの悩みを解決するなど、人助けを行う部活。所属しているのは、ボッスン・ヒメコ・スイッチの3人。3人は今日も、生徒からのヘンテコな依頼を受けて、なんとかかんとか解決していきます。基本はグダグダだが、やるときはやる「スケット団」の活躍を描いた作品です。 3人が依頼を受けることで発生する様々なイベントが、面白おかしく描かれています。ときに笑いあり、ときに感動ありと、バラエティ要素が盛りだくさんの作品です。適度な緊張感のなさもまた、本作の魅力でしょう。

ジャンプ漫画はまだまだ名作だらけ!

今回は“これだけは読んでおきたい”ジャンプ漫画を紹介しました。王道のバトルものから、スポーツ、恋愛とジャンルの幅はあれど、これらの人気作品はいつ読んでも色褪せない名作ばかり。 しかし、今回紹介した以外にもたくさんの名作が存在しています。ぜひここから、ジャンプ漫画の道を極めてみてください!