原作漫画『ミステリと言う勿れ』を全話ネタバレ解説!ライカと整の関が泣ける……
タップできる目次
- 【ネタバレなし】漫画『ミステリと言う勿れ』のあらすじ
- 【1巻】①バスジャック事件ネタバレあらすじ
- 【2巻】②京都からの手紙ネタバレあらすじ
- 【2巻〜4巻】③遺産相続の争いネタバレあらすじ ※映画化エピソード
- 【5巻】④天使と放火事件ネタバレあらすじ
- 【6巻】⑤焼肉屋と看板娘ネタバレあらすじ
- 【7巻】⑥嵐のアイビーハウスネタバレあらすじ
- 【8巻〜9巻】⑦入れ替わった双子の謎ネタバレあらすじ
- 【9〜10巻】⑧鍵山事件と誘拐ネタバレあらすじ
- 【12〜13巻】⑨幕開けof富山連続殺人事件ネタバレあらすじ
- 【14巻】⑩トンネル事故ネタバレあらすじ
- 【番外編】幕の内~なんでもない日~
- 【14巻】⑪ライカと整ネタバレあらすじ
- 『ミステリと言う勿れ』の個性豊かな登場人物を紹介
- 【見どころ】ミステリだけどミステリではない?魅力を紹介
- ドラマ『ミステリと言う勿れ』の最終回はどうなった?何巻まで描かれたの?
- 漫画『ミステリと言う勿れ』を今すぐ無料で読む方法の調査結果!
- 『ミステリと言う勿れ』を違法サイトで読むのは絶対にやめよう!
- あらすじを読んでも面白い!漫画『ミステリと言う勿れ』の今後に注目
【ネタバレなし】漫画『ミステリと言う勿れ』のあらすじ
『ミステリと言う勿れ』は主人公・久能整(くのうととのう)が事件の謎を解いていくミステリー漫画です。最初の事件では彼自身が殺人の容疑をかけられ、事情聴取を受けることに。 彼は取り調べを受けるなかで刑事とさまざまな話をします。一見すると事件解決にはまったく関係ないように思える世間話や愚痴を聞きながら、整は刑事たちの悩みの本質を見抜きアドバイスをしていくのでした。 次々と証拠が出てきて整の立場は悪くなっていきますが、それでも整は「おしゃべり」をやめません。それどころか取調室にいながら、次々と推理を立てて事件を解決に導いていきます。 見事な記憶力と観察力で自身への疑いを晴らし真犯人を見つけた整は、それ以降も事件に巻き込まれていくことになるのでした。
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【1巻】①バスジャック事件ネタバレあらすじ
あらすじ
どうしても行きたかった印象派展に向かう途中、整が乗ったバスがジャックされてしまいます。 犯人の犬童オトヤは、なぜか乗客たちに自分の欠点や人を殺した経験があるかどうかを答えさせていくのでした。整は相変わらずの緊張感のない会話でオトヤを激昂させてしまいます。 オトヤを取り押さえたのは坂本という男でしたが、実は彼も犯人の一味で犬童我路(ガロ)という男でした。人質はそのまま犬童家の屋敷に招待され、一夜を明かすことに。 屋敷で人質たちは引き続き思考パターンを試されるような質問をされていきます。
ネタバレ
整がなんとか知人の池本巡査に連絡を取ると、最近起きている連続生き埋め殺人事件の最初の被害者が犬堂愛珠(あんじゅ)という人物で、犯人の関係者であると判明。 さらに整は鋭い観察眼を活かし人質の熊田という男が本物のガロ、ガロと名乗った人物がハヤで犯人は3人グループだったことを言い当てます。 愛珠はガロの姉で、バスジャックは連続殺人事件の犯人を探すため計画されたものでした。整はきれい好きで、なんでも見えないところに片付ける運転手・煙草森(たばこもり)が犯人だと推理。煙草森には人を殺したという意識はなく、ただ“片付けた”つもりでした。 煙草森は連行され、犬童たちは不起訴になります。ところが煙草森は移送中に誘拐され死体となって見つかり、ガロたちは行方をくらましたのでした。
【2巻】②京都からの手紙ネタバレあらすじ
あらすじ
原作 | 2巻3話 |
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新幹線で広島に向かう整は、隣の席の女性・紘子(ひろこ)が読んでいる手紙に仕込まれた暗号に興味を持ちます。イラストに隠された暗号を解読すると、そこには「京都には来るな」というメッセージが。その手紙は彼女の育ての親が隠し持っていた実父からの手紙でした。 紘子を返すよう促す実父の手紙には、暗号で「信じるな」「暴れてる」「逃げて」といった警告とも取れる文が添えられています。
ネタバレ
整は暗号の文面から彼女の実母と育ての母は親しい仲で、実父の暴力から紘子を救おうとしていたことを推測するのでした。 さらに整は紘子の後ろに座っている女性が育ての親だと言い当てます。育ての親のサキが語るには、実父はすでに死んでいて、実母は心が病んでいるということでした。実母は実父として本文を書き、自分で暗号イラストも書き、娘を守っていると思い込んでいるというのです。 手紙の謎が解け晴れやかな様子で降車する紘子ですが、整はサキを呼び止めます。紘子が「ひろこ幸せで」と解読した暗号の正しい読み方は「ふたりでころした」でした。 整は2人の母で実父を殺したのではないかと尋ねますが、サキは紘子が「幸せで」と読んだならそれが正しいのだと言い、新幹線を降りていきます。 整は自分の育ての親に思いを馳せながら、広島まで眠ることにするのでした。
【2巻〜4巻】③遺産相続の争いネタバレあらすじ ※映画化エピソード
あらすじ
広島で出会った1人の女性・狩集汐路(かりあつまりしおじ)に声をかけられた整は、狩集家の遺産相続争いに巻き込まれてしまいます。 汐路の配偶者として参加した彼は、「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべきところへ過不足無くせよ」という遺言に頭を悩ませていました。 条件を達成した1人が遺産をすべて相続できるとあり、それぞれの蔵とにらめっこをする相続人候補の4人。自身の蔵にある日本人形の意味を解読しようとする汐路はある日の朝、植木鉢の落下により命の危険に晒されます。 前回の遺産相続でも4人の候補者が亡くなっていた事実から、候補者達は殺し合いになると悟るのでした。
ネタバレ
その後も何者かの策略によりさまざまな事件が起きるなか、整は夜に細工をしている人物を発見します。その正体は、彼に協力を要請した汐路でした。彼女は前候補者であった父の死の原因を「呪い」とするため、今回も死人がでるよう自作自演していたのです。 居眠りによって事故を起こした父の娘である彼女を責めた他3人は、事実を知り謝罪をします。事件は解決かに見えましたが、整は死者の共通点から“遺産相続目的以外の”殺人の可能性を疑っていました。 その日の夜、狩集家の弁護人の孫である朝晴が、放火を企んでいます。実は家に支える弁護人と税理士が、代々「鬼の末裔」として「天然パーマ」の血を引き継ぐ人物を殺していたのが、この事件の元凶でした。 整の推理によって元凶の正体を知った候補者の4人は、蔵の中身を本来の持ち主のもとへ返します。
【5巻】④天使と放火事件ネタバレあらすじ
あらすじ
ある事故で検査入院をすることになった整は、病院で美しい女性ライカと出会います。彼女は最近の放火事件の話を持ち出し、病院の壁にも放火された家と同じ「王冠の落書き」があると話しました。 事情を池本刑事に話した整は、「家の壁に王冠の落書きを書くと、『炎の天使』が子供を虐待する親を殺しにくる」という都市伝説が流行っていると聞きます。また青砥刑事は、元放火犯の井原香音人(いはらかねと)を疑っている様子。 そんななか整は、カエル顔の男と出会います。猫を連れた男に整が火災現場にいたと聞いた彼は、「警察関係者か?」と呟くのでした。
ネタバレ
自分をカエルと呼べと話す男は、整が事件についてなにも知らないと言っても信じません。赤い物体を見ると苦しくなってしまうカエルに、猫を連れた男は整も消すよう命令するのでした。 ライカとプレゼント交換した整は、カエルに襲われます。奥には病院に王冠の落書きを書いた少女の両親が。ともに燃やそうとするカエルですが、整がライカから貰った赤いオーナメントを見て苦しみはじめました。 危機を脱した整は、カエルとともにもう1人の男のもとへ。炎の天使事件の主犯と思われる男・井原香音人を敬愛するカエルに、「あなたは香音人さんに天使をやめてほしくなかったから殺害したんですか?」と話す彼。 その瞬間、香音人は消えて冷蔵庫には彼と猫の死体が。実は助けた子どもの意見を聞いた香音人は、天使を辞めようとしていました。それを聞き受け入れられなかったカエルは、香音人を殺し虚像の彼とともに炎の天使を続けていたのです。
【6巻】⑤焼肉屋と看板娘ネタバレあらすじ
あらすじ
原作 | 6巻9話 |
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初詣にやってきたライカと整は、デートを楽しんでいました。突如ライカが焼肉が食べたいと言いだし、2人は近くにあった焼肉屋に入ります。 店内には店主と思われる大柄の男と女性店員がいました。笑顔で接客をする女性店員ですが、水を持ってくる手が震えています。店員は整達に、5円玉と10円玉が落ちていたと手渡そうとしました。しかし身に覚えがない整は、自分のモノではないと話します。 おすすめとして、「タン塩」「酢モツ」「ケジャン」「テールスープ」を挙げる店員。店主も焼肉以外のメニューばかり挙げる彼女に、不服な様子です。とりあえず盛り合わせを頼んだ整は、あることに気付きます。 彼が店員から受け取ったメニューには、「酢モツ」などなかったのです。
ネタバレ
食事を終え店を出た2人を見送ると、店主は「鍵を閉めて客を入れるな」と店員に命令します。しかし整が忘れ物をしたと、店に戻ってきました。その後ろには、多くの男性客が。次の瞬間、男性客が突如店主と思われる男を逮捕します。 実はこの大柄の男、店主ではなく連続強盗殺人犯でした。犯行に及んでいる最中に整が来店し、店主のフリをしていたのです。女性店員は5円と10円で「強盗」、おすすめメニューの頭文字をとって「たすけて」と整達に伝えていました。 見事メッセージを受け取った彼らは、救出に成功したのでした。
【7巻】⑥嵐のアイビーハウスネタバレあらすじ
あらすじ
整は大学の准教授・天達(あまたつ)にバイトに誘われ、謎解きミステリー会の手伝いに行くことになります。 アイビーハウスと呼ばれるその屋敷には主のアイビーこと蔦、整と以前同じゼミだった相良(さがら)レン、橘高(きつたか)、ネットで知り合ったというパンとデラがやってきました。 さっそく謎解きが始まります。女性の転落死に関する設問で、整は持ち前の推理力を活かし正解を回答。この問題自体は作り話だと言いますが、実際にこの家では天達の恋人・喜和(きわ)が5年前にストーカーに殺されて死ぬという事件が起きていました。 しかし捜査も終了しており天達はもう吹っ切れたと語ります。
ネタバレ
謎解きも終わり何気ない時間が過ぎていきますが、整はずっと違和感を感じていました。夕飯時に出されたワインに毒が入っていると指摘した整は、橘高がここへやってきてから何度も嘘をついていることを指摘。 さらに橘高が自分の痕跡を残さないように行動しており、ほかの6人を無理心中として皆殺しにしようと計画していると言います。 橘高は喜和のストーカーに誤って居場所を教えてしまったことや親の介護のストレスから、最近起きているストーカー殺人に関与していたのです。 橘高は、実は刑事で潜入捜査をしていたデラとパンに連行されていきます。整はせっかく作ったカレーが押収されてしまい残念そうにするのでした。
【8巻〜9巻】⑦入れ替わった双子の謎ネタバレあらすじ
あらすじ
汐路を介した依頼で、入れ替わり続ける双子・有紀子と実都子の判別をすることになった整。本人の意思を尊重すべきと話す彼ですが、関係者の瓜生はどうしても今すぐに判別したい様子です。そこで整は彼女たちの家庭教師となり、コミュケーションを取ります。 2人との関わりによって、整は見分けがつくようになっていました。そして鋭い洞察力によって、彼女達が双子ではなく三つ子であること、危険から身を守るために入れ替わりをおこなっていることに気がつきます。
ネタバレ
瓜生に拉致され、船に放置された整と有紀子。過去に瓜生は、会社の金に手をつけていました。金を使い込んでいたことがバレて責め立てられた彼は、経理部長を殺害してしまいます。そして死体を埋めるところを、有紀子に見られてしまったのです。 瓜生が双子をどうしても見分けたかったのは、自身の犯行を知る有紀子を殺すためでした。 しかし瓜生は、「3人目の双子」である藍糸子に「死体を埋めているのを見た」と証言されてしまいます。実は双子が入れ替わっていた理由は、瓜生の魔の手から逃れるためだけではありませんでした。彼女たちは母親の暗い過去と思い込みによって、幼少時から入れ替わりをおこなっていたのです。 犯行を見た時点で入れ替わっていた藍糸子の証言によって瓜生は逮捕、ガロの助けで整と有紀子も助かったのでした。
【9〜10巻】⑧鍵山事件と誘拐ネタバレあらすじ
あらすじ
離れて暮らしている娘を見送った青砥刑事のもとに、娘の携帯電話から電話がかかってきます。「支店長」と名乗る男は、娘を誘拐したと告げました。同僚を頼れない青砥刑事は、整に協力を要請します。 数年前に青砥刑事が担当した、幼女誘拐殺人事件「鍵山事件」との関係性が垣間見える今回の事件。青砥刑事は、娘を助けたければ指定された子どもを誘拐するよう指示されました。 整は青砥刑事の娘も、自分の子どもを守りたい被害者に誘拐されたのだと気付きます。
ネタバレ
指定された子ども・井口竜樹の家に向かうも、留守で接触に失敗した2人。しかし実際はすでに父子揃って支店長に誘拐されており、発見した竜樹に至っては死後30時間を経過していました。 支店長は鍵山事件で証言した夫妻や容疑者など、関係者を集めビデオチャットを開始します。支店長のペースで進むなか、整はあることに気づきました。それは支店長が話しているあいだ、1人だけ顔が絶対に映らないことです。 整の推理により名指しされた井口竜樹の父・虎雄は、自分が支店長であること、迷宮入りとなった鍵山事件の真犯人であることを告白します。 彼は幼少時から、影が薄く忘れられがちなところをコンプレックスに感じていました。そのため自分と同じように輝く子どもの近くにいる地味な子どもを、救いたいと考えたのです。 そして竜樹が亡くなった今、すべてを終わらせるために今回の事件を起こしたのでした。
【12〜13巻】⑨幕開けof富山連続殺人事件ネタバレあらすじ
あらすじ
ある日過去に久能を取り調べた経験のある刑事・風呂光のもとに、富山に住む祖母から穏やかでない知らせが入ります。祖母の話を聞いていくと、どうやら古くからの知り合いである妙子の亡くなり方に不審な点があるということでした。 そんな2人の会話を聞いていた青砥が彼女に対して「様子を見に行ってこい」と声をかけたことをきっかけに、急いで富山へと向かうことに。池本は富山に向かう前の彼女に対して、「いざとなったら久能を頼るのもいい」と助言していました。 その後まず風呂光は久能の元を訪れ、不審死に関するアドバイスを受けることになるのでした。
ネタバレ
久能とともに富山を訪れた風呂光は、妙子が亡くなったとされる橋へと向かいます。実際に事故現場を見た彼女たちは、どうにも妙子の死因に引っかかっていたのでした。 風呂光の祖母からも実際に話を聞いた久能は、富山で偶然久我山や人気の雑誌ライターである望月と蕪木、そして刑事の流と出会うことに。 彼らが望月から手に入れた被害者の事故直前の様子を写した映像には、被害者が1人でいたとは思えない状況が写っていました。事件の謎が深まるばかりの状況の中、警察には「ant」から連続殺人の予告メールが届きます。 望月が海岸で凍死した状態で発見され、橋の転落死がネットゲーム内の依頼で飛び降りた人々に巻き込まれたものであると発覚。風呂光はantからのメールにある共通点を見出し、整も転落死させた犯人に気付きます。 望月はインスリンを投与され、夜の海岸に放置されて凍死したことがわかりました。整と風呂光は蕪木と望月が妙子を殺したと推理。彼らの雑誌の特集場所とantからのメールが送られた警察署が一致し、それはここ数年の未解決殺人事件を抱えていた署でした。 整と風呂光は蕪木が首謀者で望月を殺したと思っていましたが、実は望月が首謀者で蕪木にすべての罪を着せようとしていたのです。そして整は2人を追っていた流が望月を殺した犯人でantだと主張しますが、流は最後まで認めませんでした。
【14巻】⑩トンネル事故ネタバレあらすじ
あらすじ
池本優人は妻の莉子と息子のキリトを連れ、莉子の実家へ向かっていました。その道中、トンネルにさしかかった時、突然トンネル事故に巻き込まれてしまいます。前方の出口付近で土砂崩れが発生し、出口が埋まってしまった模様。 池本はすぐに周りの人たちを入口側へ誘導し、莉子とキリトだけ先にホテルへ逃がして、自分は出口方面へ救助に向かいました。ところが今度は入口側も埋まってしまい、その周辺で「赤坂北署の東」と名乗る警察官に出会いますが、そんな警察署がないことを池本は知っていました。 さらに、埋まった車にいた死体に銃創を発見し、このトンネル内に犯人がいることにも気付きます。一方、青砥と風呂光は骨董品店で起きた殺人事件を捜査することに。青砥はantから来ていた「本日、貴重な何かが強奪され、死人が出る、かもしれない」というメールを思い出します。
ネタバレ
池本は整の思考を真似し、この中にいるかもしれない殺人犯の考察を始めます。銃殺された人物について東に問うと、すでに知っている様子。池本は色々カマをかけますが、東は平然としています。現場に落ちていたトランプの半切れを周りの人たちに見せると3組が反応を示しました。 骨董品店殺人の捜査をしている風呂光は、現場付近に停まっていた1台の車が、事故があったトンネルへ向かい、そのままトンネル内にいることを青砥に報告。しかもその車は盗難車であり、銃を持った犯人が逃走に使ったと考えられました。 トンネルでは、トランプに反応した3組がそれぞれの利になるマッチングビジネスで繋がっていることが発覚。骨董品店から高価な皿を強奪して店の主人を殺し、埋まった車の人物を射殺したのは、そのビジネスを請け負う太刀川という男でした。 現場に急行した青砥と風呂光が、もう1本掘られていたトンネルの通路から飛び出し、銃を構える太刀川を逮捕。偽警官と思われた東は実は青砥の元同僚で、今は保険会社の調査員だと告白します。池本は無事に家族のもとに戻れたのでした。
【番外編】幕の内~なんでもない日~
富山の事件やトンネル事故など、最近広域捜査が多いと話していた青砥と乙部。その話の中で、乙部は青砥の娘に対してデリカシーのない物言いをしていたことを詫びます。 さらに乙部は家庭内でもデリカシーのない発言を繰り返し、妻にも釘を刺される始末。地雷を踏みまくって凹んでいた乙部はあるセミナーに参加しますが、そこには鳴子巽がゲスト出演していました。鳴子に「あなたは優しい人だ」と言われ、アドバイスを受けた乙部は深々と礼をして去って行きます。 その場に天達と整が現れ、お互いを紹介。整はそこで初めて鳴子が喜和の弟であることを知ります。鳴子はその後我路と会い、自分の助手にならないかと誘うのでした。
【14巻】⑪ライカと整ネタバレあらすじ
あらすじ
ライカと自分の誕生日に会っていた整。自分が魚座だと教えてくれたのが、喜和だったことを思い出します。せっかくの誕生日だからと、ライカと整はケーキを買って彼の通う大学へ。 整はライカに大学を案内し、構内で一緒にケーキを食べているとレンが声をかけてきますが、ライカを見てとっさに隠れてしまいました。ライカは「ひきずり校舎」と呼ばれる建物ごと移動したことがある校舎を見て「知っている」とつぶやき、それが以前本で見たものだと語ります。 その校舎から女子学生が転落死した事件が書かれた本でしたが、死因は溺死だったという怪事件だったそう。さらにもう1人、男子学生も転落死しており、2人とも矢を握って死んでいました。
ネタバレ
2人が握っていた矢はボウガンの矢。ライカと整は当時女子学生の遺体を発見したという警備員に出会います。彼が言うには、その当時ちょうどひきずり校舎を移動させていたとのこと。 さらに彼は整に「天達先生に聞くと良い」と言います。天達はその亡くなった2人と同期だったのです。大学で天達とライカを引き合わせた整でしたが、何かと探りを入れ合う2人。整とライカは自分たちの考察を天達に発表し、警備員にも画面を通して聞いてもらいました。 整は「ライカに自分が作ったカレーを振舞う」という約束を実現させ、ついに2人の別れの時が。最後にレンに整を託し、千夜子に統合され、整の側から去ってしまったライカ。しかしライカが存在したという事実は、千夜子の中にもしっかりと生き続けているのでした。
『ミステリと言う勿れ』の個性豊かな登場人物を紹介
久能整(くのうととのう)
初登場 | 1巻1話 |
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俳優 | 菅田将暉 |
本作の探偵役を担うのはアフロ頭が印象的な大学生・久能整です。彼は大学で心理学を学んでおり、人間というものに並々ならぬ好奇心を抱いている人物。 整の関心事はいつでも人間に向けられており、なぜそう感じるのか、なぜそう行動したのかなど他人が見過ごすような小さな引っ掛かりをいくつも拾っていきます。それがときに相手の本心を暴くきっかけとなり、同時に事件解決の糸口となるのです。 整はとにかくおしゃべりな人物。しかも知識の引き出しが非常に多く、多方面の分野に関する雑学を知っています。読者は彼の知識量に脱帽し、惹き込まれていくのです。
青砥成昭(あおとなりあき)
初登場 | 1巻 |
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俳優 | 筒井道隆 |
1巻から登場する青砥成昭(あおとなりあき)は大隣署の刑事。最初の事件で久能整に容疑をかけ、そこから彼との縁が生まれます。 常に冷静で敏腕な巡査部長ですが、かつては冤罪事件を起こして警視庁捜査一課から左遷された過去があります。離婚歴があり、元妻との一人娘がいます。
池本優人(いけもとゆうと)
初登場 | 1巻 |
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俳優 | 尾上松也 |
池本優人(いけもとゆうと)は、1巻から登場する大隣署の刑事。最初の事件で整を容疑者として、取り調べを行いました。夫婦の仲がこじれそうになった際、整のアドバイスで改善したことがあります。 優秀な刑事ですが、最初の事件の縁でそれ以降も度々整に事件の相談に。警察と整との連絡係のようにもなっています。
風呂光聖子(ふろみつせいこ)
初登場 | 1巻 |
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俳優 | 伊藤沙莉 |
風呂光聖子(ふろみつせいこ)は大隣署の女性刑事。青砥の部下、池本の同僚であり、同様に最初の事件で整と関りを持ちます。 男社会である警察組織内で悩み、退職を考えていましたが、やはり整のアドバイスを受けて積極的に捜査に参加するように。富山に母方の祖母が暮らしており、富山で起きた事件でも整を頼っています。
犬堂我路(いぬどうがろ)
初登場 | 1巻2話 |
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俳優 | 永山瑛太 |
犬堂我路は「バスジャック事件」で初登場した人物です。お金持ちの美形青年で、姉の死の真相を究明することに心血を注いでいます。 基本的に好きな人には優しい彼ですが、興味のない人や嫌悪感を抱いている人物には非道で冷酷。姉を殺した犯人を警察に引き渡した際も、精神鑑定にかけられると分かると、誘拐し自らの手で処刑しました。 整のことは気に入っており、さまざまの事件の裏で暗躍する本作のキーマンです。
ライカ/千夜子(ちやこ)
初登場 | 4巻7話 |
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俳優 | 門脇麦 |
ライカは整が病院で出会った女性です。非常に美しく頭脳明晰ですが、現実に「ライカ」という名前の人物は存在しません。彼女は「解離性同一性障害」を患っている千夜子の別人格です。 幼少時から父の虐待を受けていた千夜子は、耐えた結果痛みを逃すため多くの別人格を生み出します。しかし「炎の天使」によって父から解放された後は、ほとんどの人格が統合されました。残る人格はライカのみで、整と仲良くしている彼女も近いうちに統合される予定です。
天達先生(あまたつ)
初登場 | 5巻8話 |
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俳優 | 鈴木浩介 |
天達先生は東英大学の准教授で、整の指導教官をしている人物です。整は天達先生の恋人であった喜和とのかかわりで知り合い、その関係で東英大学に進学しました。 過去に整が虐待を受けていたのを知っている様子で、彼が人と繋がり自分を知れるよう願っています。基本的に温和で笑顔を崩さない人物ですが、レン曰く「怒ったら絶対に怖い」。そのイメージから、彼には「ほほえみ爆弾」「ぼさつ爆弾」というあだ名を付けられていました。
美吉喜和(みよしきわ)
初登場 | 7巻10話 |
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俳優 | 水川あさみ |
美吉喜和は心療内科に勤める心理カウンセラーであり、天達先生の恋人だった人物です。作中の時期から5年前に、患者であったストーカーに執着され殺害されています。 幼少時に虐待を受けていた整は、帰宅するのが嫌で屋外でぼーっとしていました。そんな彼を見つけ話を聞き、影から支えていたのが彼女です。 喜和が被害者となった殺人事件の真相は、天達先生とともに整とレンが解き明かしました。彼女の影響で占いを信じているなど、整に大きな影響を与えた人物です。
狩集汐路(かりあつまりしおじ)
初登場 | 2巻4話 |
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俳優 | 原菜乃華 |
狩集汐路は東京に住む高校1年生の少女です。事件が起こると我路から教えられた整を頼る人物で、我路と整のパイプ役でもあります。 最初の登場となった「遺産相続事件」で、大きな闇が描かれた彼女。しかし性格自体は極めてパワフルで、事件のあとも元気に暮らしています。
相良レン(さがられん)
初登場 | 7巻10話 |
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俳優 | 志尊淳 |
相良レンは、整と同じ天達ゼミに所属する同級生です。明るく社交的で、「中学時代から彼女が途切れたことがないのが自慢」だと語っていました。 天達先生からは頭の回転が速いと評価される彼ですが、人の名前を覚えるのは苦手な様子。似顔絵にあだ名を付ける方法で名前を覚えており、整を「ぼっちえのき」と命名しました。 整のことを「嘘はつかないが、本音も言わない」人物としていましたが、ふとした瞬間に本音を聞き心を開きました。観察眼にも優れているため、今後の活躍が期待されます。
鳴子巽(なるこたつみ)
初登場 | 9巻 |
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俳優 | - |
鳴子巽(なるこたつみ)は四谷にクリニックを持つ著名なカウンセラー。天達の元教え子であり、喜和の弟です。 寄木細工ミュージアムの学芸員・辻や愛珠を診ていたため、我路の調査対象になっていました。スクールカウンセラーも行っており、汐路のカウンセリングを担当しています。
【見どころ】ミステリだけどミステリではない?魅力を紹介
『ミステリと言う勿れ』 |
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『ミステリと言う勿れ』は作者の田村自身が「整がただただしゃべりまくる話」と語っているように、とにかく整がさまざまな人間と会話をしていく作品です。 そしてこの「会話」こそが、本作をミステリーだけどミステリーではないという不思議な作品に仕上げています。
日常の謎を会話で解決
探偵モノの作品では一般的に、探偵が次々と推理を披露して事件を解決に導いていきます。一方で本作の探偵・整は、とにかく話が事件から脱線していくのです。 家事としてのゴミ出しの話からワニ最強説、ロイヤルミルクティーの由来まで、バラエティに富んだ話題が飛び出し、奇妙な形で事件解決へと着地していきます。なかには身近な疑問に関する会話もあり、読者も整によって新たな価値観や気付きを得られるのです。 また安楽椅子探偵(あんらくいすたんてい)モノとして描かれているのも特徴で、整は自ら動いて情報収集をするわけではありません。その場から動かず与えられた情報と会話から引き出した情報で、真相を暴いていくのです。
すべての読者に関係するテーマ
本作は事件解決を目指すというミステリーでありながら、同時に整の言葉を通して読者に哲学的な問いを提示する作品です。整は本来探偵が言わないであろう「真実は1つなんかじゃない」というセリフを言います。 読者はミステリーというハラハラドキドキするエンターテイメントを楽しむだけでなく、その奥に潜む「真実とは?」「なぜ殺人をしてはいけないのか?」といった普遍的で哲学的なテーマを受け取ることになるのです。 英題「Do not say mystery」は直訳すると「ミステリーと言わないで」となります。身の回りに潜む疑問を「ミステリー」と呼んで名探偵任せにして知らんぷりをするのではなく、自分で考えるべきというメッセージが含まれているのではないでしょうか。
ドラマ『ミステリと言う勿れ』の最終回はどうなった?何巻まで描かれたの?
ドラマの最終回では、犬堂我路が妹の愛珠の死の真相を探るべく、ジュートという男に接近する様子が描かれています。実は愛珠はジュートに自身の殺害を依頼しており、そこで少しずつジュートの口から一連の理由が明かされていくことに。 実は愛珠は生前ジュートの紹介で、鳴子巽というカウンセラーからカウンセリングを受けていたのでした。しかし最終回では鳴子巽の正体や、愛珠の遺品である箱から出てきた指輪の謎については明かされないまま終幕しています。 ドラマで描かれたのは、原作7巻までの内容。さらに時系列がかなり特殊で、第11話と最終話がなんと第3話と第4話の間の話だったことも明らかになりました。 最終話は久能と我路が再会したシーンで終わっており、SNSなどで視聴者が騒然となっていたことも記憶に新しいです。
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『ミステリと言う勿れ』を違法サイトで読むのは絶対にやめよう!
海賊版サイトで『ミステリと言う勿れ』のzip・rar・pdf・rawなどのファイルが違法アップロードされていたとしても、絶対に利用するのはやめましょう。
海賊版の漫画サイトは利用しただけで犯罪になる可能性があります。軽い気持ちで漫画を閲覧したとしても、最悪のケースだと刑事罰を科されることもあるのです。元々違法アップロードの規制対象は、音楽と映像のみでした。しかし、2021年1月の法改正により漫画、雑誌など全ての著作物に適用されるようになったのです。
さらに海賊版サイトにはデバイスのウイルス感染や、クレジットカード情報が不正に抜き取られるなど、犯罪に巻き込まれるリスクさえはらんでいます。安全に漫画を読むためにも、公式なサービスの利用を心がけましょう。
令和3年1月1日から、インターネット上に違法にアップロードされたものだと知りながら侵害コンテンツのダウンロードを行う行為が幅広く違法となります。刑事罰の対象となる場合もあります。
あらすじを読んでも面白い!漫画『ミステリと言う勿れ』の今後に注目
事件や日常に潜む人間の心理や哲学を浮き彫りにする『ミステリと言う勿れ』。 読者に多くの問題提起をするミステリー漫画のような、そうではないような不思議な作品です。事件解決とは違った部分で、常識やルールだと思っている事柄への新たな視点を与えてくれます。 この記事では、作中で描かれている事件の顛末について解説してきました。しかし本作の最大の魅力は、整の膨大なうんちくや雑学のなかに散りばめられています。読む人によって彼のどのセリフが胸に刺さるかも違ってくるのでしょう。 また本作は、2023年9月に劇場版も公開されました。ドラマ版の最終話が気になるところで終わっていただけに、劇場版への期待も高まりますね!劇場版を観る前に、漫画やドラマを改めて見返しておくのもいいかもしれません。 さらに原作漫画の最新巻15巻が、2025年3月13日に発売される予定です。ぜひ本作を手に取って整とともに脳をフル回転させてみてください。