2020年11月9日更新

知ってた?ドナルド・トランプ派とジョー・バイデン派の海外俳優・映画監督まとめ【アメリカ大統領選】

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華氏119
ⓒPaul Morigi / gettyimages

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あの海外俳優・映画監督たちはトランプ派?バイデン派?

共和党のドナルド・トランプと民主党のジョー・バイデンが、大統領の座をかけて争う2020年のアメリカ大統領選挙。今年は新型コロナウイルスの流行もあり、世界に大きな影響力を持つ超大国の次期指導者は誰かと注目が集まりました。 選挙で当選するには、各州に割り当てられた「選挙人」を投票によって獲得し、全538人のうち過半数の270人以上を獲得しなければなりません。11月3日の投票日を前に、レディー・ガガやジョン・ヴォイトら多くの著名人が、両候補者への支持を表明。日本時間8日未明には、バイデンの当選が確実となったと各メディアが報道しています。 この記事では、大統領選で政治的発言を展開した主な海外俳優や映画監督を、トランプ派とバイデン派に分けて紹介しましょう。

【反トランプ】ジョー・バイデン派(民主党)

「リベラル(革新)派」とされる民主党の候補は、2009年~2017年のバラク・オバマ政権下で第47代副大統領を務めたジョー・バイデンです。1942年11月20日生まれの77歳で、当選すると歴代最高齢のアメリカ大統領となります。 バイデンは28歳の時にニューキャッスル郡議会議員に当選し、弁護士から政界へ転身。家族を交通事故や病で亡くすという不幸に見舞われながら、議員として尽力を続けました。 主張する政策は議員時代から取り組んできたものも多く、気候変動についてはトランプが離脱した「パリ協定」への復帰を宣言。LGBTQ平等法の成立といった人権問題も取り上げ、BLM(ブラック・ライヴズ・マター)に関しては警察改革にも着手するとしています。 外交では国際協調を重視しつつ、緊張が高まる対中政策では人権問題も追求。経済面では富裕層への課税強化を財源に、雇用や産業の再建を強調しています。 様々な政策を打ち出し、新型コロナウイルス対策では、全国民に対するワクチンの無料配布やマスク着用の義務化などを挙げました。 そんなバイデン派の海外俳優・歌手、映画監督を見ていきましょう。

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クリス・エヴァンス

クリス・エヴァンス
WENN.com

「MCU」シリーズのキャプテン・アメリカ役でお馴染みのクリス・エヴァンス。彼は民主党支持者であり、バイデン派であると公表しています。主にLGBTQの権利を主張しており、政治的なウェブサイトを設立するなどの取り組みも。 Twitterではトランプ批判を繰り返しており、新型コロナウイルス対策への不満も投稿しました。

ジョージ・クルーニー

ジョージ・クルーニー
©︎Daniel Deme/WENN.com

ハリウッドは民主党支持者が多いと言われますが、その代表的存在がドラマ「ER」シリーズなどで知られる大スター、ジョージ・クルーニーです。 2008年、2012年の大統領選ではバラク・オバマの選挙キャンペーンに協力し、今回もバイデンを積極的に支援してきました。クルーニーは政治的活動に熱心で、LGBT問題やスーダン西部で継続中のダルフール紛争などの解決に注力しています。

テイラー・スウィフト

テイラー・スウィフト
©2018 Big Machine Label Group LLC.

アメリカが世界に誇る歌姫の1人で、女優としても活躍するテイラー・スウィフト。彼女はフェミニストで、性的マイノリティへの差別を痛烈に批判しています。主な政治的主張は、女性の政治進出やLGBTの権利の獲得、人種差別の撤廃など。 テイラーはTwitter上でバイデン支持を公表し、バイデンのイメージカラーであるブルーのアイシングクッキーを作る様子も投稿しました。

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レディー・ガガ

レディー・ガガ
© Picture Alliance/Photoshot

独特のファッションセンスを持つ“世界の歌姫”にして、女優や社会活動家でもあるレディー・ガガも、バイデン支持を表明しました。ガガは性的マイノリティ差別やいじめの撲滅をはじめ、貧困、ホームレス問題の支援といった慈善活動を行っています。 今回は大々的にバイデンを支援し、トランプ陣営の広報とTwitterで舌戦を繰り広げ、激戦区の選挙キャンペーンにも応援に駆けつけました。

マイケル・ムーア

華氏119
ⓒPaul Morigi / gettyimages

突撃取材を敢行し、銃社会や対テロ戦争、医療などの社会問題に切り込んできたドキュメンタリー映画監督マイケル・ムーア。民主党支持者であり、アメリカ同時多発テロ事件を扱う『華氏911』(2004年)を製作し、共和党のブッシュ政権を批判したことも有名です。 前回の大統領選後には、映画『華氏119』(2018年)でトランプを当選させたアメリカ社会を批判。今回はトランプの再選を防ぐため、ムーア節を炸裂させていました。

【反バイデン】ドナルド・トランプ派(共和党)

ドナルド・トランプ
©︎CNP/US Government Publishing Office/Newscom/Zeta Image

「保守派」とされる共和党の候補は、2017年に第45代アメリカ大統領に就任し、現職として再選を目指したドナルド・トランプです。彼は1971年に父親から不動産事業を継ぎ、純資産21億ドル(2020年現在)の大富豪に成長しました。 トランプは2016年の大統領選に出馬し、民主党の候補ヒラリー・クリントンを押さえて当選。軍や政府の役職に就いた経験のない初の大統領となり、強硬な政策を打ち出しました。 政策では引き続き「アメリカ第一主義」を掲げ、貿易戦争へと突入した中国には追加関税を課すとし、激しい対立が予想されます。経済対策は雇用創出と減税を柱と定め、中国にある工場を米に移転した企業は税制面で優遇、減税による手取り給与の増加も目指すそうです。 また、移民政策や白人至上主義者のような発言から、人種差別主義者とも批判されるトランプ。BLMで暴動が起きた際には、「法と秩序」で対応するとしています。 大きな争点の1つとなる新型コロナウイルス対策では、2020年末までにワクチンを開発、処方薬の価格引き下げなどを公約に含みました。 そんなドナルド・トランプ支持派の俳優たちを見ていきましょう。

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ジョン・ヴォイト

ジョン・ヴォイト
©︎WENN.com/FayesVision

ジョン・ヴォイトは映画『真夜中のカーボーイ』(1969年)への出演で知られ、女優アンジェリーナ・ジョリーの父としても有名な俳優です。現在は共和党支持者ですが、元はリベラル派。近年、懸念が高まる反ユダヤ主義には強く反対しています。 ジョンは「アメリカを弱体化したオバマの政策の延長だ」とバイデンを批判し、不法移民対策を掲げるトランプを「偉大な大統領になる」と賞賛しました。

カースティ・アレイ

ドラマ「チアーズ」シリーズをきっかけに、女優の地位を確立したカースティ・アレイ。彼女は前回に引き続きトランプ支持を表明したことで、同業者からの批判に晒されました。アレイは政治家ではなく、ビジネスマンとしての彼に期待しているとのこと。 トランプの手腕について、「彼は物事を迅速に行い、すぐに経済を回復させる」と評価しました。

スティーヴン・ボールドウィン

スティーヴン・ボールドウィンは、俳優一家ボールドウィン家の四男であり、ジャスティン・ビーバーの妻ヘイリーの父親でもあります。 クリスチャンに改心して以降、信仰上の問題で共和党を支持しているスティーヴン。彼は筋金入りのトランプ支持者で、今回もいち早く支持を表明しました。そのため、コメディ番組でトランプのモノマネをする兄アレックス、そして民主党を支持するヘイリーとは対立しているようです。

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ステイシー・ダッシュ

90年代の大ヒット青春映画『クルーレス』(1995年)で一世を風靡したステイシー・ダッシュも、いち早くトランプ支持を表明しました。 2008年の大統領選では民主党のオバマに投票しましたが、2012年に保守派へ転向したそうです。その理由について、ニューヨーク・タイムズのインタビューで「民主党に投票し続けても何も変わらないから」という旨の発言をしました。

サミーア・アームストロング

サミーア・アームストロングはドラマ「The O.C.」シリーズで注目を集め、ファッションデザイナーとしても活躍しています。 サミーアはInstagramに動画を投稿し、トランプ支持を表明。自らを「共和主義者ではない」と前置きしつつ、反BLM、警察への支持を公言しました。BLMに疑問を投げかけ、「陰謀だ」などと激しく非難したため物議を醸しています。

バイデンが当選確実!アメリカ初の女性副大統領も誕生へ

ジョー・バイデンの当選が確実となり、8日午前10時(日本時間)から勝利演説を行いました。 カマラ・ハリス上院議員が副大統領に選出され、アメリカ初の女性副大統領が誕生へ!12月14日には選挙人による投票が行われ、来年1月に正式に就任となります。新大統領率いるアメリカはどう変わり、世界はどうなるのでしょうか?今後の情勢に注目していきましょう。