2020年12月3日更新

『理系が恋に落ちたので証明してみた。』をネタバレありで解説!恋愛を科学で証明せよ?!

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理系が恋に落ちたので証明してみた。
(C)山本アリフレッド・COMICメテオ/アニメ「リケ恋」製作委員会

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『理系が恋に落ちたので証明してみた。』ネタバレありで魅力を徹底紹介!思考回路が斜め上すぎる

漫画『理系が恋に落ちたので証明してみた。』はもともと別タイトルで、1枚絵から始まったオリジナル漫画です。その後、読み切りでWeb漫画サイトに掲載され、すぐに連載化が決定。 理系が恋をするとどうなるのか、コメディタッチで描かれています。メインキャラクターたちが、理系らしく様々な定義や数式など使い「好き」を証明しようとするストーリー。 天才たちが斜め上の思考で恋愛と真剣に向き合っていく姿は、読者にとって大いに笑いとなり、アニメ化やドラマ化、映画化するまでの人気作となりました。 今回は恋愛を理系的に証明しようとする『理系が恋に落ちたので証明してみた。』についてネタバレ有で解説していきます。

『理系が恋に落ちたので証明してみた。』とは?理系が本気で愛を解明

物語は男女2人の大学院生、雪村心夜(ゆきむらしんや)と氷室菖蒲(ひむろあやめ)が同じ研究室で話している場面から始まります。氷室は唐突に“あなたのことが好きみたい”と雪村に告げました。 告白を受けた雪村は“好意を持っていると思うが、分からない”と答えます。ここまでは割と普通なのですが、ここから理系の本領を発揮。 “そもそもその好きは何をもって判定したのか”と言い出す雪村。普通の女性なら怒るところでもありますが、氷室も同じ理系だったので、ここから話がこじれていきます。 氷室は“証拠もないのに判定するのは理系失格”と言い返しました。そして数式や“~と仮定する”など、理系の専門用語を多用して2人は恋愛においての“好き”を証明すべく動き出します。 普通の人から見れば明らかに両想いなのに、証明できない事は自分の気持ちすら信じられない2人。このやりとりが何ともシュールで面白く、人気に火が付いた理由となっています。

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「リケ恋」の魅力①:個性的すぎる理系キャラクター

「リケ恋」は、国立彩玉大学の理工学研究科・池田研究所に所属するメンバーがメインキャラとして活躍します。全員がとても個性的で「理系っぽい」面々。ここではそんな愛すべき理系キャラクターたちを紹介していきます。

雪村心夜(ゆきむらしんや)/内田雄馬

アニメ版では内田雄馬が声を担当しているキャラクター・雪村心夜(ゆきむらしんや)。彼は物語の主人公で、根っからの理系男子です。 彼は起きた出来事について、いちいち証明しないと気が済まないタイプ。数字がきっちりしていない物事にはイライラしてしまい、料理をする上で“塩・少々”などという表現は絶対に許せない性格をしています。

氷室菖蒲(ひむろあやめ)/雨宮天

研究室で雪村に告白したのが氷室菖蒲(ひむろあやめ)です。アニメでの声優担当は雨宮天。小学生の頃はダンゴムシの生態を調べるのが好きなネクラで、いじめにあっていました。 しかし氷室はある日理系の同世代男子に出会い、彼の論理的思考に助けられたことから自分も理系の道を目指すことになります。

奏言葉(かなでことのは)/原奈津子

奏言葉(かなでことのは)は雪村や氷室の後輩にあたる、大学4年生の女子。研究室の中では1番普通の思考回路をもつ唯一の常識人です。 奏は先輩たちからのむちゃぶりに応えつつ、雪村と氷室の関係を最も支えている存在です。奏の声は声優・原奈津子が担当しました。

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棘田恵那(いばらだえな)/大森日雅

棘田恵那(いばらだえな)は雪村たちの先輩にあたる大学院2年で、超優秀で天才肌。ゲームの腕前も研究室内でトップの実力を誇ります。 見た目は幼く見えるも研究所内では先生を覗いて1番年上なので、しっかりしているロリお姉さんタイプと言えるキャラクターです。

犬飼虎輔(いぬかいこすけ)/福島潤

犬飼虎輔(いぬかいこすけ)は見た目はチャラい青年ですが、しっかりオタクな棘田の幼馴染です。恋愛ゲームのキャラクターに、かなり入れ込んでいます。 しかし途中からそのキャラが棘田に似ていることに気がつき始め、自分は棘田が好きなのかもしれないと悩むようになっていくことに。

「リケ恋」の魅力②:証明が結構本格的!?わかりやすくて面白い

「リケ恋」の面白さの1つは、証明が本格的なのに、理系じゃない人が見ても分かりやすいところです。例えば「壁ドン実験」では、10秒間の壁ドンのあとにどれくらい心拍数があがっているか……。つまりドキドキしているかを計測します。 この実験の結果は、“壁ドン行為をした後は全力疾走直後と同じ心拍数である”と言うもの。とにかく“すごいドキドキしたんだな”ということが分かりますね。 普通の人はドキドキしていることなど実験なしでも分かるものですが、理系の彼らはこのように証明していかないと気が済まないのです!

「リケ恋」の魅力③:メインキャラの「バカップル」ぶりが可愛い

雪村と氷室は様々な実験をしながら抱きしめあったり、デートしたりと、結局のところイチャイチャしています。しかし2人にとってこれらの行為は、好きを証明する定義を見つけるために必要な事。 2人は後輩(主に奏)を巻き込み、おかしな考え方で自分たちのイチャイチャする様を見せつけます。奏にしてみれば“自分は何を見せられているんだ”となりますが、真剣な2人を放っておけません。 『かぐや様は告らせたい』が好きな人は、「リケ恋」も絶対に好きになるはず! “好き同士”なのに2人とも拗らせているので、なかなか関係が進展しないもどかしいラブコメとなっています。

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「リケ恋」おすすめエピソード①:「好き」の定義は何だ?

雪村と氷室は自分たちの恋愛経験の少なさから、「好き」がどんな定義で成り立っているか分かりませんでした。そのため“壁ドン”や“顎クイ”などをして心拍数を測る実験をしたり、他の人の恋愛事情から「好き」の構成要素を箇条書きにしたりしていきます。 しかし虎輔が語った「好き」の構成要素が突飛すぎて、自分とは全然違う、自分の好きは間違っているのかと氷室はショックを受けました。そんな氷室に対して雪村は“あいつがおかしい”とフォローを入れて、結局「好き」の定義は解明ならずじまい。 それでも好きの定義をどうしても見つけたい雪村と氷室に、奏はデートをすすめました。そしてその後も、2人は好きの定義を見つけるため奔走していくことになります。

「リケ恋」おすすめエピソード②:粘膜接触行為(キス)してみた!?

棘田の、恋愛的好意の一般条件は“相手とキスしたいか”が大きな要素である可能性が高いとう発言から、雪村と氷室はキス=粘膜接触行為を試そうとします。 すでに粘膜接触と言っているあたりおもしろいですが、試そうとしている過程がまたとても理系らしいのです。キスをするために最適な角度を求めようとしたり、最適なムードの数値化を目指す二人。 キスをする周辺環境の美しさの数値や周辺の騒音値、周辺照度など、最適なムード値になるように場所やキスをする前の動作を細かく割り出します。 ムード値が高まったところで、いよいよキスをしようとする2人ですが、ひょんなことからムード値は急降下。結局粘膜接触はできませんでした。しかしここで雪村が男を見せ、いずれ論理的に最高値のキスをすると約束します。

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「リケ恋」おすすめエピソード③:幸せホルモン「オキシトシン」バトル!?

オキシトシンとは唾液に含まれる成分で、リラックスした状態や幸せな気分になると増加するホルモン。とくに触れ合うことで分泌されるので「愛情ホルモン」と言われています。 そこで2人は、触れ合った後のオキシトシンの分泌量を調べて、触れた相手が「好き」かどうかわかるという実験を試すことにしました。雪村と氷室は、大学内にある生体学科研究センターに向かいます。 研究センターにはまた別の理系カップル、翠とクリスがいました。このカップルは少しふれあうだけで、驚異的なオキシトシンの分泌量をたたきだし、雪村と氷室は圧倒されてしまいます。 キスまでしたのに翠とクリスの分泌量を超えることができない2人。果たして雪村と氷室はこの危機をどう乗り越えたのでしょうか?

「リケ恋」おすすめエピソード④:ダブルデートで「集団恋愛同期」発症!?

奏が夏合宿に行ったときに告白された相手とデートすることになり、雪村と氷室は同じ場所に自分たち含め10組のカップルを投入。多数のカップルを1か所に集めたことで、実験者の心拍や感情カウンターなるものが変動し始めます。 そして感情の高まったカップルたちがよりイチャイチャしだし、「集団恋愛同期」(クラスターラブシンクロ)が発生しました。クラスターラブシンクロにあてられた雪村・氷室カップルも例外ではなく、大胆にイチャつきます。 ですが奏はデート開始直後にたまたま再会した昔好きだった人のことで動揺し、普通を装うことで精一杯。カップルの集団の中で孤独を感じていたのです。奏はデート相手から“様子が普通ではなかった”と言われさらに落ち込んでしまいました。

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理系こじらせすぎだろ!?『理系が恋に落ちたので証明してみた』が面白い

今回は、かなり特徴的な理系カップルの恋愛の形を描いた『理系が恋に落ちたので証明してみた。』について解説しました。恋愛について実験を繰り返す、頭がいいのにちょっとおバカなキャラクターたちが魅力のラブコメとなっています。 また本作は、アニメ2期の制作も決定しています。人気が高い作品であるがゆえのアニメ2期、待ちきれない人はアニメ1期をおさらいしてみてはいかがでしょう?