2020年12月15日更新

『涼宮ハルヒ』シリーズを全巻ネタバレあらすじ紹介!9年振りの続編にファン歓喜

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涼宮ハルヒの憂鬱
(c)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団 (c)2007,2008,2009 谷川流・いとうのいぢ/SOS団

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『涼宮ハルヒ』シリーズ全巻ネタバレあらすじ紹介【今なら「驚愕」まで無料で読める】

涼宮ハルヒの憂鬱
(c)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団 (c)2007,2008,2009 谷川流・いとうのいぢ/SOS団

涼宮ハルヒシリーズは2020年12月現在まで角川スニーカー文庫より12巻発売されています。新作の「涼宮ハルヒの直観」は前作「涼宮ハルヒの驚愕」以来9年半ぶりの発売となり話題になりました。 またAmazon Kindle Unlimitedではその12巻全てを無料で読むことが可能です。 涼宮ハルヒシリーズは1巻あたり約500円ほどで、12巻全てを購入すると約6,300円かかってしまいます。Amazon Kindle Unlimitedであれば月額980円ですし、30日間は無料で利用が可能ですよ! ここでは今まで発売された涼宮ハルヒシリーズのあらすじを紹介していきます。興味のある人はぜひこの機会に全巻読破をしてみてください。 ※この記事は2020年12月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』ネタバレあらすじ

『涼宮ハルヒの憂鬱』はアニメのタイトルにもなったので知っている人も多いのではないでしょうか。しかし、実際のアニメの内容は「憂鬱」の内容だけでなく、「溜息」、「退屈」、「暴走」、「動揺」からやオリジナルストーリーで構成されています。 涼宮ハルヒは奇抜な女の子。新学期の自己紹介での「ただの人間に興味はない」と言う発言や、奇妙な行動をするので、周りの人たちも彼女を遠巻きに見るようになります。 ある日、キョンは気まぐれにハルヒに声をかけたことから彼女と一緒に「SOS団」を作る羽目になり、そこに長門有希、朝比奈みくる、古泉が加入しました。 そこからキョンは現実とは思えないさまざまな事件に巻き込まれていくことになるのです。

キョンは長門やみくる、小泉から彼らハルヒの正体を聞くことになります。 長門の正体は宇宙人でした。有希はハルヒの情報を統合思念体に送っていたそうです。ハルヒは人間離れした情報量を放出でき、自分の都合に合わせて環境を操作できるのだと言います。 みくるは未来から来たそうですが、守秘義務のためキョンに話すことは限られてしまいます。みくるはハルヒの中学生よりも過去に飛べないことを疑問に思い、ハルヒを監視していました。 長門もみくるもキョンはハルヒよって選ばれた人間だと言うのです。 古泉は「機関」に所属する超能力者で、ハルヒを神だと言いました。 キョンは同じクラスで実は宇宙人の朝倉涼子に殺されかけますが、有希によって助けられます。キョンはいつか、ハルヒに彼らの正体を話そうと心に決めるのでした。

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第2巻『涼宮ハルヒの溜息』ネタバレあらすじ

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」でも放送されたお話です。 SOS団は文化祭での出し物に映画を作って上映することになりました。しかし、ハルヒの思い付きによってさまざまな事柄がハルヒの思い描く形になっていくことに。 ハルヒはその事に全く気付きませんが、SOS団の皆はそれらを防ぎつつ、なおかつハルヒの機嫌を損ねないように映画を完成させなくてはいけません。ハルヒの出す無理難題に頭を抱えつつ、なんとか映画を撮影するSOS団の皆。 はたして無事に映画はクランクアップできるのでしょうか?

映画で主役をやることになったのはみくるで、配役は超能力者に古泉、魔法使いが長門になりました。 ハルヒが目からビームを出せと言ったために、左目からビームを出してしまうみくる。境内の土鳩に白くなれと言えばハトは白くなり、秋なのに桜が欲しいと言えば桜が満開に。 このままでは世界はおかしくなってしまう、と思ったキョンは映画の最後にハルヒに「この物語はフィクションです」と言わせたことで、世界は元に戻りました。

第3巻『涼宮ハルヒの退屈』ネタバレあらすじ

こちらもアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」にて放送されたお話で、短編集と言える巻です。 SOS団で草野球大会に出る「涼宮ハルヒの退屈」、キョンが過去にタイムスリップする「笹の葉ラプソディ」、ハルヒの絵から問題が発生する「ミステリックサイン」、SOS団が殺人事件に巻き込まれる「孤島症候群」の4つのお話が収録されています。 今日もSOS団はハルヒによってさまざまな出来事に巻き込まれてしまうのでした。

「涼宮ハルヒの退屈」では草野球に勝たないとハルヒの機嫌が損なって世界が滅びてしまうかもしれない、と思ったSOS団の皆が奮闘して試合に臨みます。試合中にキョンの妹がホームランを打ち、長門が活躍したことによって勝利することができました。 「笹の葉ラプソディ」は中学1年生のハルヒに会いに行くキョンのお話です。未来のみくると一緒になって行動するキョン。キョンがハルヒと一緒に東中の校庭に模様を描いた時に、キョンが北高の制服を着ていたため、ハルヒが北高に入ることになったのです。 「ミステリックサイン」ではハルヒがパソコン上に作ったSOS団のシンボルマークが約400TBもの情報量を持っていたため、局地的非浸食性融合異時空間が発生してしまいます。今後の重要人物である「喜緑」の初登場回でもあります。 「孤島症候群」はミステリーです。実は古泉の所属する「機関」はハルヒが退屈しない為に仕掛けたものでした。

第4巻『涼宮ハルヒの消失』ネタバレあらすじ

『涼宮ハルヒの消失』は2010年にシリーズ初の映画になり、日本だけでなくさまざまな国でも放映されました。 12月17日にはSOS団の皆でクリスマス会をしていたのに、翌日にはハルヒの姿を見かけません。ハルヒの席であるキョンの後ろの席に座ったのは殺されかけた「朝倉涼子」でした。その上誰もハルヒのことを知らないと言います。その上古泉のいた1年9組も古泉の姿もありません。 いなくなったハルヒを探すため、キョンは1人で捜索を始めるのでした。

この物語の主役はハルヒではなく長門有希であると言えます。この物語は長門の抱いた普通の女の子として生きてみたい、キョンに恋する女の子でいたい、という想いからできた世界だったのです。 しかし、この世界から脱出できるようにしてくれるのもまた長門でした。初めて長門が貸してくれた本に挟まっていた栞、パソコンのディスプレイに現れた脱出プログラムにより、キョンは元の世界に戻ることができたのです。 しかし、物語はこれで終わりではありません。キョンはもう一度ハルヒの消えた12月18日の早朝に行かなくては世界が修復されなくことを理解していたのです。ただハルヒに振り回されるだけでなく、世界を守らなくてはいけないことをキョンは改めて決意したのでした。

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第5巻『涼宮ハルヒの暴走』ネタバレあらすじ

アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』でなんと8回に渡って放送され話題になった「エンドレスエイト」が掲載されている巻です。その他にも、コンピ研と部室のパソコンの所持をかけた勝負をする「射手座の日」、スキーに行った先で事件に巻き込まれる「雪山症候群」が掲載されています。 どの話もハルヒの暴走によって引き起こされているのですが、当の本人はいつものように自覚がありません。話の中には「消失」に繋がるものもある、読み応えのある1冊です。

「エンドレスエイト」は永遠に終わらない夏休みお話です。長門曰く、15,498回も繰り返していました。原因はハルヒがみんなで集まって夏休みの宿題をしたいと思っていたためでしたが、その答えを達成するために、約600年近い夏休みを繰り返したのです。 「射手座の日」はハルヒがコンピ研から奪い取ったパソコンの返却をかけて、コンピ研の作成したパソコンゲームで戦うお話です。驚いたのは長門が勝ちたいと自らいったことでしょう。これは「消失」への布石とも言える発言です。 「雪山症候群」は遭難仕掛けたSOS団の前に現れた不思議な館のお話です。脱出したくてもできないし、長門は熱で倒れてしまいます。そのことで絶望的な状況になってしまったのではないか、と思ったキョンは、ハルヒや古泉とともにオイラーの多面体定理を使って謎を解くのでした。

第6巻『涼宮ハルヒの動揺』ネタバレあらすじ

『涼宮ハルヒの動揺』も5つの短編が入った1冊です。収録作は、文化祭でハルヒがステージに立って歌う「ライブアライブ」、SOS団の作った映画紹介の「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」、長門が一目惚れされる「ヒトメボレLOVER」、雪山で推理をする「猫はどこに行った?」、みくるがキョンとデートする「朝比奈みくるの憂鬱」です。 どちらかというとSOS団の皆の日常に近いお話が集まった巻であると言えます。

「ライブアライブ」はアニメでバニーガールの格好をしたハルヒのが歌った「God knows...」が大ヒットした文化祭でハルヒが軽音部に頼まれて舞台で歌を歌ったお話です。 「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」はSOS団の作った映画の内容です。何気ないストーリーではありますが、これを撮影するのにSOS団がどれだけ苦労したのかと思うと……。 「ヒトメボレLOVER」は長門にキョンの中学生時代の友人が一目惚れするお話です。しかし、実際は長門から感じていた情報統合思念体を一目惚れだと思っていただけでした。長門が感情を持ったことがよくわかる話です。 「猫はどこへ行った?」では、皆が古泉の考えた時間トリックの謎を解く推理ゲームについて語られています。ミステリー色の強い話なので、自分で考察しながら読んでみると面白いでしょう。 「朝比奈みくるの憂鬱」はみくるがキョンに自分が頼りないことに責任を感じていることを告白する話です。その後、それはとても重要なことだと判明するのですが……。

第7巻『涼宮ハルヒの陰謀』ネタバレあらすじ

ハルヒが大人しくしていることに気が付き、おかしいと思っているキョンのもとに、8日後の世界からきたみくるが現れます。しかも、そのみくるは8日後のキョンに言われてタイムスリップしてきたそうです。 なぜみくるが8日後から送られてきたのか、送られた本人もわかっていません。一体キョンは何を考えてみくるをタイムスリップさせたのでしょうか。 この巻は、涼宮ハルヒのシリーズの中でも再長編の大作となっています。

『涼宮ハルヒの陰謀』は、みくると大人版みくるが大活躍するお話です。なぜ彼女が何も知らないままハルヒの傍にいるのか、がこの巻で判明します。 小泉曰く、「何も知らないからこそ、ハルヒの傍にいる必要がある」、そして長門曰く、「未来がちゃんと来るようにするためには正しい数値が必要で、みくるは数値の調整の役割がある」そうです。 また、大人版みくるからは次々と出された指令書の内容をクリアしたことは、未来を守るために必要なことでした。他にも様々な伏線が出てきているので、今後の展開にも大きく関わる重要な巻だったと言えるでしょう。

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第8巻『涼宮ハルヒの憤慨』ネタバレあらすじ

今回は生徒会とSOS団が対立する「編集長★一直線!」と、SOS団に持ちかけられた謎を解き明かす「ワンダリング・シャドウ」の2編が収められた1冊です。両方とも高校1年生もそろそろ終わる3月が舞台となっています。 「編集長★一直線!」は多少の恋愛要素があるなど少し独特な作りになっており、「ワンダリング・シャドウ」は涼宮ハルヒ独特の世界観を感じることができる王道的なストーリーとなっています。

「編集長★一直線!」ではSOS団が生徒会から「文芸部の廃止」を突き付けられます。SOS団のいる部室は元は文芸部の物。なのでSOS団の皆は部室を守るために、生徒会から突き付けられた「会誌を作って指定数配布する」をクリアするべく、執筆をしなくてはいけなくなりました。 みくるは童話、古泉がミステリー、長門がホラー、キョンが恋愛のジャンルを書きます。本編には、みくる、長門、恋愛のくせにすこし謎かけのあるキョンの小説が掲載されています。 「ワンダリング・シャドウ」はクラスメイトの阪中さんが飼っている犬の様子がおかしい、という相談が持ち掛けられます。ハルヒが犬の具合が悪くなったのは「幽霊に憑りつかれたせいだ」と考えました。 しかし、長門により実は統合思念体がウイルス化したものが犬の体内に入り込んだということが判明します。猫にはそのウイルスは無害なので、長門がシャミセンと犬の鼻をくっつけたことでウイルスをシャミセンに移すことで治療し、犬は無事に元気になりました。

第9巻『涼宮ハルヒの分裂』ネタバレあらすじ

SOS団の皆が無事に進級できた春が舞台となっており、新しいキャラクターがたくさん出てくる巻です。この巻は次に発売される「驚愕」のプロローグとも言えるでしょう。 話の中でなぜこの巻のタイトルが「分裂」なのかが理解できるエピソードがあります。

新キャラクターは未来人の藤原、天蓋領域の人型端末・周防九曜、みくるの誘拐犯・橘京子、キョンの旧友である神だと言われている佐々木の4人です。彼らはSOS団のメンバーに対立する人物として登場しています。 本作の最大の見どころはα時間軸とβ時間軸の分裂。しかもその分裂は「キョンに電話したのは誰か」によってわかれ、2つの時間軸は大きな違いを見せます。 時間軸の最後の日付は月曜日で、α軸では既視感を覚える女子が、β軸では長門が倒れてしまいます。気になる終わり方なのですが、次巻「驚愕」が出たのは実に4年以上経ってからなのです。

第10巻『涼宮ハルヒの驚愕(前)』ネタバレあらすじ

諸般の事情により、発売日が4年近くかかった長編作品の前編です。それぞれの分裂先で何が起きているのかが執筆されています。時間は分裂で最後のお話となった月曜日の続きから水曜日までです。 「分裂」を読んだ読者の皆が待ちに待った新刊は上巻と下巻が同時に発売されました。上下巻合わせて600ページ以上ある内容は、実に涼宮ハルヒらしい長編大作であると言えるでしょう。

α軸ではハルヒがSOS団の新入生の選抜テストをしています。最後まで残ったのは渡橋泰水(わたはしやすみ)でした。彼女は土曜日の夜に電話をかけてきた人物であることが判明します。 β軸では、長門を治すべくキョンが佐々木たち4人と対峙するなど奮闘しますが、改善策は見当たりません。しかし、佐々木たち4人には温度差があることが分かります。 佐々木はキョンに「キョンがこの事件を解決するんだ」と意味深なことを告げて去っていきました。

第11巻『涼宮ハルヒの驚愕(後)』ネタバレあらすじ

『涼宮ハルヒの分裂』から始まった超大作の最終巻です。分裂した物語はエピローグに向かって動き出します。 「分裂」や「驚愕(前)」で張り巡らされた伏線が回収され、思いもしなかったエンディングには驚嘆せずにはいられません。 また、「Rainy Day」という中学生時代のキョンと佐々木のお話も収録されています。キョンの口癖である「やれやれ」はなぜ誕生したか、を知ることができる作品です。

α軸では晴れてSOS団に入ったやすみが「またいつか」という言葉を残して部室に来なくなってしまいます。皆が帰った後の部室でキョンを待っていたのはやすみでした。キョンは「何かが起こる」と言う彼女と部室にいることにします。 β軸では皆が知らない女子生徒が部室に入ってきますが、そのまま立ち去って行きます。翌日、キョンは佐々木たちと喫茶店で会うことに。しかしその場にいたのは、九曜以外の3人でした。彼らと学校え向かうと、そこは佐々木のいない佐々木の閉鎖空間だったのです。 キョンは藤原に先導されて部室に行くと、そこにいたのはα軸のキョンとやすみでした。やすみは2人のキョンに手を重ね、時間軸を1つにして物語は幕を閉じます。 「Rainy Day」ではキョンの「やれやれ」が実は佐々木が原因だったということが判明します。

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第12巻『涼宮ハルヒの直観』ネタバレあらすじ

「涼宮ハルヒの驚愕」から約9年経ってから発売された待望の最新刊です。新年のSOS団の初詣エピソードの短編「あてずっぽナンバーズ」、ハルヒたちが高校2年生の5月の出来事である中編「七不思議オーバータイム」、長編の「鶴屋さんの挑戦」の3作品が収録されています。 「あてずっぽナンバーズ」と「七不思議オーバータイム」は他のところに収録されたものなので、書き下ろしの「鶴屋さんの挑戦」が注目作品と言えるでしょう。

「あてずっぽナンバーズ」は着物を着たハルヒ、長門、みくるの3人と古泉、キョンのSOS団で初詣に行きます。そこで突然古泉が「775249」と呟くので、何の数字か尋ねると、「3つの素数を掛け合わせた数字で2つは2桁で1つは3桁」であると言いました。 答えは古泉の身長と体重とウエストの数字でした。 「七不思議オーバータイム」は新キャラでミステリ研の部員である外国人の「T」が登場。Tとハルヒは七不思議を調べようとするので、SOS団は先回りして七不思議を作ることにします。 「鶴屋さんの挑戦」では、鶴屋さんからSOS団に事件の犯人を当てて欲しいという挑戦状が送られてきます。内容は叙述トリック。読み進めると、Tの名前、鶴屋さんがなぜ挑戦状を送ってきたか、が明らかに……。

一度は読んでおきたい「涼宮ハルヒ」シリーズ!今ならAmazonで無料で読める

「涼宮ハルヒシリーズ」はSF、ミステリーとしても完成度が高い作品です。しかし決して難しく描かれているわけではないので、読者がストレスに感じるようなことも無いでしょう。 今回は、そんな「涼宮ハルヒ」シリーズのあらすじをネタバレありで紹介しました。とはいえ自分で読むのとネタバレを読むのとでは、全くストーリーの重みが違うので、是非この機会に原作やアニメをチェックしてみてはいかがでしょう? 特に最新作の『涼宮ハルヒの直観』収録の「鶴屋さんの挑戦」はとても読み応えのあるエピソードとなっているので、是非未読の人はチェックしてみてくださいね。