サバイバル漫画おすすめ10選！自分の力で過酷な世界を生き抜け

現代社会、特に日本において命の危機に瀕するような機会はほとんどなくなっています。 それに反して、今回紹介する作品たちはいずれも現代社会から逸脱してしまった“サバイバー”たちの物語です。彼らはひたすら生き残るため、その知識と根性を振り絞り続けました。 何振り構わず生きることに全力を尽くす人間たちの物語、今回は10作品をお届けです。

最初に紹介するのはリアルなサバイバルを描いた5作品。描かれるリアリティは作品によって様々ですが、いずれも抜きん出た個性を持った作品群です。 “科学”、“知識”、“根性”など異なる個性から生み出される死に物狂いの人間ドラマは、現代人に生きることの困難さを思い出させてくれます。

■ジャンル：SFサバイバル冒険譚 ■ためになる度：★★★★★ 2021年3月現在『週刊少年ジャンプ』にて大ヒット連載中の人気作品です。 舞台は全人類が石化して文明が滅びた地球。いち早く石化から目覚めた主人公「石神千空(いしがみ せんくう)」がその圧倒的な科学知識を以て時代を生き抜き、人類復興を目指す超大作となっています。 現代人からすれば「そんなの作れるの！？」と思わず度肝を抜かれる発明品も飛び出す本作。きちんとした監修もついていて、学べる部分も非常に多い作品です。

■ジャンル：無人島JKサバイバル ■ためになる度：★★★★☆ TVアニメ化も行われた、女子高生四人による無人島サバイバルマンガです。 サバイバル経験者鬼島ほまれを中心に、さながらアウトドアのような雰囲気で物語が展開していく作品となっていますが、出てくる知識は妙に生々しいものばかり。 もし無人島で遭難した際、このマンガを読んでおけば生きる可能性が高まるかもしれません。

■ジャンル：本格サバイバル ■ためになる度：★★☆☆☆ 名作『サバイバル』を現代に蘇らせたリブート作。 大災害をきっかけに1人となってしまった少年が、悲惨な状況化をたくましく生き抜いていく本格サバイバル作品です。 知識の面で参考になることは少ないかもしれませんが、読み継がれてきた名作だけあってそのストーリーラインは秀逸の一言。今風に描かれることで若い世代が読みやすくなった本作は、まだ原作を読んでいない人、既に読み終えた人にもおすすめです。

■ジャンル：SF学習サバイバル ■ためになる度：★★★★★ 「科学漫画サバイバルシリーズ」は2020年12月時点で、全世界累計3000万部を突破した話題のシリーズです。 日本のみならず世界中で愛され、小学生の間で大ヒットを記録した本シリーズ。その人気の理由は、勉強になるだけでなく子供を意識したコミカルな作風にあります。 子供が思わず笑ってしまうちょっとした下ネタやギャグは、国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』を彷彿とさせるような仕上がりに。子供から大人まで、笑いと学びの多いシリーズです。

■ジャンル：本格極限サバイバル ■ためになる度：★★☆☆☆ 1976年より『週刊少年サンデー』にて連載されていた『ゴルゴ13』でお馴染みのさいとう・たかをが手掛ける、極限下でのサバイバル生活を描いた作品です。 全5巻を圧倒的な画力で描くこの物語は、人間が過酷な環境を生き抜くために立ち向かい続ける“生”への執着を緻密に描写しています。 先に紹介したリメイク版とは一味違う、苛烈な作風をお楽しみいただけるでしょう。

次に紹介する3作品は、いずれも現実離れした特殊な環境下を生き抜いていく物語です。作品独自の世界観から繰り広げられるそれぞれのサバイバル生活は、いずれも他の作品にはない固有の楽しみを我々読者に与えてくれます。 極限状態でのサバイバル作から仲間との友情を描く青春作まで、幅広い作品群を紹介していきましょう。

■ジャンル：SFサバイバルストーリー ■ためになる度：★☆☆☆☆ 『スケットダンス』の篠原健太が描く、宇宙を舞台とした作品です。 主人公「カナタ・ホシジマ」を中心に、惑星キャンプのために集まった9人がそれぞれ過去と向き合い、様々な惑星を旅していくSF冒険譚となっています。 作者特有のコミカルな作風も残しつつ、SFやファンタジーの枠に捕らわれない、様々なエンターテイメントを盛り込んだ意欲作です。 全5巻という手軽に読めるその長さに関わらず、読んだ人の心を引きつけて離しません。

■ジャンル：SF少女マンガ ■ためになる度：★☆☆☆☆ 2001年から2017年までに全36巻累計650万部が刊行された、大作少女マンガです。 特定のキャラクターだけでなく、様々なキャラクターを主人公とした群像劇。人類全体が行った壮大な計画を背景に、コールドスリープから目覚めた登場人物たちが驚愕の世界観を生き抜きます。 その独自の世界観や先の読めないストーリーは、長きにわたって読者たちを楽しませ続けました。愛と波乱に満ちた、異色のサバイバルを楽しめる作品です。

■ジャンル：ほのぼのディトピアストーリー ■ためになる度：★★☆☆☆ 終末の世界を2人の少女「チト」と「ユーリ」が生きていくほのぼのとした作風ながら、全体的に物悲しさを滲ませる作品です。 荒廃した世界という重いテーマを背景にしながらも、ふたりぼっちの少女が互いを支え合い生きていくその様子は、暗いながらもあたたかな感情を読者へ届けてくれます。 全6巻で幕を降ろす彼女たちの旅の果てを、是非一読ください。

ここから紹介したい2作品はこれまでの作品とは少し毛色が異なります。 今まで紹介してきた作品はどれも、それぞれの環境下で生きるために死力を尽くしてきた作品ばかりでした。しかしこの2作品は作風も相まって、緊張感は何処へやら。 今どきの作品らしい、ゆる～いテイストでのサバイバルが楽しめます。

■ジャンル：異世界サバイバルコメディ ■ためになる度：★★☆☆☆ 日本最大級の小説投稿サイト“小説家になろう”へ投稿されていた異世界ラノベを原作とするコミカライズ作品。web版原作小説は既に完結しており、2021年3月現在は書籍版が刊行を続けています。 流行の異世界ものであることに反して、剣や魔法といったファンタジー要素は特になく、サービス満点のハーレムコメディです。 コミック版は2021年3月現在、発売したばかり。人気作の多い“なろう発”の作品だけあって、これからの展開に期待がかかります。

■ジャンル：無人島脱出サバイバル ■ためになる度：★★★☆☆ 主人公「如是(にょぜ)だりあ」が、無人島でも繋がる特別なスマホを片手に無人島脱出を目指す作品です。 無人島でスマホを使う、という若干無理のある設定ですがそこはご愛敬。様々な無人島でのトラブルをだりあがスマホを使って検索、解決していくコメディ色の強い作品となっています。 一見するとゆるい雰囲気のマンガなのですが、描かれる内容は実際の無人島でのサバイバルを想定して描かれており、既刊1冊と読みやすいのでよろしければ一読ください。

いかがでしたか。王道の極限サバイバルから一風変わった作風のサバイバルまで、様々な毛色のサバイバルマンガを紹介してきました。 是非、気になる作品やまだ読んでいない作品があれば読んでみてください。 いつの日か、あなたが現代文明から遠ざけられてしまったとき、これらのマンガから得た知識が生き残るための一助になる！……かもしれません。