【ネタバレ】「翔んで埼玉2」キャスト・茶番を真面目に解説!~琵琶湖より愛をこめて
![『翔んで埼玉Ⅱ』](https://images.ciatr.jp/2021/08/w_1000/PVCzFKxZLuIl3aUIEZKOshygWOMs3ioqH2dlPzn1.jpg)
埼玉県を徹底的にディスるという衝撃的な内容で注目を集めた『翔んで埼玉』。まさかまさかの大ヒットを記録した同作の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が、いよいよ2023年11月23日に公開されました! 前作とは打って変わって、関西が舞台となっている本作。この記事では本作のあらすじやキャストなどを一挙に紹介していきます。
【ネタバレなし】「翔んで埼玉2 ~琵琶湖より愛をこめて~」のあらすじ
タイトル | 『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』 |
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公開日 | 2023年11月23日 |
キャスト | GACKT , 二階堂ふみ , 杏 |
監督 | 武内英樹 |
埼玉に対するきわどいイジりとキャスト陣の振り切った演技で話題を呼び、まさかの大ヒットとなった『翔んで埼玉』。 前作で麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍により、自由と平和を手に入れた埼玉県人でしたが、本作ではさらなる野望を掲げて関西へと乗り込みます。
続編「翔んで埼玉2」のあらすじは?
麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍により、通行手形を撤廃し、自由と平和を手に入れた埼玉県人。麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心を一つにするため、越谷に海を作ることを計画します。 白浜の美しい砂を求めて未開の地・和歌山に向かった麗たちでしたが、そこで彼らが目にしたのは、関西にも存在する“超・地域格差”、そして“通行手形制度”! さらに恐るべき大阪の陰謀は、やがて日本全土を巻き込む東西対決に発展していきます。
「翔んで埼玉2」のキャスト一覧
埼玉解放戦線 | 麻実麗(GACKT):埼玉解放戦線のリーダー 壇ノ浦百美(二階堂ふみ):白鵬堂学院の生徒会長 下川信男(加藤諒):埼玉解放戦線員 おかよ(益若つばさ):埼玉解放戦線員 |
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千葉解放戦線 | 浜野サザエ(小沢真珠):千葉解放戦線員 浜野アワビ(中原翔子):千葉解放戦線員 |
大阪/関西連合 | 嘉祥寺晃(片岡愛之助):大阪府知事 神戸市長(藤原紀香):神戸市長 京都市長(川崎麻世):京都市長 女将(山村紅葉):京都の意地悪な女将 元大阪府知事(ハイヒールモモコ):嘉祥寺晃の母 |
滋賀解放戦線・和歌山解放戦線 | 桔梗魁(杏):滋賀解放戦線のリーダー。滋賀のオスカル 近江美湖(堀田真由):滋賀解放戦線員 近江晴樹(野性爆弾くっきー!):滋賀解放戦線員 滋賀のジャンヌ・ダルク(高橋メアリージュン):滋賀解放戦線初代リーダー。桔梗魁の母 和歌山の姫(トミコ・クレア/天童よしみ):和歌山解放戦線リーダー |
路線族 | JR埼京線代表(山中崇史):武蔵野線開通を巡りほかの路線族と議論中 JR京浜東北線代表(ゴルゴ松本):武蔵野線開通を巡りほかの路線族と議論中 西武新宿線代表(杉山裕之):武蔵野線開通を巡りほかの路線族と議論中 西武池袋線代表(谷田部俊):武蔵野線開通を巡りほかの路線族と議論中 東武東上線代表(デビット伊東):武蔵野線開通を巡りほかの路線族と議論中 東武伊勢崎線代表(はなわ):武蔵野線開通を巡りほかの路線族と議論中 |
現代パート | 内田智治(アキラ100%):さいたま市役所職員 内田直子(和久井映見):智治の妻 若月依希(朝日奈央):智治と直子の娘。男の子を妊娠中 埼玉県知事(村田雄浩):智治の上司。「埼玉市町村対抗綱引き大会」を開催 若月健太(瀬戸康史):依希の夫 大阪のおばちゃん(くわばたりえ):大阪出身の助産婦 |
【ネタバレ】「翔んで埼玉2」の出身地対決&あらすじ結末
![『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』 翔んで埼玉2](https://images.ciatr.jp/2023/09/w_828/yrvJTNgHfN8RwYXnAzZtBKYUS5vVm9SMGuHHxZu7.jpg)
埼玉に海を作るべく、いざ和歌山へ!
前作から3ヶ月後、「日本埼玉化計画」を進める麗と百美は、「埼玉には横のつながりがない」と長らく議論されてきた武蔵野線開通を推し進めようとしていました。しかし路線族の意見はまとまらず、埼玉を横断する路線よりも、東京ネズミーランド直通の路線を作ったほうがいいと言い出します。 すると麗は埼玉県人の心を1つにするため、「埼玉に海を作る」と宣言。未開の地・和歌山に白浜という美しい砂浜があると聞き、そこの砂を使って越谷に海を作ると言うのです。百美に留守を任せた麗と埼玉解放戦線の面々は、千葉解放戦線の海女コンビに助けられ、船で和歌山を目指して出航。しかし途中で嵐にあい、船は転覆してしまいました。 海岸に倒れていた麗を助けたのは、滋賀解放戦線のリーダーで「滋賀のオスカル」と呼ばれる桔梗魁でした。麗が和歌山を目指した理由を話すと、「白浜は大阪の植民地になっていて、大阪人のためのリゾートになっている」と教えられます。
やっぱり海なし県の人は海にあこがれるのかな。前作から海を作るのは埼玉県人の悲願って言ってたよね。千葉の海女コンビ最高!
関西の超・地域格差と差別
さらに浜辺に建つアポロンタワーでは、大阪人を楽しませるための「県人ショー」が行われており、滋賀をはじめ、和歌山や奈良の人たちが屈辱的な見世物にされていました。 桔梗は白浜の砂浜が白いのは、和歌山の姫の祈りのおかげだと説明します。しかし姫は大阪によって姿を変えられたうえにどこかに幽閉され、月に1回だけ祈りのために部屋から出されるといいます。桔梗は姫を救出するためにやって来ていたのですが、大阪の戦闘員に見つかった2人は滋賀へ逃げることに。 一方、大阪府知事・嘉祥寺晃のもとに、部下が海にネギが浮いていたと報告に来ます。嘉祥寺が特殊なメガネをかけてネギを見ると「さ」の文字が浮かび上がりました。そして彼は「埼玉県人が密入国した。甲子園に放り込んでおけ」と命令します。 甲子園球場は大阪府の管理下に置かれていました。野球場の地下には、秘密の「粉もん工場」と、京阪神地方に反逆した他地方出身者を収容される施設が隠されています。 嘉祥寺に捕まった埼玉解放戦線の面々は、都道府県魅力度ランキング40位以下の「アンダー40」に収容され、強制労働を強いられていました。 そのころ東京では、百美が麗からの連絡がないことにイラ立っていました。そして彼は野球部員に、3日後の甲子園での試合で、和歌山県民に麗を見なかったか聞いてみてほしいと頼みます。
「県人ショー」ひどすぎ(笑)。もはや滋賀、和歌山、奈良ディスというより、そういう下品なショーを楽しんでる大阪ディスにも見える。
桔梗と麗の関係とは……?甲子園の砂に隠された秘密
甲子園での試合の日、麗は地下の強制労働施設に乗り込みます。しかしそこで桔梗の裏切りにあい、嘉祥寺に捕まってしまいます。麗は嘉祥寺によって「粉もん中毒」にされ、地下に放り込まれてしまいました。 一方、白鵬堂学院の野球部が東京に戻り、百美に麗たちの乗った船が座礁したと報告します。甲子園の砂を持ち帰った彼らは、なぜか関西弁を話し、ツッコミが止まらなくなるなど、異変をきたしていました。 そのころ桔梗は、嘉祥寺に「麗を渡せば強制労働の仲間と姫を解放すると約束した」と詰め寄りますが、嘉祥寺は約束した覚えはないとしらばくれます。 麗は幼い頃、母とマイアミビーチにいたときの夢を見ます。彼女は「大きくなったら、救世主になってここを救って。滋賀県を」と言いました。目を覚ました彼は、埼玉解放戦線の面々の助けで地下から脱出。京都で捕まりそうになるものの、滋賀解放戦線の近江美湖に助けられ、桔梗と再会しました。 麗は自分の母が「滋賀のジャンヌ・ダルク」であり、桔梗とは兄弟であることを知ります。するとそこにしらこばとの伝書鳩が百美からの手紙を運んできます。そこには「甲子園の砂には体を大阪化する成分が入っている。大阪府知事は、日本全土を大阪の植民地化する計画を進めているらしい」と書いてありました。
「粉もん中毒」怖すぎだし、甲子園の砂にそんな成分が(笑)!マイアミ浜も笑った。
滋賀、和歌山、奈良が力を合わせて京阪神と出身者対決!
麗は滋賀、和歌山、奈良の人々を集めて、大阪に反撃しようと言います。大阪の陰謀を阻止するために、琵琶湖から淀川に流れる水路を止め、淀川流域で栽培されている粉の実を枯らすことを提案。しかし琵琶湖の水を止めれば、滋賀が水没すると反対にあいました。そこで桔梗が人々を鼓舞し、彼らは反撃を決意します。 淀川の水が枯れ、粉の実が枯れたと報告を受けた嘉祥寺は、京阪神の軍勢10万人を瀬田川洗堰に集めます。しかし滋賀、和歌山、奈良軍勢は10〜15万人と見られ、嘉祥寺は驚き、決戦は明朝へと持ち越されました。 実は滋賀、和歌山、奈良の軍勢と見られていたのは、大量の「とび太」だとわかり、京阪神勢が攻め込みます。両者にらみ合いのなか、「出身者対決」が始まります。大阪側が最初に出したのは菅田将暉。これに対抗するため、滋賀は西川貴教を出しました。それを見た神戸市長は「あれしかないんだから、出てくるに決まっとる」と言います。 さらに兵庫の戸田恵梨香&北川景子、奈良のせんとくん&加護亜依、そして和歌山の明石家さんまが出たとき、京都は切り札として平安京を作った桓武天皇を出してきます。反則とも言えるこのカードに対抗するために和歌山が出したのは、なんと藤原紀香。彼女の両親は和歌山出身であり、京都市長は「産地偽装だ」と怒ります。
『翔んで埼玉』の見どころはやっぱり「出身者対決」!ここで西川貴教出てくるのか〜!紀香は予想外すぎて笑った!
大阪の魔の手埼玉にも!百美はピンチを脱することができるのか?
戦いのさなか麗は甲子園球場に向かい、強制労働者たちを解放します。これで戦いは終わったかと思われましたが、和歌山の姫が「まだ終わっていない」と言い、嘉祥寺が白い粉を積んだミサイルを発射し、全国大阪化を一気に進めようとしていることを伝えました。 電話で百美にミサイルの件を伝える麗。その後、嘉祥寺と対峙しますが、彼は発射ボタンを押し、通天閣が巨大ミサイルとなって打ち上がります。そんななか、埼玉にも1つだけタワーがあることに気づいた麗。田んぼアートで有名な行田タワーでミサイルを迎撃できると百美に伝えます。 路線族がタワーを見に行くと、確かに発射ボタンがありましたが、暗号キーがわかりません。すると1人が田んぼアートに「刺身最高」と書いてあるのに気が付き、「343315」と入力。すると行田タワーが打ち上がり、通天閣を迎撃しました。 和歌山の姫は元大阪府知事の呪いが込められた水晶玉を破壊し、元の姿に戻ります。嘉祥寺たちは警察に捕まり、ようやく事態は収束へ。桔梗は麗にこのまま残るように頼みますが、彼は「大切な人が待っている」と断ります。そしてお互いに埼玉と滋賀の平和を守ることを誓いました。 その後、「日本埼玉化計画」は秘密裏に進み、武蔵野線開通が開通。東京ネズミーランドまで直通で行けるようになります。埼玉県民の日、麗と百美は東京ネズミーランドに遊びに行くのでした。
まさかの行田タワー!「田んぼアートを見るためだけにタワーを建てるバカはいない」って(笑)。路線族の手旗信号もおかしかった。
「翔んで埼玉2」のキャスト・出身地を詳しく解説
埼玉解放戦線キャスト
麻実麗役/GACKT
![翔んで埼玉/Gackt](https://images.ciatr.jp/2018/04/w_828/eFQWn1k0AYtnO7LJOfgwlaFOmPQ9I2w3hssBgKKL.jpeg)
前作で主人公の1人である埼玉解放戦線のリーダー、麻実麗を演じ、続編でも続投しているGACKTは、制作決定当時、本作について不安をあらわにしていました。 しかし公開が迫った今、「『翔んで埼玉』なのになぜ関西に行くのか。そもそも関西に行くことがスケールアップなのか。よくここまでくだらなく突き詰めたなと思いながら撮影をしました。自由を手に入れたはずの埼玉解放戦線は、今度は何のために戦うのか」とコメント。 「壮絶な東西対決の行方はみなさんの予想を裏切り、期待には大いに応えられる作品になっていると思います。」と自信を覗かせています。
壇ノ浦百美役/二階堂ふみ
![翔んで埼玉/二階堂ふみ](https://images.ciatr.jp/2018/04/w_828/ezJ5D4MW49EqX4Joo55nF0k61JSm3k1Peuvn51uI.jpeg)
壇ノ浦百美役を続投する二階堂ふみは、前作制作当時、武内英樹監督が「パート2を作ってみせる!と現場で肩をぐるぐる回しながら仰っていた」と明かしています。 続編の制作決定当時、「まさかこの映画がヒットするとは。まさかこの映画が日本アカデミー賞にノミネートされるとは。」と前作のヒットや評価の高さに驚きつつも、続編への意欲をのぞかせていました。 本作については「関西を巻き込んでいっても変わらず、“埼玉愛”、“郷土愛”そして“人とのつながり”をお届けいたします。新たな『翔んで埼玉』の一面も見せられたらなと思っておりますので、ぜひお楽しみに。」と語っています。
下川信男 役/加藤諒
![加藤諒](https://images.ciatr.jp/2023/08/w_828/N5wA2spxePXzfocIBPxvF6tynDWHLTySW1htstJa.jpg)
前作にひきつづき、白鵬堂学院3年Z組の下川信男を演じる加藤諒。 静岡県出身の彼は前作のヒットで「埼玉の伝道師」と呼ばれるようになったそうで、「ああなんかもう、僕は埼玉の人なんだ」と変わらぬ埼玉県愛を明かしています。
おかよ 役/益若つばさ
麗の家で住み込みで働く家政婦のおかよ役も、益若つばさが続投。本作では、埼玉解放戦線のメンバーとして活躍します。 「今回また『翔んで埼玉』に携わることができてとても嬉しいです!」と語る彼女は、「前回連れ去られたおかよがまた帰ってくるとは私自身思ってもみなかったです(笑)」と意外な出演となったことに喜んでいるようです。
千葉解放戦線キャスト
浜野サザエ 役/小沢真珠 & 浜野アワビ 役/中原翔子
前作ではセリフもない役だった浜野サザエ&浜野アワビ。それぞれ小沢真珠、中原翔子が続投し、意外な活躍を見せました。 嘉祥寺に懐柔されてしまった彼女たちの、コミカルな演技に注目です。
大阪/関西連合キャスト
嘉祥寺 晃 役/片岡愛之助
![片岡愛之助](https://images.ciatr.jp/2023/06/w_828/v6eO2IbTbRcX5KDw0O2HfRbvo9FTJAZVSPQDgiyA.jpg)
前大阪府知事の息子であり、大阪都構想を押し進める現大阪府知事・嘉祥寺晃(かしょうじ あきら)。ド派手な衣装でクセのある役柄を見事に演じています。 演じるのは自身を「生粋の大阪人」と称する片岡愛之助です。彼は本作について「役者人生の中で3本の指に入る名作になったと思います」と胸を張ってコメントしています。
神戸市長 役/藤原紀香
![藤原紀香](https://images.ciatr.jp/2023/07/w_828/RHBgM1S7TmFGcae2xM6M2x10CSASzOtjygcy4WQK.jpg)
神戸市長は大阪府知事・嘉祥寺晃の妻。演じるのは兵庫県出身の藤原紀香です。京都市長とは不倫の仲。嘉祥寺晃を演じる片岡愛之助とは実生活でも夫婦ですが、結婚後初共演、しかも夫婦役となります。 「埼玉の皆さん、そして兵庫以外の関西人の皆様に精一杯の愛と謝罪を心に深〜く秘めながら、しっかりとディスらせていただきました」とコメントしています。
京都市長 役/川﨑麻世
京都市長を演じるのは、京都生まれ、大阪育ちの川崎麻世です。 「皆さん本当に個性的な人ばかりなので、負けじと『翔んで埼玉』ワールドに飛び込ませていただきました。」と語っているとおり、濃いキャラクターを演じてくれるのが楽しみですね。
元大阪府知事 役/モモコ(ハイヒール)
![モモコ(ハイヒール)](https://images.ciatr.jp/2023/10/w_828/vLNZ7o9BYuWV8oy5jYbXYm4HeblqPkdC7rKcYIee.jpg)
現大阪府知事・嘉祥寺晃の母である元大阪府知事。大阪を日本の首都にしようと企てますが失敗し、その怨念の詰まった水晶玉を息子に託し、職を辞しました。 そんな元大阪府知事を演じるのは、お笑いコンビ・ハイヒールのモモコ。本作について「私の40年間の漫才師としての芸能生活の中で、代表作です」と自信を覗かせています。
京都の女将 役/山村紅葉
![山村紅葉](https://images.ciatr.jp/2023/10/w_828/JNP1pv7EsjbLDRQFc8fHYAYMtjpFQot3H0d1yhLO.jpg)
京都の女将を演じるのは、自身も京都生まれ、京都育ちの山村紅葉。 「前作はディスりの中に、ほっとするような楽しさ・愛がたくさんあった作品で楽しませていただいた」と語る彼女は、「監督たちはすごくよく京都のことを分かってらっしゃる」としつつも、「京都の方みんなが私の演じた女将のような人ではありませんよ」と念を押しています。
滋賀/和歌山解放戦線キャスト
桔梗 魁 役/杏
![杏 アー写](https://images.ciatr.jp/2022/07/w_828/uQjTHfztGZLXl9NLzOpeonZcaFwu99HrWSIBwBay.jpg)
「滋賀のオスカル」と呼ばれる美しく儚い貴公子・桔梗魁(ききょう かい)。彼は滋賀解放戦線のリーダーです。 魁を演じるのは東京都出身の杏です。「心は琵琶湖にささげるつもりで演じました」と語る彼女は、今回が初めての男役。「耽美な雰囲気や麗との怪しげな距離感などは演じていてとても楽しかったです。」とコメントしています。
近江 美湖 役/堀田真由
![堀田真由](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/o0XbuYYhWIuak96AUYBXDmZY6TJK2ZFBjhxpNUTl.jpg)
魁が率いる滋賀解放戦線員の一員で、滋賀の通行手形を撤廃するため、京都で偵察を行っている近江美湖。 演じるのは、滋賀県出身の堀田真由です。『翔んで埼玉』を観て、続編があれば出演したいと思っていたという彼女は、「滋賀県民代表として全国の皆さまに自慢できる、郷土愛たっぷりの作品になっています」とコメントしています。
近江 晴樹 役/くっきー!(野性爆弾)
![くっきー!(野性爆弾)](https://images.ciatr.jp/2023/10/w_828/1Pn2fMrMXyfy3J8JxlNVk2wcZyMxxy8kOyJmBezS.jpg)
近江晴樹は滋賀解放戦線の一員であり、美湖の兄です。 晴樹を演じるのは、お笑いコンビ・野性爆弾のくっきー!。自身も滋賀県出身の彼は、「滋賀の代表になったような気がして嬉しいです」とコメントし、「滋賀の変なところも描いているので、逆に滋賀の人は喜んでもらえるんちゃうかな」と語っています。
滋賀のジャンヌダルク 役/高橋メアリージュン
![高橋メアリージュン](https://images.ciatr.jp/2023/10/w_828/FMXOrE5soxdgFKK0fmULkPBgQE7UEXGyLtYmAJOh.jpg)
「滋賀のジャンヌダルク」を演じるのは、滋賀県出身の高橋メアリージュン。彼女は滋賀解放戦線の初代リーダーで、桔梗魁の母です。 前作の大ファンだという彼女は、「続編に出演することができて、とても嬉しいです。しかも地元の滋賀にスポットを当ててもらえるなんて…!」と感激した様子です。
和歌山の姫・和歌山解放戦線のリーダー 役/天童よしみ
![天童よしみ](https://images.ciatr.jp/2023/10/w_828/opF6KLRB6UMRFmmOwzksGzGnixIVieUxx5nCwFrk.jpg)
和歌山県出身の天童よしみが、「和歌山の姫」こと和歌山解放戦線のリーダーを演じます。しかし嘉祥寺の呪いによって、最初は別の姿で登場します。 彼女は本作について「キャラクターもスケール感も前作から、さらにパワーアップしています。大迫力の映画になっていますので、是非劇場でご覧ください!」と太鼓判を押しています。
「出身地対決」の滋賀県カード/西川貴教
![西川貴教](https://images.ciatr.jp/2023/10/w_828/jLaHVpDF4ZupT1ppeiQZfFRVghABfCeE50tItg49.jpg)
本作の制作が決定したとき、「滋賀の貴公子役にもっともふさわしい」と滋賀県民から名前があがったのは、同県の観光大使を務める西川貴教でした。しかしすでに発表されているキャストのなかに、彼の名前はありません。 これには滋賀県民は納得がいかないようで、ネット上では「滋賀の貴公子、滋賀のプリンスは西川貴教以外認めない」とコメントが寄せられたほど。 そんな西川貴教は、本作のいちばんの見どころ「出身者対決」で滋賀県の最初のカードとして登場しました。
現代パート
内田智治 役/アキラ100%
![アキラ100%](https://images.ciatr.jp/2023/10/w_828/85n7hkLdmH8jnzXnAGQEOkyUBZoqsHSfISIbcgT2.jpg)
前作にひきつづき、さいたま市に住む内田家の父で、さいたま市職員内田智治を演じるのは、埼玉県秩父市出身のアキラ100%。 前作では写真だけの出演だった彼は、「まさか続編ではこんなにセリフがたくさんある上に、和久井さん演じる素敵な奥さんと、朝日さん演じる素敵な娘がいる役をいただけて、埼玉に生まれて本当に良かったと思いました」とコメントしています。
内田直子 役/和久井映見
さいたま市に住む内田家の母・内田直子を演じるのは、神奈川県出身の和久井映見です。直子の両親は滋賀県出身のため、ラジオドラマに夢中になってしまいます。 彼女は本作について「前作からまたさらにたくさんの地域が登場し、それぞれの場所の、皆さんの誇りや愛情がたっぷりつまった作品だと思います」とコメントしています。
若月依希 役/朝日奈央
![朝日奈央](https://images.ciatr.jp/2023/10/w_828/cGlWv9BcSMsAm3VYFvsGDKgykSAOOV54X1XGuOPO.jpg)
内田家の娘で結婚して若月姓となった若月依希(わかつき いの)。出産間近な妊婦です。 依希を演じるのは、埼玉県出身の朝日奈央。自身の役柄について、「私が演じた依希は唯一と言っていいほど普通の感覚を持った役で、作中ではとにかくアキラさんと和久井さんにツッコミまくっています(笑)」とコメントしています。
埼玉県知事 役/村田雄浩
智治の上司である埼玉県知事。「埼玉県市町村対抗綱引き大会」を主催しますが、さいたま市の旧大宮市民と旧浦和市民の対立を非常に恐れています。 埼玉県知事を演じるのは、東京生まれ、埼玉育ちの村田雄浩です。
若月健太 役/瀬戸康史
若月健太は依希の夫です。綱引き大会に向かう途中、車のラジオで直子たちと同じドラマを聞いていた彼は、物語にすっかり感動し、息子を「とび太」と名付けようとします。 演じるのは、福岡県出身の瀬戸康史です。
大阪のおばちゃん 役/くわばたりえ
綱引き大会を見に来ていた大阪のおばちゃん。直子たちに文句を言い顰蹙を買ってしまいますが、実は助産師で、依希の出産を手伝います。 演じるのは、大阪府出身のくわばたりえです。
各県・原作者・プロデューサーのコメント
「翔んで埼玉2」への各県の反応は?
本作の公開に先立って、10月に埼玉・滋賀県知事への謝罪会見が行われ、武内英樹監督、二階堂ふみ、加藤諒に加え、埼玉県知事の大野元裕氏と滋賀県知事の三日月大造氏が登壇しました。 前作にひきつづきディスられている埼玉の大野知事は、「ちょっといい加減にしてほしいな。と思う限りではあるんですが、でも今回も作品を見ているとやっぱりクスクス笑っちゃうんですね。しっかりと埼玉愛が感じられる映画に仕上げて頂いて感謝しています。」と寛大に謝罪を受け入れました。 一方、今回飛び火するかたちで巻き込まれた滋賀県の三日月知事は、「いや、埼玉はいいけどなんで滋賀県まで巻き込むねん!というのが最初の印象でした」と語りつつ、作品を観た感想として「いろんなところに“滋賀愛”があふれていたので、僕もこの映画を通じて滋賀県に対する誇りと愛情が湧けばいいなと思い、今後も応援していきます!」と、その魅力を語っています。
まさかの続編!その理由をプロデューサーが語る
![『翔んで埼玉Ⅱ』](https://images.ciatr.jp/2021/08/w_828/PVCzFKxZLuIl3aUIEZKOshygWOMs3ioqH2dlPzn1.jpg)
今回の発表にあわせて、プロデューサーの若松央樹は次のように語っています。 「前作の公開中、埼玉の皆様には「もっとディスっても大丈夫!」という声や、他県の皆様には「埼玉がうらやましい」「自分たちの地元もいじって欲しい!」「翔んで〇〇もやってほしい!」など、ありがたい反響をたくさんいただきました。」 前作公開当時、埼玉県では「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ」という映画のキャッチコピーにあわせて「そこらへんの草丼」というご当地グルメが誕生するなど、歓迎ムードでした。 続編製作の経緯に至る経緯として「『翔んで埼玉』自体は、前作も原作にはないストーリーを多分に描いておりましたし、作品としては、前作で既に出し尽くした気持ちも強かったのですが、皆様の温かい声をいただき、武内監督や脚本の徳永氏の間で“続きを作ってみてはどうか”という話が自然と出るようになりました。」と明かしています。
原作者・魔夜峰央の衝撃コメント
![翔んで埼玉](https://images.ciatr.jp/2018/04/w_828/tkCvzj7D0de9dpxWThW2FGefVQLdSm0CzVxfiA8e.jpeg)
今回の続編製作に関して、原作者の魔夜峰央は「改めて言うが、正気かおまえら」とコメントしています。 代表作『パタリロ!』(1978年〜)などのギャグ漫画を中心とした彼の作風は、同性愛者のキャラクターが多数登場する点や、テンションの高いギャグなどが特徴。また、劇画調とデフォルメされたキャラクターの落差も人気の理由となっています。 映画の原作となった『翔んで埼玉』は、1982年から1983年にかけて白泉社の『花とゆめ』別冊に連載された未完の作品でしたが、映画版では原作にはないエピソードも多数描かれました。
前作「翔んで埼玉」をネタバレ復習
![『翔んで埼玉』GACKT、二階堂ふみ](https://images.ciatr.jp/2022/09/w_828/vndE9o5QTPkMXKYFLpnp3mnSN4wjPR2P8s5ZkMYA.jpg)
19XX年。東京では、埼玉への迫害が行われており、埼玉県人は通行手形がなくては都内に入ることができず、虐げられて暮らしていました。そんななか、代々東京都知事を輩出してきた名門校・白鵬堂学院に、海外から麻実麗という美少年が転校してきます。 なぜか埼玉県人をかばう麗に、生徒会長の壇ノ浦百美は腹を立てながらも、あることがきっかけで惹かれていくように。しかしあるとき、麗が埼玉県人であることが発覚! 百美は埼玉に対する激しい嫌悪感に耐えながら、麗と逃避行をつづけます。しかしこの騒動の裏では、埼玉より先に通行手形制度撤廃を狙う「千葉解放戦線」が暗躍しており、やがて事態は埼玉と千葉の全面対決に発展していきます。 しかし、百美が群馬県で歴代の都知事が不正に貯蓄した金塊を発見したことで埼玉と千葉は和解し、ともに東京に攻め入ります。そして都知事の壇ノ浦建造は息子・百美の告発により失脚。百美は麗とともに、彼の父・埼玉デュークが計画していた「日本埼玉化計画」秘密裏に進めるのでした。
「翔んで埼玉2」のキャスト・出身地ネタをネタバレ解説しました
架空の日本を舞台に、GACKTと二階堂ふみが演じる男子高校生が、各県を巻き込む壮大な茶番をくり広げた『翔んで埼玉』。埼玉をディスりにディスったにも関わらず、その郷土愛を示し、多くの観客から支持されました。 そんな同作の続編で、関西も巻き込んだ『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』も、郷土愛と茶番全開の傑作です。