『ゴーストバスターズ』マシュマロマンの誕生とは？見た目がミシュランマンみたい

マシュマロマンは「ゴーストバスターズ」シリーズに登場するマシュマロ会社・ステイ・パフトのマスコット。白いマシュマロの体、青帯で赤いリボンの水兵帽、赤いネッカチーフとセーラーカラーが特徴です。 愛嬌のあるマシュマロマンですが、おばけに取り憑かれて巨大化し、ニューヨーク市民を震え上がらせたことで映画史にその名を残しました。 ※この記事は『ゴーストバスターズ』シリーズのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

怪奇現象に悩むデイナ(シガニー・ウィーバー)は、大学を解雇された3人の研究者が開業したおばけ退治業者「ゴーストバスターズ」の最初の顧客となりました。 しかし、彼女に一目惚れしたヴェンクマン博士(ビル・マーレイ)が事態の深刻さに気づく前に、デイナは破壊の神・ゴーザの番犬・ズールに取り憑かれてしまいます。 デイナ/ズールによって異次元の扉が開かれゴーザが登場。立ち向かうゴーストバスターズにゴーザは、「破壊の形を選べ」と迫ります。 このときスタンツ博士(ダン・エイクロイド)が無害なものと思って選んだのが、子どものときから親しんでいたマシュマロマンだったのです。この願いに応えて破壊神・ゴーザは身長約34メートルの巨大マシュマロマンに変身！ニューヨークの街で大暴れをはじめます。

オリジナルへのオマージュが散りばめられたリブート版『ゴーストバスターズ』(2016年)にも、マシュマロマンは少しだけ登場しました。 大学を解雇された研究者と地下鉄駅員からなる女性4人のチームは、幽霊の実在を証明するため「超常現象究明研究所」を設立します。この堅苦しい正式名称が覚えにくいため、彼女たちは「ゴーストバスターズ」と呼ばれることに。 同じ頃、自分を孤立させた世間への復讐を目論む男がホテルの地下におばけを集める装置を設置して異次元への門を開きます。この門から出現した無数のおばけのなかに巨大風船のマシュマロマンがいました。 オリジナルと同じくニューヨークの街をのし歩くマシュマロマンですが、風船なのでスイス・アーミーナイフで刺されてあっという間にしぼんでしまいます。

2021年秋に公開される予定の『ゴーストバスターズ／アフターライフ』は、1980年代のオリジナル作品の続編という設定。オリジナル・メンバーのひとりであったスペングラー博士の孫たちが、祖父たちの装備を復活させておばけ退治に乗り出す物語です。 2021年4月に解禁された動画には、マシュマロの袋の中からたくさん出てくる小さなマシュマロマンの姿が見られます。 その愛くるしい外見とは対照的に、噛みついたり仲間のマシュマロマンをバーベキューにしたりする性格の悪さには、『グレムリン』のモグワイも真っ青です。

マシュマロマンのデザインは、実在するミシュラン社のイメージ・キャラクターの要素を取り入れていることが指摘されています。 ミシュランマンは、レストランガイドで知られるフランスのタイヤ製造業・ミシュラン社の公式マスコット。白いタイヤを積み重ねて人間の形にしたこのマスコットは、1894年のリヨン国際植民地博覧会で初登場し、世界最古の企業マスコットのひとつに数えられています。 このようにミシュランマンは1984年の映画で登場するマシュマロマンよりも、90年も前に生まれたキャラです。ソフトなマシュマロマンとは違い、ミシュランマンはタイヤということで頑丈さが強調されています。 ちなみにミシュランマンの体の色が白っぽいのは、20世紀初頭までタイヤの色は、灰白色やベージュ色が多かったからです。

この記事では「ゴーストバスターズ」のマシュマロマンの登場シーンや、ミシュランマンとの違いを解説しました。マシュマロマンは最新作『ゴーストバスターズ／アフターライフ』にも登場します！ 小さい体でも極悪な性格の新たなマシュマロマンは、オリジナル・キャストのひとりであるビル・マーレイから、「いい感じだね」とお墨付きをもらったそうです。 このマシュマロマンはこれまでの作品のように巨大化するのでしょうか？新作でのマシュマロマンの行動に注目です。