2025年2月19日更新

【ネタバレ解説】『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を見る前に予習すべきあらすじは?ラストの意味・伏線も考察

このページにはプロモーションが含まれています
ファルコン&ウインターソルジャー

「キャプテン・アメリカ」シリーズ第4弾『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が、2025年2月14日に公開されました! この記事では「ブレイブ・ニュー・ワールド」のあらすじ・出演キャストの最新情報をお届けします。 ※この記事はドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』および『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

AD

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のあらすじ

タイトル 『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
公開日(フェーズ) 2025年2月14日(フェーズ5)
キャスト アンソニー・マッキー , ティム・ブレイク・ネルソン , ダニー・ラミレス , カール・ランブリー
監督 ジュリアス・オナー

ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で、新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソン。そんな彼は、誰が味方で誰が敵かもわからないわからない壮大でミステリアスな陰謀と戦いに挑むことになります。 本作のキーパーソンとなるのは、サディアス・ロス。『インクレディブル・ハルク』(2008年)で初登場して以降、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)や「アベンジャーズ」シリーズに登場してきましたが、本作ではアメリカ大統領、そしてレッド・ハルクとなって登場します。

「キャプテン・アメリカ4:ブレイブ・ニュー・ワールド」のあらすじ【ネタバレなし】

スティーブ・ロジャースの跡を継ぎ、新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソン。かつてアベンジャーズと因縁のあったサディアス・ロス大統領は、彼に軍への忠誠を迫ります。しかしその後、大統領は謎のテロ組織から襲撃を受けてしまいました。 友人がテロ事件の容疑者として逮捕されたことから、サムは陰謀に巻き込まれていきます。さらに事件をきっかけに世界各国は対立し、戦争が勃発する危機に。この混乱を食い止めようとするサムでしたが、そんな彼にロス大統領がレッド・ハルクとなって襲いかかります。 しかしそこには恐ろしい陰謀が隠されていました。陰謀の裏で糸を引く謎の人物とは?サムは世界の秩序を保つことができるのでしょうか?

AD

【予習】見る前に知っておきたい知識をネタバレ解説

ロス大統領の過去がわかる『インクレディブル・ハルク』

「ブレイブ・ニュー・ワールド」ではアメリカ大統領としなったサディアス・ロスの失脚を狙った陰謀が展開されましたが、この原因となったのはアボミネーション事件です。 『インクレディブル・ハルク』(2008年)では、実験の失敗によってハルク化し逃亡したブルース・バナーをサディアス・ロスが追跡していました。アボミネーション事件とは、ロスの部下であったブロンスキーが、ハルクに似たアボミネーションとなって暴走し、ブルースが彼を倒した事件のこと。 また、この事件によってハルクの治療に協力していた研究者サミュエル・スターンズはブルースの血液に晒され頭部が変形してしまいました。さらに、ロスの娘でありブルースの恋人であったベティは、この事件をきっかけに父親と絶縁状態に。 のちに、ロスはスーパーパワーを持つ個人が自由に活動することを危険視し、ソコヴィア協定を制定。アベンジャーズ解体のきっかけとなりました。

新キャプテン・アメリカが誕生したドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』

本作の前提となっている、新たなキャプテン・アメリカの登場はドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で描かれています。ドラマを経て、ファルコンとして知られていたサム・ウィルソンがが新たなキャプテン・アメリカになる決意を固め、社会からも新たなキャプテンとして認められるようになりました。* その道中では、本作でも登場するイザイア・ブラッドリーという歴史から消された超人兵士も登場。彼はスティーブ同様に超人血清を打たれアメリカに貢献したにもかかわらず、黒人であったが故にその功績は表に出ず、30年間獄中で人体実験をされていきたのです。 イザイアは自らが受けた人種差別が原因で、黒人であるサムが新たなキャプテン・アメリカになることにも後ろ向きでした。しかしドラマのラストではサムの計らいにより、イザイアの功績が博物館に残されることに。 また、本作で新たなファルコンとなったホアキン・トレスは、陸軍中尉としてドラマに登場しており、5話ではファルコンのスーツをサムから預かっていました。

AD

セレスティアル島の誕生が描かれた『エターナルズ』

「ブレイブ・ニュー・ワールド」では、新たな鉱物・アダマンチウムが登場。これは、『エターナルズ』に登場したセレスティアルズに関係しています。 セレスティアルズとは、惑星に根付き成長し、その惑星を破壊して新たな太陽系を生み出す太古の存在。『エターナルズ』では地球に眠っていたセレスティアルズであるティアマットの覚醒をエターナルズが防ぎました。これにより、インド洋には凍結されたティアマットの頭部と左手が残っている状態で、その残骸から発見されたのがアダマンチウムです。 アダマンチウムは、X-MENに登場するウルヴァリンの骨格に使用されており、超硬度を誇る鉱物。ちなみに、似た鉱物としてキャプテン・アメリカの盾に使われているヴィブラニウムがありますが、こちらはワカンダでしか取れません。

【ネタバレ】『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のあらすじ

国際会議でテロ事件発生!犯人として逮捕されたのは……

犯罪組織サーペント団が日本から密輸された「ある物」を受け取るため、教会で人質をとり立てこもっています。そこへキャプテン・アメリカことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)と2代目ファルコン、ホアキン・トレス(ダニー・ラミレス)が到着し、事態を制圧。しかしサーペント団のリーダー、サイドワインダー(ジャンカルロ・エスポジート)には逃げられてしまいました。 もっと強くなりたいというホアキンを、サムはイザイア(カール・ランブリー)のもとへ連れていきます。彼はかつて超人兵士として朝鮮戦争で活躍したものの、政府の実験のために隔離されていた人物でした。 そこへロス大統領(ハリソン・フォード)からサムに官邸に来るように連絡が入ります。サムはイザイアも連れて行くことを条件に、ホアキンと3人でホワイトハウスへ。 そこではセレスティアルズ島で発見された新種の鉱物アダマンチウムをどの国も独占することなく、平等に共有する条約を締結するための国際会議が開かれていました。 しかしプレゼンテーションの最中、突然イザイアが大統領に向かって発砲します。ほかの数名も各国首脳に向かって発砲。イザイアは窓から飛び降りて逃亡しますが、捕まった彼はなにも覚えていません。

吹き出し アイコン

黒人であるがゆえに歴史から消された過去を持つイザイアは、アメリカの歴史そのものを象徴していると考えられます。

AD

黒幕の正体とロスとの因縁

逮捕されたイザイアを救うため、サムは自ら捜査へ乗り出そうとしますが、ロスに却下されてしまいます。そこでサムはホアキンと、大統領の側近で元ブラック・ウィドウのルース(シーラ・ハース)とともに秘密裏に調査に乗り出します。 ホアキンが調べたところ、イザイアをはじめとする襲撃者は、スマートフォンの画面の明滅によって洗脳されたようでした。 移動中にサイドワインダーに襲撃されたサムたちでしたが、戦闘の末、相手を制圧。サーペント団が誰と取引をしているのか調べると、発信源はエコー・ワンと呼ばれる隔離された刑務所でした。 早速エコー・ワンに行った一行は、ラボのような室内でイザイアやほかの洗脳されたと思われる護衛の写真を見つけます。さらにそこには、ロスのカルテも。 するとそこへ、肌が緑色に変色した男が現れます。彼の名はサミュエル・スターンズ。彼はかつてハルクとアボミネーションの事件で、ロスから全責任をなすりつけられた人物でした。スターンズはロスへの復讐のために今回のテロ事件を仕組んだのです。

吹き出し アイコン

サムの「似た状況の知り合い」はバッキーを示しています。ちなみに元ウィドウであるルースも似たような過去の持ち主。

日本とアメリカが一触即発の事態に!

ロスは、条約締結のカギを握る日本の尾崎首相(平岳大)のもとを訪れますが、アダマンチウムが盗まれたのは大統領が画策したことと勘違いされ、条約締結を拒否されてしまいます。 セレスティアルズ島へ向かう日本の艦隊を阻止するため、ロスもインド洋に向かうことに。その一報を聞いたサムたちは現地へ急行します。そんななか、スターンズに洗脳されたアメリカのパイロットが日本の戦闘機を攻撃し、日米が一触即発の事態に。 サムたちは戦闘を阻止することに成功したものの、ホアキンは重傷を負ってしまいました。相棒の容態を見守りながら、なぜ血清を打たなかったのかと自分を責めるサムのもとに、バッキー(セバスチャン・スタン)がやってきます。 スティーブはなぜ自分を後継に選んだのかと悩むサムに、バッキーはそれはスティーブがサム自身の資質を認めていたからだと告げます。 一方、ロスは絶縁状態の娘ベティに電話をします。すると思いがけず彼女は電話に出て、いつかのように、今度一緒に桜を見に行こうと約束するのでした。

吹き出し アイコン

バッキーに対する「未来の下院議員」発言や「資金集めのパーティー」の存在は『サンダーボルツ*』で伏線回収されるのでしょうか。

AD

大統領がレッド・ハルクに 激闘の行方は?

しかしロスは、条約締結への不安と重圧からイラ立ちを募らせていきます。大きなプレッシャーとストレスのなか、彼のもとにスターンズから連絡が。スターンズは自分がテロの黒幕であり、すべてはロスへの復讐だと言いました。そして彼が処方していた心臓病の薬には、ロスが「ハルク化」するよう仕掛けがされていたことを明かします。 ロスはホワイトハウス前での会見に臨みますが、先ほどスターンズから告げられた衝撃の事実とマスコミの矢継ぎ早な質問にストレスを感じ、怒りを抑えきれずレッド・ハルクになって暴れ出します。 そこへキャプテン・アメリカが到着し、なんとかレッド・ハルクを倒そうと激闘をくり広げます。しかしその圧倒的な強さに歯が立ちません。そこでキャプテン・アメリカはレッド・ハルクを彼がむかし娘と訪れた桜並木へとおびき出します。そして娘と桜を見る約束をしていることを思い出させ、レッド・ハルクを落ち着かせることに成功しました。 その後スターンズは大人しく自首し、イザイアたちは解放されました。ロスはハルク化の危険があるため、ラフト刑務所に収監されることに。サムが彼と話していると、ベティ(リヴ・タイラー)が面会にやってきます。 一方ホアキンも意識を取り戻しました。キャプテン・アメリカとしてプレッシャーを感じているというサムに、ホアキンは自分はアベンジャーズのなかでもサムになりたかったと告げるのでした。

吹き出し アイコン

アベンジャーズのメンバーは誰になるのか?ロスの再登場にも期待したいですね。

AD

【エンドクレジット】ラストシーンをネタバレ解説

エンドクレジットシーンでは、ラフト刑務所に収監されたサミュエル・スターンズに面会した際、気になる会話がありました。賭けはお前の負けだというサムに対して、スターンズは次のようなことを言います。 「我々は同じ世界を共有している。私にはその可能性が見えている。この宇宙は1つだけだと思うか?世界を守っているのは自分たちだけだと思うか?君たちがほかの世界からこの場所を守らなければいけないとき、なにが起こるか見てみよう」 スターンズはマルチバースの存在と、そこから敵がやってくる可能性を示唆しているのです。 サムはこの言葉を聞いて困惑した表情を浮かべます。MCUでマルチバースの存在を知っているのは、ドクター・ストレンジとスパイダーマン、ロキ、そして本格的な合流はまだですがデッドプールだけだからです。 スターンズの言葉が『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』につながっていく可能性が高いですね。

新アベンジャーズメンバーの候補は?

ロスが提案していたとおり、新アベンジャーズを編成することになったサム。2代目ファルコンことホアキン・トレスの加入は確定として、ほかにはどんなメンバーが加わるのでしょうか。 まずは2025年7月に『ファンタスティック4:ファーストステップ』が公開されるファンタスティック・フォーの面々が加入することが考えられます。また、これまでさまざまなニュースで報じられているとおり、ドクター・ストレンジは新たなアベンジャーズの中心的な人物になる様子。 またフェーズ4以降に登場した若い世代のヒーローたち、ミズ・マーベル2代目ホークアイことケイト・ビショップシャン・チー新たなブラックパンサーであるシュリたちの加入も期待されます。 旧アベンジャーズのメンバーでは、誰が参加するのかにも注目です。

AD

【ネタバレ考察】「キャプテン・アメリカ」は希望から目標へ

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
©2014 Marvel

初代キャプテン・アメリカであるスティーブ・ロジャースは、人々の希望でした。血清によって超人的な能力を手に入れた彼は、唯一無二の存在としてアメリカ人の誇りとなっていたのです。 そんなキャプテン・アメリカの盾を受け継いだサム・ウィルソン。黒人である自分がスティーブの後継となることへの葛藤はドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021年)でじっくりと描かれました。 「ブレイブ・ニュー・ワールド」では、サムのサイドキックとして活躍していたホアキンが意識不明の重体となったことで、再びサムの決意がゆらぎます。超人血清を打っていない生身の人間であるサムは、自分も血清を打てばよかったと悩んでいました。 サムに声を掛けたのは、ウィンターソルジャーことバッキー・バーンズ。彼は、超人血清を打っていたスティーブも全員を救うことはできなかったこと、スティーブがサムにキャプテン・アメリカを託したのは「サムがサム」だからだと話します。 バッキーはサムに「スティーブは人々の希望だったが、お前は目標になれる」と言いました。ラテン系であるホアキンが、アベンジャーズを見てサムに憧れていたと言ったのは、まさにバッキーが言った通りのことなのです。スーパーパワーを持たないサムが魅せる新たなキャプテン・アメリカ像は、ヒーローを待つ社会ではなくひとりひとりの行動が誰かを救う社会への変化を示しているのかもしれません。

AD

【ネタバレ解説】ロスとザ・リーダーの因縁とは?

遂にザ・リーダーの消息が判明

「ブレイブ・ニュー・ワールド」のヴィランサミュエル・スターンズは、『インクレディブル・ハルク』に登場し、ブルースを普通の人間に戻すために協力していた科学者です。『インクレディブル・ハルク』のラストシーンで、ブルースの血液に触れたスターンズの頭が変形していく様子が描かれましたが、その後彼がどうなったのかは不明でした。 *『インクレディブル・ハルク』で、スターンズはガンマ線による突然変異で超人的な頭脳を手に入れましたが、実はこの後、スターンズはロスによって更に脳を肥大させられ、大統領になったら自由を与えるという約束のもと、手ごまとして利用されていたことが明らかに。 彼はロスが自分を解放する気がないことに気づき、ロスの失脚さらにはレッド・ハルク化を仕組んだのでした。

ロスがレッドハルク化した理由

前述のとおり、スターンズの復讐によって*心臓病の薬と称して体内にガンマ線を蓄積する薬を飲ませられレッドハルクに変身させられたロス。 スターンズの目的は純粋にロスへの復讐だけで、アダマンチウムを巡って日米で戦争が起きることを目論んでいたわけではありませんでした。しかしもしそうなったとしたら、大統領であるロスには大変な事態になっていたでしょう。 日本と一触即発のなか、ロスにはプレッシャーが重くのしかかります。いらだちを募らせた彼は、ついに怒りを抑えきれずレッド・ハルクに変身。レッド・ハルクはハルクと同様に怒りによって変身しますが、彼の場合怒れば怒るほど巨大化し、発火します。 その強さは地球上で一番強いとされるヴィブラニウム製のキャプテン・アメリカのスーツを素手で砕くほどで、サムは圧倒的に不利な戦いを強いられるのでした。 また『インクレディブル・ハルク』の事件で恋人であるブルースを利用されたロスの娘ベティは、父と絶縁状態にありました。「ブレイブ・ニュー・ワールド」では、ロスは自分が変わったことを娘に見せようと必死だったのですね。

AD

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のキャスト

アンソニー・マッキー(キャプテン・アメリカ)役/サム・ウィルソン

「ブレイブ・ニュー・ワールド」で主演を務めるのは、サム・ウィルソン/キャプテン・アメリカ役のアンソニー・マッキーです。 ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』での出来事を経て、正式に2代目キャプテン・アメリカとなったサム。かつてスティーブ・ロジャースがそうであったように、彼もまたアメリカという1つの国家に従うのではなく、世界全体の秩序を守りたいと考えているようです。 ファルコン時代のトレードマークだったウイングも備えた新たなキャプテン・アメリカのスーツで、大活躍してくれそうですね!

ホアキン・トレス(2代目ファルコン)役/ダニー・ラミレス

サムからファルコンのスーツを託され、2代目ファルコンとなるホアキン・トレス。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場した彼は、サムの友人のアメリカ陸軍中尉で、LAFやフラッグスマッシャーズとの戦いで彼をサポートしました。 ホアキンを演じるのは、『トップガン マーヴェリック』(2022年)のミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア中尉役でも知られるダニー・ラミレスです。

サミュエル・スターンズ(ザ・リーダー)役/ティム・ブレイク・ネルソン

本作のヴィランとして登場するのは、ティム・ブレイク・ネルソン演じるサミュエル・スターンズ(ザ・リーダー)です。 サミュエル・スターンズは、『インクレディブル・ハルク』に登場したブルース・バナー博士の協力者の教授。『インクレディブル・ハルク』のラストでは、ブルースの血液が体内に入ったことで体に異変が起きた様子が描かれていますが、その後はわかっていませんでした。 本作ではヴィラン、ザ・リーダーとして再登場を果たすことから、14年越しの伏線回収に期待したいですね。

AD

サディアス・ロス(レッド・ハルク)役/ハリソン・フォード

アメリカ大統領のサディアス・ロスは、元アメリカ陸軍中将で、その後国務長官として「ソコヴィア協定」でヒーローたちの行動を統制しようとした人物です。 MCUでは、『インクレディブル・ハルク』(2008年)で初登場し、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』(2018年)、『アベンジャーズ:エンドゲーム』(2019年)、『ブラック・ウィドウ』(2021年)で、ヒーローたちの活動に批判的な人物として描かれてきました。 これまではウィリアム・ハートがロスを演じていましたが、2022年に彼が急逝したため、本作ではハリソン・フォードが演じます。

ベティ・ロス役/リヴ・タイラー

ベティ・ロスはサディアス・ロスの娘で、ハルクことブルース・バナーの元恋人です。『インクレディブル・ハルク』で初登場して以降、出番はありませんでしたが、サノスのデシメーションによって5年間姿を消していたようです。 「ブレイブ・ニュー・ワールド」では、リヴ・タイラーがベティを再演します。

ルース・バット・セラフ役/シーラ・ハース

ルース・バット・セラフはイスラエル出身の元ブラック・ウィドウで、現在はロス大統領の側近の政府高官です。 演じるのは、Netflixシリーズ『アンオーソドックス』(2020年)や『Bodies/ボディーズ』(2023年)などへの出演で知られるシーラ・ハースです。

AD

「キャプテン・アメリカ4:ブレイブ・ニュー・ワールド」の監督・脚本は?

監督はジュリアス・オナー

「ブレイブ・ニュー・ワールド」の監督を務めるのは、ナイジェリア系アメリカ人のジュリアス・オナーです。彼は『クローバーフィールド・パラドックス』(2020年)の監督として知られています。

脚本家はドラマからの続投が決定

脚本は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』にひきつづき、マルコム・スペルマンとダラン・マッソンが手掛けます。 内容は明らかになっていませんが、ドラマからつながる要素もあるかもしれませんね。

ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』をネタバレありで復習

あらすじ

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
© 2021 Marvel

スティーブから受け継いだキャプテン・アメリカの盾をアメリカ政府に返還したサムと、暗殺者時代のトラウマに苦しむバッキー。2人は「サノスは正しかった」と主張するテロ集団フラッグ・スマッシャーズを追って、世界中を飛び回ることに。 スマッシャーズと接触した2人は、彼らの目的がアベンジャーズの活躍によって復活した人々が、各国政府によって難民として冷遇されている現状を打破することだと知ります。 新たなキャプテン・アメリカとなる決意をしたサムは、バッキーらとともにテロを防ぐことに成功しました。

回収を期待したい伏線

サムたちに協力したシャロン・カーターは、アメリカ政府から恩赦を受けS.H.I.E.L.D.もしくはCIAにエージェントとして復帰することになります。しかしその正体は、裏社会を牛耳るパワー・ブローカーでした。 一方、2代目キャプテン・アメリカに任命されながら、不祥事で解任・陸軍から不名誉除隊となったジョン・ウォーカーは、謎の女性ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌによって、USエージェントに任命されます。 USエージェントとウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズは、元ブラック・ウィドウのエレーナやレッド・ガーディアンらとともに『サンダーボルツ』(2025年GW公開予定)に登場することが確定しています。 「サンダーボルツ」はコミックではサディアス・ロスが結成した組織なので「ブレイブ・ニュー・ワールド」とのつながりにも期待したいところですね。

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』をネタバレ解説しました

サム・ウィルソンが新たなキャプテン・アメリカとなる「キャプテン・アメリカ」シリーズ4作目。黒人としてその重責を担うことを迷っていた彼ですが、その活躍に期待したいですね! 『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は2025年2月14日公開です。