2025年1月19日更新

レッドハルクの正体はサディアス・ロス!MCUでは敵か味方か?コミックでの強さまで解説

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「レッドハルク 正体」サムネ
© ciatr

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のさまざまな作品に登場するサディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍。彼はアベンジャーズ側の人間でありながら、ヒーローたちに対して否定的な人物です。 そんな彼は、2025年2月14日に公開される『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』では、大統領、そしてレッドハルクとして登場! サディアス・ロスとはいったいどんな人物なのか、レッドハルクとはどんなキャラクターなのか、この記事で紹介していきます。

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レッドハルクの正体はサディアス・ロス

その名の通り赤いハルクであるレッドハルクは、ハルク同様に巨体と怪力を持つキャラクター。『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の予告編では、サディアス・ロスがレッドハルクに変身する場面が映されています。 原作コミックでは、レッドハルク登場時にはサディアス・ロスは死んだと思われており、その正体は謎に包まれていました。しかし「キャプテン・アメリカ4」の予告編を見る限り、彼は記者会見場で変身してしまったようで、誰もがその正体を知ることになるのでしょう。

サディアス・ロスとは何者?長官から大統領へ

サディアス・ロスは、2008年に公開された『インクレディブル・ハルク』で初登場しました。同作ではアメリカ陸軍将軍として、それ以降の作品ではアメリカ国務長官として活動しています。 厳格な性格で勲章をいくつも持つなど立派な人物ですが、ヒーローたちに対しては批判的で、彼らの活動を合法的に制限したいと考えているようです。「スーパーソルジャー計画」再開のために、娘の恋人であるブルース・バナーを利用したり、ヒーローたちを管理するための「ソコヴィア協定」への登録を強引に推し進めたりしてきました。 手段を選ばず自分の目的達成や保身のために動く、独善的で冷徹な人物で、あまり信用できません。 そんな彼は『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』では大統領となって登場!2代目キャプテン・アメリカことサム・ウィルソンとは、緊張感のある関係のようです。

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サディアス・ロス(レッドハルク)は敵か味方か?

「キャプテン・アメリカ4」のポスターや予告編には、レッドハルクとキャプテン・アメリカが激突する様子が描かれています。しかし、もともとロスはアベンジャーズと因縁がありましたが、ヴィランではありませんでした。 今回のレッドハルクもメインヴィランではなく、何者かによって差し向けられたもののようです。大統領であり、ヒーローたちに批判的な立場だったロスが、自らスーパーパワーを手に入れようとするとは考えにくいですし、レッドハルクへの変身も予期しなかったものなのではないでしょうか。 原作コミックでのレッドハルクは、当初は映画『インクレディブル・ハルク』にも登場したアボミネーションを殺害したり、暴虐の限りを尽くしていましたが、のちに改心しアベンジャーズに加入しています。 しかしその後、人を殺すこともいとわないヒーローたちを集め、「サンダーボルツ」を結成しました。

MCUでの活躍をネタバレ復習

『インクレディブル・ハルク』(2008年)

本作でMCUに初登場したサディアス・ロスは、5年前に再開された「スーパーソルジャー計画」の失敗でハルクとなってしまい、行方をくらましていたブルース・バナーを探していました。それは実験の失敗を隠蔽し、計画を続行するためでした。 ブルースがリオデジャネイロに潜伏しているとの情報を得たロスは、特殊部隊を率いて現地に向かいます。その後、隊員のブロンスキーに超人血清を投与させハルクを捕獲することに成功しますが、アボミネーションとなって暴れるブロンスキーを止めるため、彼を飛行中のヘリから降ろすことに。 スーパーソルジャー計画が永久凍結され、バーでやけ酒をあおっていた彼は、トニー・スタークからアベンジャーズ結成計画を聞かされます。

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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)

ラゴスでの戦闘で民間人に負傷者を出してしまったアベンジャーズ。そこでサディアス・ロスは、ヒーローたちを国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」への登録を推し進めます。 彼は協定への登録を拒否したキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースや、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ、ワンダ・マキシモフたちを国際指名手配犯に。トニー・スタークたちに彼らを捉えるように命じました。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)

サディアス・ロスは、サノスの部下たちブラック・オーダーによってニューヨークが襲撃され、地球の危機が迫っているなかでも、ヒーローたちに対する否定的な態度を崩しませんでした。彼らに頼らず事態を乗り切ろうとしていた彼は、ヒーロー出撃で被害がより甚大になると考えていたのです。 独断で出動したトニー・スタークをソコヴィア協定違反だと非難したり、戻ってきたスティーブたちを逮捕しようとするなど、アベンジャーズの足を引っ張るような行動が多く見られました。 そんな彼はサノスのデシメーションによって消滅。しかし『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)では、ヒーローたちの活躍によって復活しました。

『ブラック・ウィドウ』(2021年)

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の出来事のあと、スティーブ・ロジャースら「ソコヴィア協定」反対派のヒーローたちは反逆罪を犯したされ、逃亡生活を余儀なくされていました。 そんななかサディアス・ロスは、自らブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを追います。

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レッドハルクの強さは?ハルクとどっちが強い?

レッドハルクはハルクと同様に、怒りが変身のトリガーとなります。ハルクは怒れば怒るほど巨大化するのに対し、レッドハルクは怒れば怒るほど体温が上がり、発火します。 ハルクと違って変身後も理性や知性を保っているので、暴走することもありません。また、元軍人のサディアス・ロスが変身したものなので、銃火器を扱った戦闘技術、戦闘戦略に優れています。 原作コミックでは普通の武器だけでなく、ソーのハンマー、ムジョルニアを裏技的な方法で使ったことも。ただし、これは「ソーごと持ち上げる」「無重力の宇宙空間で振り回す」など、抜け穴を突いた技で、ムジョルニアを持ち上げるほどの高潔な精神の持ち主というわけではありません。 ハルクとはこれまでに3回直接対決をし、2勝1敗という結果を残しています。

サディアス・ロス(レッドハルク)とサンダーボルツの繋がり

レッドハルクはその後、人を殺すこともできるヒーロー集団「サンダーボルツ」を結成します。このチーム名はロスが自身のニックネーム「サンダーボルト」からとったものです。 2025年のゴールデンウィークには、元ヴィラン集団の活躍を描く『サンダーボルツ』が公開されるため、ロスが登場するのかも気になるところ。しかし今のところ、映画では「サンダーボルツ」を招集したのは、謎の女性ヴァルことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌとなっています。 ヴァルが何者なのか、そして彼女の狙いはなんなのか、明らかになっていないことが多いため、そこにサディアス・ロスが絡んでくる可能性もゼロとは言えないでしょう。

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ハリソン・フォードが新たにロス(レッドハルク)を演じる

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』では、「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や「インディ・ジョーンズ」シリーズなどで知られる名優ハリソン・フォードがサディアス・ロス大統領/レッドハルクを演じます。 英Empire誌のインタビューで、彼は同作の撮影は「ただのオフィスでの平常な1日だった」とあっさりと話しています。 本人はあっけらかんとしていますが、監督のジュリアス・オナーはフォードの演技について「度肝を抜かれました」とコメント。「現場にいる全員が、“マジかよ、彼は凄すぎる”と驚きました。とにかく破壊しまくる怒りのモンスターであるハルクに戻れたのは最高です」と語りました。

『ブラック・ウィドウ』まではウィリアム・ハートが演じる

『ブラック・ウィドウ』までサディアス・ロスを演じていたのは、ウィリアム・ハートです。2022年に彼が急逝し、本作からハリソン・フォードが同役を引き継ぐことになりました。フォードは、彼から役を引き継ぐのは少し不安もあったと語っています。 ワシントンD.C.出身のウィリアム・ハートは、ボストンのタフツ大学に神学を3年間学んだあと専攻を演劇に変え、その後演劇の名門ジュリアード音楽院に再入学しました。 代表作には、『愛は静けさのなかに』(1986年)や『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005年)、『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』(2019年)などがあります。

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原作コミックでのレッドハルク

Red Hulk ペーパーバック – 2011/10/19

マーベルの原作コミックには赤いハルク、「レッドハルク」が登場します。長らく正体不明だったこのキャラクターは、初登場の2008年から2年後の2010年に刊行されたコミックシリーズ『ワールド・ウォー・ハルクス』でサディアス・ロスであったことが明かされました。 実は彼は、それ以前に死んだと思われていましたが、悪の科学組織インテリジェンシアによってレッドハルクに変えられてしまったのです。 レッドハルクはハルク以上の巨体ですが、怒れば怒るほど体温が上昇し、発火します。主なパワーは驚異的な怪力、ガンマ線の吸収、吸収したガンマ線を熱照射するヒート・ブラストの3つ。 しかしハルクと大きく違うのは、変身後も理性や知性を保っていることです。今後彼がレッドハルクとして、アベンジャーズたちに立ち向かっていくことになるのかにも注目です。

サディアス・ロスはなぜレッドハルクに?MCUでの動向が見逃せない

「キャプテン・アメリカ4」で大統領、そしてレッドハルクとして登場するサディアス・ロス。これまでヒーローたちと因縁のある彼ですが、今後はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。 『サンダーボルツ*』に登場するかどうかも気になるところですね!