BL漫画『αの花嫁 ─共鳴恋情─』は全巻無料で読める？ネタバレ感想も紹介

漫画『αの花嫁 ─共鳴恋情─』は、岩本薫が原作を、幸村佳苗が作画を担当するBL漫画作品です。細部にまでこだわった独特の世界観が魅力で、コミックシーモアが主宰する「電子コミック大賞2022」のBL部門にもノミネートされました。 BL界でもおなじみの特殊設定「オメガバース」をもとにした作品で、イケメン俺様CEO(アルファ)と美人男子高校生(アルファ？)のラブロマンスが描かれます。それぞれ色気も魅力もたっぷりな2人から目が離せません！ ここからは本作をお得に読む方法をはじめ、最新話までのあらすじやネタバレ・感想について紹介していきます！

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特権階級のエリートカテゴリーにあたるアルファとして生まれ育った男子高校生・江森理玖。彼はアルファの頂点に君臨するほどの名家・首藤家のパーティーで社交界デビューを果たします。 その頂点に君臨する首藤家の当主・首藤圭騎は、男女問わず妊娠可能な繁殖カテゴリーのオメガはもちろん、アルファの人間をも虜にするほど魅力的な人物として知られていました。 首藤家のパーティの目的の1つが、圭騎の「魂のつがい」と呼ばれる身も心も固く結ばれたパートナーを探すことです。アルファとオメガの間にのみ成立するつながりで、会った瞬間に惹かれ合うらしい。 パーティに参加した理玖は、はじめて目の当たりにした圭騎にほのかな憧れを抱くことに。さらに、アルファのはずの彼の身体は、圭騎のことを考え始めた途端まるでオメガのように熱く火照り始めて……？！

江守理玖は、特権階級のエリートカテゴリーにあたるアルファを両親に持つ高校生。 財力のある江守家の一人息子で才色兼備な理玖は、アルファでないと通えない名門校に通い、生徒会長として人望を集めています。 しかし、アルファの頂点に君臨する首藤家のパーティで、当主の圭騎に出会ったことで体に変化が起こり……。

アルファの頂点に君臨する首藤家の当主・圭騎は、同じアルファの理玖が圧倒されるほどのオーラの持ち主です。 「氷の帝王」との異名を持つ圭騎は、自らが開いたパーティで理玖と運命の出会いを果たします。理玖を「魂のつがい」だと感じた圭騎は、理玖を独占しようと自分の家に囲おうとするのでした。

泉堂彩斗は理玖と同じ高校に通う幼なじみです。 大人しかった理玖を守ろうと彼の傍にいる彩斗は、実は理玖に好意を抱いていました。それでも理玖がアルファだから諦めていました。 しかし、理玖が圭騎と出会い、理玖がアルファではなくオメガだったと知って彩斗は……。

孔王家当主・李里耶は、オメガでありながらエリートとして活躍している美男子。 圭騎の幼なじみで、圭騎のことをいつも気にかけています。ただ、それが恋愛感情からくるものなのかはわかっていません。 圭騎に近づいてきた理玖に対して李里耶は厳しい態度を示すのですが……。

男女の性別以外に、遺伝子的に優秀な人間が多いといわれるアルファ、多くの人間が分類されるベータ、男でも妊娠できる体質を持つ希少種・オメガの3種類の性別があるこの世界。 そんな世界でアルファとして生まれた高校生・理玖は、ある日、アルファの頂点に君臨する首藤家のパーティーに参加します。そこで首藤家の当主・首藤圭騎に出会ってから、理玖の体にある異変が……。 アルファのはずの理玖は、まるでオメガのように発情しフェロモンをまき散らしてしまいます。その事実を知った圭騎から「お前はオメガだな」と告げられた理玖は、その現実を受け止められないまま、圭騎によって強引に手籠めにされてしまうのでした。 圭騎の調査によって、理玖は生まれた時に取り違えられており両親と血のつながりがないことが判明。言葉を無くす両親に、理玖を自分に預けるように提案する圭騎でした。 圭騎の提案を自ら受け入れた理玖は、家を離れ圭騎のマンションで生活をする事に。オメガとしての生活に戸惑う日々を過ごす中、高校の同級生で幼なじみの彩斗が理玖を訪ねてきて……。 アルファとして生きてきた理玖がオメガという運命を受け入れていく姿を見て、素直に応援したいという気持ちになりました。

以前から理玖に恋心を抱いていた彩斗は、理玖が実はオメガだったと知って思わず理玖を押し倒します。そんな彩斗に嫌悪感を抱き、逃げ出す理玖。 逃げた先で、オメガの特徴である「ヒート」と呼ばれる発情状態に襲われた理玖は、圭騎に恐る恐る助けを求めます。迎えに来た圭騎は理玖を抱え上げ……。 圭騎に強引に犯された理玖でしたが、快感を抑えることが出来ず絶頂を迎えます。理玖を「魂のつがい」だと思っている圭騎は、他のアルファに近づかないよう叱責するのでした。 それでも「魂のつがい」としての義務感もあり、理玖に対して優しさをみせる圭騎は、彩斗の元を訪れ理玖が学校で困らないように協力を依頼。また、家同士の繋がりのパーティに理玖を連れて行くなど、圭騎が理玖を大切に思う気持ちが伝わってきます。

圭騎に連れられて参加した家同士のパーティーで、理玖はパーティーの主催者である孔王李里耶と出会います。彼はオメガでありながら、アルファにも負けずとも劣らない実力の持ち主。 圭騎とも昔なじみの李里耶に対して、理玖は嫉妬にも似た感情を抱き、部屋を飛び出して行ってしまうのでした。 李里耶の方が自分よりも圭騎にふさわしいと悩んでいた理玖は「オメガの匂いがする」と見知らぬ男に襲われそうになります。そこに李里耶が助けに現れて……。 李里耶のおかげで大事に至りませんでしたが、圭騎は他の男に触られたと言って理玖に怒りをぶつけます。お仕置きに強引に犯されてしまう理玖でしたが、圭騎に抱かれる気持ちよさを感じてしまうのでした。 互いに大事な存在だと思い始めてきた様子の理玖と圭騎が、この先どのように距離を近づけていくのかとても楽しみです。

「魂のつがい」からは優秀な子どもが生まれやすいと聞いた理玖は、子どものために圭騎が自分を引き取ったのだと考えます。理玖から自分は跡継ぎを生む道具じゃないと伝えられた圭騎は、「魂のつがい」は関係ないと返答します。 そう言われた理玖は、堪えきれなくなったのか圭騎に対する好意を告白。そんな理玖を愛おしく思ったのか、圭騎はいつもより優しく理玖を抱くのでした。 ある日、圭騎は理玖について悪い噂を流す人たちを目にします。鋭い声で詰め寄る圭騎に、圭騎の昔なじみである李里耶はもやもやしながら目線を送って……。 そして理玖にはピンチが訪れます。1人でいるときに圭騎の母が訪ねてきて、出ていくように告げられます。圭騎の母は李里耶の方がふさわしいと言って、理玖に手切れ金を手渡し追い出します。母親の仕打ちを知った圭騎は、理玖の姿を探して回るのでした。 せっかく圭騎と心が通い合った理玖にピンチが訪れるなんて、思わず悲しい気持ちになってしまいました。

街中を探し回った圭騎は理玖を見つけ出します。家に連れ帰ろうとする圭騎を拒む理玖に対して、圭騎は自分のもとにいるように告げるのですが、理玖は納得しません。 暴れる理玖を無理やり車に押し込んだ圭騎は、彼を犯します。さらに圭騎は一生消えないつがいの契約を結ぶため、理玖のうなじに強く噛みつくのでした。 理玖をマンションまで連れ帰った圭騎は、理玖の意思とは関係なく一晩中、理玖を犯し続けます。その結果、理玖は気を失ってしまうのでした。 意識を取り戻した理玖は、圭騎に怯えるようになってしまいます。そんな理玖から圭騎が離れている間に、理玖の幼なじみ・彩斗から理玖に連絡が入ります。学校に来ていない理玖を心配してやってきた彩斗の目に入ったのは理玖のうなじが噛まれた痕。理玖に好意を抱く彩斗はショックを受けるのですが……。 理玖に対する愛情が暴走してしまった圭騎の姿には驚きました。その隙に理玖に近づく彩斗の目的が何なのか気になります。

圭騎に強引に犯され続け、傷ついた理玖は圭騎のもとを離れて李里耶の屋敷で暮らすことに。圭騎のもとを離れて、少し落ち着くかと思いましたが、理玖は体調不良に見舞われてしまいます。 体調不良のために寝込みがちな理玖は、李里耶から厳しい言葉を告げられて……。その甲斐もあって、理玖にも変化が見られるようになり、オメガとしてどう生きるのか考えるようになるのでした。 一方、圭騎は自分の意思を持ち始めた理玖の邪魔はしてはいけないと考えるようになっていました。 李里耶のもとで、何か手伝いができないかと考えた理玖は、書庫の整理をするように。また、圭騎にふさわしい人間になるために大学進学を希望し始めます。李里耶は理玖を応援すると言いますが……。 圭騎によってひどい目に遭った理玖でしたが、圭騎に対する思いまでは失っておらず安心しました。圭騎にふさわしい人間になろうとするなんて、可愛いところがありますね。

オメガとしての生き方を李里耶のもとで学びながら、自分自身の生活を立て直そうとしている理玖を、圭騎は陰ながら見守っていました。 一方で、李里耶や彩斗に支えながら高校生活を送っていた理玖のもとに電話がかかってきて……。 受験、そして、卒業式を経て、圭騎から離れてから二度目の春を理玖は迎えようとしていました。そこで、理玖は自分が守られていたことを知ります。 一方、圭騎は首藤家の実権を握ろうと画策。理玖が高校を卒業した日に、圭騎は母親と対峙。愛した理玖との未来の為に圭騎は行動を起こすのでした。 2人が未来の為にコツコツと現実を向き合っている姿に愛の深さを感じます。無事に障害を乗り越えて、幸せなエンディングを迎えて欲しいです。

理玖を力づくでも手に入れたいと行動してしまう圭騎に対して、経験も浅く事情もわかっていない理玖は振り回される一方。 一度は傷つけられ圭騎のもとを離れますが、圭騎を思う気持ちは変わらず。圭騎にふさわしい人間になるべく自らを成長させようする理玖には高校生とは思えない強さを感じます。 物語が進むにつれて、どんどん強くなっていく理玖がさらにどう成長を遂げていくのか目が離せません。

イケメン同士の耽美な世界を際立たせるのが本作の作画の美しさです。人物を描く美しさは当然のことながら、細部にこだわった作画に思わずうなってしまう人もいるでしょう。 アングルにまでこだわっている様子が伺え、特に、首藤家・当主の圭騎の迫力が伝わってきます。 なんといっても圭騎と理玖が交わる場面では、美しさと激しさといやらしさが混ざって、まるで一つの芸術といえるような作品です。