「スパイファミリー」フィオナ/夜帷(とばり)がかわいい！ギャップ美女はロイドと結ばれるのか

『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』に登場する夜帳(とばり)ことフィオナ・フロストは、黄昏と同じ諜報機関「WISE(ワイズ)」の諜報員です。 普段は無表情を貫き同僚からも警戒されている彼女ですが、心の中では黄昏に強い恋心を抱いています。 本記事ではそんなフィオナのプロフィールやロイドとの関係、強さについて徹底解説していきます！ ※この記事は『SPY×FAMILY』の重要なネタバレを含みます。

夜帳(とばり)は西国の諜報機関「WISE(ワイズ)」に所属するスパイで、黄昏の後輩にあたる人物です。黄昏が任に就いている「オペレーション〈梟〉」への参加を熱望していました。 表向きの職業はバーリント総合病院の事務員で、年齢は非公表ですがおそらく25歳前後だと思われます。 感情を表に出さない無表情さが特徴で、同僚からは「オペレーション〈梟〉」への執着も合わさり、“黄昏の手柄を横取りしようとしている”と噂されている彼女。しかし実際の目的はまったく別の場所にあり、それを知る人物はアーニャ以外にいません。 フィオナという名前も、ロイドと同じように偽名だと思われます。

夜帷の初登場はコミックス5巻29話です。29話黄昏の任務のサポートを命じられ、フォージャー家を訪れるところから始まります。

アニメ20話「MISSION:20」で初登場となったフィオナを演じるのは佐倉綾音(さくらあやね)です。20話では「〈WISE〉工作員」としてクレジットされていました。インパクトあるギャップを好演しています！

フィオナが務めているのは、彼女が思いを寄せる先輩・ロイドが精神科の医師として働いているバーリント総合病院です。フィオナはそこで事務員として働きながら、黄昏が担当するオペレーション〈梟〉のサポートに当たっています。院内には彼女以外にも複数のWISE協力者が潜入しているとのこと。 もともとはヨルと接点はありませんでしたが、「ロイドの同僚」としてフォージャー家に出向き対面を果たしました。

フィオナの裏の顔は西国の諜報機関のスパイ・夜帷です。上司である黄昏との連携はばっちりなため、本来は彼女がロイドの妻役としてオペレーション〈梟〉に参加する予定でした。しかし夜帷は当時別の任務にあたっていたため妻役を担当できず、ロイドは現地で妻を探すことになったのです。 東国内では黄昏のサポートのみでなく、スパイとして黄昏とタッグを組んで任務にあたることもあります。該当回では彼女のスパイとしての有能さが窺えました。

その無表情さから、同僚にも不気味がられているフィオナ。しかしアーニャが彼女の心を読むと、驚くべき事実が発覚します。なんとフィオナはロイドに恋をしていたのです！ それも普通の恋心ではなく、頭の中がロイドに対する想いで埋め尽くされるほど強く重い恋でした。フィオナの魅力は、なんといっても外見と中身のギャップです。 そのため彼女が「オペレーション〈梟〉」に異常な執着を抱いている理由は、単純に彼の妻になるためでした。そのため現妻役であるヨルには敵意を抱いており、虎視淡々とその座を狙っています……！

フィオナがロイドと結ばれる可能性は、残念ながら非常に低いと思われます。 ロイドはフィオナのことを、仕事のできる後輩くらいにしか思っていません。また彼女への評価を、厳しく教育はできてもヨルのように温かく育児はできないと語っていました。 またアーニャも、自分にスパルタ教育を施そうとしているフィオナを警戒しています。フォージャー家の絆は強くなる一方なので、悲しいですがフィオナが入る隙はないでしょう……。

作中ではロイド一筋の夜帷(とばり)。しかし第60話にて、ロイドの相棒であるフランキーと夜帷が急接近する姿が描かれていました。 ロイドに任務の相談をした彼女は、協力者としてフランキーを紹介されます。最初は脅すようにフランキー に接触し、協力させた夜帷。しかしフランキーの有能さを知り、また仕事をお願いすると信頼した様子をみせていました。 恋愛面で難がある同士、2人が結ばれれば案外うまくいくかもしれません！

フィオナがポーカーフェイスに徹している理由は、愛する黄昏からの教えを従順に守っているからです。 かつて彼女は黄昏から「スパイたるともどんな時でも感情(ほんね)を表に出すな」と教わりました。ある意味素直な彼女は、その教えに対し「私これから一生無表情(ポーカーフェイス)を崩しません」と宣言。 黄昏は「いやそれはちょっと…」と止めていましたが、フィオナはそれは無視してとにかく先輩の教えを貫いているのです。

夜帳の正体や過去については、未だ言及されていません。しかし諜報員として活動しているところをみると、ロイドやアーニャと同じ孤児であった可能性が高いでしょう。 またロイドへの異常な執着や家族への理想から、2人とは異なり肉親に恵まれなかった孤児だったのかもしれません。彼女の過去が描かれれば、特徴的な性格が形成された理由も判明すると思われます。

フィオナはロイドから指導されていただけあり、スパイとしての能力は非常に高いです。共同でおこなった任務では、ロイドに実力を認められる描写もありました。 特に身体能力はかなりのもので、呼吸を10分程度止めたり、ドーピングした選手をテニスで圧倒したりしています。ロイドとダブルスで挑んだテニス大会では、相手が反則すぎる不正を連発したにも関わらず優勝しました。 また口の動きと発声を別にできたりと、スパイ特有のスキルも有しています。

隙あらばロイドの妻の座を射止め、ゆくゆくは彼のお嫁さんになりたいと目論むフィオナですが、その好意はロイドには伝わっていないようです。任務で夫婦役を演じた際も、ロイドの態度はあくまで任務というものでした。 フィオナはロイドがヨルに向ける、偽物の笑顔のなかに滲む感情(ほんね)を見分けていましたが、それがフィオナに向けられたことはありません。彼女はあくまで同僚であり後輩としてしか見られていないのでしょう。

フィオナは盲目的にロイドを想っているため、妻としてロイドが任務を全うできるように、アーニャやボンドには機械的に接するでしょう。妄想内ではアーニャに対して「強化育成」と称してスパルタなメニューを課して「星(ステラ)製造マシン」化を目論んでいました。 フィオナの眼中にあるのはロイドのみ。フィオナが妻になることで夫婦はラブラブになるかもしれませんが、家族の温もりを感じられる家庭ではなくなりそうです。

ロイドとヨルの関係性が人気の作品とあって、それを邪魔しようとするフィオナにマイナス意見が出てしまうのも仕方がないのかもしれません。 また彼女自身、愛嬌とは無縁のツン強めキャラで感情移入しにくいところがあります。そのあたりがフィオナが苦手という層を生み出しているのでしょう。 とはいえ本作では恋愛感情がはっきりしているキャラはレア。彼女が起爆剤となって周りの恋も動き出すかもしれないので、今後もじっくりとその片思いを見守っていきたいですね。

フィオナ/夜帷をアニメで演じるのは佐倉綾音(さくらあやね)です。『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子役や『五等分の花嫁』の中野四葉役といった朗らかなヒロインから、『新幹線変形ロボ シンカリオン』速杉ハヤト役の、『進撃の巨人』のガビ・ブラウン役まで幅広い役を演じています。 フィオナ役では21話で渾身の「すぅきぃ」をお披露目。妄想劇ではあやねるらしいいい味が出ていて、かなりコミカルなシーンに仕上がっていました。

『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』に登場する優れたスパイ・フィオナは、ロイドに恋するギャグキャラとしても非常に人気が高いキャラクターです。 彼女とロイドの仲はこれからどうなっていくのか。アニメへの登場を心待ちにしながら、今後の活躍も期待しましょう！