「よう実」坂柳有栖(さかやなぎありす)は綾小路の理解者？正体や目的を解説！

『ようこそ実力史上主義の教室へ』のTVアニメ第2期が、2022年7月から放送開始されています。そんな本作に登場する坂柳有栖は、作中でもトップレベルの知能を持つ人物です。銀髪が特徴的な美女である彼女は、綾小路に特別な感情を抱いている様子。 そこで本記事では坂柳のプロフィールや実力、綾小路との関係性を徹底解説していきます！ ※この記事は「よう実」の重要なネタバレを含みます。

坂柳有栖は綾小路と同じ高度育成高等学校に通う生徒で、学校の理事長の娘です。銀髪と色白な肌が特徴的な女性で、作中でもトップレベルの知能と美貌を誇ります。学年で1番優秀なAクラスに所属しており、もとは葛城とクラスのトップを争い対立していました。 しかし彼女は水面下で葛城の陥落のため動いており、その末に見事A組リーダーの地位を獲得しています。

坂柳はホワイトルームにいたわけではないものの、作中でも屈指の天才的な頭脳を誇ります。そして高度育成高等学校の理事長の娘として生まれた彼女は、自分が天才である自負がありました。 現実的で保守的な葛城とは対照的に、非常に好戦的です。また表向きはお淑やかで誰に対しても丁寧な態度ですが、目的のためなら手段を問わない陰湿な性格をしています。 常に冷静に状況を見据える彼女ですが、体型にはコンプレックスがあるようで、「リトルガール」と呼称された際にはムキになる子供っぽい一面もみせていました。

Aクラスには坂柳と葛城康平(かつらぎこうへい)がそれぞれリーダーとなる、2つの派閥が存在していました。物語が開始した当初は葛城がクラスのリーダーを務めていましたが、重ねた失態で離反者が増える事態に。 そして5巻で描かれた体育祭にて散々な結果を残し、彼の失脚は決定的となりました。そのうえ続く6巻のペーパーシャッフルで、新たにリーダーとなった坂柳が葛城の負け分を取り返してしまったのです。 こうして葛城とのトップ争いに勝利した坂柳は、Aクラスのリーダーとなったのでした。

彼女は学校の中で唯一綾小路の過去について知っている人物です。 彼女が綾小路と初めて出会ったのは、7歳の頃。学校の理事長である父に連れられホワイトルームに見学に来た彼女。ホワイトルームという場所には興味を持ちつつも、天才を人工的に作るという行為には反対していました。人間の能力は生まれた時点ですべて決まっており、DNA以上のことはできないと考えていたためです。 しかしそこで見た1人の少年に目を奪われてしまいます。その少年こそ、綾小路清隆(あやのこうじきよたか)でした。それ以降坂柳は綾小路を幼馴染みのように思い、再会を望んでいたのです。 彼女が綾小路に近づく目的は、自分の考えを肯定するためでした。天才は人工的に作れないと考えていた坂柳は、それを証明するため人工的な天才である綾小路に敗北をの2文字を刻もうとしています。この目標を達成するため、彼女の綾小路に執着する日々が始まるのでした。

最初は大学生、もしくは大人になってからの綾小路との再会を望んでいた坂柳。しかし高度育成高等学校で再会を果たし、彼を倒すことで自分の考えが間違っていなかったと証明することを誓いました。そして体育祭が終了した後に、呼び出して直接宣戦布告をしています。 彼女は自らの手で綾小路を倒すことに固執しており、宣戦布告後は彼の過去や能力を他の生徒に隠す描写も多くありました。龍園と綾小路の勝敗が決してからは、他の生徒を使って自分に関心を持たせる行動に出ます。 またあくまで綾小路を倒したい坂柳は、理事長代理から綾小路を退学させるよう指令を受けても、無視し続けていました。

暗躍してきた坂柳と彼女のターゲットである綾小路は、ついに特別試験で直接対決に臨みます。クラスメイトが一進一退の攻防を演じ、最終種目となる競技は「チェス」でした。 司令塔である2人は差し手に指令を出しながら、チェスの攻防が続きます。綾小路を越えるための一手を、常に打ってくる坂柳。そしてとうとう綾小路が投了し、直接対決はまさかの坂柳勝利で幕を閉じたのです。 しかし真相は、綾小路を退学させたい理事長代理の妨害があっての決着でした。綾小路が指示していた手とは違う手が差し手に伝わっており、本来であれば彼が勝利していたのです。それを知った坂柳は、念願の戦いに邪魔が入った事実に激怒していました。

本来は自分が敗北していたと知り、坂柳は綾小路が真の天才であると認めます。同時に理事長代理を筆頭にしたホワイトルームからの人間を、排除すると誓いました。そして正々堂々と決着をつけるためホワイトルームの人間を排除するまでは、綾小路の味方になると決めたのです。 それ以降は綾小路から助けを求められた際は見返りなしでサポートしたりと、献身的な姿をみせています。また綾小路には特別な感情を抱いているようですが、それが恋愛感情なのかは未だわかっていません。

坂柳の実力は、作中全キャラの中でもトップクラスです。遺伝子レベルでみた本物の天才で、ホワイトルーム出身者でないにもかかわらず、綾小路にもその実力を認められています。 もともとは葛城が直接的な指揮を執っていたAクラスですが、敗北しリーダーが坂柳になりました。そして彼女がリーダーとなった後では、Aクラスが敗北し損害を負った特別試験はありません。 しかし坂柳にも弱点があります。それが体力面です。彼女はもともと先天性の疾患を抱えており、杖が無ければ歩けないほど体力がありません。そのため体力が重要な試験では、自動的にポイントをマイナスされています。

高度育成高等学校の試験はすべて過酷ですが、10巻にて歴代でトップの過酷な試験が始まります。「クラス内投票」はクラス内の投票で退学者を決める、確実に各クラス1人は退学者がでる試験でした。 なぜか退学者候補の筆頭になってしまった綾小路は、坂柳をバックに付けた山内が首謀者だと知ります。それを堀北学を通して知った堀北鈴音は糾弾し、クラス全員に事実が知れ渡りました。一転して票が集まってしまった山内ですが、坂柳のアシストで助かる算段はついています。 しかし坂柳は最初から山内を助ける気などなく、彼は退学処分となってしまったのでした。坂柳が所属するAクラスでは、唯一葛城派に残っていた戸塚弥彦が退学者になります。 クラス内投票はすべてが坂柳の想定通りに進み、彼女の優秀さがよくわかりました……！

「2年生編」6巻で描かれた体育祭編にて、坂柳と綾小路の興味深いシーンが描かれました。坂柳が綾小路の部屋を訪れ、綾小路とともにベッドに入ったのです。「特別授業」と称しベッドで坂柳と時間をともにした綾小路ですが、その時間はわずか10秒でした。そしてその後に彼が、写真を選別する様子が描かれています。 6巻で関係が進んでいたと判明した軽井沢と綾小路ですが、綾小路は軽井沢に自立してほしいと考えており、別れるのは決定的でしょう。 そのため綾小路が撮った写真は浮気の証拠となるようなもので、軽井沢と別れる際に利用すると思われます。

TVアニメ「よう実」で坂柳有栖役を演じているのは、大沢事務所所属の声優である日高里菜(ひだかりな)です。彼女は少女役が似合う可愛らしい声が特徴的で、子役としても活躍していた女優でした。そのため元気な役も影のある役も演じられる、演技力を持っています。 代表的な役は『とある魔術の禁書目録』の打ち止め(ラストオーダー)役などです！

坂柳は登場当初こそ綾小路の敵となっていたものの、2022年6月現在はサポートとして活躍しているキャラクターです。また6巻では綾小路との関わりも描かれ、今後の活躍が期待されています。 新しく制作されるアニメ第2期、第3期では、1年生編がすべて映像化されます。綾小路と坂柳の直接対決も描かれるので、ぜひチェックしてください！