『ゴールデンカムイ』白石由竹のモデルは実在する?裏切り疑惑の真相も徹底解説
白石由竹は野田サトルの漫画『ゴールデンカムイ』に登場する天才脱獄王。脱獄に関しては天才だけどドジっ子で憎めない愛されキャラとして人気の白石について、本記事で徹底解説! 白石の最終話後の動向から脱獄王になった経緯、モデル、切ない恋などをネタバレありで紹介します。なぜか可愛くて仕方がない白石の魅力を見ていきましょう。 ※本記事では『ゴールデンカムイ』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意ください。
白石由竹(しらいしよしたけ)のプロフィール
白石は坊主頭が特徴の「明治の脱獄王」です。刺青人皮を持つ脱獄囚の1人で、杉元佐一とアシリパと行動を共にすることになる人物。ブカブカの半纏がトレードマークで、冬の北海道ですら白石はそれ1枚と飴しか装備していませんでした。 戦闘面ではあまり役に立たないものの、お調子者で明るい性格でムードメーカーとして活躍。長いものに巻かれる系かと思いきや、意外と仲間思いで情に厚く憎めない性格。年齢は不明ですが、20代後半だと考えられます。
【実写キャスト】映画で白石由竹を演じるのは矢本悠馬!
実写映画『ゴールデンカムイ』で白石役を演じるのは矢本悠馬です。2003年に子役としてデビューし、一度芸能界を引退しましたが、再び演技の道を志すようになります。おもな出演作は『水球ヤンキース』や『ブスと野獣』、『今日から俺は!!』などです。 コミカルな役どころを演じることが多い俳優なので、白石役にはぴったり!ダメダメなのに憎めない愛されキャラをどう演じるのか期待が集まります。
【性格】愛されキャラ白石の性格とは?
3拍子揃った遊び人
白石は酒好き・女好き・賭け好きの3拍子そろった根っからの遊び人です。 好みの女性と見れば出会い頭で「独身で彼女はいません。付き合ったら一途で情熱的です」と決め顔で自己アピール。美人と見れば、ホイホイと尻を追いかけては余計なトラブル(ときにナイスアシスト)に巻き込まれています。 こんな性格なのでお金にもだらしなく、アシリパから借りたお金を競馬で全額すってしまったことも。それでも懲りず、へそくりを使って競馬での大儲けを目論見、再びすっからかんになったときには、多くの読者が「白石……」と思ったことでしょう。
基本的に役立たず
異種格闘技な金塊争奪バトルが繰り広げられている中、白石ほど役に立っていないキャラはいません。とくにサバイバル面ではアシリパや杉元佐一の足手まといとなることが多く、度々「役立たず」や「脱糞王」の不名誉な称号が与えられています。 大自然の中では何かと動物に頭を噛まれることが多い白石。噛まれるのは、もはや白石の持ち芸と言ってもいいほどです。 とはいえ、白石の世渡り上手で人の懐にもぐりこむうまさは、他のキャラにはない強み。活躍した際のドヤ顔の「ピュウ☆」と、失敗したときに見せるあざとかわいい「クーン」は必見です!
なんだかんだでいいいやつ!
序盤は軽薄そうで今すぐにでも裏切りそうな雰囲気だった白石。実際に土方歳三に通じ、杉元たちの情報を流していたこともありました。 ところが白石は最終的に杉元たちを裏切らなかったどころか、土方たちと通じていることに罪悪感まで感じていたのです。そんな様子からも、彼が根っからの悪人ではないことが窺えます。 樺太では人知れずアシリパを守ったり、仲間の死に涙を流したり。ネジがぶっ飛んでいるキャラが多い中で、白石は最後まで憎めない「いいやつ」でした。 基本はボケ役ですが、たまに見せる博識っぷりや空気の読める振る舞いが魅力の人物です。
【能力】白石は「明治の脱獄王」と呼ばれた脱走の天才!
「明治の脱獄王」の名は伊達ではなく、白石は少年時代から脱獄を繰り返していました。幼年監獄時代から脱獄を繰り返した結果、最初の罪状よりも、脱獄による刑期のほうが長くなってしまう始末。 どこに行っても「オイお前白石だろッ」と追いかけられてしまうほど、白石は警察関係者の間ではかなりの有名人です。
どうやって脱獄する?
白石は生まれつき身体の関節を自在に脱臼させられる体質です。ちょっとした隙間があれば、軟体動物のようにニュルッと通ることが可能。 普段から歯茎の間や喉の奥など、あらゆる所にカミソリやマッチなどを忍ばせています。収監時も、こういった脱獄道具を体内に器用に隠していたのです。 特異な体質と用意周到さに加え、白石は観察眼に優れていました。施設の構造や死角を分析した上で、確実に脱獄できるルートを練っていたのです。 脱獄で培ったこれらの能力は、金塊争奪戦で杉元たちの助けになっていました。
脱獄理由はシスター宮沢に恋をしたから!?
白石が全国津々浦々を脱獄していたのは、シスター宮沢という女性に恋焦がれていたからです。 樺戸集治監で出会った熊岸長庵は、白石に脱獄を持ちかけます。代わりに白石は絵が得意という彼に、春画を依頼しました。そこに描かれていたのが、シスター宮沢の似顔絵だったのです。 能面のような顔の女性でしたが、白石は本物はきっと美人に違いないと確信。一目彼女を拝みたいという思いが募った白石は、脱獄してはシスターの足跡をたどり、北へ南へ奔走します。そうこうしているうちに、気づけば白石は「明治の脱獄王」となっていたのです。
実は脱獄途中にアシリパたちと出会う!
北海道から前橋、金沢、秋田、京都、埼玉とシスターを追って監獄を転々とする白石は、ついに最も厳重な網走監獄に送致されてしまうことに。網走でもシスターの情報が得られず悲しみに暮れていた白石に奇跡が起こります。 なんと網走監獄内にシスターらしき姿が!白石は看守を振り切って駆け寄ります。しかし振り返ったシスターの容姿は熊岸の絵にそっくりで、白石の恋心は砕けてしまうのでした。回想する白石の死んだ目から、当時の虚無感が伝わってきます。 恋破れた白石は網走監獄収監中に、のっぺら坊によって刺青を入れられることに。その後脱獄囚となった白石は、アシリパと杉元佐一の仕掛けた罠に引っかかる形で2人と出会うのでした。
【元ネタ】白石の脱獄王のモデルは白鳥由栄!
白石のモデルとなった白鳥由栄は、全4回の脱獄をしています。針金で合鍵を造る、僅かな材料でノコを作るなど、手先の器用さが脱獄を助けました。 他にも全身の関節を自由に外すことが可能で、頭が入る穴なら通過できたそうです。凄まじい腕力を持っていたことも有名で、40才を過ぎても両手に米俵を持って水平に保つことができたとか。 網走監獄脱獄時には、手錠と視察孔に味噌汁を吹きかけ続け、塩分によって鉄が錆びたところでこれを破壊。天窓を突き破り煙突を引っこ抜いて脱獄しており、白石よりパワー系だったことが窺えます。
【声優】アニメで白石を演じるのは誰?
とりあえずは輪行!
— 伊藤健太郎@声優 (@itoken_k_show) October 3, 2020
駅の待合室の雰囲気、好きです♪ pic.twitter.com/DYAIf6RnL4
アニメで白石由竹役を演じたのは、マウスプロモーション所属の声優・伊藤健太郎(いとうけんたろう)です。バリトンで独特な響きを持つ声が持ち味で、近年では3枚目なキャラやコメディリリーフな役どころを多く担当。 『BLEACH』の阿散井恋次役や『キングダム』の桓騎役、『弱虫ペダル』の田所迅役などが有名です。
【スピンオフ】白石の囚人時代が描かれる…?
『ゴールデンカムイ』の作者である野田サトルは、本編完結後のインタビューにて「スピンオフを書くとしたら誰を主人公にしたいか」と聞かれ、「シライシ」と答えていました。 彼を中心に網走監獄時代の愛憎劇を描いたら面白いのでは、と語っていますが、すぐに「でも分かりません」と打ち消しています。とはいえ、その直後に『スピナマラダ!』や新作の話も出ていることから、単なるリップサービスというわけでもなさそうです。 いつかはシライシ主人公の物語が見られるのかも……!?
オイお前白石だろッ!
ドジっ子な愛され脱獄王・白石由竹について紹介しました。『ゴールデンカムイ』最終話では、作者が白石を峰不二子と評するにふさわしい行動を取ったため、Twitterで白石関連ワードがトレンド入りすることに。 「オイお前白石だろッ!」「白石お前……」とつい口にしたくなるほどの活躍は、ぜひ本編で確認を!白石は最後の最後までよい白石でした。