『ゴールデンカムイ』キャラ一覧！モデルの人物から年齢・声優まで相関図付きでまるっと解説！

北海道を舞台にした漫画『ゴールデンカムイ』は、莫大な金塊を巡る「サバイバル要素」、北海道の動物たちを狩猟していただく「グルメ要素」など、たくさんの魅了があります。その中でも個性溢れるキャラクターたちの活躍も大きな見どころです。 そこで今回はゴールデンカムイのキャラクターについて、年齢やモデルになった人物まで詳しく解説していきます。 ※本記事では『ゴールデンカムイ』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際は注意してください。

この作品の主人公で、顔の傷と軍を抜けた後も身につけたままの軍帽が特徴の人物です。戦死した親友の妻の治療代を稼ぐために金を求めて北海道にやってきました。 アイヌの少女アシリパと出会い、治療代とアシリパの力になるため金塊争奪戦に参加します。 戦闘では「俺は不死身の杉元だ」と自分を鼓舞することで、本当に不死身かと錯覚するほどの生存力を発揮する男です。

主人公・杉元のモデルとなっているのは作者である野田サトルの祖父・杉本佐一です。ただし野田によると単に名前を借りただけで、人物像は特に参考にしていないようです。 一方、キャラ設定として大日本帝国陸軍の軍人・船坂弘をモデルにしているという声が多く挙がっています。船坂は太平洋戦争時に勇猛果敢な戦いぶりで「不死身」と称されていました。 また首を撃たれたことがあったり、人並外れた回復力を持っていたりと杉元との共通点も多い人物です。公式からの明言はありませんが、杉本と船坂の2人が杉元佐一のモデルになっていると考えられます。

アイヌの少女であり、この作品のヒロインです。アイヌの豊富な知識を持ち、北海道の過酷な大地で生きる術を杉元に授けます。彼女が北海道に住む動物を狩って作る料理は『ゴールデンカムイ』の名物です。 父・ウイルクがアイヌの埋蔵金に関わっており、娘のアシリパに埋蔵金の在処を解く鍵を託したことで、各陣営から狙われることになります。

何度も逮捕されては脱獄を繰り返したことで「脱獄王」の異名を持つ、刺青の脱獄囚の1人です。お調子者な性格で、戦闘では役に立ちませんが、機転がきくので潜入や逃亡など、さまざまな場面で役に立つ男です。 杉元たちとは金塊を目当てに仲間入りしますが、一緒に行動するうちに杉元やアシリパに肩入れするようになります。

作者の野田によると白石のモデルになったのは白鳥由栄という人物です。白鳥は26年間の服役中に4回もの脱獄を成功させ、「昭和の脱獄王」と評されました。 脱獄には針金で作った合鍵やわずかな材料で作ったノコなどを利用しており、白石と同じく手先が器用だったことが伺えます。 また一説には全身の関節を自由に外すこともでき、頭1つ分の隙間があれば通り抜けられたとも言われています。あの人間離れした白石の特技が、まさか実在の人物をモデルにしていたとは驚きですね！ ただ1点、白石とは違い白鳥は非常に力が強く、度々力技の脱獄劇も披露していたようです。

ロシアの国境警備兵。尾形と同じく狙撃を得意とし、樺太で敗北した後は自分を負かした尾形に執着し杉元たちと行動します。 日本語が喋れないことからコミュニケーションに難点がありますが、いつ狙われるかわからない狙撃手の脅威から杉元たちを守る役割を担いました。

ヴァシリのモデルになったと目される人物は2人います。 1人は第2次世界大戦時、ソビエト連邦の狙撃手として活躍したヴァシリ・ザイツェフです。ヴァシリは戦時中、257人もの敵兵を討ち取った凄腕狙撃手で、国からさまざまな称号を与えられています。 もう1人のモデルはリュドミラ・パヴリチェンコという女性狙撃手です。ヴァシリと同じくソビエト連邦の軍人で、確認戦果はなんと309人。女性として過去最高の記録を打ち出した凄腕スナイパーでした。 ヴァシリ・パヴリチェンコという名前から考えても、彼のモデルはこの2人で間違いないでしょう。

第七師団所属情報将校・階級は中尉、本作のラスボスです。日露戦争で前頭葉を損傷したことから額当てをしています。 「鶴見劇場」と称される甘い言葉で人をたぶらかして利用する人物。散っていった戦友に報いるため、軍事政権の樹立を目指しアイヌの埋蔵金を狙います。

公式から明言はされていませんが、第七師団の鶴見中尉にもモデルとなった実在の人物が2人いるようです。 1人は日本陸軍の大佐だった須見新一郎。須見は第七師団の所属で、1939年に起こったノモンハン事件ではソ連軍と交戦しています。 火炎瓶を駆使して敵戦車の撃破を成功させるほどの切れ者で、連隊長から大佐まで登り詰めました。上官の無謀な作戦に対しては臆せず異議を唱えていたようで、このあたりも鶴見中尉と似通った人となりが見て取れます。 そしてもう1人は同じく陸軍大佐の鶴見数馬という人物です。鶴見と鶴見中尉は名前だけでなく戦歴もほぼ一致しており、少なからずモデルになっているのは間違いないでしょう。ただし残念ながら彼についての詳しい人物像は明らかになっていません。

猫のような目が特徴の狙撃手。狙撃の腕前は非常に高いですが、高潔な人間を羨み嫉妬する、ジメッとした性格をしています。 初登場時は第七師団に所属していましたが、最初から裏切るつもりで、その後は陣営をコロコロと変えていく「コウモリ野郎」です。

ゴールデンカムイきっての凄腕狙撃手・尾形百之助のモデルとなったのは、アメリカ海兵隊の伝説的スナイパーといわれるカルロス・ハスコックです。 カルロスはさまざまな偉業を残しており、なかでも約200人もの敵を5日間足止めしたエレファント・バレーの戦いは今でも海兵隊員の間で語り継がれています。 また彼を題材に制作された映画『山猫は眠らない』の主人公であるトーマス・ベケットも、尾形のキャラ設定に影響を与えていると言われています。映画の中でトーマスは片腕に銃身を乗せて撃つという独特な狙撃方法を披露。尾形の狙撃スタイルとも一致しています。

第七師団所属・陸軍少尉。士官学校出のエリートで、少年の頃に鶴見中尉に危ないところを助けられたことから、彼に強い憧れを抱いています。 自顕流の使い手で、刀の扱いではトップの実力を持ちますが、軍人としてはまだまだ未熟者です。金塊争奪戦を経て、鶴見中尉に盲目的に従うことを止め、大きく成長していきます。

鯉登少尉のモデルになったと考えられる人物は、陸軍第七師団長を勤めていた鯉登行一という軍人です。終戦まで生き延び、戦死した部下を弔いながら余生を過ごしたと言われています。 ただし出身地や戦歴といった部分で作中の鯉登と一致する部分はほとんどありません。そのため人物像としてではなく、苗字だけのモデルと考えて良さそうです。

鯉登少尉とよく行動を共にする人物です。階級は軍曹、日露戦争でも活躍した経験豊富な軍人で、銃撃・近接戦、両方高いレベルでこなせるバランスの良さで作中屈指の強さを誇ります。 第七師団の中では常識的な性格をしていますが、暗い過去の持ち主で、「鶴見中尉の行先を最前列で見たい」という理由で彼に付き従うことを決めました。 初期は鶴見中尉の忠実な部下でしたが、鯉登少尉に振り回されるうちに良きパートナーとなっていきます。

第七師団所属の一等卒で、東北出身のマタギです。少し涙脆いところがありますが、自分より年下の少女にも敬意を払う誠実・実直な性格をしています。 戦闘力は作中のキャラの中では少し頼りないですが、マタギとして勝手の知る山では高い実力を見せ、尾形を撃退しました。二瓶との交流でマタギとしての自分を取り戻してからは、軍を抜け杉元たちに協力します。 作者のお気に入りのキャラで、作中では体を触られたり、いじられたり良く酷い目に遭う「お色気担当」です。

第七師団所属の軍人で、序盤はシリアスなキャラでしたが、中盤からは第七師団のマスコットポジションを務めます。作中で出番があるごとに耳や足を失っており、その度に手足が改造され、精神が退行していきました。 二階堂洋平という同じく軍人の双子がいましたが、杉元に殺されており、復讐を目的として、金塊争奪戦に参加。彼を付け狙います。

第七師団所属・鶴見中尉の部下で、両頬のほくろが特徴的な人物です。鶴見中尉に心酔していますが、自分が彼の1番でなければ気が済まないほど嫉妬深く、コントロールの難しい爆弾でもあります。 軍人としては作中最強の牛山に評価されるほど高い能力を持ち、鶴見中尉の部下として活躍します。

第七師団所属の特務曹長で、日露戦争の頃から部下だった有古とよく行動を共にします。少し好戦的な人物ですがそれ以外は常識人で、宇佐美の奇行に付き合わされるなど苦労人です。 初登場は中盤を過ぎてからですが、実は主人公の杉元と面識があり、杉元の過去編でも登場します。

アイヌ出身の軍人で、日露戦争で傷を癒すために療養していた遅れを取り戻すため、菊田特務曹長と共に刺青人皮の確保に乗り出しました。 当初は第七師団の軍人として行動していましたが、実は土方陣営のスパイであり、それが鶴見中尉にバレたことで逆に2重スパイとして働かされることになります。

史実では函館戦争で戦死した新選組副長・土方歳三その人で、『ゴールデンカムイ』では生存していたことになっています。老いても剣の腕は確かであり、搦手も達者な歴戦の強者です。 旧幕府軍の再起・蝦夷共和国樹立の軍事金のために埋蔵金を狙い行動します。

土方歳三のモデルはいわずもがな、実在した新選組の鬼の副長・土方歳三です。史実によると土方は五稜郭で政府軍と交戦し命を落としたと言われています。 作中でも史実と同じく強靭な精神力とカリスマ性を発揮し、土方陣営を指揮しました。実は五稜郭の戦いで土方の遺体は見つかっておらず、もしかしたら作中同様、どこかで生き延びていたのかもしれません。

新選組最強と言われた永倉新八本人であり、史実でも舞台となる北海道・明治後期で生存が確認されている人物です。同じ新撰組だった土方に協力していますが、土方とは違い年老いたことを理由に前線には出ません。 高齢で落ち着いた人物……のように見えますが、内心は今でも戦いたがっている血気盛んなおじいちゃんです。

土方同様、永倉新八も実在した新選組隊員がモデルとなっています。作中で描かれた通り、史実の永倉も凄腕の剣客で、新選組では2番隊の隊長を務めていました。 また新選組解体後は北海道の刑務所で剣術師範を務めたのち、東京で自身の剣術道場を開いています。永倉に関しては経歴や人物像もかなり作中のキャラクターに反映されていたようです。

「不敗の牛山」と謳われる敵なしの柔道家で、素手でヒグマと戦える作中最強クラスの人物です。額にはんぺんのような形をしたコブがあります。 杉元たちが土方陣営と組んだ後は、頼もしい仲間として主に戦闘で活躍します。

作中で人間離れしたフィジカルを見せた牛山にもモデルとなった実在の人物がいます。それが当時「鬼の牛島」「不敗の牛島」と恐れられた柔道の達人・牛島辰熊です。 牛島は史上最強の柔道家と呼ばれる木村政彦の師匠で、自身も木村に負けない実績と強さを備えた人物でした。 ちなみに作中で牛山が行っていた大木への打ち込みは、実際に牛島が行っていた修行内容とも一致しています。攻め一択の猪突猛進な戦い方も牛山のキャラ設定に反映されているようです。

刺青の脱獄囚の1人で、妙齢の女性のように見えますが実は年老いた男性。美しい人物の体を奪い、自分のものとする殺人鬼です。 医者としての顔もあり、大怪我を負った杉元の治療などで活躍しました。

家永カノのモデルになった人物は諸説ありますが、最も有力だと言われているのがアメリカのシリアルキラー、H.H.ホームズです。 ホームズは自身が運営するホテルの宿泊客を次々と手にかけ、一説によると200人以上の命を奪ったと言われています。またホテルにはさまざまなトラップがあり、漫画以上の惨劇が繰り広げられていたようです。

盲目の老人で、目が見えない代わりに耳が発達、音を拾って状況を把握し戦闘を行える人物です。 刺青の脱獄囚の1人ですが、意外と常識人で土方陣営に入ってからは自分の盲目をネタにするなどコミカルな面もありました。目の見えないキャラが強いのはフィクションのお約束ですね。

都丹庵士のモデルとして有力視されているのは、映画俳優のトニー・アンソニーです。名前の響きが似ているだけでなく、彼の出演作である『盲目のガンマン』の主人公が都丹庵士の設定と類似しています。 ただし性格や戦い方という点ではあまり共通点がないため、「盲目」「ガンマン」という大まかな設定のみの借用と考えて良さそうです。

元茨戸の若衆の1人で、土方の部下として金塊争奪戦に参加します。土方に認められるため、刺青人皮を求めて刺青の脱獄囚・坂本慶一郎と対峙しました。その中で同じく若衆だった亀蔵を失うも、土方に最後までついていきます。

網走監獄の看守部長で、上司から役立たずと評価されるほどのやる気のない人物。実は土方陣営のスパイであり、旧幕府軍の味方として脱獄囚を管理していました。 戦闘では頼りになりませんが、銃弾が飛び交う中でもまったく命中せず、高所から落ちても無傷で助かるなど悪運の強いキャラクターです。

鉢巻がトレードマークのアイヌの男性です。金塊目当てではなく、出稼ぎとして土方陣営で働きます。土方陣営では、門倉とよく行動を共にしました。 とくに野望がなく、門倉と漫才するコミカルな姿や、言動が辿々しいことから土方陣営のマスコット的キャラクターです。

刺青の脱獄囚の1人で、本職は猟師。これまで200頭以上のヒグマを狩った熟練の狩人です。口癖は「勃起」で、第七師団から逸れた谷垣を助け、共に行動します。 エゾオオカミの生き残りのレタラを狙い、レタラと親しいアシリパ・杉元たちと対立しました。

二瓶鉄造のモデルとなったのは、北海道の猟師・山本兵吉ではないかと言われています。山本が生涯で獲ったヒグマの数はなんと300頭。この数字は二瓶をも凌ぐ実績です。 さらに 史上最悪の獣害といわれる「三毛別羆事件」で件の熊を退治するという偉業も成し遂げました。 また作者である野田の別作品『スピナマラダ！』には、二瓶と瓜二つの顔をした二瓶利光というキャラクターが登場します。名前も容姿も一致しているので、野田がセルフオマージュとして二瓶利光を起用したと考えて良さそうです。

平凡な見た目をした漁師ですが、「自分が気に入った相手に無残に殺されたい」という異常な性癖を持つシリアルキラー。これまでに100件以上の殺人事件を起こしている危険人物です。「命の煌めき」に魅せられていて、自分を殺してくれるに相応しい相手として、杉元に襲い掛かります。 圧倒的変態にもかかわらず作者のお気に入りであり、作者の自画像にもなっているキャラクターです。

猟奇的な殺人鬼として作中でも一際変質的な輝きを放っていた辺見和雄。そんな辺見のモデルになったと考えられている人物が、アメリカのシリアルキラーであるヘンリー・リー・ルーカスです。 ヘンリーが初めて殺人を犯したのはなんと14歳の時。そこから殺人を繰り返し、捕まったときには100件以上の殺人を自供しています。 ヘンリーの自供に信憑性はありませんが、各地を放浪し100人以上を手にかけた辺見と似通った点は認められます。「人殺しは息をするのと一緒」という殺人への考え方も一致しているため、モデルになったと考えられているようです。

学者を名乗る一見無害そうな人物ですが、実態は動植物を愛しすぎて交尾したいと考え、実際に行動に移してしまう恐ろしい異常人物です。 本筋の金塊争奪戦とは一切関係なく、ヒグマを追い求める彼のエピソードは衝撃的すぎてTVアニメではカットされ、単行本23巻の特典として無事映像化されました。

姉畑支遁のモデルとなっているのは、シートン動物記で知られる動物学者のアーネスト・シートンです。 名前や経歴、ちょび髭が印象的な外見から考えるに、彼がモデルになっているのは疑いようもありません。ただしアーネスト・シートンは真っ当な学者であり、姉畑支遁のようなぶっ飛んだ変態キャラではない、ということだけ心に留めておきましょう！

樺太でロシアの格闘技「スチェンカ」に参加する脱獄囚の一人です。筋骨隆々な肉体をしていて、暴力で語り合うタイプのキャラクター。素手での戦いであれば牛山と並ぶ強者です。 杉元たちと殴り合った際は、暴走して自分を責める杉元をたしなめるなど、他人を思いやる優しさを見せたりもしました。

岩息舞治のモデルは現在も収監されているアメリカの囚人、マイケル・ピーターソンだと言われています。 マイケルと岩息の共通点はズバリ無意味な暴力。マイケルは過去に幾度となく意図不明な暴力事件を繰り返し、30年以上も服役しています。 また名前も「マイケル」と「マイハル」、「ピーターソン」と「岩(peter)＋「息(son)」といったように語呂合わせのようになっているんです。坊主頭と口ひげというビジュアルも似ていますし、モデルと考えて間違いないでしょう。

刺青の脱獄囚の1人で、幕末に政府の要人を何人も暗殺した剣客です。剣客時代は「人斬り用一郎」と呼ばれ、恐れられていました。 年齢の近い土方と面識があり、同じ幕末を生きたもの同士として、北海道の地で刀を交えます。

土井新蔵のモデルは新選組が活躍した幕末に実在した、岡田以蔵という剣客だと考えられています。 当時岡田は既存の幕府に反意を持っており、天誅と称して幕府の重要人物を手にかけていきました。そのため後世では岡田の名は「人斬り以蔵」として語り継がれるようになります。 土井新蔵も反幕府勢力に仕え天誅を行った結果、「人斬り洋一郎」と呼ばれるようになりました。なお史実によると岡田は京都で罪人として捕らえられ、搬送された土佐藩の獄中で処刑されています。

刺青の脱獄囚の1人で、元は獣医です。30人以上を殺害した殺人鬼で、「人間の運」を観察するために、運試しで毒殺を繰り返してきました。 腕っぷしより頭を使うタイプで、戦いの際は自分に有利な状況を整え、土方陣営と交戦します。

ギョロッとした目が特徴の、刺青の脱獄囚の1人です。熟練の砂金掘りであり、砂金掘りの技術を杉元たちに教えるなど、お人好しな性格です。 実は多重人格者であり、肉体の枷を外した怪力で杉元たちに襲い掛かります。

素潜りの達人で、人を水中に引き込んで殺害・金品を奪い取ってきた凶悪犯です。金塊を資金源にして自分の王国を作り、家族に囲まれて幸せに暮らす野望を持っています。 利害の一致から杉元たちと行動するようになり、情に厚い一面も見せるようになります。

アシリパの父であり、彼女と同じく蒼い瞳が特徴的な人物です。金塊の在処を知るものであり、杉元たちは金塊争奪戦の中で彼の正体・目的に迫っていきます。 本作のラスボス・鶴見中尉に深く関わる人物であり、ある意味元凶と言える人物です。

アイヌの女性で、よく当たると評判の占い師。何か秘密を隠しているような怪しい雰囲気を持つ人物です。実は鶴見中尉の内通者で、軍を離れた谷垣と行動して金塊争奪戦に加わります。

天涯孤独の身のアイヌの少年。年相応に好奇心旺盛で、活発なキャラクターです。谷垣を慕い、杉元や谷垣たちアシリパを追う先遣隊についていき一緒に旅をします。

樺太アイヌの少女。アシリパを探すために樺太にきた杉元たちと交流します。犬ぞりを貸したり、そろばんを弾いて計算したり、歳の割にしっかりとした人物です。 年の近いチカパシと親しくなり、彼と一緒にいたいと思うようになります。

アシリパの父・ウイルクの古くからの友人で、日露戦争にも従軍したアイヌの男性。何か隠し事をしている雰囲気のある人物ですが、実際はアイヌ全体のことを考える真面目な人物です。 友人のウイルクの死後はアシリパを連れて樺太へ向かいます。

ロシアの反政府組織の指導者。アシリパの父ウイルクやキロランケの古い友人です。 初登場時はパルチザン活動で捕まっており、キロランケの協力で脱獄。その後はウイルクの娘アシリパを気にかけるようになります。

ソフィアのモデルになったと考えられている人物は、ソフィア・ペロフスカヤとソフィア・ブリュヴシュテインの2人です。 どちらも帝政ロシア期に実在した女性で、ペロフスカヤは反政府組織のリーダーで皇帝アレクサンドル2世の暗殺犯の首謀者。ブリュヴシュテインは「泥棒の女王」と呼ばれた義賊として、それぞれ後世に名を残しています。

鯉登少尉の父親の海軍少将。「もすっ」とよく口にするので「モス」「モスパパ」とファンから呼ばれています。息子のことを気にかけ、鶴見中尉に利用される形で終盤は杉元たちと対立しました。

日露戦争で味方を鼓舞する「聯隊旗手」を務めた尾形の異母兄弟。作中ではすでに故人です。 旗手に選ばれるほどの裏のない高潔な人物であり、親の愛に恵まれず屈折した尾形のコンプレックスとして、彼の妄想の中で度々登場します。

夕張に住む剥製屋の青年。その実態は、人間の皮を剥製にして芸術にする歪んだ感性の持ち主です。 鶴見中尉と出会い才能を認められたことで彼に心酔し、他の陣営を混乱させるための刺青人皮の偽物を製作することになります。

天才剥製職人・ 江渡貝くんこと、江渡貝弥作のモデルとなった人物は、アメリカの犯罪者であるエド・ゲインだと考えられています。 作中、江渡貝は墓場から遺体を掘り返し、人間の皮膚で衣服を作っていました。そしてなんとこのエド・ゲインも全く同じことをしていたんです。 彼は10年にわたって遺体を掘り出し、衣服のみならず家具や食器といった日用品に加工していました。 さらに母親の過干渉によって人格が歪んだり、奇行を始めたきっかけが母親の死だったりと、経歴についてもほぼ一致。江渡貝くんはエド・ゲインの半生を忠実に再現したキャラクターだと言っていいでしょう。

ウラジオストクで写真館を営む日本人。眼鏡をかけた温和な男性で、妻子と3人で暮らしています。活動家であることを隠したウイルク・キロランケ・ソフィアに日本語を教え、親交を深めました。 その正体は作中に登場する重要人物であり、彼の本当の名前が明かされるシーンは必見です！

今回は『ゴールデンカムイ』のキャラ一覧を紹介しました。バリエーション豊かな変態や、かっこいいキャラクターなどが次々と活躍するのが、「金カム」の大きな魅力です。 一人ひとりに見せ場があるので、本記事を読んで作中に出てくるキャラをおさらいしましょう。