【ネタバレ】『ちはやふる』最終回で千早はなぜ太一と結ばれた?漫画・実写版を復習!10年後の続編でも恋愛は描かれる?
漫画『ちはやふる』のあらすじ
末次由紀が描く『ちはやふる』は競技かるたクイーンの座を目指す綾瀬千早の物語。全力で競技に挑む高校生たちを描く熱血かるた漫画です。その熱さから、スポ根漫画と評されることも。 競技仲間であり幼馴染である真島太一・綿谷新との恋の行方も1つの軸となっていて、彼女たちの青春の1ページが丁寧に描かれていきます。
漫画『ちはやふる』の完結は何巻?
2007年に『BE・LOVE』で連載開始した『ちはやふる』は、8月1日発売の同誌で最終回の247話を迎えました。コミックスは全50巻で完結。50巻は12月13日発売です。 当初は49巻が最終巻予定となっていましたが、その後49巻では収まりきらないとして改めて50巻での完結が発表されました。
【最終回】漫画『ちはやふる』のネタバレあらすじ
新クイーンと新名人の誕生
残り札2枚の運命戦を制し、千早と新はそれぞれ勝利します。千早は疲労から倒れ込み即寝してしまったので、集まった報道陣は一気に新名人・新の元へ。新は祖父と地元の応援への感謝を口にして、涙をこぼします。 敗者となった若宮詩暢と周防久志も、それぞれ家族へ感謝を述べていました。負け知らずだった詩暢も祖母の前で大粒の涙を流し、悔しい思いを口にします。
来年のリベンジを誓う太一
太一は夢を叶えた千早と新に置いていかれている寂しさを感じていました。視界に入った新と千早の姿はお似合いで、なおさら落ち込む様子の太一。 しかし太一はまだ諦めていませんでした。新に「俺が倒しにここに来る」と、いつか新が周防にそうしたように宣言します。 それを聞いた新と千早は満面の笑顔を浮かべ、太一の元へ。よき同志でありライバルとして、3人は子供の頃のように抱き合うのでした。 クイーンとなった千早は大学へ。以前から夢として語っていた教師への道を進みます。一方で太一は、環境を変えるために東大ではなく京大への進学を決めていました。
千早は誰と結ばれる?太一と新どっちなのか
卒業式の日、千早は太一が京大を受けたことを知ります。かるたを続けていればまた会えると言う太一の言葉を聞きながら、千早は春に太一がしてくれた告白のことを思い返していました。 そして自分の気持ちを伝えられるのは自分しかいないと、千早は太一の手を握って「好きだよ」と告白。太一も「いまさら?」と照れながら、2人はついに結ばれました。 交際を報告された新は悔しそうに、10年後に千早の隣にいるのは自分だと言います。 場面は全日本選手権へ。新の「さ、かるたしよっさ」で物語は幕を閉じます。
49巻をおさらいしよう
最終回で千早はなぜ太一を選んだ?
千早にとって太一は楽しいという感情だけでなく、苦しさや感じたことのない温かさをくれる存在へと変わっていきました。その感情や関係性の変化を、千早はゆっくりと恋だと自覚していったのでしょう。新は最後まで千早にとって、あくまでかるたの仲間だったのだと思います。 とはいえ、最終回の太一恋人エンドは、やや否多めの賛否両論を巻き起こします。 太一は後半フェードアウト気味だった一方で、新は名人戦もあってヒーローのような活躍ぶり。終盤は新エンドだろうな……と思って読んでいたファンが多かった分、批判の声も大きくなってしまったのでしょう。
千早と太一が結ばれる伏線はあった?
小学校編 | 太一からの片思い。 |
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高校1年編 | 中学は離れていた太一と再会。太一は千早のためにかるた部に入部。 |
高校2年編 | 千早は新に告白される。太一は焦燥感を募らせる。 |
高校3年編 | 太一からの告白を千早が断り、太一は退部。 |
名人・クイーン戦編 | 千早を諦めようとする太一と、太一がずっといてくれたことに気づく千早。 |
最終話 | 千早が太一に告白する。 |
千早は長らく恋愛偏差値的には小学生のままでした。そこが大きく変わったと感じたのが、26巻の太一からの告白シーンです。 この瞬間が千早にとって「知ってしまったら 細胞が全部入れ替わるような そんな瞬間」(23巻でのかなちゃんの母のセリフ)、恋を自覚した瞬間だったのでしょう。 つまりそれ以前に千早が感じていた新への好きは、かるたが好きと同義だったということ。この描写を見るに、恋愛的な意味で千早の隣に立つのはやはり太一だったのです。
『ちはやふる』千早と新・太一の恋愛模様を復習
千早との結婚を見据える新の告白
23巻、名人戦挑戦者決定戦で負けた新は、千早ならどう戦ったかと問いかけます。千早は凛とした表情で自分のかるたについて語りました。 そこに小学生の頃の千早の姿を重ね、新は思わず「好きや千早」と告白。卒業後上京するから「気が向いたら一緒にかるたしよっさ」、つまり一緒に生きていこうとプロポーズとも取れる言葉を伝えるのでした。
太一の部室での告白
26巻、3年に進級直前の部室で太一は千早に、小学生の頃、新のメガネを隠したことを懺悔します。千早に嫌われたくないと隠し続けてきた秘密にケリをつけた太一は、春風に吹かれながら「好きなんだ千早が」と告白。 千早の爪が、指が、髪が、口が、笑った顔が小さい頃からずっと好きだったと伝えます。千早はチャイムにかき消されるほど小さな声で「ごめん」と伝え、太一は小さく「うん」と頷き部室を後にしました。
太一と千早の甘くないキス
同じく26巻、千早に振られた太一は退部届を出します。それを聞いた千早は泣きじゃくりながら「退部なんでいやだよ太一」と太一の背中にすがりつきました。 太一は衝動的に千早の唇をキスで塞ぎます。「お前は俺が石でできてるとでも思ってるのか」と伝え、今はかるた全部が真っ黒に見えると、千早とのつながりである、かるたとの決別を告げるのでした。
保留にし続けた千早の答えは?
33巻。机くんの告白劇を目撃した千早は、1年近く告白の返事をしていないことに気づき慌てて新の元へ向かいます。千早が「世界一になりたい」と、返事というより今の気持ちを告げると、新もそれに同意。 かるたを続けていれば道はいつか重なるから、「もっと近づいたら俺のことどう思ってんのか聞かせて」と、名人戦クイーン戦での再会を約束して、「またの」と別れました。
漫画『ちはやふる』全巻ネタバレあらすじ
小学生(1巻〜)
小6の頃、転入生の新と出会った千早と太一。この出会いをきっかけに、千早は競技かるたの世界を知ることになります。 仲違いがありつつもかるたを通じて仲を深めた3人ですが、新は卒業後福井に戻らなくてはなりません。そこで3人はチーム「ちはやふる」を結成して大会に出場。 試合は負けてしまうものの、3人は「続けてたらまた会える。絶対会えるよ」と、再会を約束するのでした。 このときの思い出は、いつまでも3人の胸に刻まれることに。また千早と同じ響きをもつ「ちはやぶる」の札も、3人にとって特別な札となりました。
高校1年生(2巻~)
千早と太一は瑞沢高校で再会、かるた部を創設します。かるた部は経験者の肉まんくん(西田優征)、初心者の机くん(駒野勉)とかなちゃん(大江奏)を加えた5人体制に。 古典オタクのかなちゃんとの出会いで、千早は歌それぞれの情景を感じるように。より一層かるたの世界に魅了されていきます。 全国大会団体戦優勝を掲げるも、団体戦は優勝ならず。千早はクイーン・若宮詩暢に個人戦で破れ、太一は運の無さを痛感します。 一方で祖父の死をきっかけに競技を離れていた新は、2人の活躍に感化されて復帰を果たしました。
高校2年生(9巻~)
かるた部には花野菫と筑波秋博が入部。千早たちはついに団体戦優勝という悲願を達成します。 新は個人戦でクイーン若宮を下し優勝。競技かるた界に名を轟かすと同時に、優勝したら「卒業後に上京する」と、太一に恋のライバル宣言をします。 高2になって千早は将来かるた部の顧問になりたいと考えるように。親から医学部進学を決められている太一は、先を行く千早や新への焦りや部活に費やせる時間のタイムリミットなどに追われ、この頃から悲壮感が漂い始めます。 そんな中、新はあふれる思いのまま千早に告白するのでした。
高校3年生(26巻~)
千早に告白するも玉砕した太一は退部、それを受けて千早も休部してしまいます。福井では千早たちのそんな現状を知らない新が、千早たちに感化されてチーム作りに奮闘していました。 こうしてすれ違った3人の運命は、その後かるたを軸に再びつながることに。千早は強くなって太一を待とうと部活に復帰、太一は塾で周防名人と再会したことをきっかけに東大かるた部で競技を続けます。 高3という時期もあり、千早はかるた部の顧問になるために教師になるという夢を掲げ、やりたくない勉強にも向き合うことに。瑞沢かるた部の3年生の面々の引退エピソードなども描かれます。
クイーン戦の結果は?(35巻~)
クイーン戦東日本予選に出場した千早と、名人戦東日本予選に出場した太一は、それぞれ勝利。ともに挑戦者決定戦に進みます。太一は西日本代表の新と直接対決に挑み、3枚差で敗退。クイーン側では千早が勝利してクイーン挑戦権を得ます。 クイーン戦は名人戦と同じく5番勝負で決めることに。序盤は詩暢が2連勝しますが、3戦目からは千早が2連勝。名人戦も新vs周防が2対2と最後の1戦にもつれこみます。 ラストは両試合とも運命戦。千早も新も迷わず、「せ」を送り太一の得意札「たち」を残します。最後に読まれたのは「たち」でした。運命に勝った千早が新クイーンに、新が新名人に決定! 新名人となった新に、太一は来年挑戦すると宣戦布告します。その言葉を受けて、3人は小学生の頃のように肩を抱き合い、変わらぬ友情とかるたでつながった絆を再確認するのでした。 3年生は卒業。そして最後はライバルたちが次の全日本選手権に集う様子で締めくくられます。
映画「ちはやふる」シリーズを結末まで紹介!原作は何巻?
漫画『ちはやふる』は、2016年に広瀬すず主演によって映画化されました。前編の『ちはやふる 上の句』が2016年3月19日に、後編の『ちはやふる 下の句』が2016年4月29日に公開されています。 その後続編となる『ちはやふる-結び-』が2018年3月17日に公開。3作とも大きな話題となり、主演の広瀬は日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞するなど、今もなお国内外で高く評価されています。 ここからは映画の各シリーズを結末までネタバレしていきます!
『ちはやふる 上の句』ネタバレ解説

原作1~5巻、千早が高校1年生の時の物語です。 瑞沢高校入学早々、千早は大好きなかるたの仲間を作るために、かるた部を作ろうと動き出します。部を作るのに必要な人数は5人。全く人が集まらず、千早は幼馴染の太一に声をかけました。 千早は太一に言われた通りA級に昇進し、太一を部に引き入れます。そして肉まんくんこと西田、和歌を愛する大江、机くんこと駒野の3人も部員に加わりました。 ついに迎えた高校選手権東京都予選大会。机くんはここまで1度も勝てておらず、偶然千早が払った札が机くんの頬に当たります。机くんは一念発起し勝利。その後運命戦で勝ったことがない太一も心を入れ替え、迎えた最終戦。相手のお手付きによって、瑞沢高校は優勝したのでした。
『ちはやふる 下の句』ネタバレ解説

原作5~8巻、こちらも千早が高校1年生の時の物語です。 千早はクイーン・若宮詩暢を打ち倒すために練習に励みますが、まだ手も足も出ません。太一はそんな千早を支えたいと福井南雲会所属のA級・新にアドバイスをもらいます。実は詩暢にとって、唯一勝てない相手がこの新。そんな新はなぜか、かるたを辞めると言い出します。 一方千早は北央学園のエース・須藤に大差負け。「なめてんのか」と一喝されたまま、全国大会の日を迎えます。団体戦では千早が途中で倒れてしまい、敗北を喫してしまいました。 翌日の個人戦。そこには再びカルタの世界に戻って来た新の姿もありました。千早は詩暢との対戦で、「1人じゃない」と戦いに挑みます。しかし千早は詩暢に敗北。千早はクイーン戦で再び対戦することを胸に誓ったのでした。
『ちはやふる 結び』ネタバレ解説

原作26巻~38巻中盤まで、千早が高校3年生の時を中心に描かれています。 千早がクイーン戦に挑戦できない中、詩暢はクイーン戦3連覇、東大生の周防は名人戦5連覇を達成し「永世名人」となりました。千早は新に告白されるも、驚いた千早は倒れ込んでしまいます。 高校3年生になった千早たち。太一は千早が気になりつつ、東大医学部への勉強との両立に悩みます。太一はかるた部を辞めることにし、千早は東京都予選に複雑な心境で挑むことに。 ギリギリ全国大会に出場した瑞沢。新は藤岡東高校でかるた部を作り、全国大会に出場。なんと瑞沢と藤岡東は決勝で当たることになり、戻ってきた太一と共に千早は全国1位を勝ち取ったのでした。 5年後の全国高校かるた選手権大会決勝。そこには瑞沢高校かるた部顧問で第66期かるたクイーン・千早の姿があり……。
映画と漫画が違いすぎる?恋愛・卒業後の進路は?
映画と原作漫画は、展開やキャラ描写などに多くの違いがあります。原作では千早がクイーンの座を獲得し、太一を結ばれます。しかし映画では恋愛関係の結末に触れられることはありませんでした。 また卒業後の進路も、原作では千早は将来教師を目指していて、教師になれたかどうかは描かれていませんでした。ですが映画では瑞沢高校のかるた部の顧問を務めています。 原作があると原作通りに進むことの多い実写化ですが、本作については原作・映画とそれぞれの展開があります。それぞれの良さがあるため、ぜひどちらもチェックしてみることをおススメします!
ドラマ『ちはやふる-めぐり-』は10年後を描いたオリジナルストーリー
2025年7月期、映画版の10年後を描いた完全オリジナルストーリーであるドラマ『ちはやふる-めぐり-』が放送されます。瑞沢高校かるた部だった大江奏(上白石萌音)が梅園高校かるた部の顧問となり、藍沢めぐる(當真あみ)を中心にかるたに挑む高校生の姿が描かれています。 このドラマは映画と繋がっており、千早が瑞沢高校の競技かるた部顧問になっていたことが分かっています。千早も第1話から登場し、野村周平や矢本悠馬など映画版のキャストも出演します。10年前を思い出す展開に、「懐かしい!」という声が溢れています。
ドラマ『ちはやふる-めぐり-』あらすじ
梅園高校2年生で競技かるた部の幽霊部員のめぐる(當真あみ)は、バイトに塾に投資に大忙し。何事もタイパを重視していてかるたに興味はありませんでしたが、バイト中に人数合わせで3年生の引退試合に駆り出されてしまいます。 かるたの世界を目の当たりにするも、タイパの悪さに退部届を出すと決めためぐる。しかし文化祭でかるたに打ち込む瑞沢高校競技かるた部・凪(原菜乃華)と再会し……。めぐるは凪と小学校時代の同級生で、ある因縁を抱えていました。 徐々にかるたの魅力を知り始めためぐるは、ついに退部届を撤回しかるたの世界に足を踏み入れ……。
千早と太一は?その後が気になる!

続編で気になるのは、千早と太一、そして奏と机くんのその後の関係ですよね!映画では千早と太一が付き合ったのかどうか分かっていないため、その後2人がどうなったかに注目です。 また奏と机くんは第1話から登場し、“2人が付き合っているのかいないのか明確な関係ではない”ことが分かっています。当人たちも、付き合っているのか友達なのか関係をはっきりとしていない様子でした。 また今回から登場するめぐるや風希(齋藤潤)、凪や懸心(藤原大祐)などとの恋愛模様が描かれると予想。こちらにも注目ですね!
漫画『ちはやふる』の魅力をネタバレ解説しました
15年の連載の幕が閉じた『ちはやふる』。競技かるたの面白さを伝えてくれるのはもちろん、夢に向かって全力な千早たちの青春が熱くて泣ける極上の青春漫画です! 完結を機に美しい百人一首の世界に飛び込んでみてはどうでしょうか。