映画『アムステルダム』あらすじ・キャスト一覧 “ほぼ実話”の元ネタになった事件を考察

クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントンなど、豪華キャストが集結する『アムステルダム』が公開！ 「ありえないけど、ほぼ実話！」という、気になる本作のあらすじやキャスト、事件の元ネタを紹介します。

映画『アムステルダム』は、2022年10月28日(金)公開です。

オランダの首都、アムステルダム。そこで出会った医師のバートと看護師のヴァレリー、弁護士のハロルドの3人は、1930年代、世界恐慌真っ只中のニューヨークで再会します。 しかし喜び合ったのも束の間、3人は死体を発見し、ある殺人事件の容疑者になってしまいました。 “なにがあってもお互いを守り合う”と誓った彼らは、事件に巻き込まれていくなかで、やがて自分たちが「世界の歴史上、最も衝撃的な陰謀」の中心にいることに気づきしまいます。果たしてその陰謀の中身とは……？3人は無事生き延びることができるのでしょうか？

本映画のキャッチコピーは、「ありえないけど、ほぼ実話！」です。しかしどの予告編やホームページを見ても、何の事件が元になっているのか、一切触れられていません。 そこでciatrでは独自に映画の舞台となっている1930年代の歴史を調査！物語の元ネタとなる事件を考察していきます。

映画で描かれるのは基本的に1930年代のニューヨーク。しかし主人公の3人がオランダのアムステルダムで出会った(元)兵士と看護師であり、タイトルが「アムステルダム」であることから考えても、2つの世界大戦と世界恐慌が関係してくるのは間違いなさそうです。 また恐慌の頃はニューヨークの富豪たちの腐敗が急速に明らかになった時代でもあります。証券取引を裏で操る権力者と、不正を明らかにしようとする委員会とのぶつかり合いに3人が巻き込まれていくような展開になるかもしれません。

1929年、ニューヨーク株式市場の大暴落から始まった世界恐慌。世界中の資本主義国家が未曾有の大不況に見舞われた悪夢の出来事でした。 不況の最中1932年「ペコラ委員会」という小委員会がアメリカの上院に設置されます。ペコラ委員会は2年にわたり証券市場の関係者を取り調べ、数多くの不正を暴いていきました。 その当時銀行家たちは自分に隠しボーナスをあたえ、極秘リストに載っているエリートのクライアントに株を市場価格より安く提供していたのです。ペコラ委員会によってアメリカで尊敬を集めていたような上流階級の巨大な腐敗が明るみになりました。 彼らの成果をもとに法が整えられ、1934年には証券取引所法と証券取引委員会が設置されています。

主人公3人が出会ったというアムステルダムはオランダの首都。オランダの正式名称は「ネーデルラント王国」であり、映画の舞台となる時代にはウェルへミナ女王の治世でした。 1914年から始まった第一次世界大戦では中立を維持したネーデルラント王国ですが、第二次世界大戦では1940年、ナチス・ドイツに占領されてしまいます。オランダ政府はロンドンへ移り女王もイギリスへ亡命、当然その後は連合国側についています。 今回の映画で描かれる1930年代には、オランダを連合国側に引き入れようとする何らかの圧力が描かれるのかもしれませんね。また、世界恐慌のときにはオランダも「チューリップ恐慌(バブル)」という不況に陥っていたので、それも何らかの形で関係してくるかもしれません。

医師のバートは、アムステルダムである殺人事件の容疑者になってしまいます。彼は同じく容疑者となった看護師と弁護士とともに“なにがあってもお互いに守り合う”と誓うのでした。 バートを演じるのは、「ダークナイト」シリーズのバットマン/ブルース・ウェイン役などで知られるクリスチャン・ベールです。

看護師のヴァレリーは、バートと同じくある殺人事件の容疑者に。濡れ衣を着せられたほかの2人とともに、事件に巻き込まれるうちに衝撃の真実を知ることになります。 演じるのは、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役などで知られるマーゴット・ロビーです。

濡れ衣を着せられ、ある殺人事件の容疑者となった弁護士のハロルド。ほかの2人とともに容疑を晴らすため、“なにがあってもお互いに守り合う”と誓います。 演じるのは、『TENET テネット』(2020年)などで知られるジョン・デヴィッド・ワシントンです。

役名は発表されているものの、どんな役柄から不明なミルトン。予告編を見ると、主人公3人と深く関わってくる人物のようです。 演じるのは、コメディアンのクリス・ロック。『スパイラル：ソウ オールリセット』(2021年)などで俳優としても活躍しています。

役名・役柄ともに不明ですが、アニャ・テイラー=ジョイも出演します。 彼女はM・ナイト・シャマラン監督の『スプリット』(2016年)やドラマ『クイーンズ・ギャンビット』などへの出演で知られています。

役柄は不明ですが、イルマという役でゾーイ・サルダナも出演します。 彼女は「スター・トレック」シリーズのウフーラ役や、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのガモーラ役などで知られています。

役名、役柄ともに未発表ですが、マイケル・シャノンも出演。 『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008年)や『ノクターナル・アニマルズ』(2016年)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、名優として知られています。

ポールという役でマイク・マイヤーズが出演します。役柄は不明ですが、どうやら殺人事件の被害者の友人に近い人物のようです。 コメディアンとして活躍するマイヤーズは、「オースティン・パワーズ」シリーズの主演でも有名です。

ギルも役柄の詳細は不明です。 演じるティモシー・オリファントは、『ダイ・ハード4.0』(2007年)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)などへの出演で知られています。

役名も役柄も不明ながら、テイラー・スウィフトもキャストの1人に名を連ねています。 シンガーソングライターとして活躍する彼女は、俳優としてはミュージカル映画『キャッツ』(2019年)などに出演しています。

主人公3人の知り合いと思われるトム。詳しい役柄は不明です。 トムを演じるのは、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックです。

ロバート・デ・ニーロが演じるのは、殺人事件の被害者の友人と思われる人物です。彼は主人公3人が巻き込まれる陰謀について、なにか知っている様子。 名優として数々の作品で活躍してきたデ・ニーロは、本作と同じデヴィッド・O・ラッセル監督の『世界にひとつのプレイブック』(2012年)にも出演しています。

本作の脚本と監督を務めるのは、『世界にひとつのプレイブック』(2012年)などで知られるデヴィッド・O・ラッセルです。 彼はこれまでに、同作をはじめ2010年の『ザ・ファイター』や2013年の『アメリカン・ハッスル』などで多数の作品でアカデミー賞にノミネートされており、賞レースの常連として知られています。

アカデミー賞常連監督のもとに、超豪華キャストが顔をそろえた『アムステルダム』。 役名や役柄が発表されていないキャストも多く、ミステリアスは本作は、2022年10月28日(金)公開です！