2018年11月17日更新

『千と千尋の神隠し』ハクは八つ裂きにされたのか 本名やその後を解説・考察【ネタバレ注意】

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スタジオジブリの映画『千と千尋の神隠し』に登場した謎の美少年ハク。神々専用「油屋」の強欲な経営者・湯婆婆の下で働きながら、異世界に迷い込み戸惑う千尋を陰ながら支えます。ここではハクの正体やその後などの噂を解説していきます。

『千と千尋の神隠し』ハクの本当の名前は?正体をネタバレありで解説!

ジブリ作品に登場する男性キャラクターの中でも1、2を争う人気キャラクターのハク。今回はそんなハクにまつわる本名や正体、その後を考察・解説していきます。 千尋との意外な関係性や、八つ裂きになったという恐ろしい噂や都市伝説まで、その真相はいかに……? 本記事は『千と千尋の神隠し』鑑賞者向けの記事となっているため、重要なネタバレがあります。ぜひ鑑賞後にお読みください!

『千と千尋の神隠し』に登場するハク 声優は入野自由

ハクは神様専用湯屋「油屋」の強欲な主人・湯婆婆の下で働く謎の美少年です。見た目の年齢は12歳ぐらいで髪型はおかっぱ、純白の上着に水色の下袴の童形「水干(すいかん)」を着ています。 いつの頃からか突然油屋にやってきて、魔女でもある湯婆婆の弟子になりたいと申し出たため、湯婆婆の手駒にされています。魔法か神通力(じんずうりき)らしきものを使うことができるようで、油屋に迷い込んだ千尋が見つからないように“人払い”をかけています。 その後ハクは千尋を元の世界へ返すため、陰ながら尽力しました。

声優を務めたのは入野自由(いりのみゆ)

ハクの声は入野自由(いりのみゆ)が担当しています。 入野は劇団ひまわりに4歳の時に入団し、それから子役タレントとして活躍していました。声優デビューは『逮捕しちゃうぞ』のショウ役で、代表作は「キングダム ハーツ」シリーズのソラ役、『ハイキュー!!』の菅原孝支役、『おそ松さん』の松野トド松役などがあります。 シブリ映画『千と千尋の神隠し』でハクを演じたのは入野が13歳の時。オーディションでハク役を見事に獲得しました。

【ネタバレ注意】ハクの正体と本名 本当の姿は龍

ハクの普段の姿は平安時代の衣装・童形水干を着た美少年です。しかし、その本来の姿は純白の龍。湯婆婆がハクに、銭婆が持つ契約印を盗み出すよう命じた際は、銭婆に追われて重傷を負い、龍の姿に戻っています。昔から対立していた姉妹、銭婆と湯婆婆の争いに巻き込まれてしまったわけですね。

そして、ハクの正体は千尋が以前住んでいた町に流れていた川「琥珀川(こはくがわ)」の主の龍神で、本名は「ニギハヤミコハクヌシ(饒速水小白主)」です。幼い千尋が川に落ちた際に、彼女の命を助けていました。千尋はその時にハクの本当の名前を知りますが、成長してハクと出会った時には、彼の名前を忘れてしまっています。 その原因は諸説あり、現実世界で川が埋め立てられてしまったため名前を忘れた、父の仕事で転校を繰り返していため忘れた、など様々です。

ハクは湯婆婆の弟子になって魔女の契約をしたため、千尋と同じく名前を湯婆婆に奪われています。ハク自身も名前を奪われたことによって、自分の本当の名前を思い出せなくなっていました。

しかし物語の終盤、銭婆の家から油屋へ戻る際に、千尋は白龍姿のハクの背中でハクが「琥珀川」の主だったことを思い出します。千尋が琥珀川を思い出したことによって、ハクも本当の名前を取り戻したのです。

『千と千尋の神隠し』で描かれる千尋との関係

幼い頃に千尋は琥珀川で溺れかけ、琥珀川の化身であるニギハヤミコハクヌシ(=ハク)に命を助けられています。 そのためハクは以前から千尋を知っており、千尋が見知らぬ異世界に迷い込んだ時も、彼女が人間であることを隠したり、千尋が消えそうになった際も存在が消えないように手助けしたり、湯婆婆の元で働くためのアドバイスをしたりと陰ながら支えています。 一方、千尋もそんなハクに対して、湯婆婆の支配の呪縛から解放させるためにニガダンゴを食べさせたり、ハクが銭婆から魔女の契約印を奪ったことを銭婆のところまで謝罪しに行ったりと尽力しています。さらに終盤では忘れていたハクの名前を思い出し、ハクが自分の本名を取り戻すきっかけを作りました。 これらのエピソードから、お互いに助け合いながら惹かれ合う関係がうかがえます。親しい友人以上恋人未満、厳しい世界を生き抜く同志といったところでしょうか。

ハクと千尋のその後に関する考察 幻のラストシーンとは

『千と千尋の神隠し』には別のラストシーンがあった?

『千と千尋の神隠し』は日本歴代興行収入第1位という人気作で、世界中にもファンがいます。それ故に、様々な噂や都市伝説ともいわれるようなエピソードも数多く存在。その一つに、「物語のエンディングのその後がある」という噂があります。 現在では見ることのできないという、DVDでもテレビ放映でも放送されていない幻のラストシーン。これはジブリが公式に発表した情報ではありませんが、ネットを中心にジブリファンの間ではかなり有名な話なようです。

幻のラストシーンとは

湯婆婆たちのいる異世界から戻ってきた千尋。新居に向かっている時に、丘から引っ越し業者を見つけた母親が父親に「もう来ちゃってるじゃないの~」と愚痴をこぼします。 千尋が一人何気なく新居の周りを歩いてると、短い橋のかかった小川があることに気づきます。橋から川を眺める千尋が、一瞬何か悟ったような表情になり、この川がハクの生まれ変わりで、新たな住処であることに気づいたような意味深なシーンで物語が終わります。

これは都市伝説?

このシーンを見たという人からの報告がネット上で確認できますが、事実なのかは判断が難しいところです。劇場公開のみで、1週間限定だったという話もあるようなので、当時の記憶に頼るしかなく、すでに相当な時間が経っていることも否めません。 宮崎駿監督は脚本を書かず、脚本代わりになる絵コンテのなかにもそういうシーンは書かれていないので、デマである可能性が高いようです。 しかし本作を観て、ハクと千尋が人間界で再会できたのか、気になっていた人は多いはず。そんなファンの間で、このような希望的ラストが噂されてもおかしくはないのではないでしょうか。

ハクのその後 湯婆婆に八つ裂きにされたのか?

一方で、ハクが湯婆婆に八つ裂きにされてしまうという悲しい結末も、都市伝説として噂されています。 千尋が元の世界に戻る時、一瞬振り返ろうとします。その時に千尋の髪ゴムがキラっと光りますが、それは八つ裂きにされてしまったハクの涙ではないかと言われているのです。 ハクは「ニギハヤミコハクヌシ」という名の琥珀川の主でしたが、その川は現在埋め立てられてしまい、以前の琥珀川に戻ることはできません。そのため、八つ裂きとなり命を落としたハクが、魂だけの存在となり千尋に会いに行くという説も語られています。 それもこれも、ハクが千尋を元の世界に戻すために湯婆婆に交換条件を願い出た時、「八つ裂きにされてもいいのか」と脅されていたことが原因でしょう。しかしこの問いかけはハクが湯婆婆の弟子になるため交わした魔女の契約を、湯婆婆が確認したものと推察されます。反抗するのであれば、魔女の契約に従い罰を与えることを警告したということですね。 しかし、物語の終盤にハクが本当の名前を取り戻したことで、魔女の契約は効力を失って、湯婆婆の呪縛から解放されたと考えられます。契約が消失したのならハクは千尋と同じく自由になり、八つ裂きにされる心配もないでしょう。

ハクの最後のセリフにヒントが隠されている?

ハクは千尋を元の世界への道まで送り届けた別れ際、「私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、ほんとの名を取り戻したから。元の世界に私も戻るよ」というセリフを残しています。 ということは、やはり前述の推察通り、本当の名前さえ取り戻せば湯婆婆との契約は効力を失うと、ハク自身もわかっていたことになります。 元の世界に戻るというのは、以前の琥珀川には戻れないとしても、幻のラストシーンのように違う川として生まれ変わることもできるような気がしますね。

『千と千尋の神隠し』ハクを紐解くことで物語はもっと面白くなる!

どこを切り取っても魅力的で、何度観てもまた違った見方を発見できる『千と千尋の神隠し』。宮崎駿監督ならではの演出で、様々な見方を自由にできることが本作最大の魅力といってもいいでしょう。 そこには都市伝説も幻のラストもあり噂も尽きませんが、それこそが長年愛され続けている理由。ハクというキャラクターも愛されているからこそ、いろいろな噂が出回るというもの。今一度鑑賞して、新しい発見を楽しみたいものですね!