名台詞「お前が始めた物語だろ」の意味を徹底考察!一体誰の言葉なの?【進撃の巨人】
「お前が始めた物語だろ」とは『進撃の巨人』で出たセリフです。物語の謎がついに明かされるグリシャの過去編において、このセリフは登場しました。 名セリフ・名シーンの多い『進撃の巨人』の中でも一際印象に残るセリフであり、ネタにされたりコラ画像になったりもしています。本記事では「お前が始めた物語だろ」が一体誰の発言なのか、その意味について徹底解説していきます。 ※この記事は2023年1月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。
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「お前が始めた物語だろ」は『進撃の巨人』のセリフ
「お前が始めた物語だろ」の元ネタは漫画『進撃の巨人』のセリフです。 『進撃の巨人』とは別冊少年マガジンにて2009年9月から2021年4月まで連載されていた大ヒット漫画です。衝撃的な展開の数々、先が気になる面白さなどにより小説化・ゲーム化・アニメ化などさまざまなメディアミックス展開がされました。 コラ画像においては、心が折れたり、絶望したりしているキャラクターが本来コマに登場するキャラ・グリシャと差し替えられます。「道半ばで立ち止まるな、頑張れ!」「止まるんじゃねえぞ……」と発破をかけるのが主な目的ですね。
「お前が始めた物語だろ」の意味を全文から考察
ここからは、どのような意味で「お前が始めた物語だろ」というセリフが出てきたのか解説します。このセリフは物語の中で2回登場しました。 発言を受けたキャラクターは同じですが、発言したキャラは1回目と2回目で異なります。誰の言葉なのか、どういう意味があるのかを詳しく見ていきましょう。
【1回目】クルーガーからグリシャへ
俺達は自由を求め その代償は同胞が支払った そのツケを払う方法は一つしか無い 俺はここで初めて同胞を蹴落とした日から お前は妹を連れて壁の外に出た日から その行いが報われる日まで進み続けるんだ 死んでも 死んだ後も これは、お前が始めた物語だろ
1回目のセリフは「進撃の巨人」の継承者・クルーガーから、グリシャへとかけられたセリフです。グリシャは本作の主人公・エレンの父親であり、物語の鍵を握る人物でした。 グリシャは世界中から目の敵にされている「エルディア人」という人種で、エルディア復権のためにマーレ(第2部の舞台となる国)にクーデターを仕掛けようとしていたのです。しかしその事実がバレてしまい、仲間と妻はすべて巨人にされ、自分も拷問で両手の指を全て切り取られてしまいます。 クルーガーに助けられ1人生き残ったグリシャは、クルーガーから進撃の巨人を継承するよう持ちかけられても、一度拒否します。完全に折れてしまったグリシャにクルーガーがかけたのが、このセリフでした。 飛行船を見たいと願った妹を、出てはいけない壁から連れ出した時から、グリシャの人生は自由を求めるために抗うことに決まったのだと。途中で投げ出すことは許されない、そこで「お前が始めた物語だろ」とクルーガーは発言しました。
これ | エルディア復権 |
---|---|
お前 | グリシャ |
物語 | グリシャの人生 |
【2回目】エレンから父・グリシャへ
何をしてる 立てよ、父さん 忘れたのか?何をしにここに来たのか? 犬に食われた妹に報いるためだろ? 復権派の仲間に ダイナに クルーガーに 報いるために進み続けるんだ 死んでも、死んだ後も これは、父さんが始めた物語だろ
2回目の「お前が始めた物語だろ」は『進撃の巨人』の主人公・エレンから父・グリシャにかけられました。この場面は少々特殊で、エレンとジーク(グリシャの息子でエレンの異母兄弟)が進撃の巨人の継承者の記憶を辿るシーンで登場します。 過去の出来事を振り返る中で、正史では殺すはずのレイス家を殺害することをためらったグリシャにエレンはこの言葉をかけました。「これは父さんが始めた物語だろ」と……。 グリシャは進撃の巨人の未来の記憶を見れる能力により、自分がすべきことを知っていましたが、それでも医者として人の命を奪えないことに葛藤していました。そこにエレンが「これまでしてきたことを無駄にするのか」と発破をかけたわけです。 事情があるとはいえ、主人公が父親に人を殺すよう促すという、形容しがたい衝撃的な場面でした。
これ | レイス家を襲撃してロッド以外を殺し、始祖の巨人を継承すること |
---|---|
父さん | グリシャ |
物語 | グリシャの人生(エレンへと受け継がれる) |
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アニメ4期のED:「これはあなたが始めた物語だから」は誰の言葉?
螺旋の中を逃げ果せば 彼は昇り私は降る 柱を光で埋める月光が微かな記憶を照らした 彼を探しているようだ 「あの小説の中で集まろう」 導く声は空耳の様 漂う海 これはあなたが始めた物語だから
「お前が始めた物語だろ」のセリフは少し言い方が変わりますが、アニメのEDのフレーズの一部としても登場しています。登場したのはアニメ『進撃の巨人 Final Season』(第4期)のED「衝撃」、歌っているのはシンガーソングライターの安藤裕子です。 ED「衝撃」においては「これはあなたが始めた物語だから」というフレーズとして登場しました。この歌においての「これ」と「あなた」は何を表すのか、そして誰の言葉なのか、公式では発表されていません。 考察すると、おそらくこのEDにおいて「これ」とはこれから起こるであろう「地ならし」のことで、あなたとはグリシャを表していると考えられます。そして誰の言葉かというと物語の主人公・エレンではないでしょうか。 理由は「これはあなたが始めた物語だから」というフレーズの直前にある「漂う海」というワードです。これはエレンが壁の外に行って見てみたいと思っていた「海」であり、グリシャの記憶を読み取ったことで実際に見ても「もう見た」とガッカリした存在でもあります。 エレンはグリシャから受け継いだ物語を経て「とんでもないことを起こす」という、この先の展開を先取りしたフレーズなのではないでしょうか。
曲名「衝撃」の意味は?
「これはあなたが始めた物語だから」のフレーズが出た、アニメ4期EDのタイトルは「衝撃」。シンプルな名称ですが、どういう意味なのかは公式で回答はありません。 『進撃の巨人』自体が衝撃の展開の連続なので、作品全体を指しているという見方もあります。主人公のエレンはよく衝撃を受けていたり、裏切られたりするので、エレン視点の歌なのかもしれませんね。
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「これはお前の物語だ」はFF10のアーロンの名言
「これはお前の物語だ」という似たフレーズのセリフもあります、こちらは『進撃の巨人』のセリフではなく、2001年に発売されたRPGゲーム「FF10」のキャラクター・アーロンの名言です。 アーロンは主人公のティーダの父親・ジェクトの友人で、ティーダを導く役目を担います。「これはお前の物語だ」のセリフはゲーム序盤で登場するセリフで、このセリフが出た後ティーダは物語の舞台である「スピラ」に降り立ちます。 「これはお前の物語だ」が名言である理由は、セリフを少し変えて何度も登場するためです。アーロンが無念を感じながら自身の過去を振り返る際に「それが……俺の物語だ」と発言。 物語の最終盤では主人公のティーダが「勝手で、悪いけどさ……これが俺の物語だ!」と発言するシーンもあります。こちらも評価の高い名シーンであり、名言と言われています。 どちらも名シーンに登場する印象的なセリフということで、進撃のセリフ、あるいはFF10のセリフと間違われやすいようです。
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鳥肌が立つ!「お前が始めた物語だろ」のシーンを読み返そう
『進撃の巨人』の名セリフ「お前が始めた物語だろ」について解説しました。 ずっと謎だった「進撃」世界の謎が明かされる過去編で登場したこのセリフ。同じエピソード内で非常に盛り上がる「タイトル回収」があったこともあり、印象的なセリフの1つです。鳥肌が立つほどの名シーン、一度読んだことがある人もぜひもう一度読み直しましょう。
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