2023年10月13日更新

奇行種『進撃の巨人』に登場する謎の存在について考察!巨人の発生条件や通常種との違いは?

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『進撃の巨人』に登場する巨人は知性を持つ巨人以外は、基本的には人を捕食することだけを目的とし、知性がないものだとされていました。 しかし何故か人を捕食することに興味を示さなかったり、目の前に人がいるのにそれを無視して奥にいる人に向かって走ったりと、変わった動きをする巨人も。 このように、人類が考え得る巨人という生き物の常識から外れた種類を原作では「奇行種」と呼んでいます。一口に奇行種と言っても、その行動パターンは様々で予測がつきません。もし壁外遠征の際に遭遇した場合、戦闘は避けられないことがほとんどです。 この記事ではそんな奇行種について紹介していきます。本記事ではネタバレを含みますので、読み進める際はご注意ください。

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通常種と奇行種の違いは何?【考察】

目の前の人間を捕食する「通常種」

「通常種」とは、「無垢の巨人」とも呼ばれる知性のない巨人を指し、巨人の大半はこの通常種です。ゆっくりと歩いて移動することしかせず、目の前にいる人間をひたすら捕食するのが特徴。 動きは遅く予想外の行動をとることもありませんので、対巨人訓練を積んだ兵士が準備して挑めば倒せる程度の強さです。

予測ができない「奇行種」は遭遇したら戦闘不可避?

「奇行種」とは「通常種」に当てはまらない巨人を指し、捕食対象である人間を無視したり突然走ったりと予想外の行動をとります。体をくねらせて走る姿や、物陰からじっと見つめる姿などが通常種よりも気持ち悪いです。 また突飛な行動をとることから、遭遇すると対処が困難になります。

独特な走り方が気持ち悪い!

巨人は小さなものから大きなものまで非常にアンバランスな体型をしており、リアルさと気持ち悪さが同梱しているのが特徴的です。その中でも奇行種は特に独特。作中では人を無視して突然走り出す奇行種が登場するのですが、走りの気持ち悪さから読者の間でネタになることもしばしばあります。 原作序盤で登場した奇行種は首を傾げ、肘から下だけ手を外側に向けて、体を揺らしながら人の群れに向かって突っ込んでいきました。漫画でも相当気持ちが悪かったですが、アニメではその威力が倍増。再現率の高さという意味合いでは、素晴らしい出来だったと言えるかもしれません。

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「無知性巨人」と「知性巨人」

「無知性巨人」は、エルディア人に巨人の脊髄液を注射した後の姿。エレンベルトルトたちのような知性を持った「知性巨人」は、まず脊髄液を取り込み無知性巨人となった状態で、知性巨人の能力者を捕食することで生まれる特別な巨人です。 また知性巨人は「鎧の巨人」「超大型巨人」など9種類あり、「9つの巨人」と称されています。ちなみに巨人化した知性巨人のうなじの部分には、本体となる人間が入っているのも特徴です。

奇行種はどうやって生まれるのか?発生条件を考察してみた!

巨人化注射の摂取量と経口摂取

原作で巨人の謎が明かされ、壁の外をうろついている無知性巨人たちは元々エルディア人である事が判明しました。エレン達が駆逐しようとしているのは、実はマーレの収容所で注射を打たれた元同胞だった訳です。 あえて奇行種を生み出そうとする描写はありませんが、原作87話で注射によって「3〜4メートル級の巨人に調整する」という台詞が登場しています。このことから、巨人化のサイズは調整が可能だとわかりました。これにより、もしかしたら注射の量によって巨人の種類も調整できるのではという推測が生まれています。 ロッド・レイスの例を考えると、口から摂取したからや脊髄を損傷していたから、などの理由も浮かびますね。他にも巨人かする前に記憶が関係している、という説も考えられそうです。

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年齢や身体の健康状態が関係している?

「奇行種」は「通常種」と同じで無知性巨人ですが、どうやって誕生するかについての確実な情報は未だに公表されていません。 奇行種が生まれる説として、年齢が高かったり病気だったりと体の状態によって発現するという説があります。あくまで仮説になりますが、奇行種になる脊髄液というのは今のところ登場していないので、身体の方に原因があるのではないかという考えです。 また巨大な奇行種になったロッド・レイスが高年齢だったことも、年齢説が囁かれる理由でしょう。

用途の違う通常種?軍事用に作られたのかも

通常種の大半は、マーレで迫害を受けていたエルディア人が脊髄液を打たれ巨人化したものです。マーレの人々は「楽園送り」として巨人化させたエルディア人をパラディ島に放っており、その目的はエルディア人の殺害と迫害だと考えられます。 ここで考えられるのは、奇行種は「楽園送り」の為の通常種と違い、軍事用に造られた別種という説です。通常種よりも殺傷能力が高い個体もいるので、国を落とすために彼らを投入したとすればかなりの被害を出すこともできるでしょう。 故意的に奇行種を作ったとすると、奇行種の脊髄液など、通常種のときとは違うものを投与しているということも考えられます。もしくは通常種の脊髄液に何かを混ぜて、奇行種にしているという可能性もありますね。しかしこれらの描写は原作では確認されていないので、推測の粋を出ません。

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女型の巨人の特殊能力「叫びの力」で操られている?

普段はゆっくり歩いて移動する通常種ですが、「女型の巨人」の叫びを聞いたときは彼女を目がけて一斉に走り出しています。女型の巨人の固有能力である「叫びの力」は、無垢の巨人を呼び寄せることができるのです。 この「叫びの力」で、何らかの命令を受け反応した通常種の一部が奇行種なのではないか、という仮説もあります。 この考察が正しいのであれば、女型の巨人の正体であるアニ・レオンンハートが結晶化して眠ったあとには奇行種が現れないことになります。しかしアニが眠った直後に、自分の脊髄液で巨人化させた巨人なら操ることができる「獣の巨人」が現れたため、検証が難しくなってしまいました。 エレンがライナー・ブラウンベルトルトに連れ去られたときには、大量の奇行種が現れ鎧の巨人に襲い掛かっていたことから、“知性巨人を食べるため”に異例の行動をとっているのが奇行種というのも考えられますね。

突然変異説、巨人化後に能力が向上?

行動が読めず何か考えを持っている可能性がある奇行種。彼らは知能も身体異能力も通常種よりも高いため、巨人化した後の要因により能力が向上した巨人ではないかという説もあるのです。 また巨人の脊髄液に異物が混入していた場合に、突然変異で奇行種になるという考察もあります。これはマーレ人が「3〜4メートル級に調節する」という発言をしていることから、脊髄液の摂取量や方法がどんな巨人となるのかに大きく影響していると考えられますね。 他にも巨人になる前の記憶が影響して、奇行種になるという説も浮上しました。人間だった頃の想いが強ければ、巨人になった後の行動が変わるというものですが、巨人から戻った人間が少ないのであくまで可能性の1つでしょう。

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ロッド・レイスはなぜ奇行種になったのか

人間が実際に奇行種となった例としてロッド・レイスが挙げられます。娘であるヒストリアを巨人化しようとし、失敗したロッド。彼は割れてしまった液を口に含み、熱を発する巨人と化しました。 この際、巨人となったロッドはそこにいた人たちに目もくれず街を目指す、という異様な行動をとっています。このことから奇行種であると判断されました。 では何故ロッドは奇行種になってしまったのか?その原因として考えられるのは、巨人化する前にヒストリアによって首に怪我を負わされていたこと、液体を舐めたために薬を摂取した量が少なかったことです。 巨人の弱点は脊椎ですから、首の怪我による脊椎損傷が原因というのはあり得ますね。

アンガールズ田中は奇行種だった!

アンガールズ田中

ネタ話となりますが、お笑い芸人アンガールズ田中の動きがリアル奇行種!と話題になったことがありました。その理由の1つは、2015年に放送されたバラエティ番組「アメトーーク」の芸人体当たりシミュレーション回でのこと。田中の動きに合わせて『進撃の巨人』のオープニングテーマ紅蓮の弓矢が流れました。 もう1つはこちらもバラエティ番組「イロモネア」での出来事。この番組でも、アンガールズが披露した動きが非常に奇行種に似ていると話題になりました。相方の山根もそうですが、田中は特に体が細長くて手足も長いので、腕をぶらんぶらん揺らしながら走ったらそっくりな動きになったようです。

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通常種よりも気持ち悪い!『進撃の巨人』ファイナルシーズンで奇行種の謎は解明されるのか?

通常種よりも高い知能と身体能力を持つ奇行種は、人間にとって遭遇すると危険な存在です。奇行種が発現する条件や異常行動についてはさまざまな考察がありますが、真相は未だに明らかになっていません。 ただ奇行種を考える上で1番参考になるのは、エレンたちの目の前で巨大な奇行種へと変貌したロッド・レイスの例でしょう。 『進撃の巨人』の中で、最も謎が多いと言っても過言ではない奇行種。彼らの行動の原理が、『進撃の巨人』が完結するまでに明らかになるといいですね。それまでは視点を変えると愛着すら湧いてくる彼らの行動を今しばらく見守っていきましょう。