2023年10月10日更新

『進撃の巨人』地ならしのその後とは!発動条件や止める方法はある?

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『進撃の巨人』の終盤、作中のキーポイントとなった地ならし。エレンとかつての仲間を対立させたとんでもない攻撃であり、2023年に11月放送を開始するアニメファイナルシーズンでも、この地ならしをめぐる攻防が描かれます。 そこで本記事では地ならしの発動条件や目的、止める方法、その後どうなったのかについて徹底解説していきましょう! ※この記事は『進撃の巨人』の重要なネタバレを含みます。

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『進撃の巨人』地ならしの基本情報

コミック初登場巻 31巻122話
アニメ初登場話 80話(Final Season Part2の5話)

『進撃の巨人』で描かれた地ならしとは、パラディ島にある3つの壁の中にいる無数の超大型巨人の行進です。 地ならしはただ多くの巨人が歩くだけの単純な攻撃ですが、50メートルの巨人の行進は大量虐殺兵器になります。また超大型巨人は体から高温の熱を発しているため、運良く避けても死傷や生態系の崩壊は避けられず、パラディ島以外の土地を壊滅状態にするのです……。

3つの壁とは?

作中で1話から重要な存在として描かれていた三つの壁。実はこの巨人から守るために造られたはずの壁は、すべて「無垢の超大型巨人」でできていたのです。 100年前に145代フリッツ王は、意図的にエルディア帝国を弱体化させ、大戦の最中に自分を慕うエルディア人を連れてパラディ島に移住してきました。その際にフリッツ王は始祖の巨人の力を使い、パラディ島に手をだせば地ならしを起こすと敵を牽制したのです。 つまりフリッツ王にとって地ならしは、敵国の攻撃を防ぐ抑止力だったのでした。

「地ならし」発動シーンは何話?

『進撃の巨人』で地ならしが発動するのは、31巻の122話です。またアニメではファイナルシーズンPart2の80話で発動しています。ファイナルシーズンPart2では、エレンのかつての仲間たちが地ならしを止めるために動きだすシーンまで描かれていました!

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地鳴らしと表記されるのはなぜ?

地ならしの作中での漢字表記は「地鳴らし」です。巨人が土地を平らに均(なら)すため地均しでも通じるのですが、大量の巨人が地割れのような音を轟かせながら行進するという意味も含めて地鳴らしと表記されます。 音という五感に訴えかける「地鳴らし」のほうが、直感的にその恐ろしさを感じられるような気がしますね。

『進撃の巨人』地ならしの発動条件

地鳴らしの発動条件
  • 始祖の巨人であること
  • 王家の血筋であること

地ならしの発動条件は、「始祖の巨人であること」「王家の血筋であること」の2つです。基本的にはこの2つの条件を満たしていなければ、地ならしの発動はできません。 エレンは始祖の巨人ではあるものの、王家の血筋ではありませんでした。しかし彼は「王家の血筋である腹違いの兄・ジーク・イェーガーとの接触」で、始祖ユミルと対話した後地ならしを発動させたのです。 また145代フリッツ王と始祖の巨人の間には、「不戦の契り」と呼ばれる契約が交わされていました。この契約は、始祖の巨人の力で争いを起こさないという内容です。不戦の契りが受け継がれていたため、歴代のレイス王は1人では地ならしを起こせなかったのでした。

各陣営の目的は?なぜエレンは地ならしを発動した?

ジークの目的

進撃の巨人 ジーク
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

複雑な行動を繰り返すジークですが、彼の真の目的は「エルディア人安楽死計画」でした。 すべての問題の元凶はエルディア人だと考えた彼は、始祖の巨人の力を使ってすべてのエルディア人が子供を作れないように改造しようとします。そしてエルディア人が緩やかに絶滅する計画を密かに遂行しようとしていたのです。 つまりジークの基本的な思想は「エルディア人が滅亡すれば平和」であり、初代レイス王と似通った考えの持ち主でした……!

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エレンの目的

エレンは当初、地ならしの発動に反対していました。マーレに潜入した際も、友好的に問題を解決できる手段を模索しています。しかしそこで彼は、島外の人間がパラディ島の人間の絶滅を願っていると知ってしまったのです。 壁内人類への憎悪はヴィリー・タイバーの演説で決定的なものとなり、パラディ島の壊滅は時間の問題となります。エレンの1番の目的は、ミカサやアルミンなどの仲間が幸せに暮らすこと。そのためには既に世界中から敵と認識されている彼らを、英雄にする必要があったのです。 エレンは自ら地ならしを発動する悪魔となり、ミカサやアルミンたちに自分を打ち取る英雄になってほしいと地ならしを決行しました。 また、地ならしによって巨人の力そのものを消滅させること、すぐに報復されないように壁外人類を壊滅状態に持っていくことも、彼が地ならしを実行した理由となります。

調査兵団の目的

地ならしを肯定するイェーガー派以外の調査兵団は、地ならしはあくまで交渉カードとして持っておくつもりでした。脅威をちらつかせながらなんとか時間稼ぎをして、その間に壁内の軍事技術を壁外レベルに押し上げて、島外からの侵攻を真正面から立ち向かおうとしていたのです。 結局この考え方に反対したイェーガー派たちが地ならしを実行。アルミンたちは悪魔となったエレンを止めるために最後の戦いに向かうことになります。

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始祖ユミルとは?なぜエレンに協力した?

進撃の巨人 4期 ファイナルシーズン
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

始祖ユミルとは、エルディア人(ユミルの民)の始祖となった女性です。 約2000年前に生きたユミル・フリッツは、初代フリッツ王の奴隷でした。ひどい扱いを受けていた彼女は、瀕死の中で有機生物の根源と接触し巨人になります。そして2000年もの間、王家の指示に従いすべての巨人を作り続けてきたのです。 つまり巨人との「道」には彼女がおり、エレンの「すべてを終わらせる」という言葉に賛同したことで、地ならしが発動したのでした。

地ならしを止める方法は?

地ならしを止めるには、巨人に命令を下しているエレンと接触するしかありません。 ミカサやアルミンはかつて敵として戦ったアニたちも含めて、地ならしを止めるための作戦会議をします。もちろんミカサアルミンは、エレンとの対話を望みました。エレンが説得に応じれば、地ならしはストップするでしょう。 しかし壁外のマーレが故郷であるアニは、無理やり止めるならエレンを殺すしかないと語ります。アルミンたちとアニたちで意見が分かれており、止める側もまったく一枚岩ではないのが印象的です。 またエレン自身も、地ならしを止めたければ俺を殺すしかないと言っています。彼はアルミンたちの巨人の力を解放したままだったので、もしかしたら自らの死を望んでいたのかもしれません。

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地ならしが発動されたその後は?

幾千万の巨人たちが大地を蹂躙し、最終的に地表のほとんどは更地となってしまいます。地ならしは止まったものの、それでも全人類の8割が死にました。ここから数年間、人類は一丸となって復興を目指すこととなります。 その被害があまりに甚大だったため、パラディ島への報復は行われなかった様子。さらに決戦の3年後には、アルミンたちはエレンを討った功績でマーレ国の英雄となり、エルディア軍との和平交渉の場を得ていました。 エレンが望んだ通り、仲間たちの平和な暮らしが実現したのです。最終巻の様子から、パラディ島はその後も長い間平和が続いたことが分かります。しかしそれを誰よりも強く望んだエレンは、その世界を生きることは叶いませんでした。

大迫力!アニメ再開に向けて「地ならし」のシーンを読み返そう!

進撃の巨人
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

未知の巨人との戦いを描いていた『進撃の巨人』。本作はいつしかテーマが国同士の争いとなり、そして地ならしをきっかけに国の垣根を越えた大きな戦いへと発展しました。 2023年3月からは、アニメファイナルシーズンの完結編が幕を開けます。アニメでの地ならしは、どのような影響を世界に与えるのか。ついに完結するアニメ『進撃の巨人』、必見です!