『進撃の巨人』“巨人”の種類や彼らの正体を徹底解説!まさかあのキャラも巨人化……?
圧倒的な能力を持つ巨人と、それに抗う人類との戦いを描いた『進撃の巨人』。思ってもいなかった人物が巨人化したり、驚きの展開で巨人の能力を継承したりと、二転三転するストーリーに目が離せません。 この記事では、そんな本作に登場する巨人の種類や彼らの目的、巨人化したキャラなどをまとめて紹介。アニメ・漫画のネタバレを含むので、まだチェックしていない方はご注意ください。
巨人は「無垢の巨人」と「知性の巨人」の2種類に分けられる
本作に登場する巨人は、「無垢の巨人」と「知性の巨人」の2つに分類することができます。当初これらは区別されていませんでしたが、中盤から知性を持つ「九つの巨人」が登場したことで、それ以外の知性のない巨人が無垢の巨人と呼ばれるようになりました。 無垢の巨人は、見た目やサイズに差があるものの知能は無いようで、本能的に人間を捕食しようとする巨人です。南からやってきて、壁の周りをうろついており、ときに壁の内側に入ってきて人類を脅かします。 一方で知性の巨人は、エレン・イェーガーが巨人化した際にその存在が確認されました。知性の巨人の種類は9つあり、これらの力は継承という形で宿主を変えながら存在し続けています。
無垢の巨人には通常種と奇行種がいる
無垢の巨人は、知能や意思を持たない巨人です。生殖器や消化器を持たず、ただ人間のいるところに向かい、人間を捕食します。その正体は、マーレ人によって薬を打たれたユミルの民。罪人として島に放たれ、死ぬこともなく人間を捕食するために壁の外をうろついています。
通常種
物語序盤で巨人と呼ばれていたのは、主にこの通常種です。小さいものは3メートル、大きいものは15メートルほど。 動きはそれほど俊敏ではなく、行動も読みやすい部分があります。そのため、壁外調査では適切な距離を取ることで対応が可能。また、接近戦になった場合でも、立体機動装置でうなじが狙いやすい巨人種です。 彼らは体温が高く、夜や暗いところでは活動が鈍化します。習性があるため対策が取りやすい存在ですが、数が多く、囲まれてしまうと対応が困難になることもあります。
奇行種
奇行種は通常種とは違った特異な行動をとる巨人です。障害物を取り除き真っ直ぐ進む個体や、目の前の人間を無視して遠くの人間を狙う個体など、通常種では考えられない行動をとります。 また奇行種には、足が速いという特徴も。そのうえ通常種のように行動を読むことが出来ないため、遭遇するともっとも厄介な存在です。壁外調査では奇行種のせいで多くの犠牲者が出ています。 知性の巨人の存在が明るみに出るまでは、壁を壊した超大型巨人やエレンが変化した巨人も、奇行種の一種と考えられていました。
巨人の正体や目的は?
巨人になる仕組みは?正体は人間……!?
巨人の正体は、巨人の骨髄液を摂取したエルディア人です。巨人化した後に弱点となるうなじ部分から骨髄液を注入することで、知性も意思も持たない無垢の巨人へと姿を変えます。 1度無垢の巨人になると、人間の姿には戻れません。驚異的な回復能力を持ち、食事も必要としない身体になるため、弱点のうなじをえぐられるまでは永遠に生き続けることになります。 無垢の巨人が、知性の巨人やその能力を持つ者を捕食した場合、その力と記憶が継承され知性の巨人へと変化。継承から13年間で寿命を迎え、そのときにはまた別の者に能力が継承されます。
巨人はどうして生まれた?彼らの目的は?
最初に巨人の力を得たのは、エルディア帝国を建国した始祖ユミルです。彼女はその力で豊かな国を創り出しましたが、やがて他国を侵略するように。それはすべて初代フリッツ王の命令によるものでした。 彼女の死後、その力は9つに分けられ、帝国はさらに領土を拡大し1700年にわたって民族浄化をおこないます。そして世界中に、拭いきれないエルディアへの憎悪を植え付けることになったのでした。 いつの時代も、巨人の力は政治的・軍事的に利用され続けています。奴隷の出自である始祖ユミルも、2000年もの間、王家の命令に従ってきました。つまり、命令のままに動いていただけなのです。 しかしエレン・イェーガーの存在によって、始祖ユミルは奴隷の呪縛から解き放たれます。ミカサがエレンの首をとったことで世界から巨人の能力が失われるのです。
【巨人の謎】巨人はなぜ人間を捕食するのか?
巨人が人間を捕食しても吐き出してしまうことを考えると、その目的は人間を食べること自体にあるのではなく、その行為によって人間の恐怖心を生み出すことだったのではないでしょうか。 壁の中に人類を留まらせるためには、壁の外は怖いと思わせる必要があります。また人々の結束を高めるために、壁の外に共通の敵を作ることは有効でしょう。そこで初代レイス王は人々の記憶改ざんと共に、始祖の巨人の能力を使って無垢の巨人に人を捕食するよう仕向けたのではないでしょうか。 壁の外に人間を捕食する巨人が存在することで、不戦の契りにも抵触せずマーレとの膠着状態も生まれます。意図的に巨人をそういう機能を与えたと考えるのが自然でしょう。
知性を持つ9種類の巨人とは?それぞれの能力や継承者を紹介
始祖の巨人 | ①ユミルの民(エルディア人)の記憶を改ざんしたり 身体のつくりを変えることができる。 |
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進撃の巨人 | ①継承者の過去や未来に介入できる |
超大型巨人 | ①60mの巨体で多くのものを破壊する ②身体から熱風を放つ |
鎧の巨人 | ①身体の表面が硬い ②硬質化が得意 |
女型の巨人 | ①高い戦闘能力 ②無垢の巨人を引き寄せられる |
獣の巨人 | ①投擲能力が高い ②骨髄液でエルディア人を無垢の巨人にできる |
顎(あぎと)の巨人 | ①素早く動ける ②強靭な顎や爪で殆どのものを破壊できる |
車力の巨人 | ①長期的に巨人化できる ②四足歩行で兵装がしやすい |
戦槌の巨人 | ①硬質化で武器等をつくれる ②結晶化した状態で巨人を操作できる |
九つの巨人とは、知性を持った巨人のこと。無垢の巨人とは異なり、巨人化するために自傷行為と強い目的意識が必要です。体内に人間と巨人の脳をそれぞれ持っており、体にひどい損傷を負っている場合は、回復中に巨人になることはできません。 九つの巨人は、エルディア人の始祖であるユミル・フリッツが持っていた「始祖の巨人」の力が、その死後に九つに分かれて継承されてきたもの。その種類は以下の通りです。それぞれの力を継承するためには、その力を持つ巨人を捕食することが必要です。
始祖の巨人
始祖ユミル・フリッツからパラディ島のレイス王家が代々継承している巨人の力で、すべての巨人を支配できる能力「座標」を持っています。 またエルディア人すべての記憶を改ざんすることもでき、この能力でパラディ島に住むエルディア人はみな記憶操作されてきました。145代フリッツ王が立てた「不戦の契り」によって、この力は封印されています。
継承者①ユミル・フリッツ
ユミル・フリッツは約2000年前に、光るムカデのような存在と接触し初めて巨人化を果たした存在。始祖ユミルと呼ばれ、エルディア人の始祖となった少女です。 彼女は初代フリッツ王の奴隷でした。巨人化の力を手に入れてからはその能力を欲した王の妻となりますが、最期まで奴隷として扱われ、失意の中で力を得てから13年後に死亡します。
継承者②カール・フリッツ
カール・フリッツは145代目フリッツ王として継承。エルディア人による支配に心を痛めた彼は、故意にエルディア帝国を弱体化させ賛同者と共にパラディ島へ移住し、初代レイス王に。 壁を築き、人々の記憶改ざんを行い、最後の人類が生き残った壁の中の世界という偽りの歴史を生み出しました。 彼は不戦の契りを始祖の巨人と交わした人物でもあります。
継承者③・④ウーリ・レイスの父とウーリ・レイス
ウーリ・レイスは兄のロッド・レイスに引き継がれるはずだった始祖の巨人の能力を、自ら買って出る形で父から継承します。継承前は父に反発し、始祖の巨人の力で巨人を倒すべきだという考えの持ち主でした。 しかし継承後は初代レイス王の思想に支配され、滅びのときまで壁の中の楽園で人々を生かそうと考えるようになります。
継承者⑤フリーダ・レイス
壁内の王家レイス家の長女。フリーダは叔父のウーリから代々レイス家に受け継がれる特別な巨人化能力を継承し、ウォール・マリア陥落まで壁内の真の王として中央上層部から崇められていました。 ウォール・マリア陥落後に異母妹を除いた家族全員で礼拝堂の地下に集まった時、突如現れたグリシャと互いに巨人化して交戦に。巨人化能力を引き継いだばかりだった彼女は力を発揮出来なかったため、グリシャに力を奪われてしまいます。 その後エレンがグリシャを食べて能力を引き継いだので、現在はエレンにレイス家代々の特別な巨人化能力が宿っています。
継承者⑥グリシャ・イェーガー
エレンの父であるグリシャも巨人化能力者です。 元々は壁外で記憶を失いさまよっていた人間でしたが、壁外調査から戻る途中だったキース・シャーディスに発見され、保護される形で壁内にやってきました。その後はシガンシナ区でキースたちから壁内の事を学びつつ、医者として暮らすようになります。 5年前の超大型巨人襲撃の直前、彼は家族に診察に行くと嘘をついて、レイス家の礼拝堂の地下洞窟でフリーダと互いに巨人化して交戦。 全ての巨人の頂点に立つ「始祖の巨人」の能力を持っていながら、継承したばかりで力を上手く使いこなせなかったフリーダを殺してその力を奪います。そして辛うじて逃げ延びたロッド以外のレイス家の人間を全員殺害し、洞窟から脱出。 その後は壁外調査から戻ってきたばかりのキースと再会し、避難所でやがてエレンと再会するも、妻・カルラが巨人に食われたことを知ります。 その後フリーダから奪った力を移すためにエレンを連れ出して巨人化の注射を打ち、巨人化したエレンに食べられて死亡しました。
エレン・イェーガー
エレンが10歳ごろに起きたシガンシナ区への巨人侵攻によって、彼は母親を巨人に食われます。その後、父グリシャと再会するもエレンはそのあたりの記憶が曖昧になっていました。 実際はその記憶が一部失われている時間で、父から巨人化の注射を打たれ巨人化。フリーダから始祖の巨人の能力を奪った父を食らう形で能力を継承します。
進撃の巨人
進撃の巨人の能力は、今までの継承者の過去や未来に介入できることです。また、硬質化できることも特徴と言えます。 進撃の巨人は「いつの時代も自由を求めて戦った巨人」であり、本作のタイトルとなっていることも考えると、かなり重要なものであるといえそうです。
継承者①グリシャ・イェーガー
マーレ内でエルディア復権派として暗躍していたグリシャは、密告によりパラディ島への島送りが決定。無垢の巨人にさせられる寸前、マーレ治安当局にスパイとして潜り込んでいたエレン・クルーガーに助けられます。 進撃の巨人の継承者だったクルーガーは寿命が近く、グリシャに自身を食わせることで能力を継承。グリシャは始祖の巨人の奪還という彼の意志を継いで壁の中を目指します。
継承者②エレン・イェーガー
巨人を駆逐するため、調査兵団に入団した主人公エレン。しかしアルミンをかばって巨人に捕食されてしまい、その時に巨人の体内で巨人化能力が目覚めます。その後は自傷行為をきっかけに15mレベルの巨人に変身することが出来るように。 超大型巨人の出現直後、継承者であった父・グリシャは自らをエレンに食べさせ、進撃の巨人と始祖の巨人の2つの能力を継承させていたのです。
超大型巨人
本作で1番最初に登場した知性を持つ巨人が、この超大型巨人。 エレンたちが住むシガンシナ地区の壁を、一蹴して破壊した「破壊の神」とも呼ばれる巨人です。その体長は60メートルで、動作は遅いものの、巨体から熱風を出して攻撃を防御することもできます。
継承者①ベルトルト・フーバー
ベルトルトの正体は、5年前シガンシナ区及びトロスト区の壁を破壊して人類を脅威に晒した超大型巨人です。 ライナーやアニとは「戦士」という名の仲間でした。 地味で影が薄く、名前も間違えられやすいキャラですが、実は初期から登場している『進撃の巨人』の象徴的存在であり、看板キャラクターでもあります。 エレンにとって超大型巨人は、間接的に母を死に追いやって故郷を壊滅させた敵。そのためベルトルトの正体が分かると、強い敵意をむき出しにしていました。 エレンから母の死の話を聞かされた時は「気の毒だ」と語っており、彼自身も自らが犯した罪の重さを認識して罪悪感を抱いています。 正体がバレた時には仲間たちから責め立てられ、今まで抑え込んでいた感情を爆発させましたが、それでも「人類の敵」としての立場を崩すことはありませんでした。
継承者②アルミン・アルレルト
エレンとミカサの幼なじみで、同じ第104期訓練兵となり、調査兵団の一員となったアルミン。戦闘能力は低いものの、座学ではトップの成績を誇っていました。その頭脳を買われ、リヴァイ不在のリヴァイ班では指揮を任されたり、参謀的な立場になることも。 ウォール・マリア奪還作戦では、壁の中に潜んでいたライナーを発見し、超大型巨人を仕留めることに成功。しかしアルミンは超大型巨人の高熱の蒸気によって全身火傷を負ってしまいます。 重症のエルヴィンとアルミンどちらに巨人化の薬を使うかで対立したエレンとリヴァイ。しかしエルヴィンの意志で薬はアルミンに投与され、巨人化したアルミンがベルトルトを捕食したことで、超大型巨人の能力はアルミンに継承されました。
鎧の巨人
全身を鎧のように硬質化した皮膚を持ち、スチールの刃も砲撃も跳ね返すほどの硬さを誇ります。敵の攻撃を避ける「盾」であり、硬い壁の扉さえも破壊することができます。 うなじを含めた全身を常に硬化しており、その圧倒的な防御力のため攻撃がまったく通用しないので、人間が倒すことは実質不可能です。 ただし関節は可動させるため、硬性防御することが出来ません。また骨格自体の強度は15m級巨人の規格内でなので、巨人が関節技などで攻撃するのは有効です。 知性を持つ巨人同士での接近戦では、調査兵団が開発した新兵器・雷槍での攻撃が効力を発揮しました。
ライナー・ブラウン
エレンと同じ104期訓練兵だったライナーの正体は、5年前シガンシナ区の内門を破り、ウォール・マリアを陥落させた鎧の巨人です。このときにアニやベルトルトとともに壁内に侵入し、スパイとして活動していました。 シガンシナ区の内門を突進でぶち壊すほどの恐ろしい筋力を持ち合わせており、初登場でその圧倒的な強さを見せつけています。 ただ実直な性格が災いしてか本来の「戦士」としての目的を忘れて、自分は壁内の平穏を守るための「兵士」だと思い込み、人格が分裂してしまいます。これによって記憶が一時的に無くなることがあり、104期訓練兵のマルコを平気で見殺しにした後、後悔している様子が見られました。
女型の巨人
女型の巨人は戦闘能力がとても高く、全巨人の中でもスピードや持久力がずば抜けています。そのため兵士たちが何人も挑んでは命を落としており、調査兵団の兵士のみで彼女を制することは、相応の準備をもってしても出来ないことです。 また狭い範囲ながら、無垢の巨人を呼び寄せる力も持っています。
アニ・レオンハート
エレンと同期の104期訓練兵であったアニの正体は、女型(めがた)の巨人です。 高い戦闘力を持つアニが所有していることで、さらなる能力を発揮。 アルミンの提案で人類最強の2人、リヴァイとミカサが挑んでも、疲弊しきっていた女型の巨人を倒すことは出来ませんでした。進撃の巨人となったエレンとの戦いで敗れ、現在はパラディ島地下に収容中です。
顎(あぎと)の巨人
体長5メートルと比較的小柄で、そのぶん最も素早い動きができる強襲に優れた巨人です。その名の通り、爪と顎が非常に頑丈で、どんなものでも砕くことができます。
継承者①マルセル・ガリアード
マルセルはライナーやベルトルトと同期のマーレの戦士です。同じ時期に能力を継承し、共に「始祖奪還作戦」のためパラディ島へ上陸。壁を目指す道中で、偶然出会った無垢の巨人にライナーが襲われるところをかばい捕食されました。
継承者②ユミル
ユミルは物語に登場した時点ではエレンたちと同じ第104期訓練生でした。しかし実は元々マーレ国内にいた孤児であり、始祖ユミルと同じ名前を付けられ、エルディア人の信仰の対象となっていた少女です。マーレ政府に捕まり、無垢の巨人にされてパラディ島へ送られ、60年間も壁外をさまよっていました。 偶然にも顎(あぎと)の巨人の能力を持つマルセルを捕食したことで、その能力を継承して人間に戻ることができたユミル。ライナーたちがシガンシナ地区へ強襲した時に壁内へ入り、エレンたちと同期の訓練兵となって、第2の人生を歩みました。 その後ライナーたちとマーレへ渡り、ユミルが捕食したマルセルの弟・ポルコに顎の巨人の力を継承するため、自らの意志でポルコに捕食される道を選んだようです。
継承者③ポルコ・ガリアード
ポルコはエルディア人の「マーレの戦士」であり、始祖奪還作戦に参加したマルセルの弟。マーレの戦士候補生に選ばれた7人のうち、1人だけ巨人を継承していなかったポルコですが、ユミルから顎の巨人の能力を受け継いでいます。 これによって「名誉マーレ人」となったポルコは、マーレ中東戦争で顎の巨人として活躍し、エレンが奇襲を仕掛けたレベリオ収容区での戦いでも、大きな戦力となりました。 マルセルを兄として尊敬していたため、その死をライナーのせいにして非難していたことも。車力の巨人であるピークとは仲が良いようで、ピークにはポッコというあだ名で呼ばれています。
継承者④ファルコ・グライス
「マーレの戦士」候補生のファルコは、ガビをかばった際にジークの骨髄液を摂取してしまいます。そしてジークの叫びで、無垢の巨人に。ジークの命令によって、鎧の巨人であるライナーの首筋に噛みつきました。 この時点で、ファルコは無垢の巨人として自我を失っています。ところがあと一歩で鎧の巨人の力が入るというときに、彼はハッとした表情になってライナーを離したのです。そして近くにいた顎の巨人のポルコを捕食。 そして、彼は顎の巨人を継承することになったのでした。
車力の巨人
車力の巨人は体長4メートルと顎の巨人よりも小柄ですが、優れた持続力で長期任務を遂行できる四足歩行の巨人です。任務に合わせた兵装が可能で、輸送や偵察、救出などの任務も得意としています。
ピーク・フィンガー
継承者のピークは、巨人の時の顔からは想像もつかないほど美しい女性です。彼女はジークやライナーたちと同じく、「マーレの戦士」の1人。車力の巨人として長期任務を行なっているため、二足歩行を忘れてしまうと愚痴をこぼしたりもします。 人間に戻った時はいつも気だるげに見えるピーク。しかしいつも状況を冷静に考えており、その判断力を高く評価されています。顎の巨人のポルコと組んで戦うことが多く、あだ名で呼ぶなど親しい間柄のようです。
獣の巨人
獣の巨人が持つ能力で特別なのは、ジークの脊髄液を投与したエルディア人を、無垢の巨人化することができるというもの。また遠距離からの投石攻撃で、広い範囲の敵を倒すこともできます。
トム・クサヴァー
トム・クサヴァーはマーレに住むエルディア人で、巨人学の研究者です。巨人の謎の解明に没頭しており、獣の巨人を継承したのも研究のためでした。 エルディア人復権のため厳しい教育を受けていたジークの父親代わりとして、彼はジークのよき相談相手になっていました。任期満了が近づいた頃、ジークに捕食させることで能力を引き継ぎます。
ジーク・イェーガー
ジーク戦士長の正体は、獣の巨人です。ライナーやベルトルト、アニのリーダーとして、彼らと同じく壁内にいる人類への攻撃と、座標の奪還を任務としています。 彼は知性があるだけでなく、完全な人語を話しますが、壁内の文化を全く知らず、立体機動装置を見た時には「面白いことを考えるな」と興味を抱いていました。 優れた投球技術を持っており、砕いた巨大な岩や動物などを砲弾並みの威力で投げつけます。他の巨人に命令して人間を食べさせるなど、本人は人間を捕食しないものの、性格はとても凶暴です。 シガンシナ地区でライナーたちと合流し、獣の巨人として、ウォール・マリア奪還を目指す調査兵団と死闘を繰り広げました。 ジークはマーレ編で再登場し、フリッツ王家末裔のダイナとグリシャとの息子であり、エレンの異母兄であることが判明。
戦槌の巨人
戦鎚の巨人の能力は、硬質化で巨人や武器を作り出し、人間体を包んだ結晶体から操るというもの。そのため巨人化した際にも本体はうなじにおらず、これを見破らなければ倒すことはほぼ不可能です。 この力のもとの継承者は、タイバー家の当主であるヴィリー・タイバーの妹でした。タイバー家は元々エルディア帝国の貴族で、フリッツ王に対して最初に反旗を翻したという経歴があります。
継承者①ラーラ・タイバー
ラーラは戦鎚の巨人を代々管理してきたタイバー家の当主・ヴィリー・タイバーの妹です。本来は当主であるヴィリーが継承するはずでしたが、彼が継承を拒否したことで彼女が継承することに。エレンが顎の巨人の顎を利用して噛み砕き、彼へと継承されます。
継承者②エレン・イェーガー
エルディアによるマーレ襲撃の際、巨人化したラーラとエレンが交戦。エレンが戦槌の巨人の首を噛みちぎるも、戦槌の巨人は本体を硬質化して巨人の身体の外に置いておくことができます。 結晶で身を守るラーラに対し、エレンは顎の巨人を利用して結晶を砕き、搾り取る形でラーラを摂取。これによりエレンは戦槌の巨人の能力を継承します。
『進撃の巨人』巨人化したキャラ一覧表
ここからは、104期生、マーレの戦士、レイス家、その他に分けて、それぞれのキャラクターが持つ巨人化の能力を一覧で紹介します。
訓練兵104期生
エレン・イェーガー | 進撃の巨人 |
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アルミン | 超大型巨人 ※ベルトルトから継承 |
ユミル | 顎の巨人 ※マルセルから継承 |
マーレの戦士たち
ベルトルト・フーバー | 超大型巨人 |
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アニ・レオンハート | 女型の巨人 |
ライナー・ブラウン | 鎧の巨人 |
ジーク・イェーガー | 獣の巨人 ※クサヴァーから継承 |
マルセル・ガリアード | 顎の巨人 |
ポルコ・ガリアード | 顎の巨人 ※ユミルから継承 |
ファルコ・グライス | 顎の巨人 ※ポルコから継承 |
ピーク・フィンガー | 車力の巨人 |
レイス家
ウーリ・レイス | 始祖の巨人 |
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フリーダ・レイス | 始祖の巨人 ※ウーリから継承 |
ロッド・レイス | 超超大型巨人 ※ヒストリアに接種していた巨人化の薬が入った注射を経口接種。 これがきっかけで無知性の超超大型巨人に。 |
その他
ラーラ・タイバー | 戦槌の巨人 |
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グリシャ・イェーガー | 進撃の巨人 |
『進撃の巨人』巨人の謎が遂に判明!
衝撃と圧巻の伏線回収の中完結した『進撃の巨人』。最終話に向けて一気に巨人の謎が解き明かされていきました。巨人の設定は複雑で、その継承者を理解するだけで一苦労ですが、すべてが頭の中でつながると本作をより深く楽しめます。 『進撃の巨人』の世界観にとことん浸るためにも、ぜひこの記事を参考に巨人を整理しながら、その真理にたどり着いてみてください。