『王様ランキング』ミランジョの正体と最後は?その目的や凄惨な過去に迫る!
『王様ランキング』に登場する魔女ミランジョは序盤、主人公ボッジを苦しめる元凶となります。悪役キャラ的な言動も目立ち、読者からは「許せない」「嫌い」「何を考えているのかわからない」といった批判的な声があがりました。 実はミランジョには、かわいそうな過去や悪行をとる背景があったのです。それらを知ればミランジョに同情したくなるかもしれません。 本記事では悪役に見えた彼女の辛く悲しい過去や正体、本当の目的について解説していきます。
『王様ランキング』ミランジョのプロフィール
名前 | ミランジョ |
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年齢 | 不明 |
所属 | ボッス王国 |
声優 | 坂本真綾 |
家族構成 | 父 , 母 |
登場話 | 9話 |
ミランジョの生い立ちは描かれていますが、年齢などは不明です。以下では魔女である彼女が持つ能力を解説します。
「魔女の魅了」という魔法をもつ
魔法が使えるミランジョは、「魔女の魅了」の魔法を使えます。作中では平和に暮らしていた魔獣に魔法をかけて凶暴化して操っていました。 魔法を使わずとも、相手の心理を利用した巧みな話術で人の心を操ることもできます。
世界で一番強い人間を突き止める力
童話の魔法の鏡のように、鏡の中に1番強い人間を映し出すことができます。作中では鏡に「鏡よ鏡、世界で1番強い者は誰だ?」と語りかけることで、該当する人物の姿が浮かび上がるような描写になっていました。
【正体】魔法の鏡はミランジョだった!その理由とは
ダイダは幼い頃に父・ボッスから魔法の鏡を譲り受けます。ダイダにとって鏡はよき相談相手でしたが、実はこの魔法の鏡のなかに封印されていたのがミランジョでした。 かつて瀕死状態に陥ったミランジョは、魔神を呼び出し「死にたくない」という願い事をします。その願いを受けて、魔神はミランジョの魂を鏡に移し替えたのです。 このとき魔神は代償として、次に命尽きた際にはミランジョの魂を食べるという契約を交わします。
魔神との約束と“裏切り”が原因
実はミランジョは幼い頃、子どもの魔神と出会っており、2人はよき友達でした。願いを叶える度に醜い姿になることを嘆く魔神に、ミランジョは決して願い事をしないと約束していたのです。 しかし時が経ち、ミランジョはボッスを盲信します。1度目はボッスの強くなりたいという願いを叶えるため、そして2度目はボッスとずっと一緒に居続けるため、幼い頃の約束を破ってミランジョは魔神に願い事をしました。 すべてはボッスを蘇らせ、彼とともに生きるためです。
【最後】悲劇のヒロイン・ミランジョの結末
ここからはミランジョが第1部でどんな結末を迎えたのか紹介します。ネタバレ内容を含むのでご注意ください。
ダイダの願いによって人として蘇る
ボッスを倒したボッジは、ミランジョに頼まれ鏡を破壊。鏡からミランジョの魂が抜けた瞬間、魔神が現れ彼女の魂を契約通り喰らいます。 そこで動いたのはデスパーと冥府騎士団でした。彼らは魔神の首を落とし、首を返す代わりに自分たちの願いを聞いてもらおうと考えていたのです。 しかし彼らが願いを口にする前に、魂が身体に戻ったダイダがミランジョを生き返らせてほしいと願います。魔神はこれを聞き入れ、ミランジョは人として生き返るのでした。
最後はダイダと結婚して結ばれる
ダイダは身体を奪われてから、闇の世界でボッスとミランジョの過去やボッジが非力な理由を知ります。 彼女の記憶を追体験しながら人間として成長したダイダは「妻になってくれ」と彼女に求婚。彼女の罪と悲しみを夫として受け止め、ダイダもボッスが願ったように彼女を救ってあげたいと考えます。 ミランジョはこれを承諾。王となったボッジが友人カゲを探す旅に出たため、ダイダが王に。ミランジョは王妃として新たな人生を歩み始めます。
【過去】かわいそうな戦乱下での半生
ミランジョはもともとは心のきれいな女の子でした。魔法立国ホウマで魔法使いの両親の間に生まれたミランジョは、父亡き後も母の愛情を一身に受け、「人の幸せの上に自分の幸せを築きなさい」と大切に育てられます。 しかし戦乱のさなか、母を殺され、自身も過酷な運命をたどることに。それが彼女を変えてしまったのです。
悲劇①ミランジョの母親が殺される
当時、神々の国と戦争中だったホウマ国は隣国のギャクザ国と協力関係を結びます。ミランジョの母も幼いミランジョを連れてギャクザに渡り、人々に魔法を教えてあげていました。 しかしギャクザはホウマを裏切り、自分たちを助けてくれたホウマの人々を殺していきます。ミランジョの母親も殺害されました。
悲劇②顔の皮膚を剥がされてしまう
遺されたミランジョは、顔の皮膚を剥がされ、両手首を切断されます。さらに人々は彼女を縄でつないで、餓死するのを見届けようと見世物のように晒していました。 そこにボッスが現れ、彼女を救い出します。しかし彼女の感情は抜け落ちたようになり、次第にボッスだけを生きがいとするようになっていったのです。
【目的】暗躍は全て“ボッスの復活”のため
ミランジョの目的はボッスとずっと一緒に憂いなく暮らすことです。これを叶えるために必要なのが、強くなるために余命を差し出してしまったボッスを死から復活させて生きながらえさせること。そしてボッスの最強になるという願いを叶える際に足枷となる彼の国と家族を消すことです。 ミランジョはこれらを叶えるため、ボッスの生前から時間をかけて策を巡らせて暗躍していきます。
暗躍①ダイダを依り代に利用する
ボッスの余命が短いことを知るミランジョは、ボッスの器としてダイダに取り入ります。ヒリングを妃に迎えたのも、ダイダを産ませてボッスの依代にするためでした。 鏡を通してダイダの信頼を得たミランジョは、ボッスの死後、ダイダをそそのかし秘薬を飲ませることに成功。こうしてボッスの魂はダイダの身体に入ります。
暗躍②ダイダの母・ヒリング暗殺を企てる
国や家族を持つことが、ボッスの夢の妨げになると考えているミランジョ。加えて、ダイダの魂を取り戻そうとするヒリング王妃は、ミランジョにとって邪魔以外の何者でもありません。 ミランジョは冥府の魔獣を操りヒリングへと放ちます。しかし四天王の1人・ドルーシの必死の戦闘によって、暗殺計画は失敗に終わりました。
暗躍③冥府の罪人を利用してボッス王国を襲撃
家族同様、ボッスが守る国家もミランジョにとっては邪魔な存在です。そこで彼女は冥府から6人の罪人をボッス王国に招き入れ、国家転覆を狙います。 罪人はいずれも強力な力を持っていましたが、四天王の活躍や、デスパーとの修行で強くなったボッジの帰還によって、国家転覆も失敗してしまうのでした。
暗躍④ボッジの母・シーナ王妃を暗殺
ボッジの母・シーナ王妃は巨人族でした。巨人族の女性は生涯で1人の子どもしか産めないため、ボッスの器となるもう1人の子どもが欲しいミランジョにとってシーナは邪魔になります。 そこでボッス不在時を狙って、ミランジョは他国をけしかけ国を襲わせました。シーナは幼いボッジを庇いながら死んでいきます。
【声優】ミランジョを演じるのは坂本真綾(さかもと まあや)
本名 | 鈴村真綾 |
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年齢 | 42歳(2023年2月現在) |
代表作 | 『黒執事』/シエル・ファントムハイヴ役 , 『桜蘭高校ホスト部』/藤岡ハルヒ役 , 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』/ルナマリア・ホーク役 |
ミランジョを演じるのは声優・歌手として第一線で活躍し続けるベテラン声優の坂本真綾(さかもとまあや)です。柔らかなぬくもりのある芝居からクールな女性まで幅広い役を演じる実力派の坂本らしく、ミランジョの時代毎の感情の変化を繊細な演じ分けで表現していました。
『王様ランキング』ミランジョは悲しい過去を持った魅力的なキャラだった!
ミランジョに限らず、登場キャラそれぞれの物語が魅力的に紡がれる『王様ランキング』。2023年4月には前作で語られなかったエピソードを描く『王様ランキング 勇気の宝箱』も放送されるので、そこでどうミランジョが描かれるのかも楽しみですね!