映画『夜明けのすべて』あらすじ・原作ネタバレ 瀬尾まいこによる小説を松村北斗×上白石萌音で映画化
2019年に『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞した人気作家・瀬尾まいこの大ヒット小説『夜明けのすべて』が実写映画化! この記事ではキャストをはじめとした本作の情報や原作あらすじを徹底解説していきます。
映画『夜明けのすべて』作品概要
映画『夜明けのすべて』のあらすじ
映画版の詳細なあらすじはまだ明かされていません。 原作は1ヵ月に1度、月経前症候群で自身のイライラが抑えられなくなってしまう藤沢美紗(上白石萌音)と、同じ会社に転職してきたパニック障害を抱える山添孝俊(松村北斗)との、友達でも恋人でもない不思議な絆を描いていく物語。 映画版でも本筋は変わらずに、2人の絆や成長を描く物語になると思われます。原作者の瀬尾まいこは映画化に際し「ほのかな光がちりばめられた温かいものになれば」と発言。人知れず苦しむ人々に寄り添うやさしい作品になるのではないでしょうか。
映画『夜明けのすべて』キャスト一覧・登場人物解説
山添孝俊役/松村北斗
パニック障害を患ったことで多くのことを諦めながら生きる青年、山添孝俊(やまぞえたかとし)。人々にわかってもらいづらい病気を抱え、諦観したように無気力な日々を過ごしています。ですが藤沢美紗との出会いで、彼の人生も少しずつ変わっていくことに。 演じるのは人気グループSixTONESのメンバーでもある松村北斗。上白石萌音とはNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2021年)で夫婦役を演じており、再びメインキャストとして共演することになりました。
藤沢美紗役/上白石萌音
月経前症候群を患い、1ヵ月に1度イライラした気持ちが抑えられなくなる藤沢美紗(ふじさわみさ)。最初は無気力な孝俊を嫌っていましたが、彼も自分と同じように理解されづらい病を抱えながら生きていると知り、少しずつ絆を深めていきます。 彼女を演じるのは人気女優の上白石萌音。映画化に寄せたコメントによると、元々原作『夜明けのすべて』のファンだったようです。撮影現場を「できればタイムスリップしたいくらい」素晴らしい環境だったと語り、公開を楽しみにしてほしいと発言しています。
映画『夜明けのすべて』のスタッフ
監督:三宅唱
本作でメガホンをとるのは、注目の若手監督三宅唱。 昨年監督・脚本を務めた『ケイコ 目を澄ませて』(2022年)が世界的にも高評価を得ており、『夜明けのすべて』の完成にも高い注目が集まっています。
脚本:三宅唱 , 和田清人
本作では「世にも奇妙な物語」シリーズをはじめ、様々なドラマや映画の脚本を担当した和田清人と共に、三宅唱自身も脚本を担当。名作と呼ばれる小説をベースに、映画としてどのように息を吹き込むのか注目です。
原作小説結末までのネタバレあらすじ
月経前症候群の影響で、自身のメンタルが制御できなくなってしまう藤沢美紗。かつてこの病気が原因で仕事を退職した過去を持ちながら、何とか転職活動に乗り出し、栗田金属という小さくもアットホームな会社に就職します。 理解者に囲まれ、穏やかな生活を手に入れたと思われましたが、そこに無気力な青年・山添孝俊が転職してくることに。孝俊に対し苦手意識を持ち始めた美紗。しかしひょんなことから彼がパニック障害を抱えていると知り、少しずつ彼を気にかけるようになっていくのでした。 2人の病気は簡単に治るものでも、簡単に理解してもらえるものでもありません。だからこそ、近い苦しみを抱える美紗と孝俊は互いのために何かしてあげられるのではないかと模索しはじめます。 少しずつ絆を深めていく2人。友達でありながら恋人のようにありのままを見せ、友情とも恋愛ともとれない不思議で深い絆を築いていきます。彼らは日常のささやかな幸せを見つけられるようになり、前向きに生きていけるようになったのでした。
原作の感想・評価
扱っているテーマは重めですが、登場人物がみんな温かく安心して読むことができました。読み終えたときには自然に前向きになることができ、優しく背中を押してもらえたような感覚があります。日々に生きづらさを抱える、沢山のひとにオススメしたい作品です。
文章も物語もやさしくて、全編心地よく読み進めることができました。あえて恋愛関係にはせず、2人の深い関係性を描き切ったところがとてもよかったです。ひとの抱える苦しみはそのひとにしかわからないもの。それをさらけ出せる相手がいる、その幸せを噛み締めることができました。
映画『夜明けのすべて』の公開日は2024年2月!
人知れず抱える悩みや苦しさに、やさしく寄り添う物語を描いた『夜明けのすべて』。 豪華な原作者・スタッフ・キャストが揃って作り上げた映画がどんな作品になったのか。続報を楽しみに待ちましょう!