2023年6月2日更新

『地獄楽』十禾(じっか)が最後の結末を変えた!?謎多き男の強さや目的を考察

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十禾(じっか)って何者?
初登場巻を

『地獄楽』に登場する十禾は、本格的な登場が物語終盤でありながら、読者に強烈なインパクトを残した人物です。飄々とした雰囲気を醸しだしながら、底知れぬ強さを持つ彼。 本記事ではそんな仲間の死さえ気にも留めない十禾の、強さや性格、目的について徹底解説していきます! ※この記事は「地獄楽」の重要なネタバレを含みます。

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『地獄楽』十禾(じっか)のプロフィール

タオ
試一刀流段位 序列三位
ペアの罪人 “殺し念仏” 法流坊
誕生日 4月10日
初登場 4巻
声優 未定

十禾は山田浅ェ門の手練れで、前髪を2つに分けた長髪が特徴的です。一見後輩にも優しい人物ですが、その裏にはとんでもない本性を秘めていました。 序列も高く山田浅ェ門のなかでは古株であるにもかかわらず、不真面目な態度が目立ちます。法流坊の担当でしたが、担当の罪人が死亡するとすぐに江戸に帰還しました。

登場回はいつ?

十禾の本格的な初登場は4巻で、帰還するまでの道のりを幕府に報告するシーンでした。 彼は島に上陸してから帰ってくるまでを適当に説明し、そのうえで島に関わろうとする幕府を馬鹿にする暴挙にでています……!

十禾(じっか)って何者?
初登場巻を

【最後】十禾が生存キャラ全ての結末を動かした!?

運命を握るラストバトルの指示をだす

追加組として島に上陸した十禾は、立場で揉めている他の追加組と罪人の前に姿を現します。そして罪人と協力をする仲間までも手にかけようとする山田浅ェ門をなだめ、全員で協力をする作戦を話し始めました。 結局十禾がその場を適当な仕切りでまとめ、全員で協力をして天仙様を倒す作戦を決行に移します。各々がペアで天仙を相手にするなか、暇そうに横になる彼。感覚で機を見計らうと、ゆっくり服を脱ぎ準備をしました。 そして民谷巌鉄斎も斬れないと口にする「盤古」の首を、足場も崩さずに一振りで一刀両断したのです……!

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生存者全員のその後を操作!

最後の作戦を決行する前、十禾は罪人が自由の身になれる可能性もあると語っていました。その言葉通り、島での戦いがすべて終わった後、十禾は罪人の面倒をみます。 最終的に生き残った罪人はヌルガイを除いて画眉丸、杠、民谷巌鉄斎の3人でした。十禾は最終的に仙薬を持ち帰る罪人と決まった民谷巌鉄斎の担当を佐切に変更し、自分を入れた3人で幕府へ報告に赴きます。 そして彼は石隠れ衆の謀反を幕府に報告し、画眉丸を狙う長を幕府に殺させました。そのうえで画眉丸の妻である結を尼寺に向かわせ、画眉丸と引きあわせたのです。また杠の死亡確認や追手の処理も、すべて引き受けていました!

吹き出し アイコン

十禾自身は思い描いていた通り、当主となり左団扇の生活を満喫していました……!

全て十禾の思惑通り!?
結末を

【強さ】 十禾は”物の原理が視える”男

十禾は「物の原理が視える男」です。どこをどのようにすればどう作用するのかが、すべてわかると語っています。 何よりも強さを象徴するエピソードが、彼が腰に差しているのは本物の刀ではありません。彼は普段の仕事も、竹でできた飾りの刀「竹光」でこなしています。大勢の人間の前で竹光で首を斬っても、鮮やかな仕事ぶりで誰も刀ではない事実に気づかないのです。 また山田浅ェ門のなかで上位の士遠(しおん)にも、人格を考えなければ評価が低いくらいだと言われています。盤古との戦いをみると、相手の動きがわかる十禾なら、天仙にも1人で勝てたのではと思ってしまうほどでしょう……!

十禾の強さについて
士遠が語る巻を

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【性格】十禾には本当に人の心が無いのか?

地獄楽
©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA

十禾から殊現を殺してほしいと頼まれた亜左弔兵衛(あざちょうべい)は、彼をみて「人の心を持たない」と言い放ちます。 たしかに最終的に十禾は、死罪人全員の面倒をみてすべてを丸く収めました。しかしそれは自分の目的が達成されたうえで、どちらでもいいことを良い方に転がしているに過ぎません。 もし少しでも自分の目標達成が危なくなれば、なんの葛藤もなく誰でも殺すと思われます。そこに感情の揺れは何もないようにみえ、やはり彼は人の心を持たない人物なのでしょう……。

【目的】十禾が仲間の暗殺を図った理由は?

十禾は殊現の暗殺を企てていました。その目的は次期当主の殊現を殺し、その次の段位である自分が当主になることです。 十禾は殊現と長く一緒に過ごした仲で、別に嫌っているわけではない様子。それでも彼は偶然の状況を利用して、「そうできればいいな」といったテンションで共に過ごした仲間を殺そうとしたのでした。

殊現の暗殺を企てた!?
亜左兄弟との会話を

【考察】十禾が刀を”抜けない”と表現した意図は?

戦わず殊現から小言を言われた十禾は、刀を“抜けない”と言います。このシーンではなぜ抜けないのかわかりませんでしたが、後に彼が刀を抜けない理由は「刀が竹光だから」だと判明しました。 「抜けない」と言った十禾に、殊現は「抜けるでしょう」と返します。殊現は、十禾が普段から竹光で見事な仕事をしていると知っていたのでしょう。

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『地獄楽』死罪人の命運を握った十禾は天才異常者

地獄楽
©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA

十禾が画眉丸たちの敵になっていたら、結末は大きく変わっていたでしょう。 最終作戦を立てたのも、1番の化物を斬ったのも彼です。そのため十禾が作品の最重要人物と言っても、過言ではありません!

殊現の暗殺を企てた!?
亜左兄弟との会話を