『地獄楽』ヌルガイは典坐と結婚する？サンカの子供は最後死亡したのか……

2018年から2021年までウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」で連載されていた漫画『地獄楽』。本作はすでに完結していますが、2023年にアニメ化されたことで再注目されています。 この記事では、そんな本作に登場するサンカの民・ヌルガイについて深彫りしていきます！彼女の正体が気になる場合は、ぜひ記事の最後まで目を通してみてくださいね。 ※この記事は『地獄楽』の重要なネタバレを含みます。

(中央褐色の肌のキャラクター)

ヌルガイはまつろわぬ民・サンカの末裔で、肉体と言動は一見少年ですが実際は少女。侍を助けたことで集落の場所がバレてしまい、仲間たちを虐殺されただけでなく無実の罪で死罪人とされてしまいます。 自身のせいで侍に集落の場所がバレてしまったことから強い自責の念がありましたが、監視役の典坐から「生きてほしい」と説得されてからは前向きになりました。

士遠たちは盤古の丹田の前にたどり着きますが、すでに彼の体力は限界に達していました。それでもヌルガイのことを守ろうとする彼の姿を見たヌルガイは、彼の想いを聞いて覚醒。士遠のことを「相棒」と呼び敵に立ち向かう彼女の姿を見た士遠は、彼女に先陣を任せるのでした。 2人の間にはこれまでよりもさらに強い絆が生まれますが、怒った盤古は花弁から無数のムーダンを生み出します。2人は悪戦苦闘しながらも、無事に盤古を打ち倒すことに成功しました。

生きて島を出たヌルガイと士遠は約束通り安住の地を探すための旅に出て、各地でさまざまな問題を解決します。そのため2人は人々から、“子連れ座頭”と呼ばれていました。 島を出てから化粧やお洒落を覚えたヌルガイは驚くほどの美少女へと成長し、男性から声をかけられることもしばしば。しかしそんな無防備な彼女を、士遠はまるで父親のように守ります。2人が師弟というだけでなく、まるで親子のような関係性になっているところにグッときますね。

何の罪もないにも関わらずサンカの民という理由だけで死罪人となってしまったヌルガイを島から脱出させようとした典坐でしたが、2人は潮の流れにより再び島へと戻ってしまいます。ヌルガイのことを信じて守ろうとする典坐の男気に惚れたヌルガイは、なんと典坐に逆プロポーズをしました。 しかし典坐は朱槿(ぢゅじん)との戦いの中で命を落としてしまったため、悲しくも2人の結婚が叶うことはありませんでした。

心優しいヌルガイはある日困っている幕府の役人と出会い、彼らを自分たちの仲間が暮らす集落で匿うことに。しかし役人たちは一方的に幕府に従属しない「まつろわぬ民」であるヌルガイたちのことを目の敵にしており、匿ってくれたヌルガイの仲間たちを皆殺しにしてしまいます。 ヌルガイは何の罪も犯していないものの、ただサンカの民という理由だけで死罪人にされてしまいます。仲間を失った上に無実の罪を着せられるなんて、あまりにも可哀想ですよね……。

結論から言うと、ヌルガイの性別は女の子です。鍛え上げられた肉体やボサボサの髪の毛、さらに一人称が「オレ」であることから、ペアの浅ェ門である典坐も彼女のことを完全に男の子だと思っていました。 しかし典坐とヌルガイが一緒に水浴びをした際、典坐が彼女の体つきがやけに女の子らしいことに気が付きます。その際にヌルガイ自ら自身の肉体を隠すこともなく「女だぞ」と告げていました。

本作のアニメでヌルガイの声を演じるのは、声優の小市眞琴。彼女の中性的な声質は、同じく中性的なヌルガイにピッタリです。少年らしさがありながらも、可愛らしい少女らしさを兼ね備えており演技の幅に驚かされますよ。 そんな彼女の代表作には、『文豪ストレイドッグス』の大倉燁子役や『私の百合はお仕事です!』の橘純加役などがあります。

この記事では『地獄楽』の主要キャラクターであるヌルガイについて、性別や結末などについて詳しく紹介しました。作中で成長を見せていくヌルガイは、思わず応援したくなります。師匠である士遠との関係性にも、ぜひ注目してみてくださいね。